ネズミの侵入経路を特定しよう!チェック箇所解説【集合住宅も】
2023.10.05 2024.05.20
この記事では、一戸建てとマンションやアパートの場合にわけて、ネズミの侵入経路について詳しく解説します。
ネズミがすでに住み着いているのなら、侵入経路だけでなく、巣や穴を見つけて早急に対処しましょう。
侵入経路を塞ぐ方法やネズミを住み着かせないための対策もご紹介するので、お役立てください。
目次
ネズミの侵入経路を探す!チェックポイント一覧
気付かないうちに住み着いているネズミですが、必ずどこかに侵入経路があります。
よくある進入路を一戸建ての場合とマンションやアパートの場合でご紹介するので、自宅の進入経路を見つける参考にしてください。
一戸建ての場合
一戸建ては特にネズミが住み着きやすいため、下記を中心に家中を細かくチェックしましょう。
- 屋根や外壁、ひさしの下の隙間や割れ目
- 2階の窓
- エアコン導入部
- 換気扇
- 出窓の下
- 戸袋
- 水まわりの配管
- 排水パイプ・給湯器の配管
- 床下の通風口
- 基礎と住宅の隙間
- 地面の穴
- 荷物に紛れる
それぞれの場所について、詳しくご紹介します。
屋根や外壁、ひさしの下の隙間や割れ目
屋根と外壁の間やひさしと外壁の間は、経年劣化により隙間ができてしまうことがあります。
また、外壁も年月の経過とともに材質がもろくなってしまい、隙間や割れ目ができやすいため注意が必要です。
材質がもろくなれば、隙間や割れ目がなくてもネズミがかじって穴をあけてしまうことがあります。
2階の窓
2階なら防犯上のリスクが少ないからと、窓をあけて換気している家庭もあるでしょう。
たしかに人間は2階の窓から侵入することは難しいですが、ネズミの場合は軽々と侵入してきます。
特に、クマネズミは垂直で移動できるため、たとえ2階以上の窓であったとしても開けっ放しにしておくのはおすすめできません。
エアコン導入部
エアコンの導入部も、隙間があるとネズミの侵入経路になります。
室外機と本体をつなぐ配管配管と壁の間が導入部で、しっかりパテで埋められていないと隙間ができてしまう仕組みです。
換気扇
フタやフィルターがついておらず、可動していない換気扇は隙間だらけのため、ネズミにとっては最高の進入路です。
また、可動させていても汚れがひどく、うまく作動していないと、侵入される場合があります。
出窓の下
出窓の下は、基礎と土台の間に隙間ができていることがあります。
増改築した場合は特につなぎ目ができやすいため、しっかりと隙間がないかチェックしましょう。
戸袋
なかなか目視できない戸袋の奥は、ネズミにとって最適の進入路です。
下部よりも上部のほうが進入路になりやすく、戸袋内から壁の中へ侵入するケースも多くなっています。
水まわりの配管
キッチンやトイレ、お風呂などの水まわりは床に穴をあけて配管を通していて、この穴部分に隙間ができやすいことが特徴です。
ほんの小さな隙間でも、ネズミがかじって穴を広げ侵入してくることもあります。
また、排水管の中を通って侵入してくるケースもあるので注意が必要です。
排水パイプ・給湯器の配管
2階からの排水パイプも、ネズミにとっては格好の侵入経路です。
また、給湯器は冬でも暖かいため、ネズミが集まりやすくなっています。
床下の通風口
床下の通風口は、格子などがなければネズミにとって絶好の進入路になります。
格子や金網がついていても、隙間が少しでもあいていれば侵入される確率は高いです。
特に、築10年以上が経過する場合は、劣化して材質がもろくなりネズミがかじることで簡単に穴があいてしまう可能性が高くなります。
また、日が当たらない場所の金属ネットは劣化しやすいため、注意が必要です。
基礎と住宅の隙間
基礎と住宅に、わずかな隙間があるとネズミの侵入経路となります。
たとえば、玄関アプローチや勝手口などは要注意です。
地面の穴
住宅の外にある地面の穴は、ネズミによる掘られたものかもしれません。
特に、建物のすぐ横や下水ますの脇にあいている穴はネズミの可能性が高いです。
荷物に紛れる
穴や隙間からだけでなく、宅配の荷物に紛れて家の中に侵入してくるケースもあります。
特に、ハツカネズミは体が小さく荷物に紛れやすいです。
マンションやアパートの場合
マンションやアパートの場合は、一戸建てと注意すべき点が少し異なります。
- 壁の隙間や割れ目
- エアコン導入部や室外機
- 水まわりの配管
- 床下の通風口
- 網戸
- 電線を伝う
上記が要注意箇所で、網戸をかじって侵入してくることもあります。
また、2階以上であっても、電線を伝って部屋へ侵入してくる場合もあるので注意しましょう。
ネズミの侵入経路がわからない時はラットサインを確認!
ネズミの進入路はとても小さいため、特定できないことも多々あります。
そのような場合には、ネズミがいる証拠である「ラットサイン」をチェックしてみましょう。
- 足跡がある
- 糞尿が落ちている
- 黒ずみがついている
上記をはじめとするラットサインを辿ると、ネズミの侵入経路だけでなく巣も特定しやすくなります。
ネズミは同じルートを通る習性があるため、家の中のラットサインから侵入経路を探すのも効果的です。
ネズミの侵入経路を確認したら即駆除しよう
ネズミが家に住み着いていると、さまざまなリスクを負うことになります。
- 食料が食い荒らされる
- 柱や家財をかじられる
- 電気ケーブルをかじられて火事になる
- 感染症にかかる
- ダニに刺されて医療費がかかる
これらを回避するためには、早急な駆除が欠かせません。
- 罠をしかける
- 毒餌をしかける
- 忌避剤を使う
駆除に役立つそれぞれの方法を、ここでチェックしておきましょう。
罠をしかける
罠をしかければ、ネズミを捕獲してことを自分の目で確認し、確実に駆除できます。
捕獲用のカゴを設置するほか、粘着シートを使っても良いでしょう。
罠は、ラットサインがある場所に置くと効果的です。
ただし、罠で捕獲したネズミは、自分で処理しなければなりません。
処理の際は、必ずゴム手袋をしてネズミに直接触れないように注意しましょう。
毒餌をしかける
自分で処理したくない場合は、毒餌を仕掛ける方法も良いでしょう。
毒餌を食べさせることができれば、ほとんどの場合で効果を得ることができます。
デメリットは、ネズミの死骸が見つからない場合がある
ことです。
また、なかには毒餌が効かないスーパーラットと呼ばれるネズミもいるので注意しましょう。
忌避剤を使う
ネズミが嫌うニオイなどを使った忌避剤を使うと、ネズミを効率的に追い払うことができます。ネズミを自分で処理したくないという方には、忌避剤を使う方法がおすすめです。
ただし、忌避剤の効果は一時的で、ネズミはまた戻ってくる可能性があります。そのため、忌避剤で追い払ったら、二度と侵入されないための対策も必須です。
ネズミの侵入経路を発見・駆除したら入ってこられない対策を!
住み着いてネズミをすべて駆除できたとしても、また新たに入って来られては意味がありません。
そこで、二度と住み着かれないように対策をしておくことが大切です。
- 侵入路を塞ぐ
- 住処の材料を放置しない
- 食材をきちんと保管する
侵入路を塞ぐ
何より、家に入れないことがとても重要です。
進入路となり得るすべての隙間や割れ目をふさぎ、入ってこられないようにしましょう。
別の侵入経路を見つけて入ってくるネズミもいるため、家の中や外を隈なくチェックすることがポイントです。
住処の材料を放置しない
ネズミは、段ボールや布きれ、紙きれなどを材料にして巣を作ります。
巣を作られてしまうと、住み着かれるだけでなく繁殖してしまう可能性が高くなる
ため注意が必要です。
使わない段ボールや布、紙はすぐに処分し、ちょっとした布きれなども放置しないようにしましょう。
食材をきちんと保管する
食材は、タッパーなどに入れてかじられないようにしておきます。
餌がなければネズミも生きていけないため、食材は徹底的に保管することが大切です。
冷蔵庫に入れられるものは入れておき、ネズミから遠ざけておきましょう。
侵入経路判明!ネズミ駆除は業者へ依頼!
ネズミはほんの小さな隙間さえあれば、簡単に家の中に侵入してきます。
侵入路を発見したら、駆除をして塞ぎ、二度と家への侵入を許さないことが大切です。
ただし、家にネズミが何匹いるかを把握するのは難しく、駆除しても少しでも残っていれば被害がまた拡大してしまいます。
徹底的に駆除するためにも、ぜひ専門の業者へ依頼しましょう。
ネズミの侵入経路を特定しよう!チェック箇所解説【集合住宅も】のよくある質問
-
Q. ネズミはどこから侵入してくる?
ネズミは、ちょっとした隙間や割れ目から侵入します。
・屋根や外壁隙間や割れ目
・エアコン導入部
・換気扇
・戸袋
・水まわりの配管
・基礎と住宅の隙間
上記のほか、荷物に紛れて入ってくることもあります。 -
Q. ネズミが家に出る理由は?
侵入できる隙間や割れ目があり、食料がある家にはネズミが出る確率が高いです。
また、紙きれや段ボールなどが放置されていれば、巣作りしやすいためネズミにとっては快適な家と言えます。 -
Q. ネズミが来なくなる方法は?
ネズミを追い出すには、まず忌避剤などを使って1匹残らず追い出し、すべての進入路を塞ぐ必要があります。
その上で、食料を密閉保管し紙きれなどのゴミを放置せず捨てることが大切です。
まずは業者に依頼して1匹残らず駆除してから、二度と侵入されない家づくりをしましょう。