2025.08.01 2025.08.01
この記事では、成長しすぎたシマトネリコを安全にバッサリ剪定する方法や適切な時期、注意すべきポイントを詳しく解説します。
シンボルツリーとして人気があるシマトネリコは、成長が非常に早く、想像以上に大きく育ってしまうことも。「どこまで切っていいかわからない」「バッサリ切り戻したいけど、枯れてしまわないか心配…」という悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、バッサリ剪定(強剪定)が必要な理由、具体的な手順、剪定後のケア方法まで初心者にもわかりやすく紹介します。自分で剪定に挑戦したい方はもちろん、業者に任せるべきか迷っている方にも役立つ内容です。ぜひ、最後までご覧ください。
目次
シマトネリコのバッサリ剪定は必要?【理由や注意点も】
シマトネリコは成長が早く、放っておくと数年で5〜10m以上にもなる高木です。庭のスペースを圧迫したり、隣家や電線に枝が干渉したりすることもあるため、定期的な剪定が欠かせません。特に手に負えないほど伸びてしまった場合は、バッサリ剪定(強剪定)で一度リセットする必要が出てきます。
高くなりすぎた木を調節するための作業
シマトネリコは成長スピードが速く、わずか数年で樹高が5m以上になることも珍しくありません。シンボルツリーとして植えたつもりが、気づけば日当たりを遮り、隣家の敷地へ枝が越境してしまうケースもあります。
このように手が届かないほど大きく育った場合は、形を整えるだけの軽剪定では不十分。強めに高さを落とす「バッサリ剪定(強剪定)」で、木のサイズ自体をコントロールする必要があります。
放っておくと脚立でも届かなくなり、将来的な剪定作業のコストや危険も増大。長く健康に維持するためにも、早めに一度しっかり調節しておくのが理想的です。
強剪定するリスクや注意点
バッサリ剪定には、木の成長をリセットできるというメリットがある一方で、やり方を間違えるとシマトネリコを弱らせてしまうリスクもあります。特に気をつけたいのは次の3つです。
- 切りすぎに注意
- 切り口からのトラブル
- 剪定時期がズレると芽が出にくくなる
シマトネリコは比較的生命力が強い木ですが、強剪定後は一時的に弱ることも。作業前に「どの枝をどこまで切るか」「何年計画で形を整えるか」をあらかじめイメージしておくのが重要です。
シマトネリコのバッサリ剪定に適した時期
シマトネリコの強剪定に適しているのは、3月下旬〜4月上旬の春先です。この時期は新芽が伸びる前で、木の回復力も高く、負担を最小限に抑えながらバッサリ剪定できます。
逆に、新芽が伸びている4月中旬〜5月中旬や、寒さの厳しい10月中旬〜3月中旬は剪定に不向き。タイミングを誤ると回復が遅れたり、枝先が枯れたりする原因になるため、剪定は時期を見極めて実施しましょう。
シマトネリコをバッサリ剪定する基本ステップ【初心者でもできる!】
シマトネリコは「株立ち樹形」が多く、剪定では全体のバランスと透け感がポイントになります。とくに春先の剪定であれば、しっかり切ってもすぐに新芽が出てくるので、思い切った作業が可能です。ここでは、初心者でも実践しやすいバッサリ剪定の基本ステップを紹介します。
- 剪定に必要な道具を準備
- 下半分のバッサリ切り落とす
- 主幹を切り戻して高さを調節する
- 枯れ枝や混み合った枝を切り落とす
- 太い枝の切り口には癒合剤を塗って保護
以下、それぞれのステップを紹介します。
ステップ1:剪定に必要な道具を準備
剪定には枝の太さに合った道具を使うのが大事です。細い枝は剪定ばさみ、太い枝にはノコギリ、高所作業には脚立、安全のために手袋と保護メガネも用意しましょう。
ステップ2:下半分のバッサリ切り落とす
まずは全体の樹高を3分の1〜2分の1に抑えるイメージで、高さを調整します。下半分の枝を根元から切って、風通しをよくしましょう。枝の切り口は少し角度をつけて、なるべく小さく仕上げるのがコツです。
ステップ3:主幹を切り戻して高さを調整
高さを抑えるため、主幹の上部も枝分かれ部分で切り戻します。芯を止めると、これ以上の成長をコントロールしやすくなります。
ステップ4:枯れ枝や混み合った枝を切り落とす
からみ枝、逆さ枝、平行枝、内向枝、徒長枝など、混み合いや樹形の乱れにつながる枝は、根元から剪定しましょう。特にシマトネリコは萌芽力が強く、中途半端に残すと枝がどんどん増えてしまうため、根元でしっかり切るのがポイントです。
ステップ5:太い枝の切り口には癒合剤を塗って保護
直径2〜3cm以上の太い枝を切ったあとは、雑菌や害虫の侵入を防ぐために癒合剤を塗っておきましょう。枝を切る際は、いきなり根元から切らず、途中に切り込みを入れてから処理すると、裂けずに安全です。
シマトネリコの剪定方法についてより詳しく知りたい方は、以下の記事もご覧ください。
さらに詳しく知りたい方はこちら
シマトネリコの剪定方法を徹底解説!適した時期やお手入れのコツもご紹介!
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シマトネリコのバッサリ剪定でよくある失敗パターン3選|後悔しないために注意!
シマトネリコの強剪定は、やり方を間違えると木の健康を損ねたり、手入れが逆に大変になることもあります。ここでは、よくある3つの失敗例と、その防ぎ方を紹介します。
- 時期を間違えてダメージが大きくなる
- 仕上がりの形をイメージせずに進めてしまう
- 剪定後に害虫や病気が発生する
以下、それぞれのポイントを紹介します。
剪定時期を間違えてダメージが大きくなる
新芽が伸びている時期(4〜5月)や、寒さが厳しい冬は剪定に向きません。このタイミングでバッサリ切ってしまうと、木の回復が遅れたり、枝先が枯れてしまうことがあります。
仕上がりの形をイメージせずに進めてしまう
とにかく短くしようと勢いで切りすぎると、バランスの悪い樹形になり、見た目も手入れもしづらくなります。剪定前に「どんな形にしたいか」を決めておくと、無駄な切り戻しを避けられます。
剪定後に害虫や病気が発生する
太い枝を切ったあとに何も処理しないと、そこから雑菌や虫が入り込むリスクが高まります。癒合剤を塗ったり、剪定後に周囲の葉や枝をチェックすたりするなど、アフターケアも忘れずに。
高木化シマトネリコのバッサリ剪定は大変!プロに依頼する3つのメリット
背が高くなったシマトネリコの剪定は、脚立やノコギリを使った高所作業になるため、個人で安全に作業するのはなかなか大変です。そんなときは、剪定のプロに頼むのもひとつの選択肢。ここでは、プロに任せるメリットを3つに分けて紹介します。
高木化したシマトネリコは危険が伴う
シマトネリコは数年で5m以上に成長することも。高い位置の枝を自力で切るには脚立が必要ですが、慣れていないと落下やケガのリスクがあります。
プロなら枝ぶりを見てベストな切り方ができる
「どこをどの角度で切るか」「どの枝を残すか」こうした判断は経験と知識が必要です。プロであれば木の健康状態やバランスを見ながら、ダメージを最小限に抑えた剪定が可能です。
短時間で仕上がる
自力でやると半日〜丸一日かかる作業でも、プロなら適切な道具と人手であっという間に仕上げてくれます。重い枝の処分や掃除まで含めてお願いできる業者も多く、時間も体力も大幅に節約できます。
シマトネリコのバッサリ剪定をプロへ依頼する流れと料金相場
シマトネリコを自分で剪定するのが難しいと感じたら、剪定業者への依頼も選択肢に入れてみましょう。ここでは、依頼時の流れと料金の目安、見積もり時に確認しておきたいポイントを紹介します。
料金の目安
シマトネリコの剪定費用は、木の高さによって大きく変わります。低木(0〜3m未満)なら2,500円〜5,000円、中木(3〜5m未満)で5,000円〜1万円、高木(5〜7m未満)になると1.5万円〜2万円が相場です。これ以上の高さになると、作業の難易度が上がるため、個別に見積もりをとる形になります。
庭に植えた当初は手が届いていた木でも、数年で高木になってしまうのがシマトネリコの特徴。強剪定をする場合は枝の量も多く、処分費や作業時間がかさむ場合もあるため、依頼前に見積もり内容をしっかり確認しておくと安心です。
剪定料金の相場について詳しくはこちらの記事もご覧ください。
さらに詳しく知りたい方はこちら
庭木剪定の料金相場は?造園業者・植木屋さんへの依頼費用と安く抑えるコツ
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見積もりで確認すべきポイント
依頼前には、作業内容や料金の内訳をしっかり確認しておきましょう。以下のような点をチェックすると安心です。
- ゴミ(枝葉)や幹の処分費が料金に含まれているか
- 出張費・交通費が別途かかるか
- 太枝の切除・癒合剤の処理などが基本料金内か
- 仕上がりイメージや作業後の片づけ範囲
- 万が一枯れた場合などのアフター対応があるか
複数社から見積もりを取って、対応や説明の丁寧さを比較するのが失敗しないコツです。
バッサリ剪定後のシマトネリコを健康に保つ方法【アフターケアの基本】
強剪定後のシマトネリコは、大きなダメージを受けた状態。そのまま放置すると、回復が遅れるだけでなく、病害虫のリスクも高まります。ここでは、剪定後に意識したい基本のアフターケアを2つのポイントに分けて紹介します。
剪定後の水やり・肥料のタイミング
剪定したあとしばらくは、木がダメージから回復しようと活発にエネルギーを使います。葉が少ないぶん乾燥に気づきにくくなるため、土の状態を見ながら適度に水分を与えましょう。春〜秋に剪定した場合は、朝か夕方の水やりがおすすめです。
肥料はすぐに与える必要はありません。剪定から2〜3週間ほど経ったあとに、緩効性の有機肥料を控えめに与えると、回復を助けてくれます。
肥料の与えすぎは逆効果になることもあるため、量とタイミングには注意しましょう。
切り口の処理と病害虫予防
太い枝を切った箇所には、癒合剤(カルスメイトなど)を塗って、雑菌や虫の侵入を防ぐ処理をするのが基本です。切り口が乾いた状態で、薄く均等に塗り広げておくと、傷の治りが早くなります。とくに直径2cm以上の枝を切った場合は、処理を怠らないようにしましょう。
また、剪定後は病害虫の発生にも注意が必要。風通しが良くなっても、切り口から侵入するリスクがあります。剪定後1〜2週間は、枝や幹の変色・粉状の汚れ・虫の痕跡などがないかを確認してください。カイガラムシや葉を巻く害虫が見つかった場合は、早めに防除しましょう。
庭木の消毒にかかる費用についてはこちらの記事も参考になります。
さらに詳しく知りたい方はこちら
庭木消毒の料金相場!適切な時期や頻度は?【害虫駆除費用との比較も】
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シマトネリコのバッサリ剪定は無理せずプロにおまかせ!業者選びは慎重に
シマトネリコは、樹勢が強く成長も早い一方で、剪定のタイミングや方法を間違えると木を傷めたり枯らしてしまったりするリスクもあります。特にバッサリ剪定(強剪定)は、木への負担が大きくなるため慎重な対応が必要です。
「どこをどう切ればいいかわからない」「高くなりすぎて手が届かない」と感じたら、剪定のプロに頼むのが安心。セーフリーでは、多数の業者の中から自分に合った剪定サービスを比較・検討できます。剪定料金の目安や実際の口コミも確認できるので、初めてでも納得の業者選びがしやすくなります。
- シマトネリコ、バッサリ切っても枯れない?
- 枯れたりしないか心配
- 自分で剪定するのは不安…
シマトネリコのバッサリ剪定は
コツや時期が大事!
迷ったらプロへ任せるのが安心!
シマトネリコのバッサリ剪定に関するよくある質問
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Q. シマトネリコを強剪定したら枯れる?
A.適切な時期(3月下旬〜4月上旬)に正しい手順で行えば、強剪定しても枯れる心配はほとんどありません。とはいえ、切りすぎや時期を誤るとダメージが大きくなるため注意が必要です。
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Q. どのくらいの高さまで切っていい?
A.基本的には樹高の3分の1〜2分の1を目安に高さを調節できます。ただし、一気に切りすぎると回復に時間がかかるため、数年かけて整えるのが理想です。
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Q. シマトネリコのバッサリ剪定は毎年必要?
A.毎年バッサリ剪定する必要はありませんが、数年ごとの定期的な強剪定と、年1〜2回の軽い剪定で形を保つのが理想です。放置すると高木化しすぎて手入れが困難になります。