布団のダニは洗濯で落とせる?手軽にしっかり退治できる方法を解説
2024.02.05 2024.09.03
湿気がこもり、ダニやカビの温床になりやすい布団は、日々のメンテナンスが欠かせません。
水洗いできる布団なら、まず対策として思いつく「洗濯」。
しかし、洗濯だけではダニを落としきれず、ダニ対策時はいくつかのポイントがあります。
この記事では、どのくらい洗濯後にダニが残ってしまうのかや、各種布団のダニ退治法を詳しくご紹介します。ぜひ寝室環境の改善にお役立てください。
目次
布団のダニは洗濯で落ちないものがある
布団についたダニは、洗濯で落ちるものと落ちないものがあります。
ダニを退治するためには、まずダニの特徴や落ちないダニについて理解を深めておきましょう。
布団につくダニの特徴
布団で繁殖するのは、主にヒョウヒダニです。
0.1~0.3mmととても小さいダニで、人を刺すことはありません。
高温多湿を好むヒョウヒダニにとって、布団は最高の生息場所です。人の体温で温かく、寝汗によって湿度も保たれる上に、垢やフケなどの栄養源も豊富だからです。
ヒョウヒダニが増殖すると、ヒョウヒダニを捕食するツメダニも繁殖します。ツメダニは人を刺すことがあるため、注意が必要です。
洗濯で落ちるダニ・落ちないダニ
洗濯をすることで落ちるダニと落ちないダニを、それぞれ下記にまとめました。
落ちるダニ | 落ちないダニ |
---|---|
死骸 | 生きているダニ・繊維に絡みついた死骸 |
洗濯をすることで、ダニの死骸は落とすことができます。
しかし、生きているダニは水によって確実に死滅するわけではないため、洗濯をしても退治できません。
また、繊維に絡みついている死骸も、洗濯では落ちない場合があります。
布団洗濯でダニは落ちるか?種類別に紹介
では、実際にどれくらいのダニが洗濯で落ちるのでしょうか。
- 薄手の夏用タオルケット
- 毛布など
- 厚手の掛布団や敷布団
上記それぞれについて、目安を見てみましょう。
薄手の夏用タオルケット
薄手の夏用タオルケットの場合、大半のダニを落とすことができます。
生地が薄めで全体的に洗濯機の水流が行き渡るため、ダニを落としやすいためです。
毛布など
毛布や厚手のタオルケットでは、半数ほどのダニしか落とせません。
生地が厚くなればなるほど繊維に絡みつきやすい上、水流が全体へ行き渡らないためです。
厚手の掛布団や敷布団
厚手の掛布団や敷布団となれば、半数以上のダニが落とせません。
ダニは布団の中綿部分に多く住み着くため、洗濯では大きな効果が見込めないためです。
布団周りの寝具セット(シーツやカバー)
シーツやカバーなどの薄手のアイテムであれば、洗濯でほとんどのダニを落とせます。
すべてを洗い流すことはできないものの、洗濯の効果は高いです。
布団洗濯以外でダニを効果的に退治する方法
布団の種類によっては、洗濯だけでダニを退治するのが難しい場合があります。
ダニ退治には天日干しが良いとされることもありますが、天日干しだけでは不十分な場合も多いです。特に分厚い布団は天日干ししても熱が伝わらない影の部分ができてしまい、ダニが逃げてしまうためです。
ダニを効果的に退治するには、下記2つのステップを実践しましょう。
- 生きているダニを退治する
- 死骸やフンをまとめて落とす
生きているダニを退治する
60度以上なら一瞬、50度以上なら20~30分熱を与えればダニは死滅します。
天日干しのようにダニが逃げる場所ができないよう、布団乾燥機や洗濯機の乾燥機を使いましょう。
- 布団乾燥機を使う
- コインランドリーの乾燥機を使う
布団乾燥機を使う
布団乾燥機を使えば、50度以上の熱を布団全体にしっかりと行き渡らせることができます。
また、布団を内部まで乾燥させることができるため、ダニの増殖を抑えられることもメリットです。
布団乾燥機は、ダニ退治のコースを使うか、60度で1時間ほど使うと良いでしょう。
コインランドリーの乾燥機を使う
コインランドリーの乾燥機は50度以上の温風によって乾燥させる仕組みなので、ダニ退治にオススメです。
布団全体に、漏れなく熱が行き渡るので、ダニに逃げ場を与えることがありません。
ただし、ウールやシルク、ポリエステルなどの素材は乾燥機を使うとダメージを受けてしまうことがあるため、使用前に洗濯表示を確認しましょう。
死骸やフンをまとめて落とす
熱によってダニを退治したら、死骸やフンをまとめて落とすことも欠かせません。
- 洗濯する
- 掃除機を使う
上記どちらかの方法で、しっかり除去しましょう。
洗濯する
生きているダニを退治できたら、洗濯で大方の死骸やフンを除去できます。
繊維に絡みついてしまっている死骸は落ちないものもありますが、大幅に数を減らすことが可能です。
この時、布団の中綿までしっかりと水に浸けて洗うことが重要なポイントです。洗濯機が使えない布団の場合は、水につけて押し洗いしましょう。
洗えない素材のものの場合は、掃除機を使う方法が有効です。
掃除機を使う
吸引力の高い掃除機なら、死骸やフンをしっかり除去できます。
布団専用のクリーナーであれば、ダニの死骸やフンを効率的に除去できるのでオススメです。
通常の掃除機の場合は、布団用のヘッドを使って掃除しましょう。
あわせて、寝室も全体的に掃除機をかけておくと安心です。
寝室のほかの場所からダニが移り住むことがあるため、布団だけでなく「寝室全体」でダニ対策を行いましょう。
ダニがいる布団を洗濯しないリスクとは【放置OK?】
ダニがいる布団を洗濯せずに放置してしまうと、アレルギー症状を引き起こしてしまいます。
- かゆみ
- 鼻づまり
- くしゃみ
上記を始め、悪化すると喘息発作を起こすこともあります。
洗濯されていない布団にはフケや垢などが多く、ダニにとって最高の生息場所に。アレルギー体質なら特に、布団のメンテナンスには十分注意しなければなりません。
また、ヒョウヒダニが増えてツメダニも生息するようになると、刺されてしまう可能性もあります。
布団は定期的にダニ退治と洗濯をし、寝室もこまめに換気と掃除をすることが大切です。
布団洗濯だけで落ちないダニもしっかり対策が必要!
生きているダニは洗濯だけでは落とせないため、熱を加えて退治する必要があります。その後、洗濯で死骸やフンを落とせば、ダニを大幅に減らすことが可能です。
自宅での洗濯や対策に不安があるなら、プロの業者へ依頼する方法もあります。徹底的なダニ退治が可能なので、快適な布団にするために利用を検討してみてはいかがでしょうか。
布団のダニは洗濯で落とせる?手軽にしっかり退治できる方法を解説のよくある質問
-
Q. ダニがいる布団で寝るとどうなる?
ダニが増殖した布団で寝ると、鼻づまりやくしゃみなどのアレルギー症状が出ることがあります。
-
Q. 布団のダニは洗濯でとれる?
死骸やフンは洗濯で大方落とすことができますが、生きているダニは洗濯では落としきることができません。