家のネズミは勝手に出ていく?放置してOK?【いなくなる3条件も解説】
2023.10.05 2024.09.03
家でネズミを発見した、もしくはネズミがいる可能性が高いときに「勝手に出ていかないかな…」と期待する人もいるでしょう。
大前提として、ネズミが勝手に出ていくことを期待するのはかなり危険です。
この記事では、家ネズミを放置する危険性と、勝手に出ていく可能性について解説しています。また、ネズミが自然に出ていくような環境作りのポイントも紹介しているため、参考にしてください。
目次
ネズミは勝手に家から出ていく可能性あり!【ただし放置は危険】
家に出たネズミは勝手に出ていく可能性がありますが、放置することで以下の危険が考えられます。
- 家や健康に影響を及ぼす
- ネズミは増えていく
- ネズミはいつでも入ってくる
ネズミが勝手に出ていくことには期待せず、早めの駆除や行動をおすすめします。
家や健康に影響を及ぼす
ネズミを放置することでの危険性は、家の損傷や農作物への被害が挙げられます。ネズミの前歯は強力で家の柱や壁、家財などをかじるほか、電線などを削ることもあります。家が傷つくだけで済めばまだ良いかもしれませんが、漏電や火災の危険は無視できません。
また、ネズミの糞や尿は病原菌を含みます。「ハンタウイルス」や「サルモネラ菌」が代表的ですが、人に感染することで高熱や嘔吐、下痢などの症状が発生すると言われています。
さらにネズミは夜行性であり、夜間に活動することで睡眠を妨げ、不眠症を引き起こすこともあります。このように、ネズミを放置することで経済的な問題、健康面への悪影響など、多岐にわたって被害が生じる可能性があるのです。
寿命に期待はNG!ネズミは増えていく
「放置してたらいつか寿命が来るでしょ…?」と考えたいところですが、寿命に期待するのは危険です。たしかに、ネズミは寿命がありますが、繁殖力が高く、寿命が来る前にネズミが増えていきます。
ネズミの種類 | ハツカネズミ | ドブネズミ | クマネズミ |
---|---|---|---|
寿命 | 約1〜2年 | 約3年 | 約3年 |
妊娠期間 | 約20日 | 約21日 | 約21日 |
一度に産む数 | 約6匹 | 約9匹 | 約6匹 |
一年で子どもを産む回数 | 6〜10回 | 5〜6回 | 5〜6回 |
上記のように、ネズミは約20日間の妊娠期間で、一度に約6〜9匹の子どもを産む能力があります。また、多いと一年で10回出産することもあるため、放置するといつの間にか大量のネズミが住み着いてしまう可能性があるのです。
ネズミはいつでも入ってくる
何かしらの理由でネズミが勝手に出ていっても、侵入経路さえあればいつでも家に入ってきます。そのため、ネズミの侵入経路を塞ぐといった、根本的な対策をしなければ、ネズミの問題は解決しないと考えるべきです。
ネズミが勝手に出ていく「3つの条件」とは
ネズミが家から勝手に出ていくことがあるとすれば、以下3つの条件が当てはまるときです。
①家に餌がなくなった
ネズミが勝手に出ていく主な理由の一つは、食べ物がなくなることです。食べ物がなければ、ネズミはその家に住みつくことが難しく、自然と去っていくかもしれません。
ただし、ネズミは何でも食べる雑食性で人間の食べ物も好みます。例えば、生ゴミが放置されているだけでネズミにとっては十分な食源になってしまいます。
そのため、食べ物がなくなることでネズミが勝手に出ていくケースは期待できません。
②家がネズミにとって住みづらくなった
ネズミにとって住環境が悪化することも、勝手に出ていく理由として挙げられます。何らかの理由で住環境が悪くなれば、ネズミもその場所を離れるでしょう。
しかし、人間がネズミ駆除のアイテムを使用する、ネズミ対策を施すといった行動を起こさない限り、ネズミにとって住環境が急激に悪化することはあまりありません。
そのため、人間が何も対策をしなければ、環境の悪化だけでネズミが勝手に出ていくことは期待できません。
③周囲にネズミの天敵が現れた
ネズミが自発的に姿を消す3つ目の理由は、ネコやイタチなどの天敵が現れたときです。天敵が近くにいるとネズミにとっては危険が増し、自然と姿を消すでしょう。
ただし、野生のネコやイタチが家の中に入ってくることはほとんどありませんし、イタチは害獣で屋根裏に住む可能性がありますが、それこそ早急な駆除が必要です。
ネコをペットとして飼っている家は、自然とネズミ対策になっているでしょう。しかし、ネコやイタチが家に来ることを期待するのは非現実的だと言えます。
ネズミが「勝手に・自然に」出ていく環境を作るには?
前提として、ネズミが勝手に出ていくのを期待するのは、危険だというのがお分かりいただけたかと思います。そこで「今いるネズミだけでも勝手に出ていって欲しい…」と考える人も少なくないでしょう。
その場合は、ネズミが出ていきたくなるような環境を整えましょう。
- 食べ物やゴミを放置しない
- 忌避剤を使用する
- 唐辛子を用意する
- 超音波・電磁波を活用する
すぐにでもできる対策ばかりなので、以下の解説をチェックして試してみてください。
食べ物やゴミを放置しない
まず、ネズミの餌になる食べ物や生ゴミを放置しないようにしましょう。出しっぱなしにしないことはもちろん、ビニールやプラスチックに包まれた食品であっても、ネズミはかじって開けることがあります。
そのため、食品はガラス製の容器で密封保存するか、冷蔵庫に入れることを徹底しましょう。
忌避剤を使用する
忌避剤はネズミ対策の基本的なアイテムで、主にスプレータイプと燻煙剤タイプが市販で販売されています。スプレータイプは取り扱いが簡単で、ネズミに直接吹きかけて使用します。そのため、ネズミが発生しなければ使うタイミングがありません。
燻煙剤タイプは、家の隅々までネズミが嫌がる匂いを広範囲に拡散させるアイテムです。ただし、スプレータイプ同様に持続性に欠けるため、効果は一時的だと言えます。
唐辛子を用意する
唐辛子に含まれる「カプサイシン」の成分は、ネズミが嫌うため忌避剤として使用できます。スーパーなどで手軽に入手できるほか、小さい子どもがいて燻製剤が使えない家庭におすすめの方法です。
ネズミは人間よりも嗅覚が約3倍発達していると言われているため、強い刺激臭の唐辛子に反応し、家から追い出せるかもしれません。
超音波・電磁波を活用する
害獣駆除の定番アイテムとして、超音波や電磁波を使用してみるのも良いかもしれません。ネズミが嫌がる音を出し、家から追い出す方法です。
ポイントとしては、同じものを使用し続けるとネズミが慣れてしまうため、何種類か用意してネズミに慣れさせないことです。効果が証明されていない場合が多いことや、費用対効果を考えても積極的におすすめできる方法ではありません。
ネズミを侵入させない環境作りが大切
ネズミは家に一度住み着くと、繁殖性が高く厄介な害獣です。
ネズミが住みやすい環境にしないこと、侵入させないように対策することが根本的な解決につながります。
勝手に出ていくことを期待するよりも、できるだけ早くプロの駆除業者に依頼し、ネズミによる被害を抑えることに意識を向けましょう。
家のネズミは勝手に出ていく?放置してOK?【いなくなる3条件も解説】のよくある質問
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Q. ネズミを家に寄せ付けないためには?
清潔に保つことや侵入経路を塞ぐことです。
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Q. 綺麗な家でもネズミが自然にいなくならないときは?
駆除業者に依頼することで確実に解決します。
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Q. ネズミは勝手に死んでいく?
寿命はありますが繁殖して増える可能性の方が高いです。