この穴はネズミの仕業?見分け方をわかりやすく解説【侵入経路の特定〜穴の塞ぎ方も!】
2023.09.05 2023.09.12
ネズミの中には、穴を作り家に侵入してくるパターンがあります。また、穴を通って侵入してくる害獣がネズミかどうか見分けることで、対策方法も変わってきます。
今回の記事では、穴の正体がネズミかどうか確認する方法、ネズミの種類による侵入経路を紹介します。また、穴を塞ぐ方法についても解説しているため、ネズミを寄せ付けないように対策しましょう。
目次
地面に穴を掘って侵入するネズミは2種類
3種類の家ネズミのうち、地面に穴を掘って侵入してくるのは「ドブネズミ」「ハツカネズミ」です。
クマネズミは特性上、屋根裏や天井、壁の中に巣を作ることが多いため、地面の穴はドブネズミかハツカネズミである可能性が高いのです。
特にドブネズミは、穴を掘り土の中にトンネルを作る習性があるため、ほかのネズミよりも穴を掘る能力に長けていると言えます。
また、下水の中を移動できるため、地下部分からの侵入はドブネズミにとって得意のルートなのです。
ネズミの穴の特徴は?【形・サイズ】について
地面に穴を掘る動物は、ネズミだけではありません。モグラやヘビ、イタチなども地面に穴を掘る習性があります。
「じゃあ、どうやってネズミが掘った穴か判断すればいいの?」と、見分ける方法が知りたい人は、以下の3点に注目してみてください。
- 穴のサイズと特徴で見分ける
- ラットサインで見分ける
- 臭いで判断する
以下でそれぞれの確認方法について解説していきます。
穴のサイズと特徴で見分ける
ネズミが掘る穴の特徴は、浅く比較的小さいのが特徴です。ドブネズミとハツカネズミの体長(しっぽを含まない長さ)は以下の通りです。
ドブネズミ | ハツカネズミ | |
体長 | 約20〜26cm | 約5.5〜10cm |
穴のサイズが大きければドブネズミ、小さければハツカネズミである可能性が考えられます。また、ネズミは掘った穴に枯葉や紙、布などを持ち込んで巣を作る材料にしています。
ラットサインで見分ける
ネズミが残した形跡のことをラットサインと呼びますが、穴の近くにラットサインがあるかどうかで、ネズミの巣穴であるか判断する方法もあります。代表的なラットサインは以下の4つです。
- ネズミの足跡
- 体のこすり跡
- かじり跡
- フン・尿
家の外壁にネズミの足跡や体のこすり跡、何かをかじって穴を開けている形跡があり、近くに巣穴があればネズミの仕業と特定できるでしょう。
また、フンも特定するための手がかりとなります。以下に当てはまるフンが巣穴の近くにあれば、ネズミであると判断できます。
ドブネズミ | ハツカネズミ | |
フンのサイズ | 10〜20mm | 4〜7mm |
フンの色 | こげ茶 | 茶色 |
フンの形 | 楕円形・太い | 両端が尖っている・米粒程のサイズ |
フンのサイズ・形状が分かれば巣穴がネズミによるものか、また、ネズミの種類の特定にもつながります。
臭いで判断する
地面の穴周辺から強い悪臭がする場合は、ネズミの巣穴である可能性が高いです。ネズミは巣穴の近くにフンや尿を残すことがあり、それが悪臭の原因となります。
ただし、ネズミの巣穴か判断するために近づいて嗅ぐことはやめましょう。病原菌が体内に入り、悪影響を及ぼしかねません。
ネズミの穴が作られやすい場所【ハツカネズミ?クマネズミ?】
家ネズミは地面以外にも、家のあらゆる場所に穴を開けて侵入してきます。また、3種類の家ネズミは穴を作る場所に違いがあります。
ドブネズミ | クマネズミ | ハツカネズミ | |
穴を作りやすい場所 | ・地面 ・外壁の低い位置にある劣化部分 ・基礎部分 ・床下通気口の金網 ・排水管付近 |
・換気扇周辺 ・壁の劣化部分 ・屋根 |
・換気扇周辺 ・壁の劣化部分 ・屋根 |
低い位置の穴であればドブネズミ、高い位置の穴であればクマネズミかハツカネズミであることが予測できます。
また、ネズミは自ら穴を開けなくても、1.5〜2.5cm程度の穴があれば侵入してくる害獣です。主な侵入経路については、以下で紹介しています。
ドブネズミ
ドブネズミの主な侵入経路は、地面に近い場所が多いです。
- 排水管
- 床下通気口
- 地面の穴
- 基礎の隙間
水回りや地下の環境を好み、トイレの排水管を登ってくるケースも確認されています。
クマネズミ・ハツカネズミ
クマネズミとハツカネズミはドブネズミよりも体が大きく、運動能力に優れているため、侵入経路も多いです。
- 屋根と壁の隙間
- 電線の引込口
- エアコンの導入部分
- 換気扇
- 雨どい
- 給湯器の導入部分
ドブネズミが入ってこれない小さな隙間や、高所からの侵入も可能にします。
ネズミが侵入する穴を塞ぐ方法
家にいるネズミを駆除しても、侵入経路を塞がなければネズミはまた家に入ってきます。そのため、侵入経路となる穴を塞ぎ、ネズミを寄せ付けない環境にすることが重要です。
ネズミの侵入経路を塞ぐときは、以下の方法を参考にしてください。
- 業者に依頼する
- 市販の道具で穴を塞ぐ
業者に依頼する
一番確実な方法は、業者に依頼し穴を塞いでもらうことです。「ネズミが家にいるのに侵入経路が分からない」といったケースも多いはずです。また、侵入経路を見つけたとしても、一箇所だけとは限られません。
業者に依頼することで、ネズミを駆除してもらえるほか、侵入経路を特定し対策してくれます。特に自力では修復できない高所、地下、排水管、住宅設備の周辺は業者に依頼するのが適切です。
市販の道具で穴を塞ぐ
中には「できるだけコストをかけずに自力で塞げるところは塞ぎたい」といった人も多いでしょう。その場合は、市販の道具で穴を塞ぎましょう。
パテやコーキング剤を使用すれば、外壁の劣化部分を修復することが可能です。道具を選ぶときは「マウスストッププレミアム」などの、ネズミ対策に特化したものをおすすめします。
また、劣化部分の穴を塞ぐときは、ステンレスやアルミ板、パンチングメタルの使用も検討するとよいでしょう。穴や隙間を確実に塞ぎ、そこから侵入することはできなくなります。
ネズミはどの穴からでも侵入してくる
家にある穴がネズミによるものか、見分け方がお分かりいただけたでしょうか。家にいるネズミを駆除しても、侵入経路を塞がないことには、ネズミは再びやってきます。また、侵入経路となる穴の対策をしないことで、さまざまな被害につながります。
部分によっては自力での対策も可能ですが、難しい場合は業者に依頼し確実に対策してもらいましょう。コストは発生しますが、長期的な視点でネズミによる被害を最小限に抑えられますよ。
この穴はネズミの仕業?見分け方をわかりやすく解説【侵入経路の特定〜穴の塞ぎ方も!】のよくある質問
-
Q. ネズミの穴を見つけたら自分で塞げる?
場所によっては自力で塞げます。
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Q. ネズミの穴はどこに作られやすい?見つけ方は?
ネズミの種類によって穴が作られやすい場所は異なります。
-
Q. 地面の穴はネズミ?モグラ?
地面に穴を掘る動物はネズミやモグラなどさまざまです。