2025.12.29 2025.12.29
この記事では、柿の木の伐採方法、放置するリスクについて解説します。
庭や実家にある柿の木について、
「長年手入れしていないけど大丈夫?」
「クマのニュースを見て不安を感じてる…」
「自力で伐採すべき?それとも業者に頼むべき?」
と悩んでいる方も多いでしょう。
そこで、自力で作業する場合の伐採手順や注意点、業者に依頼すべき状況についても紹介しています。
記事後半では業者依頼時の伐採費用、補助金制度にも触れています。安全に柿の木を処理するための判断材料として、ぜひ参考にしてください。
目次
柿の木は伐採すべき?【放置する4つのリスク】

柿の木は一度植えると長く育ち、実りを楽しめる反面、手入れを怠るとさまざまなトラブルの原因になります。
とくに近年はクマの出没といった問題が大きい!
ここでは、柿の木を放置することで起こりやすい代表的なリスクを解説します。
老朽化による倒木の危険
柿の木は寿命が長い樹木ですが、年数を重ねるにつれて幹の内部が空洞化したり、枝がもろくなります。見た目は元気そうに見えても、内部が弱っているケースは少なくありません。
その状態で強風や大雨にさらされると突然枝が折れたり、最悪の場合は木全体が倒れてしまうおそれがあります。庭木であっても、倒木すれば家屋や車、人に被害が及ぶ可能性があるため注意しましょう。
災害の被害リスク
台風や大雪などの自然災害時、大きく育った柿の木はリスク要因になりやすいです。枝が広範囲に張り出していると、強風で電線や屋根に接触し、雪の重みで枝が折れます。
災害による被害は自宅だけでなく、隣家や公道にまで影響が及ぶことも。管理が難しくなってきたと感じた時点で、伐採を検討しましょう。
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害虫・病気の発生による周囲への影響
手入れされていない柿の木は、害虫や病気の温床になりやすいです。実や葉が大量に落ちることで虫が集まり、木そのものが弱るだけでなく、周囲の植物へ被害が広がります。
また、落ちた実や葉を放置すると腐敗し、悪臭や不衛生な状態に。結果として庭全体の環境が悪化し、日常の管理負担が一層重くなるでしょう。
柿の実がクマを引き寄せるリスク
近年、全国各地でクマの出没が相次いでおり、住宅地周辺でも被害が報告されています。柿はクマにとっても好物のひとつで、実がなる庭木は格好の餌場になりかねません。
とくに裏山や山沿いの地域では、放置された柿の実が原因でクマが人の生活圏に近づいています。
一度餌場として認識されると繰り返し出没する可能性が高く非常に危険!
安全な暮らしを守るためにも、柿の木が不要であれば早めに伐採しましょう。
柿の木の伐採に適した時期【12〜2月が最適】
柿の木を伐採するなら、12月から2月の冬場がもっとも適した時期です。この時期は葉や実がすべて落ち、枝の状態や木の傾きが確認しやすくなります。
視界が開けることで伐採方向の判断もしやすく、作業も安全に進められるのが理由です。
また、冬は柿の木が休眠期に入り、水分をほとんど吸い上げなくなります。そのため、幹や枝が乾燥し切りやすい状態になるのも特徴です。
木の重量も軽くなり、伐採後の処分量が抑えられることから、作業負担や費用を抑えやすい点も冬季に伐採するメリットです。
柿の木を自分で伐採する手順

柿の木は大きくなりやすく、作業手順を誤ると事故につながる恐れがあります。自分で伐採する場合は、準備と正しい流れを理解したうえで、安全を最優先に進めましょう。
ここでは、伐採に必要な道具と、伐採から抜根までの基本的な手順を解説します。
用意するもの
柿の木を伐採するには、切断用のノコギリやチェーンソーが必要です。そのほか、木を倒す方向を制御するためのロープ、抜根時に使うシャベルやスコップも用意しておきましょう。
【用意するもの】
- ノコギリ
- チェーンソー
- ロープ
- シャベル
- スコップ
- ガムテープ
- 軍手
伐採後の枝や幹をまとめるためのゴミ袋やガムテープ、作業中のケガ防止として軍手も欠かせません。準備を怠ると安全・効率的に作業できないので、上記リストのものは必ず用意してください。
安全に伐採する手順
柿の木を自分で伐採する場合は、作業の順序を守り安全第一で進めます。周囲の状況を確認し、倒す方向を明確にしたうえで伐採に取り掛かりましょう。
- 枝打ちする
- チェーンソーで切り倒す
まず枝打ちから始めます。木が倒れる際に周囲へ引っかかるリスクを減らせるためです。
枝を落とし終えたら、ロープで倒す方向を制御しつつチェーンソーで切り倒してください。想定外の動きに備え、常に逃げ場を確保しながら作業しましょう。
抜根までする場合
伐採後、切り株が残った状態から根まで撤去する作業が抜根です。
まず切り株の周囲をスコップで掘り、地中に張った根を露出させます。横に広がる太い根はノコギリで少しずつ切断し、ある程度進んだら切り株を左右に揺らしてみてください。
動きが出てきたタイミングで引き抜きましょう。
ただし、根が深く張っている場合や作業スペースが狭い場合は、想像以上に重労働になります。無理に続けるとケガの原因になるため、途中で難しいと感じたら業者へ依頼すべきです。
柿の木を伐採するときの注意点
柿の木を伐採する際は、木を切る作業そのものだけでなく、その前後に起こり得るトラブルにも目を向けてください。
事前に押さえておきたい注意点を見ていきましょう。
近隣に配慮して作業する
柿の木の伐採は音や振動が発生しやすく、作業時間帯によっては近隣トラブルの原因になりかねません。前もって一声かけておくだけでも印象は大きく変わります。
また、枝や実が隣地へ落ちないよう、倒す方向や作業範囲を十分確認しましょう。配慮を欠いた作業は、人間関係を悪化させます。
伐採・抜根した木や実は放置しない
切り落とした枝や幹、落ちた柿の実をそのままにしておくと、腐敗や悪臭の原因になります。さらに、害虫や害獣を引き寄せる要因にもなり、せっかく伐採しても別の問題が起きてしまいます。
伐採後はすぐに回収し、自治体のルールに従って適切に処分しましょう。
土壌や排水・住宅設備に配慮する
抜根作業では地面を深く掘り返すため、周囲の土壌や排水設備への影響に注意しなければいけません。庭の排水管や給水管、住宅の基礎付近に根が伸びている場合、無理な作業で設備を傷めてしまう場合があります。
位置関係を把握したうえで作業し、不安がある場合は迷わず専門業者に相談しましょう。
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作業中はクマに警戒する
裏山に近い庭や山沿いの地域では、伐採作業中のクマ対策も意識しましょう。柿の木はクマの餌になりやすく、実が残っていると人の気配があっても近づいてくる可能性があります。
作業前に周辺の出没情報を確認!単独作業は避けるべき!
万が一に備えた行動を心がけましょう。
柿の木の伐採を業者依頼すべきケース【プロが安全】

柿の木は成長すると想像以上に重くなり、伐採や抜根作業で危険が伴います。状況によっては専門業者に任せる方が安全・確実です。
以下のようなケースでは、伐採業者に依頼しましょう。
- 柿の木が伸びすぎている場合
- 斜面に生えている場合
- 抜根までしたい場合
- 近隣でクマが出没している場合
斜面に生えている木は、切り倒した瞬間に想定外の方向へ滑り落ち、経験のない作業は非常に危険です。さらに、近隣でクマの出没が確認されている地域では、作業中の安全確保が最優先です。
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柿の木の伐採費用・業者の選び方
柿の木の伐採費用は一律ではなく、木の大きさや作業環境、抜根の有無などによって変わります。あわせて、業者の選び方次第で安全性や費用負担に差が出るのが実情です。
ここでは、伐採費用の目安、失敗しない業者選びやコストを抑えるポイント、補助金制度について解説します。
柿の木伐採・抜根の費用目安
柿の木の伐採・抜根にかかる費用は主に「木の高さ」と「幹の太さ」が判断基準になります。以下は、一般的な目安をまとめた表です。
| 伐採費用 | 抜根費用 | |
|---|---|---|
| 高さ3m未満・細めの木 | 3,000〜6,000円 | 3,000〜6,000円 |
| 高さ3〜5m・中程度 | 8,000〜15,000円 | 8,000〜20,000円 |
| 高さ5m以上・太い木 | 18,000〜30,000円以上 | 25,000円以上(要見積り) |
重機の使用や斜面などに生えているとまた費用は変わるので、まずは無料見積もりを活用し予算と照らし合わせましょう。
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業者選びのコツ
柿の木の伐採は業者ごとに対応範囲や安全意識に差が出やすく、選び方次第で満足度が変わります。以下の点は最低限チェックしましょう。
- 現地調査と見積もりは無料か
- 伐採だけでなく抜根や処分まで対応可能か
- 作業実績や口コミ・評判は問題ないか
- クマ対策や山沿い作業の経験があるか
現地調査せずに金額だけ提示する業者は、追加費用が発生するリスク大です。また、伐採後の処分や抜根まで任せられるかどうかで、手間や総額も変わります。
伐採費用を抑えるコツ
柿の木の伐採費用は工夫次第で抑えられるケースもあります。安さだけを求めるのではなく、結果的にコストダウンにつながるポイントを押さえましょう。
- 木が大きくなる前に早めに伐採を検討する
- 伐採のみか抜根まで行うかを整理して依頼する
- 複数業者から相見積もりを取って比較する
- 自治体補助金の対象になるか事前に確認する
木が成長するほど作業難易度は上がり、費用も高くなります。
早めに判断するのが、伐採費用を最小限に抑えるコツです。
クマ対策で使える自治体の補助金制度
クマ被害対策として、柿の木など実のなる木の伐採を支援する自治体制度があります。例として、福井県の勝山市では、クマを人の生活圏に近づけない目的で「獣害支障樹木」を対象とした2つの事業を実施しています。
- 獣害支障樹木伐採事業(市が伐採を実施)
- 獣害支障樹木伐採奨励金事業(個人伐採に対する補助)
このように、自治体によっては柿の木の伐採が「クマ対策」として公的支援の対象になります。制度の有無や内容、申請方法は地域ごとに異なるため、お住まいの自治体の最新情報を確認しておきましょう。
※参照元:勝山市
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柿の木の伐採は業者依頼がベスト!ノーリスクで丸ごとお任せ!
本記事では柿の木を安全に処理する方法や、放置によるリスク、業者へ依頼すべき状況について解説してきました。
柿の木は、倒木や害虫に加え、クマ被害の不安を確実に取り除くには、やはり専門業者へ任せるのがもっとも安心です。抜根や伐採後の処理までお任せできるので、プロに依頼しノーリスクで処理してもらいましょう。
セーフリーでは、伐採・抜根に対応する業者を多数掲載中!現地調査・見積もり無料の業者も多く、土日祝や即日対応の相談ができる点も魅力です。
口コミや料金を確認しながら、条件に合う業者を比較してみましょう。気になる業者が見つかったら、無料見積もりに進んでみてください!
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- 柿の木が伸びすぎている…
- 柿の木をどうにかしたい…
- クマに狙われないように伐採したい

柿の木を放置はリスク大!
クマや害虫に狙われないためにも
プロに任せて伐採を!
柿の木の伐採に関するよくある質問
-
Q. 柿の木を放置すると起こるリスクは?
A.枝や幹の老朽化による倒木、害虫・病気の発生、落ち葉や実による近隣トラブルが起こりやすくなります。近年は柿の実が原因でクマ被害も発生しています。
-
Q. 自力で伐採するのは可能?
A.周囲に障害物がなく、背の低い柿の木であれば可能です。高さがある場合や斜面・建物が近い環境では、無理せず伐採業者に依頼しましょう。
-
Q. 柿の木伐採に使える補助金について詳しく教えて!
A.自治体によっては、クマ対策や獣害防止を目的に、柿の木など実のなる木の伐採費用を支援する制度があります。


























