シロアリは屋根裏や天井裏にも出る?確かめ方や痕跡が分かる!効果的な駆除方法も解説

2024.05.21 2024.09.03

この記事では、シロアリが屋根裏にいるかどうかの確かめ方や、天井裏で見つけた際の対処法、退治方法等を徹底解説します。

「床下だけでなく、天井裏にもシロアリは出るもの?」

「屋根裏にシロアリっぽい痕跡がある!」

といったケースでも必見の内容です。よくあるシロアリの被害サインや、屋根裏のチェック箇所を丁寧に解説します。

記事を読めば、あなたの家を守るための具体的な対策が分かりますので、ぜひ最後までご覧ください。

屋根裏・天井裏にシロアリ?【この痕跡は怪しい?】

屋根裏や天井裏は普段掃除されずホコリっぽい空間。シロアリがいなくても多数の汚れなどが見られ、シロアリの痕跡かわかりにくいケースもあるでしょう。

  1. 木くず
  2. 穴だらけの木
  3. シミ

上記の汚れや傷が実際シロアリの残した痕跡なのか、何か他の原因によるものなのか、見極めるためのポイントからご紹介します。

木くず

シロアリが木材を食べる際に発生する細かい粉状の木くず。

これらはシロアリの食害活動の痕跡であり、木材の周囲や床に散らばっていることが多いです。シロアリが作る木くずは非常に細かく、砂や粉のような質感を持っています。またシロアリの糞も木屑に混じることがあります。

穴だらけの木

シロアリが木材の内部を食い荒らした結果、表面に無数の小さな穴が見られる状態。

穴だらけの木は内部の空洞化や泥トンネルがあり、湿気を好むシロアリの被害が疑われます。これにより、木材が脆くなり、構造的な強度が低下します。

シミ

シロアリが移動や食害の過程で木材や天井に残す湿った変色跡。

これらのシミは湿気を伴い、シロアリの活動が活発なエリアを示す重要な手がかりです。湿気を好むシロアリが活動している場所には、痕跡としてシミが残ることがあります。不自然な変色やシミが見られる場合、シロアリがその近くで活動している可能性があります。

屋根裏・天井裏にいるシロアリの見つけ方【要チェックの痕跡とは?】

次に屋根裏・天井裏の各箇所について、シロアリを見つける際のチェックポイントを詳しく見ていきます。

  1. 梁や柱
  2. 床や天井裏の隅
  3. 屋根裏や窓辺や照明の周囲
  4. 断熱材の周辺
  5. 配管や電線の周り

それぞれの箇所についてチェックポイントを押さえて、実際にシロアリの存在を確かめてみましょう。

梁や柱

木材表面に小さな穴や木くずが見られないかを注意深く確認します。

また、木材が変色していないか、表面に腐食や削れた部分がないかも確認します。木材を軽く叩いてみて、空洞音がするかどうかを確かめます。空洞音がする場合、内部がシロアリに食べられている可能性があります。

床や天井裏の隅

隅に細かい木くずや砂状の粒が溜まっていないかをチェックします。

これらの木くずはシロアリが木材を食べた際に発生し、巣の近くに排出されることが多いです。木くずの量や位置を定期的に確認し、増えている場合はシロアリの活動が進行している可能性があります。

屋根裏や窓辺や照明の周囲

春から夏にかけて、羽アリの群れや羽が落ちていないかを確認します。

羽アリはシロアリの繁殖期に見られ、外部に出て新しい巣を作ろうとします。羽アリの群れを見かけた場合、近くにシロアリの巣が存在する可能性が高いです。また、窓や照明の周りは羽アリが集まりやすい場所なので、注意深くチェックします。

断熱材の周辺

断熱材周辺に湿気によるシミや泥のトンネルがないかを確認します。

断熱材は湿気がこもりやすく、シロアリが好む環境を作り出します。シミが見られる場合は、湿気が原因でシロアリが活動している可能性があります。断熱材の劣化や異常がないかもあわせて確認します。

配管や電線の周り

配管や電線の周りにひび割れや損傷がないかを確認します。

シロアリは配管や電線を通る際に痕跡を残すことが多く、これらの部分に泥のトンネルや細かな木くずが見られることがあります。また、配管や電線の通り道をたどって、シロアリが侵入している箇所を特定することも重要です。

屋根裏や天井裏に潜むシロアリの種類

屋根裏や天井裏に生息するシロアリにはいくつかの種類があり、それぞれの特性を理解することが駆除の鍵となります。

代表的なシロアリの種類を以下に紹介します。

体長 色や見た目
フロリダシロアリ 約12~15mm 羽アリは黄褐色、頭部は長く、暗褐色。働きアリは白っぽい色で頭部は大きくなく、全体的に小さく目立たない。
ヤマトシロアリ 約4~7mm 羽アリは暗褐色、頭部は円形。働きアリは白色または淡黄色で頭部は丸みを帯びている。
アメリカカンザイシロアリ 約10~12mm 羽アリは淡黄色から褐色で頭部は円形。働きアリは白っぽい色で顎が特に目立つ。
ダンシロアリ 約4~7mm 羽アリは茶褐色から黒色、頭部は円形。働きアリは白色または淡黄色で頭部は丸みを帯びている。

種類まで特定したい方はぜひ下記の記事もご覧ください。

屋根裏や天井裏に潜むシロアリの特性と駆除方法

屋根裏や天井裏に生息するシロアリの特性と、それぞれの種類の駆除方法について簡単に紹介します。

特性/生態 駆除方法
フロリダシロアリ 湿った環境を好み、屋根裏や天井裏など湿気の多い場所に巣を作る 定期的な点検と湿気管理が重要で、被害が見つかった場合は専門業者による駆除が推奨
ヤマトシロアリ 木材内に巣を作り、乾燥した環境でも生息可能。被害は局所的なものの、見つけにくいのが難点 被害部分に直接薬剤を塗布する方法や、巣の発見と駆除が必要
アメリカカンザイシロアリ 乾燥した木材に直接巣を作る。被害が家具や建材に及ぶ 被害木材の交換や、巣に直接薬剤を注入する方法が効果的
ダンシロアリ 湿度の高い木材を好み、屋根裏の断熱材周辺に巣を作ることも 湿気管理と専門業者による定期的な点検が効果的

屋根裏・天井裏のシロアリ駆除【2つの撃退方法】

シロアリ駆除には、自分で薬剤を用いて行う方法と専門業者に依頼する方法があります。それぞれの方法について詳しく解説します。

自分で薬剤を用いてできるシロアリ駆除

自分でできるシロアリ駆除には限界がありますが、初期段階の被害であれば効果的です。ただし、薬剤を使用する際は、使用方法や安全性を確認し、指示に従って使用してください。特に、子供やペットが触れないように注意が必要です。

ベイト剤を使用する場合

ベイト剤とは、シロアリが好む餌に毒を混ぜたもので、シロアリがベイト剤を巣に持ち帰ることで、巣全体に毒が広がり、コロニー全体を駆除する方法です。

  1. ベイトステーションの設置:屋根裏や天井裏のシロアリが活動しているエリアやその近くにベイトステーションを設置します。
  2. 定期的なチェック:ベイトステーションを定期的にチェックし、シロアリがベイトを食べているかを確認します。
  3. 駆除の進行確認:シロアリの活動が減少し、最終的に消滅するまでベイトステーションの効果を確認します。

ベイト剤を使用するメリットは以下の通りです。

  • 巣全体を効果的に駆除できる
  • 屋根裏や天井裏の隠れた場所にも対応可能
  • 人体やペットに対する安全性が高い

次にバリア剤を使う方法を見てみましょう。

バリア剤を塗布する場合

バリア剤とは、シロアリの侵入を防ぐための薬剤で、木材の表面に塗布することでシロアリの進入を物理的にブロックします。対象エリアの準備: 屋根裏や天井裏のシロアリが侵入する可能性のある木材部分を清掃し、準備します。

  1. バリア剤の塗布:木材の表面にバリア剤を均一に塗布します。特に接合部やシロアリの侵入経路となりやすい部分に重点を置きます。
  2. 乾燥と仕上げ:バリア剤が乾燥するまで待ち、必要に応じて追加の塗布を行います。

バリア剤を使用するメリットは以下の通りです。

  • 予防効果が高く、新たな侵入を防止できる
  • 長期間にわたり効果が持続する
  • 新築時やリフォーム時に特に有効

薬剤を扱う際は、手袋やマスクなどの防護具を着用し、直接触れないようにしましょう。

専門業者による駆除

専門業者にシロアリ対策を依頼することで、効果的かつ確実にシロアリ問題を解決できます。専門知識と経験、詳細な現地調査、高品質な薬剤と機材、安全性の確保、アフターケアと保証など、多くのメリットがあります。

専門業者による駆除の流れは以下の通りです。

  1. 現地調査:専門家が被害箇所を詳細に調査し、シロアリの種類と被害の範囲を特定
  2. 駆除計画の立案:調査結果に基づき、最適な駆除方法と計画を立案
  3. 駆除作業の実施:計画に基づき、薬剤の散布やベイト剤の設置などの駆除作業を実施
  4. アフターケア:駆除後の点検や、再発防止のためのアドバイスを提供

専門性の高い施工なだけに、まずはプロに相談するといいでしょう。

屋根裏・天井裏のシロアリ予防【3つの基本対策】

シロアリによる被害は早期発見と予防が鍵です。

特に屋根裏や天井裏は見過ごされがちですが、ここをしっかり対策することで家屋全体の保護が可能になります。以下では、シロアリ予防のための3つの基本対策について詳しく説明します。

環境整備

シロアリは湿気を好むため、屋根裏や天井裏の湿気対策は非常に重要です。湿気を減らすことで、シロアリが生息しにくい環境を作り出します。

はじめに屋根裏や天井裏に十分な換気を確保しましょう。通気口や換気扇を設置することで、湿気を効果的に排出できます。

そして漏水を防ぐ為に雨漏りや配管の漏れを定期的にチェックし、修理します。特に屋根の点検は重要です。屋根裏や天井裏に不要なものを置かないようにし、清潔を保ちます。ゴミや不要な木材はシロアリの温床になります。

定期点検

屋根裏や天井裏の定期的な点検を行うことで、シロアリの初期兆候を早期に発見し、被害を最小限に抑えることができます。

年に一度は専門業者に依頼して、屋根裏や天井裏を含む家全体の点検を行いましょう。プロの目で見てもらうことで、見逃しがちなサインも見つけることができます。また定期的に自分でも点検を行うことも大切です。木材の変色、穴、木くず、湿ったシミ、羽アリの存在などをチェックポイントにしましょう。

点検結果を記録し、異常があった場合はすぐに対処するようにします。点検履歴を残しておくと、問題の進行状況が把握しやすくなります。

建材の選び方

シロアリ対策済みの建材を使用することで、シロアリの侵入や被害を未然に防ぐことができます。特に新築時やリフォーム時には、耐久性の高い建材を選ぶことが重要です。

  • 防蟻処理が施された木材
  • 耐久性の高い建材

防蟻処理が施された木材を使用することでシロアリが木材に侵入しにくくなります。また、耐久性が高く、シロアリに強い建材(コンクリート、スチール、圧縮木材など)を選びましょう。

木材に化学処理を施し、防蟻効果を高めることも有効です。防蟻剤を木材に塗布することで、シロアリの侵入を防ぎます。

屋根裏・天井裏でシロアリ被害にあった場合の修復方法

屋根裏や天井裏でシロアリ被害を発見した場合、迅速かつ適切な修復が重要です。

被害が進行すると構造的な安全性が損なわれる可能性があるため、早期対応が求められます。以下では、シロアリ被害に対する修復方法を詳しく説明します。

被害箇所の特定と除去

最初に行うべきは、シロアリ被害箇所の特定と被害を受けた木材や建材の除去です。シロアリによって弱くなった部分を取り除くことで、構造の安定性を取り戻します。

対処の流れは以下の通りです。

  1. 専門業者に依頼して、屋根裏や天井裏全体の被害範囲を詳細に調査
  2. 被害箇所を明確にマーキングし、どの部分を除去する必要があるかを決定
  3. シロアリに食害された木材や建材を除去

まずは被害箇所を、プロの目でしっかり確認してもらうことが大切です。

防蟻処理と再発防止

被害箇所を除去した後は、新しい材料を取り付けて構造を補強します。

これにより、元の強度を回復させます。修復後は防蟻処理を施し、再発防止策を講じることが重要です。シロアリの再侵入を防ぐことで、長期的に安心して住むことができます。

  1. 補強や交換用の木材の選定
  2. 換気計画・対策の実施
  3. 修復後の定期的な点検

補強や木材の交換がある場合は、防蟻処理が施された木材や耐久性の高い建材を選びます。木の接合部や木材の表面全体に、防蟻剤を均一に塗布されることもあります。

シロアリ被害の再発防止には、屋根裏や天井裏の換気が重要です。湿気がこもらないよう、換気扇の設置や通気口の増設を検討します。

修復後も定期的な点検を欠かさず行い、シロアリの再侵入がないかを確認します。早期発見が被害を最小限に抑える鍵です。

屋根裏・天井裏のシロアリ被害にあったら!まずは業者に相談を

屋根裏や天井裏にシロアリが侵入すると、家屋全体に深刻な被害をもたらす恐れがあります。そのため、シロアリ被害は早期発見と効果的な駆除が不可欠。

信頼できるプロを見つけるために「セーフリー」の活用が大変便利です。

セーフリーでは豊富な口コミ評価を参考に、最適な業者を見つけることができます

シロアリ被害に対する対策を講じることは大切ですが、家屋のトラブルはシロアリだけに限りません。日常生活の中で発生する様々な問題に迅速に対応するためには、信頼できる業者のサポートが必要です。セーフリーを活用して専門家の力を借りることで、安心して暮らせる住環境を作りましょう。詳しくはセーフリーのサービスをご覧ください。

シロアリは屋根裏や天井裏にも出る?確かめ方や痕跡が分かる!効果的な駆除方法も解説のよくある質問

  • Q. 屋根裏・天井裏のシロアリを早期発見するには?

    シロアリの活動の兆候は目に見える形で現れることがあります。木材に穴や木くず、泥のトンネル、湿ったシミ、羽アリの群れなどの痕跡をチェックしてください。

  • Q. シロアリ定期点検の際は屋根裏も見てもらえる?

    年に一度は専門業者による点検を受けることで、シロアリの早期発見が可能です。自分でする際は屋根裏や天井裏を定期的にチェックし、異常がないか確認しましょう。

  • Q. 屋根裏のシロアリは自分で駆除できる?

    初期段階であれば自分で駆除することもできますが、専門知識と適切な薬剤が必要です。効果的な駆除のためには、専門業者に依頼することをお勧めします。