ネズミの罠は自作も可能!トラップ2種を解説【簡単で効果あり!】
2023.10.05 2024.07.01
簡単そうな構造のわりに値段が高いネズミの罠を見ると、「ネズミのトラップは自作で用意できないもの?」と考える人も多いのではないでしょうか。結論から言うと、ネズミの罠は自作で簡単に作れます。
この記事では、ネズミの罠を自作で作る方法と、罠にかかりやすくする仕掛け方について解説しています。「なかなか罠にかからない…」といった悩みにも答えているため、ぜひ参考にしてください。
目次
ネズミの罠を自作!道具と方法【簡単なトラップ2種】
自作で作るネズミの罠は、以下の2種類です。
- ネズミを油で捕獲するトラップ
- ネズミを溺れさせて殺処分するトラップ
特殊な道具を用意する必要はなく、ホームセンターなどですぐに手に入るため、チェックしてみてください。
自作トラップ①:ネズミを油で捕獲できるタイプ
ペットボトルを使用したネズミの罠は、餌をペットボトルの外側に取り付け、バケツの上に横向きに吊るします。ネズミが餌に寄ってくると、ペットボトルが回転して足元が滑り、バケツの中に落ちて捕獲されます。
このトラップを作る際、必要なものは以下の7つです。
- バケツ(不透明のもの)
- 木の板
- ゴム手袋
- ガムテープ
- ペットボトル
- 餌
- 油(または水)
家にあるものか、ホームセンターや100均で全て揃います。自作の方法は以下を参考にしてください。
バケツの底に敷かれた油でネズミが滑り、バケツの中から出られなくなる原理です。また、ネズミを殺処分したいときは、油の代わりに水を使用しましょう。その際、ネズミが落ちても脱出できないような水の深さに調整することが大切です。
自作トラップ②:ネズミを溺れさせて殺処分できるタイプ
バケツの中に水ともみ殻を入れるだけの、とてもシンプルな方法です。
ネズミの好物であるもみ殻でバケツのところにおびき寄せ、もみ殻の下に張ってある水の中に落ち溺れさせる、といったメカニズム。
必要な道具を手軽に用意できる点がメリットですが、落ちたネズミの死体を適切に処分する必要があります。
このトラップを作る際、必要なものは以下の5つです。
- バケツ(不透明のもの)
- 木の板
- ゴム手袋
- ガムテープ
- もみ殻
もみ殻はコイン精米機、JAのライスセンターなどで無料でもらえる場合があります。
バケツに水を入れるときは、ネズミが落ちたあとに逃げ出せない深さに調整するのがポイントです。
また、警戒しているネズミは、水面が見えてしまうと罠に近づかなくなる恐れがあります。そのため、もみ殻を十分に使って水面が隠れるように工夫してください。
ネズミの罠に使える食べ物は?【トラップにかけたい種類次第】
自作で作る罠は、ネズミが好む食べ物でおびきよせます。そのため、ネズミの好物を知っておくことで、効果的な罠が設置できると考えられます。
以下の表は、家に出る3種類のネズミが好む食べ物をまとめたものです。
ハツカネズミ | クマネズミ | ドブネズミ | |
---|---|---|---|
好きな食べ物 | 穀物 野菜 種子など |
穀物 芋類 果物など |
肉類 魚類 昆虫など |
ハツカネズミは、穀物や種子、野菜などを好みます。実際、ペットとして飼う際にはひまわりの種が餌として使用されることが多いです。
一方、クマネズミは穀物をはじめ、米や小麦、トウモロコシなどを好んで食べる傾向があります。さらにリンゴをはじめとする果物や、コーン油、ドレッシング、ピーナッツバターなど、強い香りや味を出すことで、罠にかかりやすくなると考えられます。
ドブネズミは他のネズミと異なり、肉や魚、昆虫やナメクジなど動物性の餌を好みます。家に侵入するネズミの中でも一番大きい体を持つため、体を支えるのにタンパク質を多く含んだ食べ物を求めるのです。
ネズミを自作の罠にかけるコツ【トラップ製作時&設置時の注意点】
自作で罠を作っても、トラップにかかってくれなければ作った意味がありませんよね。ネズミを捕まえるコツは、以下2点です。
- 人間のにおいを罠につけない
- 仕掛ける場所は掃除しない
仕掛けた罠の効果を十分に発揮するため、それぞれのポイントを解説していきます。
人間のにおいを罠につけない
ネズミは人間のにおいに敏感な生き物です。罠や餌に直接触れると人間のにおいが残ってしまい、ネズミを警戒させてしまう恐れがあります。
そのため、自作で罠を準備するときは、使い捨てのビニール手袋などをして取り扱うようにしてください。万が一、手袋をせずに触れてしまった場合は、触れた部分を水拭きすることで、人間のにおいを消すことができます。
罠を仕掛ける場所は掃除しない
基本的に、ネズミを捕まえたいときはフンや尿などのラットサインがある場所が効果的とされています。また、ネズミは自らのフンや尿のにおいに安心感を覚える習性があります。
したがって、罠を仕掛ける場所にフンが散乱している、尿の跡があってもあえて掃除せず、そのままにしておきましょう。ネズミの警戒心が緩み、捕獲しやすくなります。
反対に、ネズミの活動場所が突如綺麗になっている、人間のにおいが混ざっていると、ネズミは警戒してしまいます。
ネズミが自作の罠にかからない!トラップ改善点3選
罠を設置したのはいいものの「ネズミがなかなか罠にかからない…」「罠は完璧なのに何がいけないの…?」と困っている人もいるでしょう。
ネズミがトラップにかからない場合は、以下3点を確認してみてください。
- 罠に使う餌は新鮮か
- ネズミの活動場所に設置してあるか
- 罠を長期間放置していないか
前述でも解説したように、ネズミは警戒心が強いため、罠を作って設置するときはいくつかポイントを押さえる必要があります。
罠に使う餌は新鮮か
ネズミが罠にかからない場合、餌の鮮度が問題であることが考えられます。餌を新鮮なものに変えてみることで、ネズミがトラップに近づいてくるかもしれません。
罠を仕掛けてしばらく反応がなかったら、餌を取り替えてみてください。
ネズミの活動場所に設置してあるか
ネズミを捕獲するには、活動場所に罠を設置することが大切です。ネズミが移動する際に残す特有の汚れや、フン・尿などのラットサインを元に、ネズミの活動場所を特定しましょう。
罠を長期間放置していないか
長期間同じ場所に罠を放置していると、ネズミはその罠にかからなくなることが多いです。ネズミは学習能力が高く、環境の変化に敏感です。そのため、罠が長く放置されているとネズミは近寄ることを避けるようになります。
また、一度罠にかかったり、仲間が罠にかかるのを見て学習したネズミは危険と判断し、同じ罠に再びかかることは少なくなります。これらの理由から、自作の罠を効果的に活用するために、定期的に設置場所を変える、新しい罠を使用することが大切です。
ネズミが自作の罠にかかったら?【トラップからの取り出し・処分時の注意】
捕まえたネズミの処分方法は自治体ごとに異なるので、ルールに沿って対応しましょう。ゴミとして捨てる場合は、ネズミを新聞紙などで包み、ビニール袋に入れて処分しましょう。
もしネズミが大量にいる場合や、自力での処分が難しいと感じる場合は、専門の駆除業者に依頼することをおすすめします。
注意点として、ネズミを処分するときは直接手で触れないよう気をつけてください。生きているネズミを扱う場合、噛まれるリスクを避けるために、軍手や厚手の手袋をはめて処理すると安全です。使った罠やその他の道具は、入念に洗って処分してください。
ネズミが自作罠にかからない!トラップで捕獲できないなら…
ネズミの罠を自作で作る方法と、設置するときのポイントがお分かりいただけたでしょうか。コストをかけずにネズミを捕獲したい場合、自作の罠もおすすめの方法と言えます。
しかし、解説通りに罠を仕掛けても、ネズミがかからないこともあるでしょう。そんなときは専門業者に依頼し、確実に捕まえてもらうと良いですよ。ネズミを駆除してもらえるほか、侵入経路を特定し家に侵入させない対策まで徹底して行ってくれるため、確実です。
被害を出し続けるくらいなら、早めに業者依頼してしまった方が全体のコストを抑えられるケースも多いもの。ネズミ対策は早め早めが肝心ですので、ぜひ下記記事も参考にしてみてください。
ネズミの罠は自作も可能!トラップ2種を解説【簡単で効果あり!】のよくある質問
-
Q. ネズミのトラップは自作でも実際使い物になる?
罠の作り方や設置場所が正しければ、効果が期待できます。
-
Q. ネズミの罠でネズミを殺せる?
水没させることでネズミを殺処分できます。
-
Q. 罠は市販でも売ってる?
さまざまなネズミ駆除グッズが販売されています。