2024.10.06 2024.10.06
この記事では、サルスベリ(百日紅)の剪定について徹底解説していきます。
手入れの手間がそこまでかからないだけでなく、初夏から晩秋まで花を長く楽しめるサルスベリ。花の魅力を存分に楽しむためには、正しい時期の適切なお手入れが欠かせません。
ここでは、サルスベリの剪定方法を時期ごとにご紹介します。後半では、仕立てのコツについても解説しますので、これからお手入れをされる方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
サルスベリの剪定に適した時期とは【年に2回】
サルスベリの剪定は、11~3月と7~8月が適しています。
11~3月は休眠期で栄養をたっぷり蓄えているため、剪定によるダメージに耐えやすい時期。また、葉芽しか付いていない時期なので、花芽を落とす心配もあり樹形を整える剪定をしやすい時期です。
2回目となる7~8月の剪定は、二度咲きを楽しむための剪定です。
7~9月に花を付けるサルスベリですが、花が咲き終わった枝を軽く剪定することにより、再度花を楽しめます。
ただし、遅咲きの品種は、7~8月の剪定は必要ありません。
サルスベリの剪定に必要な道具【お手入れの必須アイテム5選!】
サルスベリの剪定の前に、作業に必要なアイテムをそろえておきましょう。
- 園芸用手袋
- 剪定バサミ
- 剪定ノコギリ
- 高枝切りバサミ
- 脚立
ケガを防ぐため、園芸用手袋の着用は必須です。どうしても用意ができなければ、軍手などで手を保護しましょう。
剪定用のハサミやノコギリは、下記の用途で使い分けます。
- 剪定バサミ:太さ1.5cmまでの枝
- 剪定ノコギリ:太さ1.5cm以上の枝
- 高枝切りバサミ:高い位置の枝
また、大きいサルスベリの剪定では、脚立も用意しておくと安心です。転倒のリスクを下げるため、脚立は家族や友人などに支えてもらって作業すると良いでしょう。
サルスベリの剪定方法【お手入れの基本から解説】
サルスベリの剪定方法は、時期や目的により異なります。樹形を整えるための「冬剪定」を基本として、二度咲きを楽しむための夏剪定や小さくしたい場合の剪定方法も知っておくと安心です。
冬剪定
冬剪定では、樹形を整え、不要な枝などを切り落とします。
- 株の元から生えている細い枝(「ひこばえ」)を切り落とす
- 古い枝、枯れた枝、細い枝、混み合っている枝を切る
サルスベリは、ひこばえが発生しやすく、放置すると主幹の生長を妨げてしまいます。そのため、ひこばえは下から順にすべて切り落としましょう。
幹から生えている枝は、幹に近い分かれ目部分で切るのがおすすめ。生長を抑え、こぶになるのも防げます。また、太い枝を切ったら癒合材を塗って切り口を保護しておくことが大切です。
剪定時は、全体的な樹形を確認しながら理想の形になるよう仕上げましょう。
夏剪定
夏剪定は、二度咲きを楽しむことが目的です。そこで、下記の手順で剪定しましょう。
- 花が咲き終わったら、その枝の2~3節目を軽く切り詰める
- 株の元から生えている細い枝(ひこばえ)や不要な枝があれば剪定する
夏剪定のコツは、軽く切り詰める程度に留めること。あわせて不要な枝も剪定しておくと、日当たりや風通しが良くなります。
小さくしたい場合
大きくなりすぎないように樹高を抑えたり、小さくしたりしたい場合には、冬剪定と合わせて作業します。小さくするなら、枝をバッサリ切りましょう。株元から勢いよく伸びている枝は、根元から剪定して問題ありません。
ただし、幹を切るのは避けたほうが安心です。耐寒性が低いサルスベリは、幹を切るとダメージにより枯れる場合があるためです。小さくするなら、幹まわりの枝をしっかり切り落としましょう。
【サルスベリ剪定】2種類の仕立て方のコツ
サルスベリの仕立て方は、「自然樹形」と「こぶ仕立て」の2つが主流です。ここでは、それぞれの仕立てのコツをご紹介します。
自然樹形の場合
サルスベリの幹は、曲線でやわらかい印象が特徴的です。サルスベリならではの自然樹形に仕上げるコツは、新しい枝を15~20cmほど残して剪定すること。また、並行枝や内向き枝、ひこばえなどの樹形を乱す枝は、しっかり剪定するのも大切です。
こぶ仕立ての場合
こぶ仕立ての場合、冬剪定の時に毎年同じ場所の枝を剪定します。毎年同じ場所を切り続けることで切り口が肥大し、美しいこぶになる仕組みです。
また、こぶ仕立てのために剪定した場所には、癒合材を塗って菌の侵入を防ぎましょう。
【サルスベリの剪定】こぶの整理も忘れずに!
こぶ仕立ての場合、年々こぶは大きくなっていきます。大きくなりすぎると樹形を乱すようになるため、数年に1回は整理のため、こぶを剪定すると良いでしょう。
こぶは、こぶの下の付け根部分から切り落とします。この時、必ず癒合材を塗って切り口を保護し、菌の侵入を防ぎましょう。
サルスベリ剪定は必要?お手入れせず放置するとどうなる?
強靭な植物として知られるサルスベリは、剪定しないで放置するとどんどん大きくなってしまいます。大きくなりすぎるとお手入れが難しくなってしまうだけでなく、樹形が乱れて横枝が大きく張り出してしまうので注意しなければなりません。
また、剪定しないで放置すると、不要な枝が多く生長して日当たりや風通しが悪くなり、害虫や病気が発生しやすくなります。その上、不要な枝に栄養が取られてしまい、花付きが悪くなってしまうことも。
サルスベリの美しい樹形や花を楽しむためには、定期的な剪定が必要です。
サルスベリ剪定は年2回が基本!手間をかけず失敗も避けるには業者依頼を!
サルスベリは年に2回、それぞれの時期に正しい方法で剪定する必要があります。仕立ての種類に合わせたコツもあるので、どのような樹形にしたいのかを念頭に置いて剪定を進めると良いでしょう。
「年に2回の剪定は手間がかかる」「自分で剪定するのは難しい」などの場合は、専門の業者へ依頼するのがオススメです。特に、大きくなりすぎたサルスベリの剪定は高所作業となり転倒の危険もあるため、無理せず業者を利用しましょう。
セーフリーには、サルスベリをはじめ庭木剪定を専門とする業者が多数掲載されています。条件で絞り込んで納得の業者が見つかりますので、自宅近くの業者検索にもご活用ください。
サルスベリ(百日紅)の剪定の仕方やお手入れ時期を徹底解説!適切な仕立て方もご紹介のよくある質問
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Q. サルスベリの剪定に必要な道具は?
A.サルスベリの剪定には、主に下記の道具が必要です。
・園芸用手袋
・剪定バサミ
・剪定ノコギリ
・高枝切りバサミ
・脚立 -
Q. サルスベリの剪定での仕立て方のコツは?
A.自然樹形で仕立てるコツは、新しい枝を15~20cmほど残して剪定すること。こぶ仕立てのコツは、毎年同じ場所で切ることと、太い枝を切る際には、枝の分かれ目で剪定することです。
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Q. サルスベリの剪定におすすめの時期は?
A.サルスベリの剪定は、11~3月と7~8月がおすすめです。
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