2025.01.10 2025.01.10
本記事では、屋内の配線工事に焦点を当てて詳しく解説していきます。
配線工事は、生活インフラとして欠かせない電気を手元まで引く大事な工事。特に屋内配線は、生活に欠かせない家電や照明などを使える状態にしてくれる、重要な工事と言えるでしょう。
今回は、そんな屋内配線の種類や具体的な工事内容などをご紹介していきます。後半では工事依頼時の業者選びのコツもお伝えしますので、屋内配線工事を検討している方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
屋内配線工事とは?工事例と配線方法【露出?壁の中で配線?】
屋内配線工事とは
屋内配線工事とは、建物内で電気が通るルートを引き、照明や電気器具に電気を供給する作業です。
電気配線自体の流れは、以下のような順序になります。
基本的な屋内配線では、上記の分電盤(ブレーカー)からコンセントなどにつなぐ作業部分を指しますが、エアコン用の200Vコンセントの追加やオフィスの内装工事のような大がかりな配線工事は、屋外配線まで影響が及ぶケースもあります。
具体的な配線工事は、次の「屋内配線工事「目的別」の必要工事と流れ」で詳しく解説していきますね。
漏電ブレーカーの仕組みは、以下記事で詳しく解説しています。
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屋内配線の種類(露出配線と隠蔽配線どっち?)
屋内配線には、壁や天井内に配線を隠す「隠蔽(いんぺい)配線」と、壁や床、天井に配線を這わせる「露出配線」があります。それぞれの特徴を、以下の表にまとめました。
隠蔽配線 | 露出配線 | |
---|---|---|
特徴
|
壁や天井内に配線を隠す
|
壁や床、天井に配線を這わせる
|
メリット
|
見た目がすっきり、埃が溜まりにくい、掃除が楽、長距離の配線でも邪魔にならない
|
作業ハードルが低く安全性が高い、配線を変えたい場合にも融通が利きやすい
|
デメリット
|
壁内に十分な空間や配管がないと配線できない
|
見た目が気になる
|
配線する場所によって、見た目も考慮しつつ選ぶ必要がありますね。
一例として、コンセント増設時の隠蔽配線や露出配線に関しては、以下記事で詳しく解説しています。
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屋内配線工事「目的別」の必要工事と流れ
では、具体的な屋内配線工事をチェックしていきましょう。
目的別に解説していきますので、実施したい工事があればぜひ参考にしてみてください。次の項目では気になる費用について見ていきます。
コンセントの追加
屋内配線工事で最もメジャーな工事に、コンセントの追加があります。
新築時には足りると考えていたコンセントも、暮らし続けているうちに「足りない」と感じるケースもあるでしょう。屋内配線工事で、ライフスタイルにあわせた場所にコンセントを増やせます。
用途に適した増設場所を決めたら、壁内や天井裏を通す配線経路を決めます。その後、既存の分電盤から新たな電線を延ばし、壁に開口部を作ってコンセントボックスを設置。電線を接続し、新しいコンセントを取り付ける流れになります。
コンセントの追加・交換を検討している場合は、以下記事をチェックしてみてください。
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照明・引っ掛けシーリングの追加
照明器具を増やしたいケースもあるでしょう。
充電式の簡易照明を追加する方法もありますが、室内全体を明るく照らしたい場合には、屋内配線工事で照明を増やせます。
壁や天井に新たに照明器具を設置するだけでなく、スイッチも壁に増設できますよ。
見た目が気にならないところでは、費用が抑えられる露出工事もありますが、照明まわりの配線は、壁の中に配線を隠す隠蔽工事が主流です。
新たな電線を分電盤や既存の配線から延長し、設置場所に接続したら、引っ掛けシーリングを取り付けて照明器具を付けるか、直付けで照明器具を設置するかの2択が選べます。
引っかけシーリングの取り付け方については、以下記事を参考にしてください。
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200V機材の導入
エアコンなどの200V機材を増やす場合には、通常コンセントのみでは他の家電製品と併用できません。電力量が多く、他家電と同じコンセントを使用すると、すぐにブレーカーが落ちてしまうのです。
そのため、屋内配線工事による専用コンセントの増加か、電圧の変更が必要になります。
電力に余裕のある配線から屋内配線工事する方法が一般的ですが、屋外配線工事を伴って新たにコンセントを増設するケースもあります。
エアコン用のコンセントを増設する方法は、以下記事をチェックしてみてください。
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リフォーム時の配線見直し
リフォームする際には、屋内の配線全体を見直す大きなチャンス。
キッチン家電用のコンセントが足りない、屋外灯のスイッチが屋内に欲しい、などの細かい要望も、リフォーム時であれば隠蔽工事もスムーズに対応できるでしょう。
たこ足配線が日常になってしまっている場所は、火災のリスクも増えるので、コンセントの増設を検討してください。将来的に、子ども部屋を分けたり二世帯住宅化を予定しているなら、その点も見越したコンセントや照明を考慮すると良いですね。
リフォーム時の電気配線工事に関しては、以下記事で詳しく解説しています。
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オフィスや店舗の内装工事
オフィスや店舗の内装工事では、効率的で安全な屋内配線がとても重要。社員が使用するインターネット接続のためのLANケーブル敷設や、数ある各デスクや照明、応接スペースへの配線を計画的に検討する必要があります。
店舗の場合は、室内に防犯カメラを設置したいケースもあるでしょう。その場合は、カメラ本体から録画装置や電源までの配線が必要です。屋内だけでなく、駐車場監視用などの防犯カメラを設置しないなら、屋内配線だけでなく、壁や天井を通して屋外へ延ばす配線も求められます。
オフィスや店舗の電気工事については、以下記事で詳しく解説しています。
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屋内配線工事の費用相場
屋内配線工事の、主な工事費用の相場をご紹介します。工事の種類ごとの相場を、以下の表にまとめました。
屋内配線工事の種類 | 工事の詳細 | 工事費用の相場 |
---|---|---|
コンセントの交換・増設・位置変更 | コンセントの交換 コンセントの位置変更・新設 |
3,000円〜5,000円 10,000円〜30,000円 |
ブレーカー・分電盤の交換 | ブレーカー・分電盤の交換 回路数の増設 専用回路の増設 |
3,000円〜80,000円 |
スイッチの交換・増設・位置変更 | スイッチの交換 スイッチの位置変更・新設 |
3,000円〜 8,000円〜 |
照明器具の取り付け | 照明器具の取り付け 新たな照明器具の設置 |
4,000円〜 50,000円〜150,000円 |
引っかけシーリング増設 | 直付け照明からの変更 天井の補強を伴う工事 |
5,000円~8,000円 20,000円~50,000円 |
エアコン用コンセント増設 | コンセントの新設 配線の変更(既存の配線を分岐) 配線の変更(ブレーカーから配線) 1万円(ブレーカーからコンセントまで5m以内)~ コンセントの電圧切り替え |
12,000万円~20,000円 5,000円〜15,000円 10,000円~ 4,000円〜30,000円 |
IHキッチンへ交換 | IHクッキングヒーターへの設備交換 | 50,000円〜70,000円 |
火災報知器の設置・交換 | 火災報知器の設置・交換 | 5,000円〜30,000円 |
インターフォンの取り付け | 電源直結式インターフォンの取り付け | 5,000円〜30,000円 |
防犯カメラ | 配線・壁の穴あけ・設置 | 10,000円~50,000円 |
LAN配線の新設 | LAN配線の新設 | 10,000円〜150,000円 |
複数の電気工事業者に見積もりをもらって、比較検討するのをおすすめします。
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屋内配線工事はDIYできる?
屋内配線工事は、DIYできるのでしょうか?資格の有無やDIYできる作業について、解説していきます。
屋内配線工事には資格が必要
結論から言うと、電気配線工事は資格がなければほぼDIYできません。
電気配線工事には「電気工事法」という法律があり、素人の作業を規制しています。違反すると懲役刑や罰金刑などが科せられることがあるほど。過去には素人工事により配線から火事につながった事例もあり、大変危険な行為です。
仮に、どうしても自分でDIYしたいのであれば第2種電気工事士や第1種電気工事士などの「国家資格」を取る必要があります。中には無資格でできる軽微な作業もありますが、基本的には電気工事の専門業者に依頼するべき、と認識しておきましょう。
DIYでできる限られた作業
電気配線に関わる作業であっても、無資格でDIYできる以下のような作業もあります。
- 電球交換
- 照明器具の取り付けや交換(引っ掛けシーリングがあるケース)
- コンセントプラグの交換
どれも電圧の低いものを扱う作業なので、電気工事のなかでも比較的安全な作業に分類されており、無資格で作業しても問題ありません。
屋内配線工事を無資格で作業する大きすぎるリスク
無資格で屋内配線工事を実施するリスクも把握しておきましょう。
感電
通電中の配線作業や絶縁不良の電線を扱う際に、誤って電流に触れると感電事故が起きます。感電は軽度であればしびれや痛み程度で済むこともありますが、場合によっては心停止や重傷につながる危険もあります。
専門知識や工具を持たずに作業することは非常に危険であり、必ず資格を持つ専門家に依頼すべきです。
漏電
漏電とは、電気が配線の外部に流れ出る状態。絶縁処理や配線の取り回しを怠ると、電流が予期しない場所に流れ、機器の故障や感電事故を引き起こします。
漏電は知らないうちに進行するため、早期発見が難しく、大きな損害を起こしかねません。無資格で作業して、その場では気付かずのちのち大きなトラブルに発展する恐れがあるのは、とても怖いですよね。
漏電したらどうなるのか、以下記事を参考にしてください。
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火災
上記の感電や漏電は、過剰な電流や接続不良から発熱し、火災を引き起こす恐れもあります。電線の接続が緩んでいる場合や耐電流容量を超えた使用も、火災のもと。
安全基準を把握しない無資格の工事は、家屋全体を危険にさらす事態につながるのです。
屋内配線工事を依頼する業者の選び方
最後に、屋内配線工事を依頼する業者の選び方をお伝えしましょう。
以下3点に着目して、業者を絞ってみてください。
- 電気工事士資格を持っている
- 依頼したい配線工事の実績が多い
- 口コミや評判を加味する
もちろん、絶対条件は電気工事士資格を所持していること。公式サイトや施工事例をしっかり確認して、資格の有無をチェックしてください。
口コミや評判の良い業者も、必然的に豊富な実績を持っているでしょう。家の近くで、頼りになる業者を探しておくと、日常の安心感にもつながりますよ。
屋内配線工事を依頼したいなら「セーフリー」で業者を探そう
屋内配線工事に関して、工事内容や費用相場、依頼すべき先などを解説しました。
屋内配線工事は、日常生活に直結する重要な工事。信頼できる電気工事業者に相談しましょう。
セーフリーでは、多くの電気工事業者の実績や口コミを掲載しています。希望の条件で絞り込み検索もできるので、自宅近くで評判の良い業者を簡単に見つけられます。何社か絞れたら、まずは気軽に問い合わせてみましょう!
- 屋内配線は自分じゃできないの?
- コンセントを増やしたいけど業者に依頼するとめんどくさそう・・
- 最近すぐにブレーカーが落ちるけど配線に問題あり?
屋内配線工事は要資格!
実績豊富なプロなら、
安心安全工事!
屋内配線工事に関するよくある質問
-
Q. コンセントの追加は屋内配線工事が必要ですか?
A.コンセントの追加には、新しい配線を既存の電気回路に接続する屋内配線工事が必要です。安全性を確保するため、電気工事士の資格を持つプロに依頼してください。
-
Q. 屋内配線工事には電気工事士資格が必要ですか?
A.屋内配線工事には電気工事士資格が必要です。コンセントやスイッチの設置、配線の接続、ブレーカーの交換などの配線工事は、資格がないと法律違反になります。
「セーフリー」で、お近くの電気工事士資格を持つ専門業者を、簡単に探せますよ。
-
Q. 屋内配線工事はDIYできますか?
A.屋内配線工事のうち、電線の接続や分電盤の作業などは「電気工事士」の資格が必要です。
簡単な照明器具の交換程度はDIY可能ですが、安全のため、資格が必要な作業は必ず専門業者に依頼しましょう。