2025.06.08 2025.06.08
この記事では、部屋に染み付いたペットの臭いを消す方法について徹底解説していきます。
ペットがいる家庭では、どうしても特有の臭いが染み付いてしまうもの。臭いを消すためには、正しい方法で対処していかなければなりません。
この記事の最後では、ニオイがおさまった後の再発予防策についてもご紹介。ペットの臭いにもう悩されたくない方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
【部屋に染み付いたペットの臭いを消す際に必須の前提知識】ニオイの元・原因とは?
部屋に染み付いてしまうペットの臭いは、以下が主な原因です。
- 体臭や口臭
- 排泄物
たとえば犬の体臭は、汗腺である「アポクリン腺」から分泌されるニオイがメイン。体が大きい犬ほどアポクリン腺の数が多くなるのが特徴です。また、アポクリン腺から分泌された汗が酸化して雑菌が繁殖するとニオイも強くなります。
体臭だけでなく、歯垢や歯石があるペットの場合、口臭も強くなりがち。また、排泄物も不快なニオイの原因。犬よりも猫のほうがニオイが強めです。
部屋に染み付いたペットの臭いを消す方法!基本のやり方4選
ペットの臭いが部屋に染み付いてしまうと、いつまでもニオイが残ってしまいます。すでに染み付いてしまっているニオイには、以下のやり方でアプローチしてみましょう。
- 【全体的な臭い消し】次亜塩素酸水orオゾン水orペット用消臭スプレー
- 【プラスチック製品】アルカリ電解水で拭き掃除
- 【布製品】洗濯or消臭スプレー
- 【排泄物】洗剤+消臭剤
それぞれ、正しい対処法をご紹介します。
【全体的な臭い消し】次亜塩素酸水orオゾン水orペット用消臭スプレー
部屋全体のニオイを消すなら、次亜塩素酸水やオゾン水、ペット用消臭スプレーが有効です。
次亜塩素酸水は、医療現場や介護・保育現場をメインに、オフィスや商業施設などでも活用されている溶液です。酸化作用によりニオイの元となる成分を分解し、消臭するのが特徴。ニオイ残りやニオイ戻りがなく、無臭に仕上がります。
オゾンを含むオゾン水は、酸素に戻る際にニオイの元となる成分を分解して消臭します。殺菌効果もあり、オゾン水そのものは最終的に酸素に戻り残留しないのがポイントです。
ペット用消臭スプレーは、ペット特有のニオイに効率的に作用するように成分調整されているため、ニオイ取りにとても役立ちます。ペットに無害なのも、大きなメリットです。
次亜塩素酸水やオゾン水、ペット用消臭スプレーを部屋の空間にスプレーすれば、気になるニオイを除去しやすくなります。
【プラスチック製品】アルカリ電解水で拭き掃除
おもちゃやケージなどのプラスチック製品は、アルカリ電解水で拭き掃除するのがオススメ。水を電気分解してできるアルカリ電解水なら、ペットにも安全で皮脂汚れも落としやすいです。
ペットに安全な成分なので、安心して使える点も特徴です。
【布製品】洗濯or消臭スプレー
ブランケットやシーツ、ソファカバーなどにニオイが染み付いてしまったら、洗濯するのが有効です。一度の洗濯で落ちないようなら、何度か洗濯してみましょう。ペット専用の洗剤を使った洗濯も効果的です。
洗濯できない布製品には、消臭スプレーを使います。一度きりではなく、こまめにスプレーする習慣をつけておくのがオススメです。
【排泄物】洗剤+消臭剤
排泄物は、正しく丁寧に除去して掃除するのがニオイを残さないポイントです。
- 排泄物を丁寧に除去する
- ペット用の洗剤で汚れを取る
- 水拭き・乾拭きをする
上記が、基本的な手順。オシッコの場合は、ペット用洗剤の代わりにクエン酸を使うのも有効です。ただし、ペット用の洗剤でもクエン酸でも、床の材質によっては変色したりワックスが剥がれたりする可能性があるので注意しましょう。
汚れを取った後は、洗剤成分を残さないよう水拭きと乾拭きをするのも重要です。
布製品の上に排泄物があった場合には、まず汚れを除去し、熱湯をかける方法も有効です。熱湯をかけたらしっかり冷めるまで待ち、乾いたタオルで水分をしっかり取り除きましょう。
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部屋に染み付いたペットの臭いを消す際の注意点【3つのポイント】
部屋に染み付いてしまったペットの臭いを消す際には、ペットの安全のために覚えておきたい注意点が3つあります。
- アルコールを使わない
- ペットにやさしい香りを選ぶ
- 臭いを消しすぎない
ペットの健康を守るために、ぜひチェックしておきましょう。
アルコールを使わない
除菌効果があるアルコールですが、ペットがいる家で使用するのは避けたほうが良いでしょう。犬などはアルコールを分解できず、万が一舐めるなどして体内に入ってしまうと危険なためです。
アルコールだけでなく、次亜塩素酸ナトリウムも危険なので使用しないようにしましょう。
ペットにやさしい香りを選ぶ
人間にとっては快適な香りでも、ペットにとっては不快な場合があります。特に、嗅覚が優れているペットの場合、強い香りはオススメできません。
気になるニオイを消すために強めの香りを使いたくなるケースも多くありますが、不快なニオイとアロマなどの強めの香りが混ざると、さらに不快なニオイになる場合もあります。
ペット用にニオイ付きのアイテムを使うなら、やさしい香りや微香、無香タイプを選びましょう。
臭いを消しすぎない
ニオイが気になると、徹底的に無香を目指したくなるもの。しかし、犬をはじめとするペットは、自分のニオイがある場所に安心感を覚えます。そのため、ニオイを取り過ぎてしまうとペットの不安感が大きくなってしまう場合があるので注意しましょう。
ニオイを取る際はバランスが大事!人間にとって不快ではない程度にとどめ、ペットにとって快適なレベルをキープ。
部屋に染み付いたペットの臭いが消えない…取れないニオイへの対処法
軽度のニオイならまだしも、染み付いてしまいなかなかニオイが落ちないケースもあるでしょう。賃貸の場合は、退去時にニオイへの対策で料金を請求される場合もあります。
どうしても取れないペットの臭いは、プロの業者に依頼して対処してもらうのがオススメです。専門知識と業者だからこその専門アイテムを駆使してもらえば、自分ではできないレベルまでニオイを消してもらえます。
ペット臭除去のハウスクリーニング費用相場
ペットのニオイを消すなら、「ペット臭除去のハウスクリーニング」を依頼することになります。費用相場は、以下のとおりです。
- 8畳ほど:20,000~30,000円ほど
- 8~15畳ほど:40,000~60,000円ほど
- 16~30畳ほど:120,000~150,000円ほど
- 30畳~:200,000円~
ただし、費用はニオイの程度や現場の状況、対処方法などによって変動します。詳しい費用は、見積もりを取って確認してみましょう。
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ペット臭が消せたら!部屋のニオイ再発予防策5選【染み付かせない対策】
ペット臭が取れたら、それで終わりではありません。ニオイは日々蓄積するため、こまめな予防策を講じていく必要があります。
- こまめな換気
- 消臭スプレーをこまめに使う
- 洗濯できるものはこまめに洗う
- 排泄物はすぐに処理する
- ペット用トイレを掃除する
ここでは、上記5つのニオイ再発予防策をご紹介します。
こまめな換気
窓を閉め切っていると、室内にニオイがこもってしまい布製品や壁紙などに染み付いてしまいます。そこで、こまめに換気をして室内の空気を入れ替えましょう。
消臭スプレーをこまめに使う
布製品にはニオイが染み付きやすいため、こまめに消臭スプレーを散布するのがオススメです。特に、洗濯ができないソファやベッドなどには、しっかり消臭スプレーをかけておきましょう。
布製品だけでなく、ペットの生活スペースの周辺やトイレ周辺にもスプレーしておくと効果的です。
スプレーだけでなく、置き型消臭剤も併用するとより強固にニオイ対策できます。置き型消臭剤は高い場所に置くなどして、ペットが誤飲やイタズラしないように注意しましょう。
洗濯できるペット用品はこまめに洗う
カーテンやシーツ、クッション、ブランケットなど、洗濯できるものはこまめに洗います。清潔を保つためにも有効ですが、洗濯によってニオイをこまめに落とせる点もメリットです。
「月曜日はカーテンを洗う」「水曜日はブランケットを洗う」など、曜日を決めておくなどすると習慣化しやすくなります。
排泄物はすぐに処理する
特に臭いが強い排泄物は、発見次第すぐに処理しましょう。長い時間放置されると、それだけニオイが染み付いてしまうためです。
トイレはこまめにチェックして、都度お手入れしましょう。
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ペット用トイレを掃除する
ペット用トイレは、汚れが溜まっていなくてもこまめに掃除するのが大切。「まだもう少し使えそう」「汚れていない部分があるからまだ大丈夫」と考えがちですが、トイレのニオイは充満しやすいため、汚れたらすぐに掃除するのが基本です。
ニオイを残したくないなら、ちょっとした汚れでもすぐに掃除しましょう。
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部屋のニオイ対策だけでは不十分かも?ペット体臭の日常ケア3選
部屋だけでなく、ニオイの原因となっているペットも対策が必要です。
- 定期的なブラッシング
- 定期的なシャンプー
- 散歩の後は体を拭いてあげる
上記3つの日常ケアを続けていれば、ペットのニオイは強くなりすぎないでしょう。ペットの体臭の強さや体重、体調などにより、適切な頻度でお手入れするのが大切です。
定期的なブラッシング
ブラッシングをすると、ニオイの元となる汚れを除去しやすくなります。ブラッシングにより血行が促進されれば、皮脂の分泌量が安定してニオイが強くなるのも防げます。
また、こまめな口腔ケアと耳掃除も欠かせません。歯磨きは毎日実践し、口腔内の健康を維持する必要があります。耳掃除は定期的にプロにまかせると良いでしょう。
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定期的なシャンプー
ペットの種類により異なりますが、1ヶ月に1回ほどは定期的にシャンプーをして体を清潔にしてあげましょう。シャンプーによって皮脂汚れも落とせるので、ニオイ対策になります。
シャンプーをしたら、早めに乾かしてあげるのも重要です。しっかりタオルドライをしてからペット用のドライヤールームを使うなど、ペットにとってストレスが少ない方法を見つけましょう。
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散歩の後は体を拭いてあげる
散歩の後は、足だけでなく体中を隅々まで丁寧に拭いてあげます。汚れやすい足だけを拭くと、体に汚れが残ってしまいニオイの原因になるためです。
身体を全体的に拭いたら、ブラッシングして取り切れなかった汚れを除去してあげると効果的。特に雨の日の散歩後は、入念にお手入れしてあげましょう。
ペット用の洋服を着せるのも、有効です。体に汚れが付きにくくなるだけでなく、ニオイを広げにくくなります。洋服を着せるなら、こまめに洗濯して取り換えてあげましょう。
部屋に染み付いたペットの臭いを消したいなら!プロへの相談が確実!
部屋に染み付いてしまったペット臭は、原因や場所に合わせて適切に処理しましょう。また、ペットに安全なアイテムを使うのも重要なポイントです。
どうしても取れない臭いは、プロの業者に任せて除去してもらうのがオススメです。まずは近くの清掃業者に相談してみましょう!
- スプレーしても臭いが取れない…
- いつまでもペット臭が気になる…
- ペットも人間も快適に過ごしたい!
ペットの臭いは日々蓄積!
染み付いてしまったら
プロに相談!
部屋に染み付いたペットの臭いを消す方法に関するよくある質問
-
Q. 部屋に染み付いたペットの臭いを消す方法は?
A.部屋に染み付いたペットの臭いを消すなら、次亜塩素酸水やオゾン水、ペット用消臭スプレーを使うと良いでしょう。プラスチック製品にはアルカリ電解水が有効です。
詳しくは以下をご参照ください。
部屋に染み付いたペットの臭いを消す方法>> -
Q. 床に染み付いたアンモニア臭は消せる?
A.床に染み付いたアンモニア臭は、中性洗剤やクエン酸などを使うと除去しやすいです。
以下で詳しくご紹介しています。
床に染み付いたアンモニア臭 -
Q. ペット臭の予防方法は?
A.ペット臭の予防方法では、以下が有効です。
- こまめな換気
- 消臭スプレーをこまめに使う
- 洗濯できるものはこまめに洗う
- 排泄物はすぐに処理する
- ペット用トイレを掃除する
詳細は、以下をご確認ください。
ペット臭の予防方法