2025.11.09 2025.11.09
屋根からの落雪を防ぐために設置される「雪止め」。
家の安全を守るうえで重要な設備ですが、
「どんな種類の雪止めがおすすめ?」
「後から取り付けるといくらくらい?」
「そもそもどこに付けてもらえる?」
などと疑問をもっている方も多いでしょう。
雪止めには、金具・瓦・アングル・ネットの大きく4種類があり、屋根の素材や地域の降雪量などによって適切なタイプが変わってきます。
記事後半では、雪止め種類ごとの注意点もご紹介。雪止め設置を検討中の方は、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
屋根雪止めの種類は4タイプ!特徴とよく使われるケースまとめ

屋根の雪止めは、屋根材や地域の積雪量に応じてさまざまなタイプがあります。代表的な4種類の雪止めの特徴や費用傾向、どんな屋根に向いているかまとめました。
| 雪止めの 主要4種類 |
主な特徴 |
|---|---|
| 金具タイプ | ・スレート・金属屋根など幅広い屋根に後付け可能 ・形状が豊富でコストも比較的安い ・雪が少ない地域の一般住宅でよく使用 |
| 雪止め瓦 | ・瓦屋根に自然に馴染むデザイン ・新築や葺き替え時の設置に最適 ・積雪が少ない地域で見た目を重視する場合におすすめ |
| アングルタイプ | ・金属屋根(縦葺き・横葺き)に多く採用 ・L字型バーで広範囲の落雪を防止 ・雪が多い地域や勾配が緩い屋根に向く |
| ネットタイプ (フェンスタイプ) |
・屋根全体を覆い雪との摩擦で滑落を防ぐ ・太陽光パネルや大型施設の屋根にも対応 ・積雪量が多い地域に最適 |
自宅の屋根形状や地域の気候に合わせ、最適なタイプを選びましょう。それぞれの特徴を詳しく解説します。
金具タイプ
金具タイプの雪止めは、スレートや金属屋根などさまざまな屋根に取り付けられる汎用性の高いタイプです。屋根材の隙間に差し込む「差し込み式」や、凸部を挟み込んで固定する「挟み込み式」があり、後付けがしやすいのが大きな魅力です。
設置費用は数万円〜10万円前後で、雪が比較的少ない地域では十分な効果を発揮します。ただし、設置面積が広いとその分費用が増えるため、予算と必要な範囲を見極めて依頼するのがポイントです。
雪止め瓦
雪止め瓦は、瓦表面に取っ手のような突起を設けて落雪を防ぐタイプです。屋根全体のデザインを損なわず、自然に馴染む見た目が特徴で、和瓦・セメント瓦の住宅によく使用されます。
既存の瓦と寸法が合えば一部交換による設置も可能で、費用は1枚数千円+足場代が目安です。ただし、積雪が多い地域では効果が十分でないため、雪の少ないエリア向けといえます。
アングルタイプ
アングルタイプは、断面がL字型のバーを屋根の勾配に対して垂直に設置するタイプで雪止め効果が高い構造です。金属屋根(特にガルバリウム鋼板など滑りやすい屋根)や勾配の緩い屋根によく採用されます。
広い範囲で雪を受け止めるため、落雪による事故や隣家への被害を防ぐ効果も大きいです。費用の目安は15万〜25万円ほどで、耐久性・安全性を重視する方に向いています。
ネットタイプ(フェンスタイプ)
ネットタイプは、屋根の端や表面を金網やフェンス状の部材で覆い、雪の滑落を防ぐ高性能な雪止めです。太陽光パネルが設置された屋根、大雪地域の住宅・工場などで多く採用されています。
雪との摩擦を増やすことで滑雪を抑え、積雪荷重を分散させる効果があります。設置費用は10万〜20万円程度で、専門的な工事が必要ですが落雪リスクの高い環境でおすすめの選択肢です。
屋根雪止め種類の選び方!適切なタイプやおすすめは?

屋根の雪止めは、屋根材の種類・勾配・積雪量によって選ぶタイプが大きく変わります。
- 屋根の種類に合うものを設置する
- 形状や素材で選ぶ
- 降雪量で選ぶ
- 費用と効果で選ぶ
ここでは、屋根の特徴や地域の気候に合わせて、どんな雪止めを選ぶべきか見ていきましょう。
屋根の種類に合うものを設置する
雪止めを選ぶ際にまず重要なのは「屋根の種類との相性」です。スレート屋根や金属屋根では、後付け可能な金具タイプが一般的で既存の屋根に追加して設置しやすいのが特徴です。
一方、瓦屋根の場合は瓦の形状に合わせて加工された「雪止め瓦」や、瓦の隙間に差し込む金具タイプがよく使われます。屋根の勾配が緩い住宅では雪が溜まりやすいため、アングル型やネットタイプなど、広範囲で雪を支える構造が効果的です。
雪止めの形状や素材で選ぶ
同じ金具タイプでも、形状や素材によって性能や耐久性が異なります。
扇型や羽根型は広い面で雪を受け止められるため、積雪の多い地域に適しています。L字型はシンプルで後付けしやすく、スレートや金属屋根など幅広い屋根に対応可能です。
素材についてはステンレス製が最も錆びにくく長持ちしますが、コストはやや高め。一方、ガルバリウム鋼板は価格と耐久性のバランスが良く、住宅地で最も一般的に採用されています。
沿岸部など塩害のある地域ではステンレスを、内陸部ではガルバリウムを選ぶと安心です。
降雪量で選ぶ
地域の降雪量も雪止めを選ぶうえで欠かせない判断基準です。
雪が少ない地域では金具タイプや雪止め瓦で十分な効果を得られますが、豪雪地帯ではアングル型やネットタイプが欠かせません。特に屋根勾配が緩い家では雪が滑らずに溜まりやすいため、支える面積の大きい雪止めを設置する必要があります。
反対に、急勾配の屋根では雪が自然に滑り落ちやすいため、落雪の方向や周囲環境に応じて最小限の雪止めで調整するのが理想的です。
費用と効果で選ぶ
雪止めは設置コストと効果のバランスを考えることも大切です。
金具タイプは比較的安価で部分的な設置も可能なため、コストパフォーマンスに優れています。一方、アングルタイプやネットタイプは初期費用が高めですが、雪止め効果が強く長期的に見ればメンテナンスコストを抑えられます。
後付け工事では足場代がかかる場合もあるため、外壁塗装や屋根補修と同時に施工すると全体の費用を抑えられます。
「どのくらいの雪を想定して、どの程度の期間もたせたいか」を基準に考えましょう。
屋根雪止め種類別の設置費用相場【総額事例・内訳も紹介】

雪止め設置費用と事例、内訳について以下の表にまとめました。
| 雪止め種類 | 設置費用の目安 | 主な内訳・事例 |
|---|---|---|
| 金具タイプ | 約5万〜10万円 +足場代 |
・材料費:約2万円 ・施工費:約3〜8万円 ・スレート・金属屋根などに後付けで設置 |
| 雪止め瓦 | 約3万〜8万円 +足場代 |
・瓦1枚あたり約1,000〜2,000円 ・交換施工+取り付け工賃を含む |
| アングルタイプ | 約15万〜25万円 +足場代 |
・材料費:約5万円/ ・施工費:約10〜20万円 ・アルミアングルと専用金具の設置 |
| ネットタイプ(フェンスタイプ) | 約10万〜20万円 +足場代 |
・材料費:約4〜8万円 ・施工費:約6〜12万円 ・屋根全体を金網で覆うタイプ |
依頼先は屋根工事店や板金業者、外装リフォーム業者が一般的です。複数業者の見積もりを比較し、金額だけでなく施工実績や保証内容も確認しましょう。
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屋根雪止めの種類決めに欠かせない注意点4つ
屋根の雪止めは、種類だけでなく設置方法や位置によっても効果が大きく変わります。「どんなタイプを選ぶか」よりも、「どんな屋根に・どの位置で・どんな方法で設置するか」が実際の性能を左右します。
- 後付けできる屋根・できない屋根がある
- 雪国では不要な場合もある
- 正しく設置しないと効果が出ない
- 先付けか後付けかよく検討
ここでは、雪止めを検討する際に押さえておきたい4つの注意点を解説します。
後付けできる屋根・できない屋根がある
雪止めはすべての屋根に後付けできるわけではありません。
スレートや金属屋根、瓦屋根などは後付け金具やアングルタイプの設置が可能ですが、アスファルトシングルや防水屋根などの平坦な屋根では取り付けが難しいです。
屋根材に穴をあけるケースもあるため、まずは屋根工事専門業者に状態を見てもらいましょう。
太陽光パネル付きの屋根では金具タイプが適さない場合もあり、ネットタイプなど別の構造を検討する必要があります。
雪国では不要な場合もある
雪止めはどんな地域でも必要というわけではありません。豪雪地帯のように定期的な雪下ろしが必要な地域では、雪止めが逆に作業の妨げになる場合があります。
雪が多く積もる屋根に雪止めを設置すると、雪の重さが屋根材や軒先に集中し、破損の原因になることもあります。
一方で、年に数回の積雪がある程度の地域では、落雪による事故や隣家への被害を防ぐために雪止めの設置を推奨します。地域の気候と屋根の構造を考慮し、本当に必要かどうか判断しましょう。
正しく設置しないと効果が出ない
雪止めを屋根の上部に設置しても、下側の雪は滑り落ちてしまうため効果がほとんどありません。また、軒先ギリギリに設置すると重みに耐えきれず軒先が変形する、凍結によって屋根材の下に水が染み込む危険があります。
理想的な位置は、屋根の軒先より少し上の「柱や梁が通る構造体の真上あたり」です。さらに、雪の重みを分散させるために横一列ではなく千鳥配置(ずらして設置)にするのが効果的です。
位置や間隔を誤ると、せっかくの雪止めがかえって屋根を痛める原因になってしまうので注意しましょう。
先付けか後付けかよく検討
雪止めには、新築や葺き替え時に屋根と一体化させて取り付ける「先付けタイプ」と、既存の屋根に追加で取り付ける「後付けタイプ」があります。
先付けは屋根材と密着し見た目が自然で耐久性にも優れていますが、施工タイミングが限られます。一方、後付けタイプは既存の屋根に対応できますが、取り付け方法や対応屋根材に制限があるのが難点です。
現在の屋根の状態と将来的なメンテナンス計画を考慮しながら、どちらの方法が最適か判断しましょう。
屋根雪止めは種類からプロに相談!安全な設置で安心!
本記事では、屋根の雪止めの種類や選び方、設置時の注意点について解説しました。
雪止めは落雪による事故や建物の破損を防ぐ大切な設備ですが、屋根の形状や素材によって設置方法が異なるため専門知識が必要です。安全かつ正確に取り付けるには、経験豊富な業者へ依頼しましょう。
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屋根の雪止め種類に関するよくある質問
-
Q. 雪止め種類ごと、設置にどのくらいの費用がかかる?
A.雪止めの種類によって、費用の目安は次の通りです。
- 金具タイプ:約5万〜10万円+足場代
- 雪止め瓦:約3万〜8万円+足場代
- アングルタイプ:約15万〜25万円+足場代
- ネットタイプ(フェンスタイプ):約10万〜20万円+足場代
工事費には材料費・設置費・現地調査費が含まれるのが一般的です。
-
Q. 雪止めの設置はどこに頼む?種類によっては自分でも買える?
A.雪止めの設置は屋根工事専門業者や板金業者、外装リフォーム会社へ依頼します。効果を十分に発揮させるためにも、専門業者に施工を依頼するのが安心です。
-
Q. 雪止めはどんな屋根にも後付けできる?
A.すべての屋根に後付けできるわけではありません。後付けを検討する際は、必ず屋根の状態を業者に確認してもらいましょう。


















