家でネズミのフンを見つけたら?判別の仕方と掃除のポイントについて徹底解説
2023.08.31 2024.09.03
家でネズミのフンを発見したときは、早めに対処することが肝心です。そこで今回の記事では、自分でもすぐにできる簡単な対処法について解説していきます。
ネズミのフンは菌があったり、掃除するときの注意点がいくつかあるため、本記事後半の注意点をよく読んで処理していきましょう。
目次
家でネズミのフンを見つけたら?種類による判別方法
家に出るネズミは「ドブネズミ」「クマネズミ」「ハツカネズミ」の3種類ですが、それぞれフンに特徴があります。
ネズミの種類 | ドブネズミ | クマネズミ | ハツカネズミ |
---|---|---|---|
フンの特徴 | 色:こげ茶色/灰色 形状:太い/丸みがある 臭いが強い |
色:茶色/灰色 形状:楕円形 散らばっている |
色:茶色 形状:先が尖っている 臭いが強い |
フンの大きさ | 10mm〜20mm | 6mm〜10mm | 4mm〜7mm |
ドブネズミは3種類の家ネズミの中でフンが大きく、強烈な臭いを放ちます。また、床下や水回りに生息するため、その周辺でフンを見つけたらドブネズミである可能性が高いです。
クマネズミのフンは楕円形で、散らばっていることが多いです。高所に生息しているため、屋根裏や換気扇周辺、2階で発見したフンはクマネズミである可能性が考えられます。
ハツカネズミは体が小さいため、フンも小さく先が尖っています。体から臭いを発しているため、フンからも強い臭いを感じることがあります。物置や倉庫などで発見したら、ハツカネズミを疑いましょう。
これで完璧!家にあるネズミのフンを掃除する手順
家でネズミのフンを見つけたら、以下の手順で処分しましょう。
- 掃除に必要なものを用意する
- フンを掃除する
- 殺菌・消毒する
ネズミのフンは自力でも簡単に処分することが可能です。
①掃除に必要なものを用意する
まずフンの掃除に必要なものを用意します。
- マスク
- ゴム手袋/ビニール手袋
- ほうき/ちりとり
- 使い捨ての服
- 殺菌/除菌グッズ
- 殺虫剤
ネズミのフンを掃除するために、特別なものは必要ありません。ドラッグストアやホームセンターなどで揃えられるものばかりです。
②フンを掃除する
道具を用意したら、フンを集めて処分します。マスク、ゴム手袋、ビニール手袋をつけて集めますが、使用した道具はフンと一緒に処分してください。
間接的とはいえ、フンを触るのに抵抗がある人はほうきやちりとりで集める方法もおすすめです。また、掃除する際は使い捨ての服を着る、帽子をかぶるなど、自身の安全も確保しましょう。
③殺菌・消毒する
一つ残らずフンを掃除したら、フンがあった場所を殺菌・消毒します。フンに付いている病原菌が残っている可能性があるからです。
アルコールやエタノールなど、除菌力が強いグッズを使用するようにしましょう。また、フンがあった場所にダニがいる場合もあるため、仕上げにダニ用の殺虫剤を撒くとベストです。
家にあるネズミのフンを掃除するときは2つの点に注意!
家にあるネズミのフンを自分で処理できますが、フンに寄生虫や病原菌が付いているおそれがあります。「手を洗えば大丈夫でしょ?」「掃除機の方が楽に掃除できる」といった安易な考えで行動すると、思わぬ病気につながる可能性も。
自分の身を守るために、以下2つを守ってください。
- ゴム手袋/マスク着用を徹底する
- 掃除機は使用しない
ゴム手袋/マスク着用を徹底する
ネズミのフンを自分で処理するときは、ゴム手袋とマスク着用を徹底してください。ネズミのフンには、サルモネラ菌やレプトスピラ菌、ハンタウイルスといった危険な病原菌が付いているおそれがあります。
これらの病原菌が体内に入ることで、急性胃腸炎や、呼吸困難から死に至ることも多い「ハンタウイルス肺症候群」などを引き起こすことがあります。ゴム手袋やマスクなどの防具着用は怠らないようにしましょう。
掃除機は使用しない
ネズミのフンを掃除機で吸い取るのはNGです。フンに付いている病原菌が掃除機の中に残り、家の中に広がってしまうおそれがあるためです。
掃除機の使用は時短のためついやってしまいがちですが、絶対NGですので注意してください。
家で発見したネズミのフンは放置すると危険?
ネズミのフンを放置することで、フンが持つ病原菌からさまざまな危険が伴うことがお分かりいただけたでしょうか。
特にハンタウイルス肺症候群は、感染者の約40%が死亡する可能性がある疾患です。病気のほかにも、ダニの繁殖や悪臭による不快感につながります。
そのため、ネズミのフンは発見したら早急に処理することが大切です。
フンを家のネズミ退治に活かすコツ/方法
ネズミのフンは発見次第、早急な対応が大切ですが、フンは原因となるネズミの駆除に活かせる場合もあります。
- フンだけでなく周囲の尿にも注意する
- フンを撮影しておく
フンの処分は応急処置で、原因となるネズミを駆除しなければ、またフンをされてしまう可能性が高いです。以下を参考にネズミ退治にとりかかってみてください。
フンだけでなく尿にも注意する
ネズミのフンを発見したら、周辺に尿の跡があるか確認するようにしましょう。ネズミの尿は人間と似た色で、臭いが強いです。
フンと同じく、尿の放置は不衛生で住む人に被害が発生するかもしれません。掃除するときは消毒と殺菌も欠かさず行いましょう。
ネズミが残した跡は退治にあたっての重要な情報源となり得ます。業者依頼などに備えて、見つけた場所などを控えておくと良いでしょう。
フンを撮影しておく
また、フン自体も、処理する前に撮影しておくことで、駆除に役立つかもしれません。フンを撮影する理由は以下の2つです。
- 自力でネズミ駆除できる可能性がある
- 業者依頼時に相場が予測できる
- 業者に有力な情報を提供できる
フンを撮影し、どのネズミか判断できれば自力駆除の可能性も見えてきます。
また、業者に駆除を依頼するときに相場感がつかみやすくなり、画像という有力な情報を提供することも可能です。
余裕があればフンを撮影し分析できるようにしておきましょう。
家ネズミのフンを見つけたらネズミ駆除のサイン
家でネズミのフンを見つけた場合、早急な対応が必要であり、放置する危険性についてもお分かりいただけたかと思います。また、フンの発見はネズミ駆除の始まりであることを理解しなければいけません。
自力での処理が理想的ですが、やり方に不安がある場合や、フンと合わせてネズミ駆除も検討するときは専門業者に依頼しましょう。
家でネズミのフンを見つけたら?判別の仕方と掃除のポイントについて徹底解説のよくある質問
-
Q. ネズミがフンをする場所は?
ネズミの種類によって異なります。
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Q. ネズミのフンを止めるには?
ネズミを駆除するか、侵入経路を塞ぐなどして寄せ付けないようにするしかありません。
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Q. 自力でフンを駆除できない場合は?
専門業者によるフンの処理が確実です。放置せず依頼しましょう。