2025.06.08 2025.06.08
この記事では、シーズン初めのエアコン整備・チェックについて徹底解説していきます。
快適な気候が多い春や秋は、エアコンを使わない日が多くなります。快適な夏や冬を過ごすためには、シーズン前の掃除と試運転のポイントを知っておくことが大切です。
記事後半では、掃除と試運転に最適なタイミングもご紹介。これからの季節を快適に過ごしたい人は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
シーズン初めのエアコンは掃除と試運転が必須!
エアコンのシーズンになったら、まず「掃除」と「試運転」をしましょう。春や秋でエアコンを使わなかった時期に汚れが溜まって、正常に作動しない場合があるためです。
掃除や試運転をしないとどうなる?
掃除や試運転をせずに放置すると、汚れの蓄積や故障に気付けません。
エアコン内部はカビが増殖しやすくホコリが溜まりやすい環境なので、1シーズン使ったらそれなりに汚れているのが一般的です。汚れを除去せずそのままの状態でエアコンを使用すると、内部のカビや汚れが室内に放出されてしまいます。
カビの胞子を吸い込むと、目のかゆみや鼻づまり、頭痛などのアレルギー症状を引き起こす場合があります。
また、蓄積した汚れによってエアコンが正常に動作せず、故障につながる危険もあるのでシーズン初めのチェックは必須です。
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シーズン初めのエアコン掃除【自分でできる簡単お手入れ方法】
シーズン初めには、エアコンの汚れをできる限り除去しておきましょう。
- 事前準備
- フィルター掃除
- 吹き出し口掃除
- 本体掃除
- 室外機掃除
- 内部掃除は業者におまかせ
それぞれの掃除について、詳しくみていきます。
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事前準備
エアコンを掃除する際には、以下の準備をしておきます。
- 周辺を養生する
- 電源を落とす
掃除では水や汚れが落ちてくるため、エアコンの周辺をビニールなどで養生しておきましょう。特に、テレビなどの家電がエアコンの下にあると、故障につながる危険があるのでしっかり養生しておく必要があります。
また、掃除を始める前に必ず電源を落とし、プラグを抜いておきます。電源が入ったままの状態で掃除をするとショートするリスクがあるので注意が必要です。
フィルター掃除
室内から空気を取り入れる際、ホコリなどの汚れを除去するのが、フィルターの役割です。そのため、フィルターには汚れが多く蓄積しています。
- 本体カバーを開けてフィルターを外す
- フィルターの表面に掃除機をかける
- 裏面からシャワーをかけて汚れを落とす
- 落ちない汚れは中性洗剤と歯ブラシなどを使って落とす
- 水洗いしてしっかり乾燥させる
掃除機は、エアコン本体に付けたままの状態でかけても問題ありません。シャワーは、表面に付着した汚れを押し出すように裏面からかけるのがポイントです。
フィルター掃除についての詳細は、以下の記事がオススメです。
吹き出し口掃除
吹き出し口付近は、拭き掃除が基本です。
- 吹き出し口を開ける
- 水につけて固くしぼった雑巾で汚れを拭き取る
- 頑固な汚れには、薄めた中性洗剤を付けた雑巾で拭き掃除する
- 水拭きして乾燥させる
吹き出し口付近には、カビなどの汚れが発生しやすいです。風向きを調整するルーバーも、一緒に拭き掃除しておくと良いでしょう。
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本体掃除
エアコン本体の汚れも、シーズン初めにしっかり落としておきましょう。水につけて固くしぼった雑巾で、全体的に拭きあげます。
視界に入りにくいエアコン上部にも、ホコリが多く蓄積します。忘れずに拭いておきましょう。
下記記事では、エアコン上部のホコリについて詳しく解説しています。
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室外機掃除
室外機には、砂ぼこりなどの汚れが溜まります。
- 前面カバー:乾いた雑巾で拭く
- 熱交換器・吹き出し口・ルーバー:掃除機と歯ブラシで汚れを取る
- ドレンホース:ホース内の大きなゴミを除去したら掃除機で汚れを吸い取る
上記に加え、室外機周辺のホコリやゴミも取り除いておきましょう。詳しい室外機掃除については、以下を参考にしてください。
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内部掃除は業者におまかせ
エアコンは、自分で掃除できる範囲が限られます。フィルターや吹き出し口以外の本体内部は分解しないと汚れ除去が難しいため、専門業者にまかせて掃除してもらうのが基本です。
業者にまかせれば、故障のリスクなく安全に汚れを落としてもらえます。また、自分では手が届かない内部の隅々の汚れまで落としてもらえるのがメリットです。
シーズン初めに!エアコン試運転の手順
掃除が終わったら、試運転してみましょう。具体的な手順は、以下です。
- 電源まわりの確認する
- 電源を入れて温度を調整する
- 設定温度になるか・風は正常に出るかをチェックする
- エラー表示などがないかチェックする
- 異音や異臭がしないかをチェックする
- 水漏れがないかチェックする
細かい流れを、それぞれご紹介します。
1.電源まわりの確認する
最初に、電源まわりをチェックします。特に、コンセントまわりにホコリや汚れが溜まっていないかを確認しましょう。
ホコリが蓄積していると発火する危険があるため、少しの汚れでも除去しておくと安心です。
2.電源を入れて温度を調整する
電源まわりに問題がなくプラグをセットしたら、エアコンの電源を入れて温度を調整します。
夏前なら「冷房」で一番低い温度に、冬前なら「暖房」で一番高い温度に設定しましょう。
エアコンは設定温度に達すると停止するため、試運転では最低温度・最高温度に設定して10~15分ほど稼働させます。10~15分ほど稼働させれば異常に気付きやすいですが、水漏れの有無などまでチェックするなら30分ほど稼働させるのがオススメです。
3.設定温度になるか・風は正常に出るかをチェックする
エアコンが稼働し始めたら、設定した温度になるか、風は正常に出ているかをチェックします。
冷房なら冷たい風、暖房なら暖かい風が出てくれば問題ありません。また、設定した温度になる前にエアコンが停止するなどのトラブルがなければ、正常に動作していると言えるでしょう。
4.エラー表示などがないかチェックする
エラー表示がないかも、必ずチェックします。本体のランプはもちろん、リモコンのランプも要チェックです。ランプの色や点灯パターンを確認し、取扱説明書と照らし合わせてエラーの内容を調べましょう。
5.異音や異臭がしないかをチェックする
異音や異臭がないかも、必ずチェックしておきましょう。
異音や異臭は、エアコン内部の異常を知らせるサイン。小さな音や少しのニオイも、トラブルの前兆となる場合があるので見逃さないようにしましょう。
6.水漏れがないかチェックする
水漏れのチェックには、エアコンを30分ほど稼働させる必要があります。
エアコン内部では暖かい空気と冷たい空気がぶつかるため、結露水が発生します。結露水はドレンパンに溜まり、ドレンホースで排出されるのが通常。しかし、汚れが蓄積しているなどでスムーズに排出されないと、水漏れが発生します。
水漏れが発生している場合は、業者による徹底した清掃か修理が必要です。エアコンの水漏れについては、下記記事を参考にしてください。
さらに詳しく知りたい方はこちら
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シーズン初めにエアコントラブル?!使い始めによくある異変と対処法
試運転の結果エアコンのトラブルが発生してしまったら、早急な対処が必要です。ここからは、シーズン初めによくあるエアコントラブルと対処法についてご紹介します。
電源が入らない・電源が切れない
電源が入らない・電源が切れない場合には、本体の「応急運転ボタン」を試してみましょう。応急運転ボタンの位置は機種により異なるため、取扱説明書の確認が必須です。
応急運転ボタンで電源が操作できるなら、リモコンの電池が切れているか故障しているかの可能性が高いです。応急運転ボタンでも操作できない場合には、プラグの抜き差しをして再度チャレンジしてみましょう。それでも改善しないなら、修理が必要です。
エラーランプがついている
本体やリモコンのエラーランプが付いているなら、ランプの色や点灯パターンを確認し、取扱説明書と照らし合わせてエラーの内容を調べましょう。
自分で対応できないエラー表示だった場合は、修理が必要になるかもしれません。
異臭がする
カビのニオイや生乾きのニオイ、酸っぱいニオイなどがする場合、内部にカビや汚れが蓄積している可能性があります。専門業者に依頼して掃除してもらう必要があるかもしれません。
焦げたようなニオイがする場合は、すぐにエアコンを止めて修理を依頼しましょう。
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異音がする
「カタカタ」「カラカラ」「ポンポン」などと音がする場合は、内部に汚れがたまって目詰まりを起こしていたり、故障箇所のある可能性が高いです。
専門業者による徹底的な掃除でも改善しないなら、修理が必要になる場合があります。
設定温度にならない
なかなか設定温度にならない場合、まずは以下をチェックしてみましょう。
- 「冷房」「暖房」の設定は合っているか
- 風向きは適切か
- 省エネ運転になっていないか
上記をチェックし調整しても改善しない場合は、修理相談をしてみましょう。
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エアコン掃除と試運転のベストタイミング【使い始め?シーズン前?】
エアコンの掃除と試運転は、以下の時期に実施すると良いでしょう。
- 夏前:5~6月
- 冬前:10~11月
暑くなってくる梅雨明けや、寒くなり始める11月中旬以降は、清掃業者も修理業者も繁忙期に入ります。予約が取りにくくなるため、できるだけ早いタイミングでの実施がオススメです。
フィルターの掃除は2~4週間に1回がオススメです。
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シーズン初めはエアコンの掃除と試運転!室内の快適を維持しよう!
シーズン前に適切な掃除と細かいチェックをしておけば、エアコンをフル稼働してもトラブルが発生しにくくなります。早めに掃除と試運転をしておけば、安心してこれからの季節を迎えられるでしょう。
エアコンは自分で掃除できる範囲が限られるので、徹底的な掃除はプロに任せるのがオススメです。まずは近くのエアコン清掃業者をチェックしてみましょう。
- エアコンが正常に動作するか心配…
- フル稼働しても問題ないか知りたい
- エアコンを快適に使いたい!
エアコンはシーズン初めにチェック!
掃除と試運転で
フル稼働も快適に!
シーズン初めのエアコンに関するよくある質問
-
Q. シーズン初めのエアコンですべきことは?
A.シーズン初めのエアコンは、掃除と試運転をしましょう。詳しくは、以下でご確認ください。
-
Q. シーズン初めのエアコンでチェックすべきポイントは?
A.試運転でチェックすべき内容は、以下です。
- 電源まわり
- 設定温度になるか
- 正常に風が出るか
- エラー表示の有無
- 異音や異臭の有無
- 水漏れがないか
詳しい内容は、以下をご覧ください。
シーズン初めのエアコンでチェックすべきポイント -
Q. シーズン初めとはどのタイミング?
A.シーズン初めの試運転のタイミングは、夏前なら5~6月頃、冬前なら10~11月がベストです。なるべく早めに実施すると、トラブルがあっても早急に対処できます。
詳しくは、以下でご確認ください。
シーズン初めの試運転のタイミング