2024.06.11 2026.09.10
コンセントの増設では、壁の中に電線を通す「隠蔽配線」にすると、配線を露出させずすっきり仕上げられます。ただし、住宅や壁の構造によっては壁の中に配線できない場合も。
隠蔽配線ができるかどうかは、主に以下の条件で決まります。
- 壁の材質・構造
- 壁内の柱や断熱材などの位置
- 既存コンセント・分電盤の位置
- 増設場所までの配線経路
壁の中に配線できない場合でも、配線モールなどを使った露出配線でコンセントを増設できるケースがあります。
壁の中を通してコンセントを増設する方法や露出配線との違い、工事費用などについて解説します。
目次
コンセント増設の配線方法は「隠蔽配線」と「露出配線」の2種類

コンセントを増設する際の配線方法は、壁の中に電線を通す「隠蔽配線」と、壁の表面に電線を通す「露出配線」の2種類です。見た目を重視するなら隠蔽配線、工事のしやすさや費用を優先するなら露出配線が選択肢になります。
| 隠蔽配線 | 露出配線 | |
|---|---|---|
| 配線方法 | 壁・天井・床下などの内部に電線を通す | 壁の表面に電線を通す |
| 見た目 | 配線が見えずすっきりする | モールなどが壁面に見える |
| 工事費用 | 高くなりやすい | 抑えやすい |
| 施工のしやすさ | 壁の構造や配線経路に左右される | 隠蔽配線より対応しやすい |
| 向いているケース | リビングなど見た目を重視したい場所 | 費用を抑えたい場合や壁内に配線できない場所 |
隠蔽配線では、壁の内部にある空間や天井裏・床下などを利用して増設場所まで電線を通します。必ずしも壁を大きく壊すわけではなく、配線経路を確保できれば必要な箇所だけを開口し施工できる場合があります。
ただし、柱や断熱材などが配線経路をふさいでいる場合や、コンクリート壁などでは隠蔽配線が難しいこともあります。その場合は、モールで電線をカバーする露出配線などを検討します。
配線を目立たせたくない場合は、まず電気工事業者に隠蔽配線が可能か確認してもらい、難しい場合に露出配線を検討しましょう。
コンセント増設で壁の中に配線する場合の費用
壁の中を通してコンセントを増設する場合、配線のみなら5m以内で7,000円程度~が目安です。天井や壁の中に配線を通す場合は、施工箇所や配線経路によって費用が変わります。
| 工事内容 | 費用相場 |
|---|---|
| 隠蔽配線(5m以内・配線のみ) | 7,000円程度~ |
| 床下・屋根裏への配線 | 5,000~6,000円程度 |
| 天井・壁の中への配線(1本) | 15,000~16,000円程度 |
たとえば、リビングでテレビの位置を変え、既存コンセントから3mほど離れた壁まで電線を通すケースなら、壁内にそのまま配線できれば7,000円程度〜です。
一方、壁の内部に柱や断熱材などがあり、天井裏を経由したり壁の開口・補修が必要になったりすると費用は高くなります。壁の中へ配線する費用は住宅の構造によって変わるため、正確な料金は現地調査で確認しましょう。
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コンセント増設で壁の中に配線できるケース・難しいケース
コンセントを増設するときに壁の中へ配線できるかは、壁内に電線を通せる空間があるかどうかで決まります。住宅の構造だけでなく、増設する壁の種類や内部の状態も確認が必要です。
| 壁の状態 | 隠蔽配線のしやすさ |
|---|---|
| 石膏ボードの間仕切り壁 | 配線しやすい |
| 柱・筋交いが配線経路にある | 配線ルートによる |
| 断熱材が詰まっている壁 | 配線が難しい場合がある |
| コンクリートの躯体壁 | 壁内への配線は難しい |
石膏ボードの壁でも、柱や断熱材の位置によっては配線できない場合があります。また、マンションでも間仕切り壁なら隠蔽配線できるケースがあります。
壁の中に配線できない場合は、天井裏・床下を経由する方法や露出配線を検討しましょう。
施工できるか判断が難しいため、電気工事業者による現地確認が必要です。
コンセント増設時に壁の中で配線する際の注意点5つ

壁の中で配線してコンセント増設工事する場合、以下5つの注意点を知っておきましょう。
- 電気配線の長さや配線方法で費用が増減する
- 電圧の大きさと比例して費用も増える
- 水回りでは増設できない
- 賃貸物件の場合は管理会社・大家の許可が必要
- そもそもコンセント増設には資格が必要
電気配線の長さや配線方法で費用が増減する
コンセント増設工事の費用は、長さや配線方法で大きく変わります。
一般的に、配線の距離が長い、露出配線より隠ぺい配線の方が費用が高くなります。
配線の距離が5m未満の場合の費用相場は約10,000円、5m以上になると約30,000円程度。配線距離を短くしたり、露出配線にすれば費用は抑えられます。
電圧の大きさと比例して費用も増える
増設するコンセントの電圧によっても、工事費用は異なります。
- 100Vから200Vに変更する場合 = 約3,000~6,000円程度
- 200Vのコンセントを新規に増設する場合 = 約25,000~30,000円
200Vのコンセントを新設する場合は特に高額ですので、よく検討した上で工事を依頼しましょう。
水回りでは増設できない
たとえ隠蔽配線だとしても、水がかかりやすい場所では漏電や感電のリスクが高まるため、コンセントの設置は難しいです。
どうしても水回りに設置する必要がある場合は、防水コンセントやカバー付きのタイプを選び、安全対策を徹底しましょう。
賃貸物件の場合は管理会社・大家の許可が必要
賃貸住宅でコンセントの増設工事を希望している場合は、大家さんや管理会社に事前に確認を取りましょう。コンセントの差し込み口を増やす程度の工事であれば、許可されるかもしれません。
一方で、新しい場所にコンセントを設置する場合は、壁や壁紙への影響があるため、許可されないケースもあります。
無許可で工事すると原状回復費用が発生するので注意!
コンセント増設には資格が必要
電気工事は、一見簡単に見える作業でも感電や漏電、火災の危険があるため、電気工事士の資格が必須です。
無資格で工事するのは電気工事法に反する!罰則の対象に!
資格を持たない人が自分で工事できないので、必ず資格を持った専門業者に依頼してください。
壁の中を通すコンセント増設工事の流れ【4ステップ】

壁の中を通すコンセントの増設工事は、以下のステップで進めていきます。
- 増設する場所を決める
- 増設する数・種類を決める
- 工事方法を決める
- 工事開始(LANケーブルの場合)
1.増設する場所を決める
まずは、新たにコンセントを設置したい場所を考えます。家電の配置や日常の使い勝手を想定しながら、見た目も重視して検討しましょう。
コンセントの高さも重要です。例えば、掃除機の使いやすい位置、家具の裏に隠れるようにするなど、使い勝手と美観の両方を考慮します。
2.増設する数・種類を決める
次に、設置するコンセントの種類と口数を決めます。高消費電力の家電は専用のコンセントが必要で、水回りはアース付きのコンセントが適しています。
多くの電化製品を使うエリアでは、口数が多いコンセントを選ぶと便利です。
テレビやPC周辺には6~8口のコンセントがあると、将来的な増設に対応しやすくなります。
3.工事方法を決める
設置場所とコンセントの種類・口数が決まったら、電気工事業者に分電盤の空き状況を確認してもらいます。
通常、1つの回路から複数のコンセントを供給できますが、場合によっては分電盤の空き回路から新たに配線する必要があります。
空き回路が不足している場合は、電力会社との契約アンペア数を増やし、分電盤自体を交換しないといけません。
さらに詳しく知りたい方はこちら
分電盤(ブレーカー)の交換費用はどのくらい?料金相場や取り替え事例を徹底解説!
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4.工事開始(LANケーブルの場合)
準備が整ったら、工事業者による作業スタートです。LANケーブルを壁の中に通す工事をする場合の、一般的な流れを確認します。
①穴を開ける
まず、増設するコンセントの位置に、配線を通すための穴を開けます。壁の構造や材質によって、穴を開ける際の難易度が異なります。
例えば、洋室の壁であれば比較的容易に穴を開けられますが、外壁や和室の壁の場合、断熱材や鴨居(かもい)が障害となるケースもあります。。
②穴を開けた部分から針金を中に通す
次に、開けた穴から通線ワイヤー(針金)を壁の中に挿入します。この通線ワイヤーは、後で電線を通すためのアイテムとして使用されます。
壁の中を通る経路を確認し、必要な長さだけ通線ワイヤーを進めていく作業です。
③専用器具を使い配線する
通線ワイヤーが所定の位置まで通ったら、専用の引き込み器具を使い電線を引き込みます。壁内の障害物や曲がり角に注意しながら進めなければいけません。
電線が確実に通るよう、必要に応じて引き込み器具を調整し、電線を丁寧に引き抜きます。
④コンセントボックスやプレートの取り付け
配線が完了したら、コンセントボックスやプレートを取り付け、見た目を整えます。これにより、壁内に隠れた配線が外部に露出せず、安全性を向上させながら美観を保てます。
コンセント増設時に壁の中を通すか迷ったら!まずは電気工事のプロに相談を
壁の中に配線してコンセントを増設すると、配線を見せずにすっきりと仕上げられます。ただし、壁の構造や配線経路によっては隠蔽配線が難しい場合もあります。
- 壁内配線は5m以内・配線のみで7,000円程度~が目安
- 石膏ボードの間仕切り壁は配線しやすい
- 柱・断熱材・コンクリート壁などで配線が難しい場合がある
- 使用する家電によっては専用回路の増設が必要
- コンセント増設は電気工事士への依頼が必要
壁の中に配線できるかは、実際の壁や配線経路を確認しなければ判断できません。希望する位置への増設が可能か、まずは電気工事業者に相談しましょう。
業者を探すなら、セーフリーを活用してみてください。さまざまな条件でコンセント増設に対応する電気工事業者を比較できます。
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コンセント増設は
DIY厳禁!
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壁の中を通してコンセントを増設する方法【配線工事の費用相場や安く抑えるコツも】のよくある質問
-
Q. 壁の中で配線して自力で(DIYで)コンセントボックスを設置することは可能?
A.壁の中はさまざまな配線が通っています。法律にもかかわるため、業者に依頼しましょう。
-
Q. 壁の中を通して配線工事してもらうと、どのくらい追加費用がかかる?
A.配線の距離が5m未満の場合の費用相場は約10,000円、5m以上になると約30,000円程度です。
-
Q. 壁の中にコンセントを通すのは時間がかかる?
A.作業内容や増設数にもよりますが、2時間程度を想定しましょう。



























