2025.02.07 2025.04.07
本記事では、アライグマの捕獲が法律違反になるケースや、合法的に捕獲する方法を詳しく解説します。
「アライグマが自宅に棲みついて困っている」
「自分で罠を仕掛けて捕まえてもいいの?」
こんな悩みや疑問を解消!アライグマが自宅に棲みつくと、糞尿による悪臭、健康への悪影響、農作物を食い荒らされるなどさまざまな被害が考えられます。アライグマは害獣に指定されていますが、無許可での捕獲は法律違反となるので要注意。
本記事では、適切な対処法から自分でできる対策まで詳しく解説します。アライグマ被害にお困りの方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
アライグマの捕獲や駆除は違法?【根拠法と一緒に解説】
アライグマの捕獲や駆除は、無許可でおこなうと法律違反となる可能性があるため、適切な手続きを踏むことが重要です。
アライグマは、外来生物法(正式名称:特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律)や、鳥獣保護管理法(正式名称:鳥獣の保護及び管理並びに狩猟の適正化に関する法律)で保護される対象となっています。
無許可で捕獲・駆除すると、1年以下の懲役または100万円以下の罰金に課せられる恐れがあります。アライグマの被害に困っている場合は、自治体に許可を申請するか、専門業者に依頼するのが最も安全な方法です。適切な手続きを踏んで、法律を遵守しながら対策をおこないましょう。
アライグマ被害に対してとれる対策【法律違反の心配なし!】
アライグマの被害に悩んでいる方が、法律を違反することなくとれる対策は主に以下の3つです。
- 専門業者に依頼する
- 自治体に相談する
- 自分で許可をとって捕獲する
専門業者に依頼する
アライグマ被害を確実に解決する方法の一つが、害獣駆除の専門業者に依頼することです。
専門業者は、アライグマの生態や行動パターンを熟知しており、法律を遵守しながら適切に捕獲・駆除を実施してくれます。外来生物法や鳥獣保護管理法の規制に違反することなく対応してくれるため、依頼者が法律違反を心配する必要はありません。
また、専門業者は、アライグマの捕獲後の適切な処理(殺処分や行政への引き渡し)までセットでおこなってくれるため、違法なことをしてしまうリスクもありません。さらに、単に捕獲するだけでなく、侵入経路の封鎖などの再発防止策も実施してくれるため、被害を長期的に抑えることが可能です。
費用は発生しますが、手間やリスクを考えると、最も安全で確実な方法と言えるでしょう。特に、アライグマが家の屋根裏や倉庫などに住み着いてしまった場合、自分で対応すると怪我や感染症のリスクがあるため、専門業者に任せるのがベストです。
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自治体に相談する
アライグマ被害が発生した場合、まず自治体(市区町村)に相談するのも有効な方法です。自治体によっては、アライグマの捕獲や駆除に関する支援制度を設けており、無料または低コストで捕獲用の罠を貸し出してくれることがあります。
また、自治体の窓口では、被害状況に応じた適切な対応方法や、捕獲許可の申請手続きについて詳しく教えてくれます。特定の地域では、自治体が捕獲許可を持つ専門業者と提携しており、適切な業者を紹介してくれるケースもあります。
さらに、アライグマは特定外来生物であるため、自治体によっては駆除活動を促進するために補助金や助成金を提供していることもあるので、費用面でも助かる可能性があります。
まずは、自治体の環境課や鳥獣害対策担当窓口に問い合わせて、利用できる支援があるか確認しましょう。
自分で許可をとって捕獲する
法律に違反せずにアライグマを捕獲する方法として、自治体から捕獲許可を取得して自分で捕獲することが挙げられます。アライグマは鳥獣保護管理法などにより無許可での捕獲が禁止されていますが、被害が発生している場合、都道府県知事の許可を得れば捕獲が可能です。
許可を取得する手順は以下のとおりです。
- 自治体(市区町村)に捕獲許可申請を行う
- 許可が下りたら、指定された方法で捕獲する
- 捕獲したアライグマを適切に処理する
ただし、捕獲後の処分方法には厳格なルールがあり、無許可で他の場所に放すことは違法です。捕獲後は自治体が回収・処分してくれるケースもあるので、事前に確認しておきましょう。
アライグマを自力で捕獲・駆除する際の手順【許可必須!】
アライグマを自力で捕獲・駆除する場合は、法律に違反しないように以下の手順を踏みましょう。
- 自治体から許可をもらう
- アライグマを捕獲する
- 捕獲したアライグマを処分する
- 侵入経路を封鎖し消毒する
1.自治体から許可をもらう
アライグマを捕獲するには、鳥獣保護管理法に基づき自治体の許可が必要です。適切な許可なく捕獲することは違法なので必ず許可をとりましょう。
まず、市区町村の環境課や農林水産課に相談し、捕獲許可申請をおこないます。許可が下りると、箱わなを利用するなど指定された方法での捕獲が認められます。申請時には、被害状況の説明や設置場所の報告が求められることが多いです。
また、自治体によっては罠の貸し出しや補助金制度を設けている場合もあります。
2.アライグマを捕獲する
自治体から許可を受けたら、指定された方法(主に箱罠)を使用して捕獲をおこないます。
箱罠は、アライグマの通り道や被害が発生している場所に設置し、果物やキャットフードなどの餌を中に入れて誘引します。設置後は毎日罠を確認し、他の動物が誤って捕獲されていないかも確認しましょう。
捕獲した際は、感染症や怪我を防ぐため、絶対に素手で触らずに慎重に対応することが重要です。
3.捕獲したアライグマを処分する
捕獲したアライグマを勝手に放すことは違法であり、自治体の指示に従って処分する必要があります。
自治体によっては、捕獲後の引き取りや適切な処分を行う機関を案内してくれるケースもあります。自分で処分する場合は、狩猟免許が必要になる場合があり、適切な方法を確認しなければなりません。
思わぬところで違法行為をとらないように、捕獲後の処分方法を事前に自治体と相談しておくことが重要です。
4.侵入経路を封鎖し消毒する
捕獲後も、再侵入を防ぐために侵入経路を封鎖することが必要です。
アライグマは屋根裏や床下、換気口などの隙間から侵入するため、金網や頑丈な資材でしっかり塞ぎます。
また、アライグマのフンや尿には病原菌が含まれているため、消毒を徹底する必要があります。消毒には市販の消毒スプレーを使用し、手袋やマスクを着用して作業をおこないましょう。
法律に触れないアライグマ対策3選【捕獲・駆除は業者へ】
アライグマの捕獲は、適切な許可手続きや防護服や侵入経路防止のための資材の購入など、大変な労力が必要となるため、基本的には専門業者に依頼するのがおすすめです。
そのうえで、アライグマ対策として法律に触れない範囲で自分でできる対策は主に以下の3つです。
- 餌となるものを敷地内に放置しない
- 忌避剤を使って追い出す
- 侵入経路を塞ぐ
餌となるものを敷地内に放置しない
アライグマは雑食性で、生ゴミ、ペットフード、果物、農作物などを求めて人間の生活圏に入り込みます。
そのため、食べ物になるものを屋外に放置しないことが最も基本的な対策です。特に、アライグマは主に夜行性であるため、生ゴミは夜間に外に出さないようにしましょう。ゴミ出しの日程を守り、ネットをかける、密閉容器を使用するなどの工夫も有効です。
また、家庭菜園や庭の果実もアライグマの餌になります。熟した果実はできるだけ早く収穫し、落ちた果実を放置しないようにしましょう。
アライグマを寄せ付けないためには、「餌場を作らない」ことを徹底する必要があります。
忌避剤を使って追い出す
アライグマを家の敷地や屋根裏から追い出す方法として、忌避剤の使用が効果的です。市販の害獣忌避剤の多くは、木酢液、クレゾール、アンモニアなどのアライグマが嫌う強い臭いや刺激成分を含んでおり、アライグマが近づきづらくなる効果があります。
これらをアライグマの通り道や侵入しそうな場所、巣がありそうな場所に散布することで、居心地の悪い環境を作り、移動を促すことが可能です。
また、家庭にあるもので代用する場合、酢や唐辛子スプレー、ハッカ油などを使う方法もあります。特にハッカ油は動物全般に嫌われる傾向があり、定期的にスプレーすると一定の効果が期待できます。
ただし、雨や時間経過で効果が薄れるため、定期的に再散布する必要があることを忘れないようにしましょう。
侵入経路を塞ぐ
アライグマの侵入を防ぐには、物理的に侵入経路を塞ぐことも効果的な対策です。
アライグマは非常に器用で、10cmほどの隙間があれば屋根裏や床下に侵入することができます。そのため、まず建物の点検を行い、侵入口になりそうな穴や隙間を見つけることが重要です。
具体的には、換気口や通気口に金網を張る、屋根や軒下などの隙間を金属板や防獣ネットで塞ぐなどの対策をおこないます。柔らかい素材のものは引き裂かれる可能性があるため、頑丈な素材を使用しましょう。
また、屋根や壁に登れるような木の枝を剪定し、アライグマが簡単に上がれないようにすることも有効です。
アライグマの捕獲や駆除を専門業者に依頼する3大メリット
アライグマの捕獲や駆除を専門業者に依頼することは、法律を違反するリスクを抑えられるだけでなく、以下のようなメリットがあります。
- 健康被害や感染症リスクを最小限に抑えられる
- 自分で捕獲準備や殺処分する負担がなくなる
- 再発防止策まで確実にとってくれる
健康被害や感染症リスクを最小限に抑えられる
アライグマは、ダニ・ノミなどの寄生虫や、狂犬病ウイルスなどを保有している可能性があり、素人が直接捕獲するのは非常にリスクが高いです。また、アライグマは攻撃的な性格を持ち、素手で触れると噛まれたり引っかかれたりする危険があるため、感染症のリスクがさらに高まります。
専門業者は、適切な防護装備を着用し、捕獲時の安全対策を徹底しています。また、捕獲後のフン掃除・消毒作業や感染症対策も実施してくれるため、自分で処理するよりもはるかに安全です。
特に屋根裏などの閉鎖空間での捕獲作業は、素人がおこなうと衛生面や安全面で大きなリスクを伴うため、専門業者に依頼することで健康被害を最小限に抑えることができます。
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自分で捕獲準備や殺処分する負担がなくなる
アライグマを自分で捕獲するには、自治体の許可を取得し、適切な罠を設置し、捕獲後の処理をおこなう必要があります。しかし、これらの手続きは非常に手間がかかるうえ、法律に違反しないよう細心の注意を払う必要があります。
また、捕獲後の処理についても、捕獲したアライグマを適切に処分するには自治体の指示に従う必要があり、自分で殺処分しなくてはいけない可能性があるなど素人には非常にハードルが高いです。
専門業者に依頼すれば、捕獲の準備から罠の設置、回収、処分まで一貫して対応してくれるため、自分で面倒な手続きをする必要がなくなります。
自分で捕獲・駆除する際のストレスや負担を大幅に軽減できるのは、大きなメリットといえるでしょう。
専門業者にアライグマの駆除を依頼した場合の費用相場については、以下の記事も参考にしてください。
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再発防止策まで確実にとってくれる
アライグマを捕獲しても、侵入経路が塞がれていなければ再び被害が発生する可能性が高いです。アライグマは一度住み着いた場所を覚えており、他の個体が同じ経路から侵入することもあります。そのため、単に捕獲するだけでなく、侵入経路の特定と封鎖など、再発防止策を徹底することが重要です。
専門業者は、アライグマの侵入経路を調査し、金網や防獣ネット、専用の資材を使って確実に封鎖してくれます。また、アライグマの糞尿が残っていると臭いを頼りに再び別の個体が寄ってくる可能性があるため、適切な消毒や清掃作業をおこない、衛生環境を整えてくれます。
さらに、忌避剤の設置や庭の環境改善など、長期的に被害を防ぐためのアドバイスも提供してくれるため、素人が対応するよりも再発リスクを大幅に減らすことができます。
アライグマの捕獲や駆除が必要な被害なら!専門業者にまずは相談を
本記事では、アライグマの捕獲が違法となるケースや、捕獲を専門業者に依頼するメリットなどを紹介しました。
アライグマは、糞尿による健康被害を受けるリスクがあるなど害獣に指定されていますが、自治体からの許可なく捕獲することは法律違反です。また、自分で許可をとって捕獲したとしても、殺処分まで責任持って行わなくてはいけないケースが多く、一般の人にとっては大きな負担となります。そのため、アライグマなどの害獣被害については、専門業社に相談してまとめて依頼するのがおすすめです。
セーフリーでは、アライグマの捕獲実績が豊富な業者を多数掲載しています。イタチの被害に悩んでいる方は、ぜひチェックしてみてください。
- アライグマ被害に困っている…
- 糞はどうやって処分すればいい?
- 誰に相談したらいい?
アライグマ被害に
お困りの方は
専門業者に相談!
アライグマ駆除に関するよくある質問
-
Q. アライグマの被害を防ぐ方法は?
A.餌となるゴミや果実などを敷地内に放置しないようにしましょう。庭の木をきれいに剪定しておくなど侵入経路をなくすことも重要です。
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Q. アライグマの糞はどうやって処分したらいい?
A.感染リスクがあるため、手袋とマスクを着用のもと回収し、自治体の指示に従って廃棄してください。
-
Q. アライグマの駆除を専門業者に頼むといくらかかる?
A.5〜30万円程度が相場です。業者によって費用体系やサービス内容が異なるため複数の業者に見積もりを依頼しましょう。
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