これから鏡掃除をするお風呂の鏡

お風呂の鏡掃除はクエン酸?重曹?【水垢落としの注意点!日々のお手入れも紹介】

2023.09.29 2023.11.16

お風呂の鏡掃除を怠ると、「うろこのような汚れ」や「白い粉末のような汚れ」で曇ってしまいます。しかも一度つくと落ちにくく、見栄えが悪くなっていく一方でしょう。
お風呂の鏡は、汚れ方にあわせて適切な方法で掃除することが重要です。
この記事では、身近なアイテムで掃除する方法についてもご紹介していくので、ぜひ参考にしてください。

お風呂の鏡掃除にはクエン酸?重曹?【汚れの原因で使い分け】

お風呂の鏡掃除におけるクエン酸と重曹の使い分け、水垢と石鹸カスの違い

お風呂の鏡掃除では、クエン酸や重曹を使います。
ただし、汚れの原因にあわせて使い分けることが重要です。

  • 水道水による汚れ
  • 石鹸カスによる汚れ

それぞれの場合について、クエン酸と重曹どちらが適切なのか見てみましょう。

原因1:水道水

うろこのような汚れは、水道水に含まれるミネラル成分によるものです。
飛び散った水分が鏡に付着し、水分が乾燥してミネラル成分だけが残り結晶化することで、うろこ状の汚れになります。
うろこ状の汚れはアルカリ性なので、酸性であるクエン酸での掃除が効果的です。

原因2:石鹸カス

白い粉末状の汚れは、石鹸カスと水道水中に含まれるミネラル成分が混ざってできたものです。
入浴中に飛び散った石鹸カスが鏡に付着し、ミネラル成分と反応して発生します。
石鹸カス汚れには皮脂が含まれることも多く、放置すると黒ずみやべたつきの原因になるため注意が必要です。
白い粉末状の汚れは「酸性」なので、これを落とすには「アルカリ性の重曹」を使いましょう

お風呂の鏡方法2選!【汚れの原因別】

鏡掃除をする予定のお風呂場

汚れはそれぞれで性質が異なるため、適切な掃除方法を選ぶことが大切です。

  • 水道水によるうろこのような汚れ
  • 石鹸カスによる白い粉末状の汚れ

それぞれの掃除方法について、詳しく見てみましょう。
鏡裏のカビが気になる場合には、下記記事もご覧ください。

水道水による「うろこのような汚れ」

アルカリ性である、水道水によるうろこのような汚れの掃除は、下記の順番で進めます。

  1. 水100mlに対してクエン酸を小さじ1杯混ぜてクエン酸水を作る
  2. クエン酸水を鏡に吹き付ける
  3. ペーパータオルを貼り、その上からラップを貼ってパック状態にする
  4. 30分~半日程度時間を置く
  5. はがしたペーパータオルで鏡を磨く
  6. 水で洗い流す
  7. 乾いたタオルで拭きあげる

うろこ状の汚れには、クエン酸の代わりにお酢を使うこともできます。
お酢を使う場合は、水とお酢を1:1の割合で混ぜて使いましょう。

パック状態にした後は、軽い汚れなら30分ほど、こびりついた汚れなら半日ほどと、置く時間を調整していくと効果的です。
鏡を磨く際は、円を描くようにやさしく作業します

ただし、曇り止め加工(親水加工)されている鏡にクエン酸を使ってはいけません
破損する危険があるため、事前に鏡の種類を確認しておきましょう。

石鹸カスによる白い粉末状の汚れ

石鹸カスによる白い粉末状の汚れは酸性なので、アルカリ性の重曹を使った下記の掃除方法が効果的です。
クエン酸を使った掃除で「白い汚れ」が取り切れなかった場合も、下記を試してみましょう

  1. 水100mlに対して小さじ半分の重曹を溶かして重曹水を作る
  2. 重曹水を鏡に吹き付ける
  3. ペーパータオルを貼り、その上からラップを貼ってパック状態にする
  4. 5分~半日程度時間を置く
  5. はがしたペーパータオルで鏡を磨く
  6. 水で洗い流す
  7. 乾いたタオルで拭きあげる

白い粉末状の汚れの場合も、汚れの程度に合わせて放置時間を調整します。
また、鏡を磨く際はできるだけやさしく作業しましょう。

お風呂の鏡掃除は身近なアイテムでもできる!

クエン酸や重曹を使わなくても、軽い汚れなら身近なアイテムで掃除できます。
ここでは、お風呂の鏡掃除でおすすめの下記2つの方法をご紹介します。

  • 新聞紙を使う方法
  • 歯磨き粉を使う方法

それぞれ解説します。

新聞紙を使う方法

お風呂の鏡は、新聞紙のインクに含まれている油分によって汚れを落とすことができます

  1. 水に濡らした新聞紙を軽くまるめて鏡を拭く
  2. 乾いた新聞紙で全体を拭きあげる

洗剤などを使わず、新聞紙だけで掃除できることがポイントです。
ただし、新聞紙のインクはプラスチックに付着しやすいため、注意して作業しましょう。

歯磨き粉を使う方法

歯磨き粉には研磨剤が含まれるため、お風呂の鏡掃除でも大活躍します。

  1. ペーパータオルに歯磨き粉を適量乗せてなじませる
  2. 円を描くように、やさしく全体的に磨く
  3. 水で流して乾拭きする

どうしても磨きにくい場合は、鏡を少し濡らすと滑りがよくなります。
歯磨き粉を使った掃除では、研磨剤によって鏡が傷ついてしまうこともあるため、やさしく作業することが重要です。

お風呂の鏡掃除における注意点2つ

お風呂の鏡掃除での注意点

お風呂の鏡掃除では、下記2つの注意点を覚えておきましょう。

  • メラミンスポンジを使いすぎない
  • 塩素系漂白剤と酸性の洗剤を混ぜない

メラミンスポンジを使いすぎない

さまざまな場所の掃除で大活躍するメラミンスポンジですが、研磨作用があるため鏡掃除での使用ななるべく避けましょう。
研磨作用によって鏡を傷つけてしまうことがあるため、どうしても使う場合はやさしく磨くことが大切です。
また、重曹や歯磨き粉にも研磨作用があるため、力加減には十分注意して使いましょう。

塩素系漂白剤と酸性の洗剤を混ぜない

塩素系漂白剤と酸性洗剤の組合せは有毒ガス発生のためNG

鏡掃除ではクエン酸を使いますが、クエン酸は酸性なので塩素系漂白剤と混ぜないことも重要です。
塩素系漂白剤もお風呂の掃除でよく使われるため、手に届く範囲にあることが多いでしょう。
ただし、塩素系漂白剤と酸性の洗剤を混ぜると有害なガスが発生するため、間違っても混ざらないように配慮する必要があります。

お風呂の鏡掃除をラクにする!汚れ防止法とは?

お風呂の鏡は、汚れがこびりついてしまうと掃除に手間がかかることもあります。
そこで、下記2つのポイントを押さえてなるべく鏡に汚れがつかないようにしましょう。

  • 石鹸カスを残さない
  • 水分をなるべく拭き取っておく

それぞれのポイントを、ご紹介します。

石鹸カスを残さない

石鹸カスだらけのお風呂

入浴していると石鹸カスがどうしても飛び散ってしまいますが、これを放置すると白い粉末状の汚れになってしまいます。
そこで、入浴の最後に十分な水で鏡を洗い流し、石鹸カスを落としておきましょう
鏡に限らず、お風呂全体をシャワーで流しておくと効果的です。
この時、少し熱めのお湯をかけると、カビ予防にもなるのでぜひ実践してみてください。

水分をなるべく拭き取っておく

鏡に水分が残っているとうろこ状の汚れになってしまうため、お風呂使用後は鏡を拭きあげておくと効果的です。
マイクロファイバークロスなどを使うのが理想的ですが、体を拭いた後のバスタオルでサッと水分を拭き取るだけでも汚れ防止になります

ですが、毎日鏡を拭きあげるのは手間に感じる場合もあるでしょう。
その場合は、水切りワイパーを用意しておく方法もあります。
タオルなどと違ってすぐ取り出してサッと水分を取り除けるので、おすすめのアイテムです。
お風呂の壁に取り付けられるものなら鏡の近くに置いておけばすぐに使えるので、毎日サッと水分を取って汚れ予防ができます。

お風呂の鏡掃除は身近なアイテムで定期的に!

お風呂の鏡掃除は、「うろこ状の汚れ」ならクエン酸、「粉状の汚れ」なら重曹と洗剤を使い分けることがポイントです。
ただし、メラミンスポンジなどの研磨作用があるアイテムを使うと鏡を傷つけてしまうこともあるので使用は控えめにしてください。

また、曇り止め加工された鏡などにクエン酸を使うと破損する危険があります。
鏡を交換には1~5万円ほどかかることが多いため、鏡掃除に不安がある場合や頑固な汚れで取れない場合は、業者に依頼して掃除する方法も検討してみましょう

お風呂の鏡掃除はクエン酸?重曹?【水垢落としの注意点!日々のお手入れも紹介】のよくある質問

  • Q. お風呂の鏡の掃除方法は?

    お風呂の鏡は、基本的に下記の手順で掃除します。

    1.クエン酸水か重曹水を鏡に吹き付ける
    2.ペーパータオルを貼り、その上からラップを貼ってパック状態にする
    3.5分~半日程度時間を置く
    4.はがしたペーパータオルで鏡を磨く
    5.水で洗い流す
    6.乾いたタオルで拭きあげる

    うろこ状の汚れにはクエン酸水、白い粉末状の汚れには重曹水を使いましょう。

  • Q. お風呂の鏡の水垢を落とすにはどうすればいい?

    水垢汚れには、クエン酸が効果的です。
    水100mlに対してクエン酸を小さじ1杯混ぜた「クエン酸水」を使って掃除しましょう。
    クエン酸の代わりにお酢を使う場合は、水:お酢を1:1で混ぜて使います。

  • Q. お風呂の鏡は何で拭く?

    お風呂の鏡は、水分が残っているとうろこ状の汚れになりやすいため、毎日拭くと良いでしょう。

    ・石鹸カスを残さないために入浴後はシャワーをかける
    ・水分をなるべく拭き取っておく

    上記2つのお手入れをしていれば、汚れがつきにくくなります。