2025.10.26 2025.11.04
「害虫駆除に補助金・助成金は使えるの?」と気になる方も多いのではないでしょうか。自治体や国の制度によっては、スズメバチ・毛虫・外来アリなどの駆除費用を一部補助してもらえる場合があります。
本記事では、害虫駆除で活用できる補助金・助成金の事例を解説。申請の流れ、必要書類、利用時の注意点までを分かりやすく解説します。
コストを抑えて安全に駆除したい方は、ぜひ参考にしてください。
目次
害虫駆除に補助金・助成金は使える?【一般住宅・公共施設・店舗等】

害虫駆除に補助金や助成金が使えるかどうかは、害虫の種類や被害の規模、対象となる建物の用途によって異なります。一般住宅では、スズメバチや外来アリなど危険性の高い害虫に対して補助制度が設けている自治体もあります。
一方で、公共施設や学校、店舗などでは衛生環境の維持や利用者の安全確保を目的に、自治体や国の支援が適用されるケースが多いです。制度の内容は地域によって異なるため、まずはお住まいの自治体の公式HPや環境課に確認しましょう。
対象になるか判断がつかない場合、業者を通じて補助申請をサポートしてもらえる場合があるため、自己判断せずに一度相談してみると良いです。
害虫駆除に使える補助金・助成金一覧【過去の事例も紹介】
全国で実際に募集があった補助金・助成金の事例を紹介します。スズメバチや外来アリ、毛虫、クモなど対象は多岐にわたるため、お住まいの地域で利用できる制度を確認してみましょう。
【スズメバチ】別府市「スズメバチの駆除費に対する補助金」
別府市では、市民の安全を守るためスズメバチの巣を駆除した際の費用を一部補助しています。対象となるのは市が登録した業者による駆除のみで、補助額は経費の2分の1(上限1万円)です。
個人・自治会を問わず利用可能ですが、予算上限に達すると受付終了。申請は先着順で、必要書類の提出と駆除前後の写真が求められます。
【概要】
- 登録業者によるスズメバチ駆除が対象
- 補助率1/2(上限1万円)
- 先着順受付・予算終了で締切
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【スズメバチ】三重県朝日町「スズメバチ駆除補助金交付制度」
朝日町では、町民に危険を及ぼすスズメバチの巣の早期駆除を促進するため、駆除費用の一部を助成しています。対象は町内の巣で、業者に依頼した駆除費用の2分の1(上限2万円)を補助。法人や公共団体は対象外です。
アシナガバチやミツバチは対象に含まれません。
【概要】
- スズメバチのみ対象
- 補助率1/2(上限2万円)
- 駆除前申請・見積書と写真が必要
さらに詳しく知りたい方はこちら
2024.11.06 2025.08.18
【アリ(アルゼンチンアリ/外来アリ)】環境省「生物多様性保全推進交付金」
環境省では、生態系や人への被害をもたらす外来アリ(アルゼンチンアリ、ヒアリなど)の防除を支援するため、地方自治体に交付金を交付しています。自治体はこの交付金を活用して防除事業や早期発見体制の整備を行い、住民が間接的に支援を受けられる仕組みです。
生態系保全・感染症予防・安全対策の観点からも重要な制度です。
【概要】
- 自治体向け交付金
- 外来アリなど特定外来種の防除支援
- 早期防除や計画策定にも対応
【毛虫(アメリカシロヒトリ等)】新潟県魚沼市「アメリカシロヒトリ等害虫防除事業」
魚沼市では、地域での害虫被害を抑えるため自治会やコミュニティ協議会による防除活動に補助しています。動力噴霧器の貸出や防除薬剤の現物支給、機械レンタル費の一部補助など、地域単位での活動を支援。
アメリカシロヒトリなどの大発生を防ぐ取り組みとして継続実施されています。
【概要】
- 自治会・地域団体対象
- 防除機器貸出・薬剤支給・費用補助あり
- 随時受付
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【毛虫(アメリカシロヒトリ/チャドクガ)】金沢市「町会単位の防除助成」
金沢市では、アメリカシロヒトリやチャドクガなどの防除活動を町会単位でする場合に、経費の4分の3を助成しています。個人の依頼は対象外ですが、町会長を通じ指定業者に依頼すれば、市から費用の一部が補助されます。
薬剤散布は必要最小限に抑え、住民への配慮を求める仕組みです。
【概要】
- 町会単位で実施する防除対象
- 経費の3/4助成
- 発生箇所に限定した散布
【クモ(セアカゴケグモ)】自治体の防除・注意喚起と環境省の外来種対策枠
セアカゴケグモは強い毒をもち、全国各地で注意喚起や防除を実施。環境省では外来種対策の一環として、防除事業する自治体に交付金を支援しています。
多くの自治体で、発見時の通報体制や駆除費用の一部補助、専門業者との連携体制を整備しています。
【概要】
- 自治体主体の防除支援
- 外来種対策交付金対象
- 住民からの通報・調査体制を整備
害虫駆除で補助金・助成金をもらうための条件

害虫駆除に関する補助金や助成金は、自治体ごとに制度や対象条件が異なります。
一般住宅の場合は、スズメバチの巣や毛虫の大量発生など「生活に危険が及ぶおそれがあるケース」で支援されるケースがほとんどで、住民本人または所有者が申請できます。
店舗や施設など事業用の建物では、衛生管理や利用者保護の観点から補助の対象となる場合がありますが、法人格や事業内容によって除外される場合もあります。自治体の防除事業に参加する形で間接的に支援を受けられるケースもあり、補助率や上限額は自治体の規定によって決まります。
害虫駆除で補助金・助成金をもらうときの手順
害虫駆除の補助金・助成金を受け取るには、正しい手続きで進めなければいけません。自治体によって申請方法や提出書類は異なりますが、基本的な流れは共通しています。
- 自治体・国・都道府県の「補助金・助成金制度」の有無を確認する
- 被害状況・害虫種類・施工内容を整理し補助対象か確認する
- 駆除業者と相談し見積もり・申請書類を準備する
- 補助金・助成金を申請し交付決定を受けたら施工・支払い
- 実績報告・書類提出し助成金・補助金を受け取る
ここでは、一般的な申請の流れをステップごとに紹介します。
1.自治体・国・都道府県の「補助金・助成金制度」の有無を確認する
まずは、自分が住んでいる地域で補助金や助成金の制度があるかを調べましょう。市区町村の公式HPにて、環境衛生や生活安全のページに制度が掲載されています。
スズメバチや外来アリ、毛虫など対象となる害虫は地域によって異なり、年度ごとに内容が更新されることもあります。
不明な場合は、自治体の環境課や生活衛生課に問い合わせましょう。
2.被害状況・害虫種類・施工内容を整理し補助対象か確認する
制度を確認したら、次に自宅や施設で発生している害虫の種類と被害状況を整理します。補助対象となるのは、危険性が高い害虫や地域で問題視されている外来種です。
また、個人宅か店舗か、依頼する業者が登録事業者かどうかも判断基準になります。事前に写真を撮影しておくと、申請時に証明資料として使えます。
3.駆除業者と相談し見積もり・申請書類を準備する
補助金を申請するときは、自治体が登録している業者や信頼できる駆除業者に依頼しましょう。見積書や作業内容の確認書、駆除前後の写真などは申請時に必要です。
申請用紙は自治体の窓口や公式HPでダウンロードできます。業者によっては、申請書類の記入や必要書類の準備をサポートしてくれる場合もあるので問い合わせてみましょう。
4.補助金・助成金を申請し交付決定を受けたら施工・支払い
書類がそろったら、自治体の指定する方法で申請します。郵送・持参のほか、オンライン申請を受け付けている自治体もあります。
申請が受理され、交付が決定したら正式に駆除作業開始。
工事や駆除費用は一度自己負担するのが一般的で、後日補助金が還付される流れになります。
5.実績報告・書類提出し助成金・補助金を受け取る
駆除が完了したら、実績報告書とともに領収書や作業写真を提出します。これらの書類が受理され、審査が完了すると補助金が交付されます。
報告書の提出期限は自治体によって異なるため、遅れないよう注意しましょう。
害虫駆除で補助金・助成金を申請するときに必要な書類

害虫駆除の補助金や助成金を申請するときは提出書類が定められています。細かい内容は自治体ごとに異なりますが、多くの場合、駆除作業を証明する資料や支払いの証明書が求められます。
申請前に必要書類をそろえておきましょう。提出書類は以下を参考にしてください。
- 補助金交付申請書や請求書など、自治体指定の申請様式
- 駆除業者が発行した見積書および領収書の写し
- 駆除を実施した場所がわかる地図または見取図
- 駆除前と駆除後の写真(巣や発生状況が確認できるもの)
- 補助金交付決定通知書の写し(交付請求時に必要な場合)
提出期限を過ぎると補助が受けられないので、作業前から漏れなく確認してください。
害虫駆除のコスト削減に役立つ方法【補助金・助成金以外も】
害虫駆除の費用は、発生場所や被害の範囲によって大きく変わります。補助金や助成金を活用できる場合もありますが、すべてのケースで対象になるとは限りません。
そのため、制度を利用できない場合に費用を抑える工夫を知っておきましょう。ここでは、補助制度を使わずにコストを抑える方法を紹介します。
複数業者の見積もりを比較する
同じ害虫駆除でも業者によって料金体系やサービス内容は異なります。1社だけで決めてしまうと、必要以上の費用を支払ってしまうケースがあります。
少なくとも2〜3社に見積もりを依頼し、作業範囲や使用薬剤、再発保証の有無まで確認しましょう!
相場を知ることで、費用だけでなく信頼できる業者を選びやすくなります。
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定期契約で害虫駆除を依頼する
一度の駆除で終わらせるより、定期的に点検・防除してもらう契約を結ぶことで結果的にコストを抑えられる場合があります。害虫は季節によって発生しやすさが変わるため、年間契約で予防管理しておくと、大規模な被害や再発による追加費用を抑えられます。
特にゴキブリやシロアリ、コバエなどは一般家庭や飲食店、宿泊施設問わず衛生環境を維持するために定期契約がおすすめです。
駆除ではなく防除を徹底する
害虫が発生してから駆除するよりも、発生しにくい環境を整える「防除」に力を入れる方が経済的です。排水口の掃除や隙間の補修、食品や生ごみの管理など、日常的な対策が再発防止につながります。
防除の意識を高めれば、補助金に頼らなくても出費を抑えられるはずです。
害虫駆除向けの補助金・助成金は最大限活用しよう!
本記事では、害虫駆除の補助金・助成金について解説しました。
害虫駆除に使える補助金や助成金は、条件を満たせば活用できる可能性があります。制度をうまく使えば、自己負担を抑えつつ安全に害虫を駆除できます。
補助対象かはっきりしない時も、まずは専門業者に相談してみましょう。セーフリーでは、現地調査・見積もり無料の害虫駆除業者を多数掲載です!口コミや料金を比較しながら、自分に合った業者を簡単に見つけられます。
いくつかピックアップして、無料見積もりに進んでみましょう!
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- 害虫駆除を依頼したい
- 本格的に家全体の害虫駆除がしたい
- 自力での害虫駆除に限界を感じる

素人の害虫駆除作業は不十分!
駆除と予防はプロに依頼し
徹底的に対策!
害虫駆除の補助金・助成金に関するよくある質問
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Q. 個人宅でも害虫駆除の補助金や助成金は使える?
A.自治体によっては、個人宅でも補助金や助成金を利用できる場合があります。スズメバチの巣や毛虫の大量発生、外来アリなど危険性が高い害虫に対しては、住民の安全確保を目的として支援制度が設けられていることがあります。
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Q. 補助金や助成金を申請するにはどのような書類が必要?
A.自治体指定の申請書類のほか、駆除業者の見積書や領収書、駆除した場所がわかる地図や写真が求められます。多くの自治体で「駆除前」と「駆除後」の写真が必須です。
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Q. 補助金が使えない場合、費用を抑える方法はある?
A.まずは複数業者に見積もり依頼し、料金や作業内容を比較してみましょう。自分でできる防除(排水口や換気口の清掃・密閉など)も効果的です。



























