2025.06.05 2025.06.05
水性セラミシリコン塗料の硬質と弾性の違いや特徴をご紹介します。
外壁塗装を検討中なら様々な塗料の種類に目がいきますが、その中でも、高性能な水性セラミシリコンはおすすめの塗料。本記事では、水性セラミシリコンの特徴や価格、評判を詳しく解説。
この記事を読むことで、水性セラミシリコンを採用するメリットやデメリットを把握することができ、条件に合う塗料の選定に役立ちます。ぜひ塗料選びの参考にしてください。
目次
水性セラミシリコンは硬質・弾性の2種類
水性セラミシリコンについて詳しくご紹介します。
水性セラミシリコンは、大手メーカー「エスケー化研」が展開しているシリコン系塗料のひとつです。セラミック成分とシリコン樹脂が組み合わさることで、高い耐候性と耐汚染性を実現。
水性セラミシリコンは、用途や下地に応じて「硬質タイプ」と「弾性タイプ」を選ぶことができます。それぞれの特性を理解し、建物の状況に合った選択が求められるでしょう。
硬質タイプの特徴は、硬くて丈夫な塗膜を形成することで、サイディングボードなどのしっかりとした外壁に最適です。
一方、弾性タイプは柔軟性があるためひび割れに追従でき、高い防水機能を誇ります。そのため、モルタル外壁やコンクリート、経年劣化が見られる壁面に使用されることが多い一面も。
また、VOC(揮発性有機化合物)の排出が少ないため、環境への配慮も評価されている塗料でもあります。
水性セラミシリコンの用途
水性セラミシリコンの用途についてご紹介します。
水性セラミシリコンは、一般住宅の外壁塗装で良く採用されている塗料です。また高い耐久性、防水性、低汚染性が特徴なので、長期間美観維持が必要なマンションや公共施設にもよく採用されます。
油性ではなく水性塗料なので、塗装施工時の臭いもかなり抑えられており、住宅密集地や学校・病院などでも使いやすい特徴も注目ポイント。
特に水性セラミシリコンの弾性タイプは、微細なひび割れへの対応力がある塗料なので、築年数の経過した建物の外壁補修としても採用されることが多く、幅広い活躍が見られます。
水性セラミシリコンの特徴
水性セラミシリコン塗料の特徴をご紹介します。
耐久性が高く、高度な防水機能を誇る水性セラミシリコン塗料ですが、その他にも魅力的な特徴がたくさん。外壁塗装の際に採用する前に、塗料の特徴を把握しておくことをおすすめします。
以下に挙げた水性セラミシリコンの特徴にご注目ください。
それぞれの特徴を詳しく解説していきましょう。
大手メーカーが展開する実績豊富な塗料である
水性セラミシリコンは、建築塗料業界で長年の歴史を誇るエスケー化研が製造している塗料です。
エスケー化研は、数多くの実績に裏打ちされた品質が実証されている企業で、その信頼性から提供している塗料は全国各地での施工例も豊富ですから、初めての利用でも安心。
一般住宅の塗装はもちろんのこと、政府や自治体が関係するような公共工事や大型施設にも採用されており、その製品の質は確実に保証されています。
また、よく知られている塗料は扱える業者や職人が多い証拠でもあり、どこに依頼しても対応してもらえる利便性も関係しているでしょう。
高い耐久性を誇る
水性セラミシリコンは、紫外線や雨風、気温の変化にも強く、外壁を長期にわたって保護する能力があります。多くの塗料の中でも高度な耐久性を誇るため、人気がある塗料です。
また塗膜が劣化しにくいため、塗り替えの頻度を減らすことが可能。長期的に見てコストパフォーマンスが良いため、家主にとってはメンテのコスト削減につながり、経済的な利点も期待できるでしょう。
硬質・弾性で使い分け可能
水性セラミシリコンは、同じ塗料の中でも「硬質」と「弾性」タイプで使い分けることができます。
硬質タイプは外壁表面にしっかりと密着し、堅牢な保護層を形成。一方の弾性タイプは柔軟性を備えており、微細な動きやクラックに追従する性質があります。
外壁材の種類や関係する外的要因、経年劣化の状況に合わせて最適なタイプを選べる点は大きなメリットだと言えます。
汚れが付きにくく長期の美観維持ができる
水性セラミシリコン塗料の大きな特徴のひとつは、塗膜表面に汚れが付着しにくく、長期的な美観維持が可能なことです。
特に雨水などで自然に洗い流されるセルフクリーニング機能は、メンテナンスの頻度を減らせるので大助かり。雨や台風が多い地域に建っている住宅には特に向いている塗料です。
また、排気ガスやほこりが付着しやすい都市部や幹線道路の近くの住宅にも向いており、外的要因に大きく影響されずに美観を長期的に維持できる塗料と言えるでしょう。
カラーの選択肢が広い
水性セラミシリコンの強みは、カラーの選択肢が広いことです。好みに合わせて約40種類以上のカラーバリエーションの中から選ぶことができ、外観デザインの自由度が高まります。
同じ色合いでも、絶妙に異なる色調が再現できる色のバリエーションがあり、イメージをガラッと変えたい方も既存建物のカラーをそのまま維持したい方にとっても選択肢が豊富です。
好きなカラーがないので塗料の種類を変えなければならない…という家主も少なくないため、色の選択肢が多いのは本当に助かる特徴です。
臭いが少なく使用しやすい
水性セラミシリコン塗料の特性として、油性塗料に比べて施工中の臭いが非常に少ないのが特徴です。
居住中の塗装工事でも安心して進められるほか、近隣への臭気トラブルも抑えることができます。また小さなお子さんや年配の方、ペットがいるご家庭の外壁塗装でも安心です。
さらに、臭いの少なさは塗装する作業員にとっても快適な環境が整いやすく、全体の作業効率向上にもつながります。塗装中の臭いが苦手、独特な臭いにアレルギーがあるという方に特におすすめです。
水性セラミシリコンの耐用年数と価格
水性セラミシリコンの耐用年数と価格をご紹介します。
水性セラミシリコンを塗装に採用する際に一番気掛かりなのは、やはり費用の問題です。高額過ぎると選択肢から外れてしまいますし、逆に安すぎると不安になってしまうもの。
以下に、水性セラミシリコンの耐用年数と価格の相場を表形式で示します。硬質タイプと弾性タイプは価格が異なりますので、状況や予算に合わせて選択してください。
塗料タイプ | 価格(㎡) | 耐用年数 | ツヤのタイプ |
---|---|---|---|
水性セラミシリコン硬質 | 約2,300~2,500円 | 約12~15年 | 全ツヤ・半ツヤ・3分ツヤ・ツヤ消し |
水性セラミシリコン弾性 | 約2,400~2,800円 | 約12~15年 | 全ツヤ・半ツヤ・3分ツヤ |
塗装の費用相場は、施工内容や面積、業者によって変動しますが、シリコン塗料の中では比較的リーズナブルな価格帯です。
水性セラミシリコンの評判
水性セラミシリコンの評判についてご紹介します。
外壁塗装を検討中の際には、あらゆる塗料の評判をチェックしておきたいと思われることでしょう。塗料の評判を比較・検討することで、後悔しない外壁塗装をすることができるからです。
ここからは、水性セラミシリコンの良い評判と悪い評判、両方を詳しく解説します。
良い評判
水性セラミシリコンの良い評判には、以下のような意見や口コミが含まれます。
- コストパフォーマンスが良い
- 汚れにくいのでメンテナンスが楽である
- 臭いリスクが低いのでペットも大丈夫
- トータル的に扱いやすい塗料である
- 雨や台風の多い地域に適している
実際に水性セラミシリコンを採用した利用者からは、「コストパフォーマンスが高い」という声が多く聞かれます。また汚れが付きにくいので掃除の頻度が減り、日々のメンテナンスが楽になったとの評価も。
臭いの少なさも人気の秘訣のようで、近隣との臭いトラブルを事前に回避できるほか、施工中も臭い関連で不快な思いをしなくて済むとの口コミもよく見られています。
施工後もツヤのある仕上がりが続き、トータル的に扱いやすい塗料として高評価を得ています。
悪い評判
水性セラミシリコンの悪い評判には、以下のような意見や口コミが含まれています。
- 弾性タイプ以外はひび割れしやすい
- 想像していたより長持ちしない
- 高性能なシリコン塗料は他にもある
- ツヤ消しができない
水性セラミシリコンを利用した家主の中には、「想像していたより耐久性が低かった」という厳しい指摘も見られます。
また硬質タイプはひび割れのリスクが高く、壁面の状態によっては弾性タイプしか選べないなどの対応力の低さも低評価に繋がっているようです。
ただ塗装できるかどうかや施工の質は、塗料というよりも業者の施工技術や判断に左右される場合もありますので、最終的な判断には現地調査を行い、適切な塗料選定がすることが求められます。
塗料選びに迷ったら塗装専門業者に頼ってみよう!
水性セラミシリコンの硬質と弾性の違いや特徴、価格・評判をご紹介しました。
エスケー化研が展開している水性セラミシリコンは、多機能で高品質な塗料として人気を集めています。硬質タイプと弾性タイプの2種類があり、建物の状態や環境によって最適な塗料を選択可能。
ただ「弾性」と「硬質」どちらが既存の外壁に適しているかは、専門的な視点での判断が重要となります。塗料の選定に迷った場合は、まず実績豊富な塗装専門業者に相談してください。
無料で見積もりや現地調査を行ってくれる業者も多いため、複数社からの情報収集を行い、納得のいく選択を目指しましょう。
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最適な塗料選択を目指す方は、ぜひお気軽にご活用ください。
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外壁塗料に関するよくある質問
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Q. 外壁塗料の種類には何がありますか?
A.一般的に外壁塗料に使用される塗料には、アクリル・ウレタン・シリコン・フッ素・無機塗料などがあり、メーカー別にさらに展開された塗料があります。
中には遮熱や断熱、防水性の優れた多機能塗料もあり、外壁材の種類や環境、予算に合わせて選択可能です。
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Q. 外壁塗装に使用する塗料はどうやって選べばいいですか?
A.基本的に塗料選びは家主の選択に左右されますが、専門的な知識がなければなかなか決められないのが普通です。そのため、塗装を依頼する業者と相談して決めるのが一般的でしょう。
業者の多くは、見積もりの際に施主の希望や条件、予算などを聞き取り、それに合わせて最適な塗料を提案します。
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Q. 以前使用した古い塗料と新しい塗料を混ぜて使用してもいいですか?
A.長期間保存していた塗料は、成分が変質してしまう可能性があります。分離しているだけなら攪拌で元に戻りますが、変色・増粘・固化したものは塗りにくく、塗膜の異常や色ムラに繋がります。
できるだけ長期間保存していた塗料の使用は控えてください。