2025.10.30 2025.10.30
この記事では、空き家の雑草対策についてわかりやすく解説していきます。
人が住んでいない空き家では、定期的な手入れができずに雑草がすぐに伸びてしまいがちです。放置すると犯罪が起きやすくなるなどのリスクがあるため、定期的な対策が欠かせません。
本記事では、自分でできる空き家の雑草対策の方法から根本的な解決法まで詳しく紹介します。記事後半では、業者依頼した場合に費用を抑えるコツについても徹底解説。空き家の雑草まで手が回らない、管理できないなどお悩みなら、ぜひ最後までご覧ください。
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目次
空き家の雑草を放置するとどうなる？6つのリスク
住んでいない空き家とは言っても、雑草を放置するのにはさまざまなリスクがあります。まずは、放置すると負う可能性があるリスクを6つ見てみましょう。
- 建物の老朽化が早まり資産価値が下がる
- 害虫・害獣が発生する
- ゴミの不法投棄や不法侵入を招く
- 火災のリスクがある
- 近隣からのクレームになりやすい
- 役所から指導・勧告を受けることも
雑草処理は手間がかかりますが、上記のリスクを負わないためには必要です。
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建物の老朽化が早まり資産価値が下がる
建物まわりの雑草対策をしていないと、あっという間に建物を覆うように雑草が伸びてしまいます。すると空気が通りにくくなり、建物には湿気が溜まりやすくなります。
湿気が溜まると、カビが発生したりシロアリが発生したりするリスクが高いです。建物そのものの老朽化が進み、資産価値も下がってしまいます。
害虫・害獣が発生する
雑草が伸びれば伸びるほど、隠れる場所が増えて湿気が溜まるため、害虫や害獣が住み着きやすくなります。
ゴキブリやムカデなどの害虫をはじめ、ネズミやハクビシンなどの害獣が住み着くリスクもあります。害虫や害獣は空き家だけでなく近隣の建物にも被害を及ぼす場合があるので注意が必要です。
ゴミの不法投棄や不法侵入を招く
明らかに手入れされておらず雑草が伸び放題の空き家は、ゴミを不法投棄されやすいのもリスクです。破棄に費用がかかる大きなゴミを投棄される場合もあり、処分するには自分で費用を払わなければならないケースもあります。
また、不法侵入されて犯罪などの現場になることも。雑草が生い茂っていて人の目に付きにくい空き家は、管理されていなければいないほど犯罪現場になるリスクが高くなります。
火災のリスクがある
空き家や空き地では、不審火や放火による事件が発生しやすいです。小火程度で済めばまだ良いですが、燃え広がれば近隣住宅へ延焼するリスクもあります。
特に雑草が生い茂った空き家では、小さな火種であるタバコのポイ捨てでも燃え広がりやすいです。万が一延焼して近隣まで被害が及んだ場合、高額な損害賠償を請求されるリスクもあります。
近隣からのクレームになりやすい
害虫や害獣の発生、ゴミの不法投棄などは、近隣からのクレームになりやすいです。また、近くで犯罪た火災のリスクが高くなれば、周辺住民としては黙っているわけにはいかなくなります。
また、雑草が処理されず管理されていない空き家は、景観悪化や悪臭の原因にもなるため、近隣へ多大な迷惑を与えてしまいます。
役所から指導・勧告を受けることも
空き家における雑草処理は、所有者の責任ではあるものの、努力義務に留まります。とは言え、雑草を放置し続けてしまうと行政処分の対象になるので注意が必要です。
特に、そのまま放置すると倒壊などの危険がある「特定空き家」に指定されると、高額な税金が請求されることも。特定空き家の対象になりそうな予備軍となる「管理不全空家」と指定された場合も、市区町村からの指導や勧告を受けてしまいます。
自分でできる空き家の雑草対策3選【短期的な方法】
雑草対策をするなら、以下3つの方法が一般的です。
- 草刈り・草むしり
- 除草剤の散布
- 専門業者に依頼する
手軽にできる方法なので、それぞれ詳しく見ていきます。
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草刈り・草むしり
草をできるだけ短く刈る「草刈り」や、根っこからむしる「草むしり」は、雑草処理の基本です。
どちらも手軽にできる作業ですが効果は一時的で、年3回ほどは定期的に続けていく必要があります。
除草剤の散布
雑草を枯らせる薬剤である「除草剤」を散布すれば、年に2回程度の作業で良いため草刈り・草むしりよりは雑草対策の頻度を抑えられます。
ただし、小さな子どもやペットが入る可能性がある場所では、安全度の高い除草剤を使うなどの配慮が必要です。
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専門業者に依頼する
空き家の雑草対策は、専門業者に丸投げするのも1つの手です。業者での草刈りは、機械作業で1m²あたり100～500円、手作業なら1m²あたり500～1,000円が費用相場です。除草剤は、1m²あたり200～600円ほどが相場。
専門業者なら、状況にあわせて適切な雑草対策を提案してくれるのが魅力です。また、わざわざ出向く必要がないため、手間と時間も節約できます。
空き家でできる雑草対策4選！【根本から防ぐ長期的な方法】
雑草を根本的に防ぎたいなら、以下の方法を検討してみましょう。
- 防草シートを設置する
- 砂利を敷く
- グランドカバーや芝を設置する
- タイルやコンクリートなどの舗装材を設置する
空き家の管理に手間をかけたくない、雑草処理をしたくないなら、上記の方法を専門業者にまとめて依頼するのがオススメです。
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防草シートを設置する
防草シートは、太陽光を遮って雑草の成長を抑える役割を果たします。しっかり施工すれば雑草は伸びてこなくなり、処理する手間を省けるのがメリットです。ただし、正しく施工しないと隙間から雑草が伸びてくる点はデメリット。
効果を最大限に発揮できるように防草シートを施工するなら、専門業者に依頼しましょう。費用は、1m²あたり1,000～6,000円が相場です。
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砂利を敷く
砂利を敷くと、雑草が伸びにくくなります。雑草対策だけでなく、防犯や美観アップにもなるのも魅力です。一方で、砂利を敷いただけだと、隙間から雑草が生えてくる可能性がある点はデメリット。万全に対策するなら、防草シートと砂利をセットで設置するのがオススメです。
砂利敷きは、1m²あたり2,000～5,500円ほどが相場。防草シートとセットなら、1m²あたり4,000～7,000円が相場です。
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グランドカバーや芝を設置する
地面を一面覆う形で設置する、グランドカバーや芝も、雑草対策に効果的。見た目が良いのが大きなメリットですが、天然の植物の場合は定期的な手入れが必要な点はデメリットです。
芝を設置するなら、天然芝なら1m²あたり5,000～9,000円ほど、人工芝だと1m²あたり7,000～15,000円ほどが相場です。
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タイルやコンクリートなどの舗装材を設置する
タイルやコンクリートなどの舗装材も、雑草対策にオススメ。特にコンクリートを一面に敷けば、雑草は生えてこなくなります。手入れも簡単ですが、舗装材の種類によって費用が高くなりがちな点はデメリットです。
コンクリートを敷く場合、1m²あたり7,000～12,000円ほどが相場です。
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空き家の雑草処理に適したタイミング
空き家の雑草を草刈りや草むしり、除草剤などで処理するなら、最低でも年に2回作業するのがオススメです。4～5月に1度、そして10～11月に1度処理しておけば、雑草が大幅に伸びてしまうのを防げます。
空き家の雑草対策は業者依頼もオススメ！理由と費用相場
空き家の雑草対策は、自分でやるよりも業者に依頼するのがオススメです。業者依頼するメリットと費用相場についても、ここで見てみましょう。
専門業者に依頼するメリット
専門業者に依頼すれば、以下のメリットが得られます。
- 状況や希望に合わせて最適な対策を提案してもらえる
- 丁寧・正確に施工してもらえる
- 雑草対策効果が高くなる
- 手間や時間をかけずに雑草対策ができる
- 業者によっては立ち合いしなくても対策ができる
自宅ではなく空き家となれば、できるだけ手間暇かけずに対策したいもの。専門業者の相談すると、状況や希望に応じてベストな対策を教えてもらえます。
また丁寧・正確な作業で、効果が最大限に発揮される施工をしてもらえるのもメリットです。
費用相場
業者に依頼する場合、費用は対策内容によって異なります。料金設定は各社で異なりますが、以下を目安にすると良いでしょう。
| 対策方法 | 費用相場 |
|---|---|
| 草刈り・草むしり | ・機械での作業：100～500円/m² ・手作業：500～1,000円/m² |
| 防草シートの施工 | 1,000～6,000円/m² |
| 砂利敷き | 2,000～5,500円/m² ※防草シートとセットの場合は4,000～7,000円/m² |
| 芝の設置 | ・天然芝：5,000～9,000円/m² ・人工芝：7,000～15,000円/m² |
| コンクリートを敷く | 7,000～12,000円/m |
詳しい料金については、見積もりを取ってチェックしましょう。
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空き家の雑草対策費用を抑える3つのコツ
空き家の雑草対策費用を少し抑えるなら、以下3つのコツを実践してみましょう。
- 自分でできる範囲で作業をしておく
- 補助金を活用する
- 相見積もりを取る
自分でできるだけ草刈りなどをしておけば、作業料が減って費用を抑えられます。
また、自治体によっては草刈りに対して補助金が活用できる場合があります。たとえば常陸太田市では、除草にかかる費用を年度あたり上限5万円まで支給しています。自治体によって実施有無も異なるため、まずは調べてみるのがオススメです。
業者依頼するなら、複数社から見積もりを取って比較するのがベスト。相見積もりを取れば、コストを少しでも抑えられる業者を見つけやすくなります。
空き家の雑草処理が難しい場合の対処法
空き家の雑草対策がどうしてもできない場合には、「管理会社に委託する」か「売却する」方法での対処も可能です。
管理会社に委託する
空き家管理サービスに依頼すれば、5,000～10,000円/月ほどで雑草の処理を含めて空き家のさまざまな管理をしてもらえます。屋内外の掃除や雨漏りチェックなどもしてもらえるため、安心度は高いです。
料金や対応範囲については各社で異なるため、詳細は事前に調査しておきましょう。
空き家の売却の選択肢も
管理ができないなら、売却してしまうのも選択肢の1つ。使わないのに所有していても、固定資産・都市計画税が高くなるだけでなく資産価値が下がり売れなくなるリスクも高くなります。
解体費用は、1坪あたり3～8万円ほどが目安。残置物の撤去には、1m²あたり3,000～15,000円ほどかかるのが一般的です。他、売却には仲介手数料や登記・抵当権抹消費用などがかかりますが、思い切って手放す方法も検討してみましょう。
空き家の雑草は早めに業者にまかせて徹底的に対策を！依頼先は慎重に選ぼう！
空き家の雑草対策は、早めの行動が何より大切です。自分で手入れするのが難しい場合は、専門業者にまとめてお願いしてしまうのがオススメ。草刈りや除草などの短期的方法から防草シートの設置のような長期的な方法までさまざまな解決策を提案してくれます。
雑草対策を依頼できる業者は多数あるため、3社以上から見積もり、費用と内容を比較して納得のいく依頼先を選びましょう。
- 空き家の雑草を処理したい…
- 雑草対策に手間をかけたくない
- 雑草をコスパ良く処理したい！
空き家の雑草は対策必須！
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空き家の雑草に関するよくある質問
-
Q. 空き家でできる雑草対策は？
A.空き家でできる雑草対策では、草刈り・草むしりや除草剤の散布の他、防草シートの施工などが挙げられます。
-
Q. 空き家の雑草を放置するとどうなる？
A.空き家の雑草を放置すると、放火や不法投棄、犯罪発生のリスクが高くなるだけでなく、害虫や害獣が発生しやすくなります。
-
Q. 空き家の雑草処理を業者依頼するといくらかかる？
A.空き家の雑草処理を業者に依頼した場合、草刈りなら100～1,000円/m²ほど、防草シートの施工なら1,000～6,000円/m²ほどかかります。
