2024.10.15 2024.10.15
この記事では、コンセントから出る緑の液体の正体や、その危険性ついて徹底解説します。
コンセントから緑色の液体が出ていたら、基本的には交換が必要です。しかし、交換費用や自分で取り替えられるのかなど、疑問がある方が多いでしょう。
記事後半では、コンセント交換を依頼する際の業者選びのポイントや、修理に来てもらうまでの応急処置もご紹介。コンセントを安全に直したい方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
コンセントから出る緑の液体の正体は?【触ったら危険?】
コンセントから緑の液体が出ていたら、「何か異常が起きているのでは?」 「危険だったらどうしよう」と不安に思うことでしょう。 緑の液体の正体や発生する原因は、以下のとおりです。
- 緑の液体は錆びと可塑剤(かそざい※後述)が混ざったもの
- コンセントの経年劣化による
結論から言うと、コンセントから出る緑の液体が、すぐさま人体に害を及ぼす心配はありません。緑の液体の正体や、発生の原因について詳しく解説します。
緑の液体は錆と可塑剤が混ざったもの
コンセントから出る緑の液体は、以下の物質が混ざったものです。
- 緑青(ろくしょう):コンセント内部の金属(銅と亜鉛が混ざった合金)が錆びたもの
- 可塑剤(かそざい):電線を覆う添加物(樹脂など)の総称。断線しにくくする役割がある
緑の液体は「触ると危険なのでは?」と心配になる見た目ですが、可塑剤には絶縁性があるため感電の恐れはありません。
しかし、可塑剤に使用する添加物には化学物質が含まれ、子どもが舐めると溶けだす可能性があります。多量に摂らなければ大きな心配はありませんが、小さな子どもがいる家庭では万が一に備え、緑の液体を舐めないよう注意が必要です。
緑の液体が手に付いてしまった場合は、石鹸を使ってしっかり洗い流しましょう。
コンセントの経年劣化が原因
緑の液体が出る原因は、コンセント内部の経年劣化が原因です。
コンセントを長期間使用していると、気温差や湿気などの影響を受け、内部の金属や可塑剤の劣化が進みます。
経年劣化により生じた錆びや、溶けた可塑剤が混ざり緑の液体が発生するわけです。
築30年~40年を超える住宅のコンセントは劣化が進んでいると考えられます。緑の液体が発生する可能性が高いため、早めにコンセントを点検しましょう。
コンセントから出る緑の液体は放置すると危険【2つの要注意リスク】
緑の液体が出ているコンセントを放置したまま使用していると、以下のような危険があるため注意が必要です。
- 電気の通りが悪くなる
- 発熱し火災の危険がある
上記の理由から、緑の液体が出ているコンセントの使用はおすすめできません。理由や危険性を解説します。
電気の通りが悪くなる
コンセントから緑の液体が出ている場合、電気の通りが悪くなる可能性があります。
緑の液体に含まれる緑青や可塑剤は絶縁性があり、接続不良が起きやすくなるためです。通電が妨げられ電気抵抗が高まると、電気の通りが悪くなり熱を持つこともあります。
発熱し火災の危険がある
緑の液体が出ているコンセントの使用を続けると、接続不良によって発生した熱により、火災が起きるリスクが高まります。
特に、緑の液体が出ているコンセントに一日中プラグを差しっぱなしにするのは危険です。コンセントが焦げる、火花が散るなど、最悪の場合は火災につながるケースも考えられます。
緑の液体が出ているコンセントは放置せず、早めに交換しましょう。
コンセントから緑の液体が出たら電気工事業者に交換依頼を
コンセントから緑の液体が出ている場合は、電気工事業者に依頼して早めに交換しましょう。交換依頼の際に押さえておくべきポイントは以下の2点です。
- コンセントの交換費用相場
- コンセント交換依頼の流れと所要時間
すぐにでも交換を依頼したいところですが、電気工事業者によって交換費用や所要時間が異なるため、事前の検討が重要です。各項目を解説します。
コンセントの交換費用相場
コンセントの交換にかかる費用は、1か所あたり5,000~10,000円が相場です。多くの電気工事業者は、コンセントの交換費用を「工事費+コンセント本体費+出張費」で設定しています。
費用の内訳を以下にまとめました。
工事費 | 3,500~5,000円 |
---|---|
コンセント本体費 | 500~1,000円 |
出張費 | 1,000~3,000円 |
工事費は業者によって異なるため、費用相場を参考に各業者の紹介ページを見て比較してみてください。
業者によっては出張費に加えて駐車料金がかかる場合もあります。また、コンセントの交換が複数になる際は、追加の工事費用も確認しておきましょう。
コンセントの交換費用に関しては以下の記事もぜひチェックしてみてください。
さらに詳しく知りたい方はこちら
コンセント交換費用の相場は?値段を抑えるコツと料金表【取替え工事の流れも解説】
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コンセント交換依頼の流れと所要時間
コンセントの交換を依頼する大まかな流れは、以下のとおりです。
- 電気工事業者に問い合わせ
- 作業場所を確認してもらう
- 工事費用の見積額を確認する
- 問題なければ交換開始
- 交換費用の支払いをして完了
交換にかかる時間は1時間程度が目安です。ただし、複数のコンセントを交換する場合や、業者によっても時間が異なるため、見積もり時に聞いておきましょう。
以下の記事では、見積もりのコツなどを紹介しています。あわせて、ぜひ参考にしてみてください。
さらに詳しく知りたい方はこちら
電気工事の見積もりの取り方は?コツや見方も徹底解説【店舗オフィス/一般家庭】
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緑の液体が出ているコンセント交換の依頼先は?【業者選びのポイント3つ】
緑の液体が出ているコンセントの交換は、電気工事業者に依頼します。電気工事士の資格を持つ人がいる業者を選ぶのが大前提ですが、加えて以下のポイントも確認して依頼しましょう。
- 複数の業者に見積もりを依頼する
- 評判や口コミをチェックする
- 近くの業者を選ぶ
それぞれ解説します。
複数の業者に見積もりを依頼する
工事費用は業者によって異なる場合があるため、いくつか見積もりを取り、検討してからの依頼がおすすめです。工事内容の説明や費用の内訳などを明確に提示してくれる業者だと信頼性が高いでしょう。
対して、工事前に現場を確認しない、見積もり額を提示しない業者は避けた方が無難です。後から相場よりも高額な費用を請求されるなど、トラブルが生じる可能性があります。
評判や口コミをチェックする
電気工事業者の評判や口コミもチェックしておくと良いでしょう。高評価を得ている方が、信頼性が高い業者の可能性が高いからです。
サービスの質や業者の対応、費用などに関する口コミが載っている場合はしっかり確認しておくと、より比較検討できます。具体的な実績例が載っていると、技術面の信用度も高いでしょう。
近くの業者を選ぶ
コンセントの交換費用を安く抑えるなら、近くの業者を選ぶのがおすすめです。遠くの業者に依頼すると、その分の出張費が上乗せになります
有資格者であればコンセントの交換は難易度の高い技術ではないため、近くで良い業者を探し依頼するのが良いでしょう。
さらに詳しく知りたい方はこちら
電気工事はどこに頼む?電気屋を選ぶ5つのポイント・費用相場も解説
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緑の液体が出ているコンセントをすぐ交換できない場合は?【適切な応急処置2選】
コンセントから緑の液体が出ていることに気づいたら交換が必要ですが、業者を探したり見積もりを取ったりと、すぐに替えられないケースも考えられます。交換までに時間がかかる場合は、以下2つの方法でとりあえず対処しましょう。
- 緑の液体が出ているコンセントは使用しない
- 絶縁テープでふさいでおく
それぞれの重要性、やり方について、以下詳しく解説していきます。
緑の液体が出ているコンセントはすぐに使用をやめる
緑の液体が出ているコンセントは、接続不良の状態です。電気の通りが悪く、使い続けると熱が溜まり発火する危険があります。
「少しくらい大丈夫」と軽く考えて、火傷や火災などが起きてからでは取り返しがつかなくなるため、気づいた時点で使用を止めましょう。緑の液体に素手で触ったり、子どもが舐めたりしないよう注意し、なるべく早急の交換が重要です。
コンセントを絶縁テープでふさいでおく
電気工事業者に交換を依頼するまでは、絶縁テープでコンセントの穴を塞ぎ、応急処置をしておきましょう。コンセントから緑の液体が露出したままだと、子どもが誤って舐めてしまう心配はもちろん、ホコリが付きやすくトラッキング現象が起きる可能性もあるからです。
トラッキング現象とは、コンセントの隙間についたホコリに湿気が加わり、コンセントを使用していなくても微量の電力が流れて発火する現象です。
絶縁テープでコンセントを塞いでおけば、電流の流れやホコリの付着を防いでくれます。ホームセンターで500円程度で購入可能です。
緑の液体が出ているコンセントの交換は自分でもできる?
コンセントの交換が自分でできるかどうかは、緑の液体が出ている・出ていないに関わらず、資格の有無によって以下のように変わります。
- 専門資格がない場合はNG
- 自分で交換できるのはコンセントプレートの交換まで
それぞれ解説します。
専門資格がない場合はNG
コンセントの交換をするには、電気工事士の資格が必須です。
電気工事には配線や正確な手順など、専門的な知識が必要。部品の扱いや配線を間違えると、感電や漏電、火災などの事故が起きるリスクもある危険な作業になるため、無資格で行ってはいけません。
資格保有者でない場合は、自力で交換すると違法となり、「3万円以下の罰金または3か月以下の懲役」が科せられます。
最悪の事態を避けるためにも、電気工事士の資格を持つ業者に依頼し、正しく安全に交換しましょう。
自分で交換できるのはコンセントプレートの交換まで
コンセント周りの交換を無資格でできるのは、コンセントプレートの交換までです。例えば、コンセントプレートを綺麗なものに替えたい場合は、自分で材料を揃えれば交換ができます。
ただし、緑の液体が出ている場合は、プレートだけでなくコンセント内部も交換が必要です。コンセント内部の電気配線は資格がないとできないため、まずはコンセントを交換してから、必要に応じてプレートの交換をすると良いでしょう。
コンセントから緑色の液体が出ていたら早めに交換!専門業者に依頼しよう
コンセントから緑色の液体が出ていたら、そのまま使用するのは避けて早めの交換が必要です。ただし、コンセントの交換は事故などのリスクを伴うため、電気工事士の資格がある方でないとできません。安全に交換するためにも、専門業者への依頼が適切です。
コンセントの交換を依頼する際には、複数の業者を比較・検討できるセーフリーをご利用ください。お住いの地域や条件、日程などから業者の絞り込みができ、利用者の口コミから比較して選べます。コンセントの不具合でお困りの際は、すみやかな交換がおすすめです。ぜひご利用ください。
コンセントから緑の液体!危険?正体は?【対処法や応急処置を徹底解説】のよくある質問
-
Q. コンセントから緑の液体が出ていたら拭き取っていい?
A.緑の液体を拭き取る場合は、安全のためブレーカーを落とし、通電を遮ってから拭き取りましょう。手に付くと落ちにくいため、注意してください。
-
Q. コンセントの耐用年数は?
A.コンセントの耐用年数は、一般的に10年程度です。延長コードは5年程度とされます。コンセントや延長コードは消耗品のため、耐用年数に応じて早めに点検、交換しましょう。
-
Q. コンセントの交換目安は?
A.コンセントの差し込みが緩む、しっかり差し込めない場合は交換を検討しましょう。他にも、プラグが熱を持つ場合は早めの交換をおすすめします。
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