ダニの殺虫剤の選び方やおすすめアイテムについて、場所やタイプ別にご紹介しました。
どんなに防虫対策を徹底している家庭も、ダニの発生を完全に防ぐのは不可能です。できるだけダニが好む環境を作らないために、殺虫剤を使用しつつ、日頃から除湿や掃除しましょう。
2024.05.04 2024.08.03
本記事では、ダニの殺虫剤について詳しく解説します。
目視が難しいダニを駆除する殺虫剤は、種類による特性・効果・用途などを考慮して選ぶ必要があります。
上記のような悩みを抱えている方に向け、具体的な殺虫剤をご紹介します。記事後半では、ダニの予防対策にも触れていますので、ぜひ最後までご覧ください。
さらに詳しく知りたい方はこちら
ダニ退治でバルサンは使えるの?限定的?注意点や確実に駆除する方法も解説
2024.08.03 2024.09.03
目次
まず、ダニの殺虫剤の選び方をご紹介します。用途や成分、特徴などを以下表にまとめました。
用途 | 主要成分 | 特徴に基づいた選び方 |
---|---|---|
布団・枕などの寝具に | フェノトリン (人体に優しい) |
「寝具専用」など、寝具に散布しても人体に影響が少ない成分配合がおすすめ |
カーペット・畳に | メトキサジアゾン (神経毒) |
人体ではなくダニの神経系にダメージを与える成分で、駆除効果をUPできるタイプを選ぶ |
幅広いエリアに | イミプロトリン (神経毒) メトキサジアゾン (神経毒) |
燻煙タイプで空間全体を一気に洗浄、かつ予防できるタイプを選ぶ |
マンション等の集合住宅で | メトキサジアゾン (神経毒) |
燻煙タイプの中でも火災報知器が反応しないタイプがおすすめ |
ダニ以外の害虫にも | メトキサジアゾン (神経毒) |
ゴキブリやノミなどにも除去効果がある強力なタイプが便利 |
成分については、人体にやさしい「フェノトリン」や、虫の神経にのみダメージを与える「メトキサジアゾン」などの神経毒系が主流。殺虫剤の形状では、寝具に散布しやすいスプレータイプや、空間ごとしっかり駆除できる燻煙タイプが使いやすく人気です。
ここでは、手軽に散布できるスプレータイプから、使用する場所ごとに適したダニ殺虫剤をご紹介していきます。
それぞれのおすすめアイテムを見ていきましょう。
まずは生活の中心となる、カーペットや畳に使える殺虫スプレーをご紹介します。
「ダニアーススプレー」は、散布するだけでダニの駆除と予防ができる手軽さが人気のロングセラー商品。
ダニを駆除するだけでなく、1ヵ月程度の予防効果が期待できます。速乾性があるため、こまめに散布してもベタつかない使い心地も嬉しいポイント。使用直後でもふんわりと優しい香りがするため、殺虫効果だけでなく清潔感を感じられます。
家庭やオフィス、ホテルなど、さまざまな場所で活用できる便利なアイテムと言えるでしょう。
「ダニがいなくなるスプレー」は、その名の通り、スプレーするだけで繊維の奥に潜んでいるダニを除去し、1ヵ月の予防効果も期待できる優れもの。駆除と予防のW効果で、カーペット・畳を中心とした自宅のマダニ対策におすすめです。
妊婦さんや赤ちゃん、ペットがいる環境でも優しい成分を配合しています。安心して使用でき、清潔で健康的な環境を維持できるでしょう。
直接肌に触れやすい寝具には、寝具に特化した成分配合のスプレーを選びましょう。
日本アトピー協会も推奨している「ダニクリン」は、医師監修の肌テストも検証済みの成分。布団や枕、シーツなどの寝具に使用できます。殺虫剤成分を含んでいないため、刺激が弱く、口に入っても支障がありません。
ダニの死骸やふんが舞いやすい布団でもしっかり抑制する、ハウスダスト抑制効果も期待できます。
オーガニックにこだわった「ダニオフ ファブリックスプレー」は、オーガニック成分にとことんこだわったダニ除けスプレー。オーガニック成分69.1%配合、天然由来成分100%の安心感で、布団やまくら、赤ちゃんのブランケットなどに繰り返し使用できます。
アレルギー物質の約9割は、ダニによるものだと言われています。ダニが嫌がるエッセンシャルオイルをバランスよくブレンドし、殺虫成分を一切含まない香りの効果のみでダニを予防するため、小さいお子さんのいる家庭も安心でしょう。
場所ごとに分けて対策するのは面倒という方におすすめの、広範囲に使える殺虫スプレーもご紹介します。
家中を手軽に対策できる「ダニフマキラー」は、使い勝手に定評があります。広範囲でもたっぷりスプレーできるトリガーの採用に加え、従来のタイプより噴射量を倍以上にアップ。少ない回数で広範囲に散布できます。
駆除だけでなく、ダニの増殖を抑える予防効果が2ヶ月間続く点も嬉しいメリット。たっぷりサイズも販売されているので、自宅に常備しておくと便利でしょう。
「ダニよけスプレー」は、ダニ類の忌避効果に特化したスプレー。植物成分のみで、化学合成殺虫成分不使用にもかかわらず、ダニよけ効果が約1.5ヵ月間持続すると言われています。
スプレーすると、ダニ除けだけでなく消臭・除菌もできるので、日常の掃除の一環としても重宝するでしょう。
薬剤に敏感な方や、お子様やペットがいるご家庭にもおすすめです。
ダニのスプレーは、こちらの記事でも解説しています。
空間全体をケアしたい場合は、燻煙タイプが便利です。用途別のおすすめアイテムをご紹介していきます。
それぞれの特徴をお伝えします。
集合住宅で燻煙剤を使用すると、火災報知器の誤作動を懸念する方もいるのではないでしょうか。アースレッドWのノンスモークタイプは、マンションのような集合住宅で気軽に使用できるタイプが販売されています。煙も熱も異臭も残らないので、賃貸物件でも安心して使用できるでしょう。
使い方はペダルを踏むだけ。強力ワイド噴射が、ミクロの薬剤を隅々まで行き渡らせてくれます。所要時間もわずか1~2時間部屋を閉め切るのみ。
部屋の広さた間取りにあった商品を選びましょう。
燻煙剤の代名詞と言っても過言ではないバルサンからは、水タイプの商品をおすすめします。
水タイプの燻煙剤は、水を注ぐだけで煙が発生。火を使用しないため安全性が高いだけでなく、オール電化の新築物件などでも使いやすい利便性を兼ね備えています。
また、通常の燻煙剤に比べ煙の量が少ないため、マンションやアパートなどの集合住宅でも使いやすいのがメリット。火災報知器にも反応しないので、出張などで家をあける際にも手軽に使用できます。
「バルサン プロEX」は、メトキサジアゾン、フェノトリン、d・d-T-シフェノトリンの3つの有効成分を含み、ダニだけでなく、ゴキブリやノミなどの害虫も駆除できます。
中でも、最も強い効果を実感したい場合は煙タイプがおすすめ。煙が空間のすみずみまで殺虫成分を届けるため、隠れた害虫も徹底駆除できる頼もしいアイテムです。
煙から火災報知器の反応を抑制する専用カバーや、容器をそのまま使える耐熱容器使用、などの細やかな配慮もポイント。デザインだけ見て、すぐに使い方が分かるパッケージも魅力です。
同じくバルサンから、「バルサン プロEX ノンスモーク霧タイプ」もご紹介します。煙タイプの効果には少し及ばないものの、ノンスモーク仕様なので、戸建てでもマンションでも場所を選ばず使用できる汎用性があります。
畳数にあわせて容量を選べるため、部屋の隅々まで有効成分が行き届く安心感も◎。ノンスモークのため1~2時間部屋をあけるだけで、対策が完了します。ゴキブリ、ノミ、シラミなど、厄介な害虫を一掃できますよ。
さまざまなダニの殺虫剤をご紹介しました。用途や場所による殺虫剤の使い分けとあわせて、予防策も心がけていきましょう。
誰でも実践できる予防策ですので、チェックしてください。
手軽で効果的な対策としては、常に部屋の換気を意識し、湿度の高い環境を避けましょう。
ダニは、湿度が50%以下では繁殖しにくい傾向があります。湿度の高い日本の気候に加え、最近は気密性が高いマンションも増え、室内の空気がこもりやすいです。湿度が上がり過ぎたら、換気やエアコンの除湿などで調整しましょう。
湿度は、外気や設備だけに左右されるわけではありません。同じ広さの部屋でも、体温の高い子どもが複数同時に寝たり遊んだりする子ども部屋は、湿度が高くなりがち。脚のあるベッドではなく、布団を直に敷いている部屋も湿気が溜まりやすいです。
湿度があがらないように換気をコントロールする習慣をつけるだけで、ダニの繁殖を軽減できるでしょう。
シーツや枕カバー、ベッドカバーなど、洗える寝具は定期的に洗濯して、ダニのふんや死骸を除去しましょう。特に春から夏の時期は汗をかきやすくなり、寝具に湿気がたまりやすいので、こまめに洗浄が必要です。
布団専用の布団クリーナーでダニの死骸を吸い取れば、アレルギー発症を抑える効果も。布団乾燥機を使った除湿対策もおすすめです。
じゅうたんやラグマットなども、可能な範囲で水洗いしてください。洗濯が難しい場合は、じゅうたんの表面に掃除機でゆっくりとかけ、ダニの餌となるゴミや死骸、ふんなどを吸引するとよいでしょう。
一番安心できる予防策は、プロの専門業者への駆除依頼です。
こまめに掃除をしているにもかかわらず「ダニに噛まれた跡がある」「子どものアレルギー反応が消えない」などの被害に遭われているなら、早急に専門業者へ相談するべきです。
ダニの繁殖は止められないのが現実。市販の駆除剤は、予防効果が長続きしません。定期的にプロの技術を借りて、ダニを駆除してもらいましょう。
ダニによる肌症状は、以下記事からご参照いただけます。
ダニの殺虫剤の選び方やおすすめアイテムについて、場所やタイプ別にご紹介しました。
どんなに防虫対策を徹底している家庭も、ダニの発生を完全に防ぐのは不可能です。できるだけダニが好む環境を作らないために、殺虫剤を使用しつつ、日頃から除湿や掃除しましょう。
「ダニが大量発生して被害が出ている」「確実に駆除してほしい」といった場合は、ダニ駆除の専門業者に依頼するのがベスト。セーフリー掲載のダニ駆除業者なら、優良業者をまとめて比較できるので、スムーズに業者依頼できます。気になる業者を見つけたら、無料見積もりしてみましょう!
Q. 殺虫剤でダニの根絶は可能ですか?
Q. 人体に影響の少ないダニの殺虫剤はありますか?
Q. ダニの駆除業者はどのように探せばよいでしょうか?
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