テン・ハクビシン・イタチを観察中

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テン・ハクビシン・イタチの見分け方は?違いはここ!被害対策も解説

2024.01.09 2024.01.09

家に侵入してくる代表的な害獣のうち、テン・ハクビシン・イタチの3種類は見た目が似ています。また、名前は聞いたことがあっても、実際に見たことがない方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、テン・ハクビシン・イタチの違いや見分け方について、徹底的に解説。対策や駆除方法についても紹介していきます。

「近頃、家周辺でイタチのような動物がいる」「すでに被害を受けている」といった場合は、ぜひ参考にしてくださいね。

テン・ハクビシン・イタチの違いはここに注目!【判別方法】

テン・ハクビシン・イタチを発見した

テン、ハクビシン、イタチは見た目が似ている害獣ですが、細かく見ると違いがあります。

以下で、3種類の害獣を見分けるときに覚えておきたい、見た目や特徴、習性などについて詳しく解説していきます。

見分け方①:見た目・大きさ

まず見た目や大きさですが、テン、ハクビシン、イタチは次のように見分けられます。

テン ハクビシン イタチ
大きさ 約40~55cm 約90~110cm 約15~40cm
夏:黒っぽい黄褐色
冬:明るい黄褐色
灰褐色 茶色/焦げ茶色
口周辺が白い
尾の長さ 約15~20cm 胴体と同じ程度 約7~15cm

 

上記の表を見て分かるように、体の大きさは「ハクビシン→テン→イタチ」の順番で小さくなります。ハクビシンは他2種類の2倍近く大きいため、見分けやすいかもしれません。

また、鼻から額にかけて、白いラインが入っているのも、その名の通り「ハクビシン」の特徴です。

一方で、テンは夏と冬で体の色が異なる、イタチは口周辺が白いのがポイントです。

見分け方②:特徴・習性

次に、テン、ハクビシン、イタチの特徴と習性についてです。

テン ハクビシン イタチ
活動時間 夜行性 夜行性 夜行性
繁殖時期 3〜5月頃 一年中 3〜5月頃
食べ物 雑食 雑食 雑食(肉食寄り)
特徴 警戒心が強い
攻撃的
木登りが得意
おとなしい性格
木登り/ジャンプが得意
警戒心が強い
攻撃的
木登り/水泳が得意

3種類に共通して言えるのは、夜行性かつ運動能力が高いこと。テンとイタチは攻撃的な性格をしており、人間が近づくと襲ってくることもあるため、注意が必要です。

そのほか、食べ物や繁殖時期に若干の違いが見られますが、特徴や習性で見分けるのは難しいでしょう。

見分け方③:足跡

続いて、3種類の害獣の足跡についてです。

テン ハクビシン イタチ
大きさ 約3〜4cm 約5~6cm 約2~3cm
形状 5本指 5本指 5本指

テン、ハクビシン、イタチはどれも5本指の形状で、「ハクビシン→テン→イタチ」の順に足跡が小さくなります。

ただし、足跡を見つけてもメジャーや定規などで図らない限り、どの害獣か特定するのは難しいかもしれません。

見分け方④:フンの大きさ・形状

フンの大きさや形状は、テンとハクビシン、イタチを見分けるヒントになるでしょう。

テン ハクビシン イタチ
大きさ 約10mm 5cm以上 約6mm
形状/特徴 細長い
量が多い
強烈なニオイ
丸みがある
木の実/果物などが混ざっている
ニオイが少ない
細長い
強烈なニオイ

まず、ハクビシンのフンはテンやイタチに比べ、大きさの違いがはっきり分かります。また、大きい割にニオイが控えめなのも特徴でしょう。

一方で、テンとイタチは形状、特徴ともに似ており、大きさも似ています。また、3種類とも同じ場所にフンを溜める「ためフン」の習性があります。

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見分け方⑤:鳴き声

鳴き声もテン、ハクビシン、イタチを見分ける一つの方法です。それぞれの鳴き声は、以下の通りです。

テン ハクビシン イタチ
鳴き声 「ギュー」「フィヤー」 「キッキッ」「キューキュー」 「キッ、キッ」

 

3種類の害獣は全て夜行性であるため、夜になると上記のような鳴き声が聞こえてくる場合があります。テンの鳴き声は特徴的ですが、ハクビシン、イタチは似ているため、区別がつかないかもしれません。

また、不意に鳴き声が聞こえても、その一瞬でどの害獣か判断するのは難しいかもしれません。

テン・ハクビシン・イタチを特定できたら【弱点をつく対策を】

テン・ハクビシン・イタチを発見したあと

ここでもう一度、テン、ハクビシン、イタチの知っておきたい特徴を確認しておきましょう。

テン ハクビシン イタチ
大きさ/見た目 約40~55cm
夏:黒っぽい黄褐色
冬:明るい黄褐色
約90~110cm
灰褐色
約15~40cm
茶色/焦げ茶色
口周辺が白い
活動期間/特徴 夜行性
雑食
警戒心が強い
攻撃的
木登りが得意
夜行性
雑食
おとなしい性格
木登り/ジャンプが得意
夜行性
雑食(肉食寄り)
警戒心が強い
攻撃的
木登り/水泳が得意
足跡 約3〜4cm
5本指
約5~6cm
5本指
約2~3cm
5本指
フンの特徴 約10mm
細長い
量が多い
強烈なニオイ
5cm以上
丸みがある
木の実/果物などが混ざっている
ニオイが少ない
約6mm
細長い
強烈なニオイ
鳴き声 「ギュー」「フィヤー」 「キッキッ」「キューキュー」 「キッ、キッ」

これらの情報をもとに特定できたらベストですが、特定できない場合でも対策は可能です。3種類それぞれの弱点を把握し、効果的な対策で退治しましょう。

また、特に対策に困る人が多いハクビシンについては、以下の記事で弱点を深く掘り下げています。年中繁殖を繰り返して活発なハクビシンの弱点が知りたい人は、併せてチェックしてみてください。

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テン・ハクビシン・イタチを判別できなくても対策可能!【追い出す方法】

テン・ハクビシン・イタチを見分けている最中

テン、ハクビシン、イタチを判別できなくても、以下3つの対策は3種類全てに共通する対策方法です。

  • 嫌がるニオイを利用する
  • 光を利用する
  • 音を利用する

具体的な方法について、解説していきます。

嫌がるニオイを利用する

まず、嫌がるニオイを利用する方法です。テン、ハクビシン、イタチが嫌うニオイを発する忌避剤を、屋根裏や侵入経路に設置してみましょう。それぞれが嫌がるニオイは、以下をチェックしてください。

  • テン→オオカミの尿
  • ハクビシン→唐辛子、ニンニク、ハッカ
  • イタチ→木酢液、クレゾール石鹸液

これらのニオイは、害獣たちの敏感な嗅覚に影響を与え、その場所に近寄らなくなります。ポイントとしては、これらのニオイを害獣が頻繁に出入りする場所、侵入を試みる可能性のある入り口近くに配置することです。

光を利用する

次に、光を利用する方法です。テン、ハクビシン、イタチは夜行性であり、強い光を好みません。そのため、強力なライトを設置することで遠ざけることができます。

害獣が近づくとライトが自動で点灯するような仕組みがベストです。侵入しやすい庭や家の周囲など、特に暗いエリアで試してみてください。

音を利用する

音を利用する方法もあります。超音波器や騒音発生器は、テン、ハクビシン、イタチにとって不快な周波数の音を発します。活用することで一定範囲内にいる害獣を追い払うことができるでしょう。

ただし、音を利用する方法は長期的に同じ動物に使い続けると慣れるため、定期的に位置を変えたり、異なる周波数を使用したりするなどの工夫が必要です。

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テン・ハクビシン・イタチを見分けられなくても!【寄せ付けない対策方法】

テン・ハクビシン・イタチが出現

テン、ハクビシン、イタチは見た目が似ていますが、追い出す方法同様に、寄せ付けない対策も共通しています。

  • 侵入経路を遮断する
  • 忌避剤を設置しておく
  • 家内・周辺を清潔に保つ

見分けられない場合でも、これらの対策を試してみましょう。

侵入経路を遮断する

害獣の侵入経路を遮断することが、最もシンプルかつ重要な対策です。テン、ハクビシン、イタチは小さな隙間や穴からでも侵入してきます。そのため、家や建物の周囲を点検し、ひび割れや穴、隙間があれば全て塞ぎましょう。

特に屋根裏や床下など、人の目につきにくい場所のチェックは念入りに行うべきです。

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忌避剤を設置しておく

忌避剤の設置は、テン、ハクビシン、イタチを追い出すのはもちろん、寄せ付けない方法としても活用できます。侵入経路や巣を作る屋根裏、畑周辺などに設置することで、家に近づく害獣を遠ざけることができるでしょう。

家内・周辺を清潔に保つ

家内外を清潔に保つことも、寄せ付けないための重要な対策です。テン、ハクビシン、イタチは、食料や隠れ場所を求めて人の住居に侵入します。

そのため、ゴミを適切に処理し、食べ物の残りかすや食料を外に放置しないこと、庭木や草を適切に管理し密集した隠れ場所を減らすことが大切です。

テン・ハクビシン・イタチによる被害とは【放置厳禁!】

テン・ハクビシン・イタチを捕獲する前

テン、ハクビシン、イタチが家の周辺、もしくは家に棲みついている可能性がある場合、放置は厳禁です。放置することで、以下の被害を受ける可能性が高いです。

  • フン尿による悪臭・建材の腐食
  • 健康・衛生的面での被害
  • 断熱材が荒らされる
  • 農作物への被害

害獣による被害やリスクについて、詳しく解説していきます。

フン尿による悪臭・建材の腐食

テン、ハクビシン、イタチによるフン、尿は強烈な臭いを放ちます。生活している中で不快であることはもちろん、ためフンの習性で木材や建材を腐食させるのです。

建物の耐久性を低下させる原因となり、最悪のケースでは天井が抜け落ちることもあります。そのため、少しでも悪臭を感じたら早急に対策をしなければいけません。

健康・衛生的面での被害

健康と衛生面での被害も無視できません。テン、ハクビシン、イタチのフン尿や死骸は、ダニやノミといった害虫の温床となり、人間にとって有害な病原体を運ぶ可能性があります。

また、アレルギー反応を引き起こす原因にもなり得るため、特に小さな子供や高齢者、免疫力が低下している人にとってリスクが高まります。

断熱材が荒らされる

断熱材が荒らされることも、考えられる被害の一つです。テン、ハクビシン、イタチは、巣作りのために屋根裏や壁内の断熱材を引き裂くことがあります。

これにより、家の断熱性能が低下し、冷暖房効率が悪化するだけでなく、結露やカビの原因にもなり得ます。

農作物への被害

農作物への被害も深刻です。畑や家庭菜園を管理している家庭では、害獣が農作物を食い荒らし、収穫量の減少や品質の低下につながることがあります。

農家の経済的損失だけでなく、地域の食料供給に影響を及ぼす可能性も考えられるでしょう。

テン・ハクビシン・イタチ対策に共通する注意点3つ

テン・ハクビシン・イタチを駆除しているとき

テン・ハクビシン・イタチ対策を自力でする場合は、以下3点に注意してください。

  • 遭遇しても近づかない
  • フン尿・巣は素手で触らない
  • 許可なく駆除できない害獣も

危険が伴うこと、法律に触れる可能性があることを解説していきます。

遭遇しても近づかない

まず、テン、ハクビシン、イタチに遭遇しても、近づかないでください。野生動物であり、予測不能な行動を取ることがあります。基本的には人間を避ける傾向がありますが、攻撃的になる場合もあります。

そのため、害獣に遭遇した際は、刺激を与えずに静かにその場を離れることが重要です。

フン尿・巣は素手で触らない

テン、ハクビシン、イタチのフン尿・巣は素手で触れてはいけません。害獣の糞尿には病原体が含まれている可能性があり、直接触れることで健康リスクを高めます。

また、巣もダニやノミなどの害虫が潜んでいることがあります。清掃や駆除を行う際は適切な保護具を身に着け、衛生的な方法で処理することが不可欠です。

許可なく駆除できない害獣も

許可なく駆除できないことも、把握しておきましょう。テン、ハクビシン、イタチは「鳥獣保護管理法」で守られているため、無許可での駆除は法律に違反します。

駆除を行う際は法律や規制を確認し、許可を得る必要があります。しかし、害獣駆除の許可はいくつかのステップを踏む必要があり、すぐに許可が下りるわけではありません。

そのため、害獣駆除は専門業者に依頼することが確実で最速です。

テン・ハクビシン・イタチの見分け方は難しい!駆除なら業者依頼が基本

いかがでしたでしょうか?テン・ハクビシン・イタチの違いや見分け方について、お分かりいただけたかと思います。

とはいえ、実際に見かけた、形跡を発見しても、その場で判断できない場合もあるでしょう。また、テン・ハクビシン・イタチは賢い動物であり、自力での駆除は至難の業

しっかり駆除するなら、プロの駆除業者に依頼するのが確実ですよ。

テン・ハクビシン・イタチの見分け方は?違いはここ!被害対策も解説のよくある質問

  • Q. テン・ハクビシン・イタチが昼間に行動することはある?

    A.基本的に夜行性ですが、昼間に行動しないとは限りません。
  • Q. テン・ハクビシン・イタチを見つけたら対策が必要?

    A.家周辺で見かけた時点で棲みついている可能性があります。早急に対策しましょう。
  • Q. テン・ハクビシン・イタチのフン尿や巣を触ってしまったら?

    A.万が一、フン尿に触れてしまったら、手洗いや殺菌処理で対応しましょう。

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