2025.04.04 2025.04.07
今回は、鳩の巣駆除は市役所に依頼できるか否かや、鳩の巣駆除にあたっての行政サポートについて徹底解説します。
「家のベランダにできた鳩の巣駆除を市役所に依頼したい…」
「市役所はどこまで対応してくれる?後始末は?」
上記のような悩みを全て解決します。記事後半では、自分でできる鳩の巣対策や、安く駆除する方法まで解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
鳩の巣駆除は市役所で対応してくれない!3つのサポートについて
基本的に、鳩の巣の駆除を市役所で対応してもらえるケースはほとんどありません。自宅に鳩が巣を作ってしまった場合に、市役所に相談して受けられるサポートは主に以下の3つです。
- 駆除業者の紹介
- 駆除の許可
- その他駆除に関するアドバイス
駆除業者の紹介
市役所では鳩の巣による被害を相談すると、対応可能な専門の駆除業者を紹介してくれる場合があります。
特にベランダや屋根など高所に作られた巣は個人での撤去が危険なため、経験豊富な業者の対応が推奨されます。市が紹介する業者は、法令を遵守し、衛生面にも配慮した作業を行うことが前提となっており、安心して任せることが可能です。
ただし、紹介されたからといって費用が無料になるわけではなく、作業費用は基本的に自己負担となるため、依頼前に見積もりを確認することが大切です。
駆除の許可
鳩は「鳥獣保護管理法」によって保護されており、無許可で巣を撤去したり、捕獲したりすることは原則禁止されています。
市役所では、被害の程度に応じて、鳩の駆除や巣の撤去が必要と判断された場合、都道府県の自然保護担当部署に駆除許可の申請を行うよう案内してくれます。
特に、巣に卵や雛がある場合には慎重な対応が求められ、許可なしに手を出すと法的な問題に発展する可能性もあるので注意しましょう。まずは市役所に相談し、正しい手続きを踏んだうえで安全に駆除を進めることが重要です。
ハトは「鳥獣保護管理法」の保護対象!無許可での巣撤去や捕獲したりはNG!
その他駆除に関するアドバイス
市役所では、鳩の巣やフン害に関する基礎的なアドバイスも提供しています。
たとえば「巣が作られやすい場所の特徴」「鳩が寄りつきにくい環境の整え方」「フンによる衛生対策」など、再発防止につながる実用的な情報を得ることができます。また、防鳥ネットや忌避剤の使い方、設置方法について教えてくれる自治体もあります。
ただし、実際の施工や清掃は住民自身または専門業者に委ねられるため、被害が大きい場合には迷わず専門業者に依頼しましょう。
鳩の巣駆除で助成金は支給してもらえる?
鳩の巣駆除については、基本的に多くの自治体では助成金の支給対象にはなっていないのが現状です。
鳩は「鳥獣保護管理法」によって保護されているため、巣の撤去や駆除には法律上の手続きが必要であり、個人宅のベランダや屋根に巣を作った場合でも、住民自身で費用を負担して対応するケースがほとんどです。
ただし、一部の自治体では、集合住宅の管理組合や商業施設に対して、防鳥ネットの設置費用を補助する制度を設けている例もあります。また、農作物への被害がある場合には、鳥獣被害対策の一環として補助が出るケースもあります。
とはいえ、一般家庭のフン害や巣の被害で助成を受けられることは稀です。鳩の被害に悩んでいる場合は、まずお住まいの自治体に制度の有無を確認しつつ、必要に応じて費用を抑えられる業者を複数比較して選ぶことが現実的な対策となります。
鳩の巣駆除で市役所に相談するときの注意点2つ
鳩の巣の駆除について市役所に相談するときは、以下の2つに注意しましょう。
即日対応してもらえない可能性がある
鳩の巣に関する被害を市役所に相談した場合でも、すぐに対応してもらえるとは限りません。
市役所では駆除そのものを行っておらず、対応内容は「業者の紹介」「法的手続きの案内」などが中心となるため、実際の作業には時間がかかることがあります。また、申請手続きや許可の取得が必要な場合は、都道府県の担当部署と連携する必要があり、数日~数週間かかることもあるでしょう。さらに、繁殖期(春〜夏)には相談件数も増えるため、順番待ちになる可能性もあります。
被害が拡大する前に早急な対応を望むのであれば、市役所への相談と並行して、自分で信頼できる駆除業者を探し、直接依頼する準備を進めておくことが現実的です。
巣の撤去や掃除は市役所が対応してくれるとは限らない
市役所に鳩の巣被害を相談しても、実際の巣の撤去作業やフンの清掃は自治体が行ってくれるとは限りません。
多くの自治体では、対応可能な専門業者の紹介や、法律に基づく手続きの案内をしてくれるだけで、現地での作業は住民自身が業者に依頼する必要があります。特に個人宅での被害の場合、行政の支援が受けられず、すべて自己負担になることが多いため、費用面や対応範囲を事前に確認しておくことが大切です。
市役所に相談する際は、「どこまで対応してもらえるのか」「業者を手配する必要があるのか」をしっかり確認し、必要であれば自ら信頼できる業者を探しておく準備もしておきましょう。
市役所のサポートを受けて鳩の巣駆除する手順
市役所のサポートを受けて鳩の巣を駆除する場合は、以下の手順に従いましょう。
市役所に相談する
まずは市役所(環境課や生活衛生課など)に連絡し、鳩の巣の場所や被害状況を伝えます。ここで、法的な注意点や対応方法について案内を受けます。
駆除許可の確認・申請
鳩は鳥獣保護管理法で守られているため、卵やヒナがある巣を撤去する場合は都道府県への申請と許可が必要です。市役所がその申請方法や提出先を教えてくれます。
専門業者の紹介を受ける
市役所では、許可を受けた信頼できる駆除業者を紹介してくれることがあります。ただし、作業費用は基本的に自己負担です。
駆除・撤去作業の実施
申請が完了したら、業者が現地で巣の撤去や清掃、防鳥対策などを実施します。市役所は実作業を行わないため、業者に直接依頼する必要があります。
再発防止のアドバイスを受ける
市役所から、防鳥ネットの設置やベランダの清掃管理など、鳩が寄りつかない環境作りのアドバイスを受けることができます。市役所のサポートは「申請・紹介・アドバイス」が中心で、駆除作業そのものは自分で業者に依頼する必要がある点に注意しましょう。
鳩の巣駆除を市役所に相談するよりも安くする方法!
鳩の巣駆除を市役所に相談すると専門業者を紹介してくれますが、相場より安く依頼できるとは限りません。費用を抑えて鳩の巣駆除を依頼するには、以下の3つの方法を検討しましょう。
- 1回で確実に駆除してくれる業者を選ぶ
- 業者選定は複数の業者を比較する
- 保証内容・アフターフォローをチェックする
1回で確実に駆除してくれる業者を選ぶ
費用を安く済ませるためには、最初から確実に駆除できる業者を選ぶことが大切です。
価格だけで選んで作業が中途半端になると、再び鳩が戻ってきてしまい、結果的に追加費用が発生します。実績が豊富な業者であれば、鳩の生態や巣の特徴を把握しており、巣の撤去だけでなくフンの清掃、防鳥ネットの設置まで一貫して行ってくれるため、再発防止効果も高まります。
長期的に見てトータルコストを抑えるには、「1回で終わるかどうか」を基準に業者を選ぶのが賢明です。
業者選定は複数の業者を比較する
鳩の巣駆除は業者によって料金や対応内容に大きな差があります。1社だけで決めず、必ず2~3社に見積もりを依頼し、価格や作業内容、保証の有無を比較しましょう。
同じ条件でも数万円単位で費用が変わることがあるため、比較するだけでコストを大きく削減できる可能性があります。また、説明が丁寧か、質問に誠実に答えてくれるかといった対応面も業者選びの重要な判断材料です。安さだけでなく信頼性にも注目しましょう。
保証内容・アフターフォローをチェックする
鳩は同じ場所に何度も巣を作る習性があるため、駆除後の保証内容やアフターフォローの有無は非常に重要です。
例えば、「3カ月以内の再発は無料対応」や「防鳥ネットの不具合は無償で修理」など、保証があれば万一の再発時にも費用を抑えることができます。また、駆除後に寄りつかせないためのアドバイスや定期点検を実施してくれる業者なら、再発リスクを大幅に減らせます。料金だけで判断せず、アフターサービスが充実している業者を選ぶことが、最終的な節約につながります。
市役所ではなく業者に鳩の巣駆除を依頼した場合の費用について
鳩の巣駆除を専門業者に依頼した場合の費用は、作業内容や巣の場所、被害の範囲によって異なりますが、一般的に3万円〜8万円程度が相場です。
屋根や高所での作業、複数の巣の撤去、防鳥ネットの設置、フンの清掃・消毒まで含めると、10万円以上かかるケースもあります。市役所では駆除作業は行っておらず、業者の紹介や手続きの案内のみとなるため、実際の駆除は自己負担での依頼が必要です。
費用を抑えるには、複数の業者に見積もりを取り、内容を比較検討することが大切です。再発防止のための保証がついている業者を選ぶと、長期的に安心です。
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鳩の巣駆除で市役所のサポートをまた必要としないように!【予防方法】
業者に依頼して鳩の巣を駆除できた場合でも、適切な再発防止策をとらないとまた同じところに巣をつくられてしまう恐れがあります。何度も市役所や業者に相談せずに済むように、鳩の巣予防として以下の3点を実施しましょう。
- 鳩の巣が作られない環境を保つ
- 忌避剤を設置しておく
- 侵入経路を塞ぐ
鳩の巣が作られない環境を保つ
鳩は静かで人目につきにくい場所を好んで巣を作ります。そのため、鳩が好む環境をつくらないことが最大の予防策となります。
ベランダや屋根の隅に段ボールや植木鉢などの物が散乱していると、巣の材料や目隠しになってしまうため、定期的な清掃と整理整頓を心がけましょう。また、餌になる落ちた食べ物やゴミも鳩を引き寄せる原因となるため、周辺を清潔に保つことが大切です。
物置やエアコン室外機の上など、死角になりやすい場所も含め、日頃からチェックして「鳩にとって居心地の悪い空間」を意識的に作ることで、巣作りのリスクを減らせます。
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忌避剤を設置しておく
鳩は特定のにおいや刺激に対して敏感なため、市販されている鳩用の忌避剤を設置するのは非常に効果的な予防方法です。
ジェル状やスプレータイプ、固形型などさまざまな種類があり、鳩の被害が起こりやすいベランダ、屋根、室外機の上などに設置することで、寄りつきにくくなります。ただし、忌避剤の効果は永続的ではなく、定期的な補充や設置場所の見直しが必要です。
侵入経路を塞ぐ
鳩はわずかな隙間や屋根のすき間、ベランダの柵の内側などからも入り込み、巣を作ることがあります。そのため、事前に侵入経路をしっかり塞いでおくことが再発防止に非常に重要です。
防鳥ネットやパンチングメタル、格子状のカバーなどを使い、鳩が入り込めない構造にしておくことで、物理的に巣作りを防ぐことができます。特に、以前巣が作られていた場所は再び狙われやすいため、重点的に対策する必要があります。
専門業者に依頼すれば、住宅構造に合わせた適切な施工をしてもらえるため、費用がかかっても長期的に見ればコスト削減につながります。
鳩の巣駆除は市役所のサポートも検討しつつプロに相談を!
今回は、鳩の巣駆除を市役所に依頼できるのか、対応範囲や助成金などについて解説しました。
市役所に相談すれば鳩の巣駆除の専門業者を紹介してもらえますが、相場より安く依頼できるとは限りません。少しでも費用を抑えて鳩の巣を駆除するには、複数の業者に見積もりをとりましょう。
鳩の巣の駆除業者を探す際は、納得のプロが見つかる
セーフリー
を利用しましょう。鳩の巣駆除の実績が豊富な業者を多数掲載しているので、希望の条件にマッチする優良業者がスムーズに見つかります。気になる業者を見つけたら、無料見積もりしてみましょう!
- ベランダの鳩の巣は撤去していい?
- 市役所は撤去してくれない…
- 誰に相談したらいい?
鳩の巣に
お困りの方は
プロに相談!
鳩の巣駆除に関するよくある質問
-
Q. 鳩の巣駆除は市役所や公的機関に頼める?
A.鳩の巣駆除は公的機関では行なってくれません。業者の紹介などのサポートが中心です。
-
Q. 鳩の巣に卵やヒナがいる場合はどうしたらいい?
A.市役所や専門業者に相談しましょう。鳩は「鳥獣保護管理法」により保護されているため、卵やヒナがいる巣を許可なく撤去することは禁止されています。
-
Q. 鳩の巣を撤去した後、再発を防止するにはどうしたらいい?
A.巣があった場所に防鳥ネットを張る、忌避剤を設置する、フンを清掃・消毒するなどの対策が効果的です。再び同じ場所に巣を作る習性があるため、念入りな対策が必要です。