フローリング掃除手順・方法を完全網羅!おすすめの洗剤や裏ワザも【正しいやり方解説】
2023.07.31 2024.02.06
汚れに合った洗剤を使えば、フローリングを傷めずに掃除できます。この記事では、基本となる正しいフローリング掃除の手順について解説します。
おすすめ洗剤だけでなく、シールやマジック跡などを取る裏技もご紹介するので、ぜひお役立てください。
目次
フローリングが汚れる原因
フローリングには、日々さまざまな汚れが蓄積していきます。
- ホコリ
- 衣類の繊維
- 髪の毛
- 垢
- 砂
- 食べこぼし
- 油
- 足裏の皮脂
- カビ
- ダニのフンや死骸
部屋で生活する人数が多いほど、汚れやすくなります。
上記のほか、ペットがいる家庭ではペットの毛が多く落ちてしまうこともあるでしょう。
フローリングが汚れることは避けられないため、キレイな部屋で過ごすためにはこまめに掃除することが欠かせません。
フローリングの正しい掃除手順
まずは、基本となるフローリングの掃除手順をご紹介します。
- フローリングシートでホコリやゴミを取る
- 掃除機で細かいゴミを取る
- 水拭きする
- 乾拭きする
フローリングを大切に使うためには、上記の正しい手順でこまめに掃除しましょう。
また、掃除しやすいように準備してから作業することも大切です。
- 床の上になるべく物がない状態にしておく
- 窓を開けて換気をしておく
スムーズに、そして快適に作業するために上記ポイントを押さえ、掃除を始めましょう。
1.フローリングシートでホコリやゴミを取る
ドライタイプのフローリングシートを使って、ホコリやゴミを取っていきます。
最初にフローリングシートをかけておくことで、掃除機を使った時にホコリなどを舞い上げる心配がなくなります。
ホコリなどの軽いゴミはちょっとした振動で舞い上がってしまうため、フローリングシートは静かにゆっくり動かすことがポイントです。
2.掃除機で細かいゴミを取る
ある程度ホコリやゴミが取れたら、フローリングシートで取り切れなかった細かいゴミを掃除機で吸い取ります。
目地に沿って、溝まで丁寧にかけることが大切です。
フローリングシートではなかなか掃除できない隙間や巾木、サッシとの境目などは、細い口のアタッチメントを使いましょう。
3.水拭きする
掃除機で取り切れなかった汚れがある場合は、固く絞った雑巾で水拭きします。
フローリングは水分に弱いため、雑巾はなるべく固く絞り、短時間で作業することがポイントです。
部屋の奥から始め、目地に沿って「コ」の字になるようにかけていくとキレイに仕上がります。
4.乾拭きする
最後は、乾拭きをして、水分がない状態にします。
フローリングを傷つけないためには、水拭き後すぐに乾拭きをするのがおすすめです。
汚れがそこまでひどくない場合は、水拭きのステップを飛ばして乾拭きのみでも問題ありません。
フローリングの汚れ別の掃除法とおすすめ洗剤
ご紹介した基本の掃除では取れない頑固な汚れは、洗剤などを使って掃除します。
- ホコリやゴミなどの日常的な汚れ
- ベタベタ汚れ
- 黒ずみ汚れ
- 食べこぼし
- カビ
汚れによって効果的な掃除方法が異なるため、正しい手順を知っておくことが大切です。
ここからは、汚れの種類別にそれぞれ掃除の方法とおすすめの洗剤をご紹介します。
ホコリやゴミなどの日常的な汚れ
ホコリやゴミなどの日常的な汚れも、時間が経つとフローリングシートや掃除機では取れにくくなってしまうことがあります。
軽く小さなホコリやゴミは、フローリングの溝などの細かい隙間に溜まりやすいことが特徴です。
ホコリやゴミなどの汚れには、薄めた中性洗剤を使いましょう。
バケツ1杯のぬるま湯に中性洗剤を小さじ1混ぜたものを雑巾につけ、固く絞って使います。
酸性やアルカリ性の洗剤は、フローリングを傷つける可能性があるため、中性洗剤がおすすめです。
汚れを取った後は、必ず水拭きと乾拭きをして、洗剤の成分や水気が残らないようにしましょう。
細かいホコリは軽くなかなか床まで落ちてこないため、ホコリが床に集まりやすい朝一番での掃除がおすすめです。
ベタベタ汚れ
ベタベタとした汚れは、油や足裏の皮脂が原因です。
油や皮脂汚れは酸性のため、弱アルカリ性の洗剤を使いましょう。
強いアルカリ性の洗剤を使うとフローリングのワックスが剥がれてしまう場合があるので、注意が必要です。
ベタベタ汚れには、重曹を使うのがおすすめです。
粉の状態だとワックスを剥がしてしまいやすいため、ぬるま湯1カップに小さじ半分の重曹を溶かした重曹水を使うのがポイント。
重曹水をつけ、固く絞った雑巾で拭いても良いですし、スプレーで吹きかけて水拭きするのも良いです。
重曹が白っぽく残ってしまった場合には、ぬるま湯で薄めたクエン酸で拭き上げます。
最後は水拭きと乾拭きすることも、忘れないでおきましょう。
黒ずみ汚れ
黒ずみ汚れは、油や皮脂、カビなどによって発生します。
効果的な洗剤は、下記の2つです。
- 中性洗剤
- 重曹+クエン酸
一般的な黒ずみ汚れは中性洗剤で十分落ちますが、頑固な黒ずみには重曹+クエン酸がおすすめです。
中性洗剤はバケツ1杯のぬるま湯に小さじ1を混ぜて使い、重曹はぬるま湯1カップに小さじ半分の重曹を溶かして使います。
最後は水拭きと乾拭きで仕上げますが、重曹が白く残ってしまったら、ぬるま湯で薄めたクエン酸で拭いてから仕上げましょう。
食べこぼし
食べこぼしたものも、時間が経つとフローリングシートや掃除機では取れなくなってしまいます。
バケツ1杯のぬるま湯に小さじ1の中性洗剤を混ぜたものを使うと効果的なので、ぜひ試してみましょう。
食べこぼしを長時間放置してしまうと、こびりついてしまったり黒ずみになってしまったりします。
気付いたら、できるだけ早く対処することが大切です。
カビ
窓際など、湿気が溜まりやすい場所では、カビが発生することも珍しくありません。
カビは、掃除機で吸うと胞子が部屋中に拡散されてしまうため、拭き掃除が鉄則です。
カビを発見したら、発生した場所にアルコールを吹きかけ、乾拭きをしましょう。
ただし、アルコールの種類によってはフローリングが色落ちする場合があるため、一度目立たない部分で色落ちしないかどうかをチェックしてから本格的に使うことを推奨します。
フローリングの溝の掃除方法
フローリングの溝は、さまざまな汚れが溜まりやすいです。
通常の掃除をしていても、細かいゴミなどをフローリングシートで押し込んでしまうこともあるでしょう。
フローリングの溝は、下記の手順で掃除します。
- フローリングシートで全体的に床を掃除をする
- 歯ブラシや綿棒などを使って、溝の汚れをかき出す
- かき出した汚れを掃除機で吸い取る
頑固な汚れで洗剤を使った際は、最後に水拭きと乾拭きも必要です。
詳しい掃除方法は、下記記事をご覧ください。
フローリング掃除は業者に依頼するのもアリ!
フローリングを手軽にキレイにしたいなら、業者依頼も検討してみましょう。
フローリングには、さまざまな種類の汚れが付着します。
毎日蓄積していく汚れは、こびりついてしまって自分で対処が難しいことも。
汚れは種類によって効果的な洗剤が違うため知識が必要な上、知っていてもフローリング全体をキレイにするにはかなりの手間がかかります。
その上、使う洗剤によってはワックスを剥がしてしまったりフローリングが色落ちしてしまうこともあるでしょう。
フローリングやワックスを傷つけず、手軽にキレイにしたいなら、業者依頼がおすすめ。
業者に依頼した場合、10帖ほどの部屋で、掃除とワックス込みで10,000~16,000円ほどが相場です。
掃除だけでなくワックスがけまでしてくれるのが嬉しいポイントです。
日常的な掃除は自分で行い、半年~1年に1回は塗り替えが推奨されているワックス塗布のタイミングで、業者に依頼して徹底的にキレイにしてもらうとベストでしょう。
フローリング掃除のおすすめ頻度
フローリング掃除の頻度は、下記がおすすめです。
掃除の種類 | 掃除の内容 | おすすめ頻度 |
---|---|---|
日常的なお掃除 | 掃除機やドライのウェットシートでの掃除 | 毎日 |
目立つ汚れ | 洗剤などを使った水拭き+乾拭き | 気付いたらすぐに |
溝の汚れ | 歯ブラシや爪楊枝での掃除 | 1週間に2回 |
念入りな水拭き | 水拭き+乾拭き | 1ヶ月に1回 |
ただし、家族構成や使用状況によって適切な掃除頻度は異なります。
上記を目安として、各家庭に合った頻度で掃除をしましょう。
ポイントは、水拭きを頻繁に行わないことです。
フローリングは水分に弱いため、1ヶ月に1回を基準として行います。
食べこぼしなどは、汚れに気付いたらできるだけ早く対応することも大切です。
フローリング掃除の注意点
掃除する時は、「無垢フローリング」なのか「複合フローリング」なのか、フローリングの種類にも注意を払う必要があります。
無垢フローリングは複合フリーリングよりもデリケートで、掃除の注意点も多くあるためです。
- 無垢フローリングはお掃除アイテムに注意!
- 複合フローリングでも床材を傷つけるアイテムがある
ご自宅のフローリング素材をチェックし、注意点を押さえておきましょう。
無垢フローリングはお掃除アイテムに注意!
天然木を使った無垢フローリングは、水分にとても弱いことが特徴です。
そのため、基本的に水拭き掃除はできません。
クリーナーを含む洗剤も、色落ちなどのリスクがあるため使用不可です。
掃除の際は、基本的に掃除機やドライのフロアシートなどでの乾拭きに限ります。
複合フローリングでも床材を傷つけるアイテムがある
複合フローリングでも、強い洗剤を使うと床材が傷ついてしまうため注意が必要です。
- カビ取り剤
- 漂白剤
上記を始め、強アルカリ性の洗剤なども使わないほうが良いでしょう。
フローリング掃除で良く使われる重曹も、粉の状態ではワックスを剥がしてしまうことがあるため、水に溶かして使うことが大切です。
フローリング掃除後はキレイを保つ工夫を!
掃除をしてキレイになったフローリングをできるだけ維持するためには、下記のポイントを押さえておきましょう。
- 湿度を溜めないようにする
- 水分はすぐに拭き取る
- 定期的にワックスを塗る
毎日汚れが蓄積するフローリングだからこそ、これらを実践しこまめに掃除をすることが大切です。
湿度を溜めないようにする
フローリングは水分に弱いため、部屋をこまめに換気して湿度を溜めないことがポイントです。
湿度が高い状態が続くとフローリングに影響が出てしまうため、料理中は換気扇をまわしたり毎日少しでも窓を開けて換気したりすると良いでしょう。
水分はすぐに拭き取る
フローリングは水分によるダメージは受けやすいため、水分がこぼれた際はすぐに拭き取りましょう。
窓際は結露しやすいため、こまめに乾拭きをする必要があります。
また、ペットが粗相した際などは放置しておくと黒ずみになりやすいため、できるだけ早く拭き取ります。
水拭きの後も、すぐに乾拭きをして水分を残さないことが大切です。
定期的にワックスを塗る
ワックスを塗ると、フローリング全体がコーティングされて表面の凹凸が少なくなるため、掃除がラクになります。
床材もワックスで保護されるため、水分などによるダメージを受けにくくなるというメリットもあります。
ワックスは、半年~1年に1回を目安に塗るのが良いとされているため、定期的に塗り直していきましょう。
フローリング掃除の便利な裏技2選!
ホコリや皮脂汚れなどのほかに、下記の汚れで困ってしまうケースも少なくありません。
- テープ跡
- 油性クレヨンやマジック跡
特に小さな子どもがいる家庭では、テープの跡やクレヨンなどの跡に困ることもあるでしょう。
最後に、こうした汚れを取る裏技もご紹介します。
テープ跡にはドライヤーと中性洗剤
テープやシールなどを完全に剥がせず、跡になってしまった場合は、ドライヤーを使って温めます。
温めることで粘着力が弱まり、キレイに取れやすくなるためです。
十分温まったら、薄めた中性洗剤をつけて固く絞った雑巾で拭き取ると、簡単に取れます。
または、ハンドクリームやアルコールを塗って3分放置する方法もあります。
放置することでハンドクリームやアルコールがシールのベタベタと混じり合い、拭き取るだけで取れる仕組みです。
ただし、アルコールの種類によってはフローリングが色落ちしてしまう場合があるため、あらかじめアルコールによる影響がないかを隅などでチェックしてから使うのがおすすめです。
油性クレヨンやマジック跡には消しゴムと中性洗剤
油性のクレヨンやマジック跡は、消しゴムで軽くこすり、薄めた中性洗剤をつけて固く絞った雑巾で拭き取ります。
消しゴムでは取れない場合は、サラダ油やバターを馴染ませてみても良いでしょう。
馴染ませた跡は、同様に薄めた中性洗剤を使って拭き取ります。
中性洗剤の代わりに、レモンやオレンジの果汁を染み込ませた布でこする方法もあります。
どの方法でも、強くこするとワックスが剥がれてしまうリスクがあるため注意しましょう。
フローリング掃除は正しい方法で床をキレイに!
フローリングの種類や汚れによって、効果的な掃除方法は異なります。
取れにくい汚れも、裏技を使えばキレイに取れるものもあるでしょう。
ただし、頑固な汚れは無理に取ろうとするよりも、業者へ依頼したほうが良いこともあります。
大切なフローリングを傷つけないためにも、自宅の床材や汚れの程度に合わせて最適な方法を選びましょう。
フローリング掃除手順・方法を完全網羅!おすすめの洗剤や裏ワザも【正しいやり方解説】のよくある質問
-
Q. フローリングは水拭きしても良い?
A.複合フローリングは、1ヶ月に1回程度の水拭きがおすすめです。
水分に弱いため、こまめな水拭きは控えましょう。
また、無垢フローリングは水拭きができません。 -
Q. フローリングの正しい掃除方法は?
A.フローリングの基本的な掃除は、下記の手順で行います。
・フローリングシートでホコリやゴミを取る
・掃除機で細かいゴミを取る
・水拭きする
・乾拭きする
毎日の掃除は、フローリングシートや掃除機だけで問題ありません。 -
Q. フローリングの掃除をしないとどうなる?
A.フローリングにはさまざまな汚れが蓄積するため、掃除をしないと黒ずみやベタベタ汚れが多く発生する可能性があります。
汚れを放置するとこびりついて取れにくくなるため、こまめな掃除が必要です。
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