2025.03.10 2025.03.10
この記事では、レンガの掃除方法、お手入れ方法を徹底解説します。
粘土などの自然素材でできているレンガは、断熱性や耐火性、保温性など多くの魅力を持つアイテム。昨今人気のDIYで扱いやすい素材でもあります。
一方で、雨や風にさらされ、汚れが目立つデメリットも。そんなレンガにつく頑固なコケや黒ずみ、白っぽい汚れを効率的に落とせる方法を詳しく解説していきます。
記事後半では、レンガつなぎ目などの汚れ予防対策もご紹介。メンテナンスでお困りの方は、ぜひ最後までご覧ください。
目次
レンガ掃除でやっかいな汚れの正体【2種類】
最初に、レンガに付着する頑固な汚れの正体を解説します。
- 黒ずみ汚れ【カビ、苔、泥など】
- 白い汚れ【雨水や湿気が変化したもの】
以下、それぞれの汚れを詳しく見ていきましょう。
黒ずみ汚れ【カビ、苔、泥など】
レンガの黒ずんだ汚れの原因は、黒カビや苔、泥汚れが挙げられます。
外壁や門柱、玄関アプローチなど、雨風にさらされるケースが多いレンガは、レンガの割れ目や内部の空気穴に水分が溜まります。そのままレンガが水分を吸収すると、ざらついた表面や空気穴に湿気がたまり、カビや苔が繁殖するわけです。
レンガをつたうツタなどから埃や泥がレンガ表面に付着して、雨水と湿気によって浸透し、がんこな汚れになっている場合もあります。
白い汚れ【雨水や湿気が変化したもの】
レンガの表面に現れる白い汚れも、気になりますよね。
白い汚れは、レンガや接着部分のモルタルに含まれるナトリウムやカリウムが、雨水によって流れ出て空気と反応し、表面で固まったもの。レンガとレンガの間から染み出して筋状になったり、表面で粉を吹いたりします。
「白華現象」または「エフロレッセンス」と呼ばれるこの現象は、長期間放置すると分厚い層を形成し、石のように固くなります。レンガの耐久性に影響はなく、生成された白い汚れ部分も無害ですが、除去に手間がかかります。
【レンガの掃除方法1】黒ずみ汚れの落とし方
レンガの掃除方法として、まず、黒ずみ汚れの落とし方から解説していきます。
- 中性洗剤とブラシを使用する
- 高圧洗浄機を使用する
- 塩素系漂白剤を使用する
順番にチェックしていきましょう。
中性洗剤とブラシを使用する
黒ずみ汚れには、中性洗剤がおすすめ。装飾部分などの狭い範囲や目地の苔やカビ類は、水で薄めた中性洗剤を使って、使い古しの歯ブラシなどでこすり洗いしてください。
外壁など高い部分に発生している場合は、柄の長いモップを使うとよいでしょう。
高圧洗浄機を使用する
門柱や玄関アプローチなど、広い範囲に苔や黒カビが発生している場合は、高圧洗浄機が効果的。水圧でレンガの隙間に入り込んだカビなどを取ってくれます。汚れの種類問わず流し落とせるので、汚れの正体がわからない時には、まず高圧洗浄機を使用するとよいでしょう。
ただし、注意点として、高水圧だけでは根深いカビなどは落としきれない場合がある点、日当たりが悪い場所は結局カビの再発を招きかねない点、などが挙げられます。
レンガが劣化していると水圧で割れるケースもあるので、レンガの状態を見て、不安なら影響の少ない隅っこなどで試してみるといいでしょう。
塩素系漂白剤を使用する
黒カビを根本的に落としたい場合は、塩素系漂白剤を使用しましょう。高圧洗浄機などで大体の汚れを落とした後に、細かな部分のカビを除去するイメージで使用してください。
除去方法は、次の通りです。
- 塩素系漂白剤を黒カビ部分に噴射して10~15分置く
- 放置後、水をかけて洗い流す
- カビが残っている場合は、1.2.の作業を繰り返す
漂白剤は植物を枯らせたり、金属物を錆びさせたりすることがあるため、花壇部分や玄関まわりに使われているレンガには、使用しないほうが無難です。
使用する漂白剤の種類も重要。塩素系ではなく酵素系の漂白剤は、レンガを接着するモルタルを溶かしてしまう恐れがあるため避けた方がよいでしょう。
【レンガの掃除方法2】白い汚れ・粉ふき汚れの落とし方
黒っぽい汚れの他に、白いレンガ汚れの掃除方法も見ていきましょう。
- 軽い粉ふき汚れはこすり洗い
- 頑固な白い汚れは酸性洗剤
上記2点、それぞれ解説していきます。
軽い粉ふき汚れはこすり洗い
まだ薄く粉がふいている程度の汚れは、こすり洗いで落とせます。スポンジに水をたっぷり含ませて、こすり落としましょう。落ちにくい場合は水をかけながらこすってみてください。
頑固な白い汚れは酸性洗剤
こすっても落ちない頑固な汚れなら、酸性洗剤を使用しましょう。目地に含まれるナトリウムやカリウムが浮き出た白い汚れはアルカリ性なので、酸性洗剤が効果的なのです。
除去方法は、次の通りです。
- 汚れ部分を大まかにはらう
- 酸性洗剤を塗布したブラシで汚れ部分をこする
- 数分放置してから、水で洗い流す
花壇に使われているレンガは、植物への影響が心配されるため、水気をふくませた雑巾で拭き取ると安心です。
酸性洗剤によっては、酸性洗剤を使用する前に洗浄部分にあえて水を湿らせておくタイプもあるので、使用する洗剤の使用方法に合わせて作業してください。
黒い汚れも白い汚れも、広範囲だったり落ちにくかったりするなら専門業者へ依頼するのがおすすめ!周りの環境やレンガの状態に適した洗剤や方法でキレイにしてくれますよ。
レンガの落ちない汚れを一旦リセット!プロの掃除業者依頼メリット4選
ここで、レンガ掃除をプロの清掃業者に依頼するメリットをご紹介しましょう。まずは一旦根こそぎキレイにしてもらうと、あとのメンテナンスも楽になりますよ。
- 専門的な洗浄で汚れを徹底除去してくれる
- 掃除しにくい高所や広範囲も丸投げできる
- 劣化を防ぐ防水処理もしてくれる
- レンガ以外の外壁や庭掃除もあわせて依頼できる
上記4点を参考にしてください。
専門的な洗浄で汚れを徹底除去してくれる
レンガは、小さな空気穴が多数あり、時間が経つと家庭用の洗剤やブラシでは落としにくい汚れが蓄積します。力ずくで落とそうとしてレンガが欠けてしまうケースも少なくありません。
その点、プロの掃除業者なら、レンガを傷めない適切な水圧や洗浄方法で、レンガ表面についた頑固な汚れを徹底的に除去できます。門柱や門塀、玄関アプローチの地面などの目にとまりやすい箇所も、表面の風合いを保ちながら美しく仕上げてくれるでしょう。
掃除しにくい高所や広範囲も丸投げできる
レンガ外壁や門塀の高所、外壁四隅の装飾など、自力で掃除するのが難しい場所も、プロの業者なら安全に対応できます。専用の足場や洗浄機を使用し、効率よく短時間で洗浄してくれます。
家全体の外観を一度にキレイにしたい場合や、掃除に時間をかけられない方にとって、清掃作業を丸投げできるのは大きなメリットと言えますね。
劣化を防ぐ防水処理もしてくれる
レンガは水分を吸収しやすい素材。唯一無二の風合いが出る反面、劣化も進みやすい点は否めません。そのため、掃除業者が提供する防水処理は、劣化を遅らせられるのでおすすめです。
特に、外壁や玄関アプローチの地面など、雨風にさらされる部分は防水処理の効果が実感しやすいでしょう。カビや苔の発生も軽減するので、日々のメンテナンスも楽になりますよ。
レンガ以外の外壁や庭掃除もあわせて依頼できる
レンガ掃除を依頼する際に、外壁や庭全体の掃除もまとめて依頼できるのが、清掃業者の強み。
サイディング素材の外壁やタイル、ウッドデッキの汚れなど、素材の違う建材も一気に清掃してもらえます。庭の不要な物の処分や、雑草の除去なども対応してくれる業者もあるため、一度の依頼で、家全体の美観を維持できますよ。
ブロック塀や庭の掃除方法は、以下記事で詳しく解説しています。
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【レンガの掃除頻度を減らせる!】汚れや劣化を防ぐ2つの方法・メンテナンス
レンガの汚れや劣化を防ぐメンテナンス法もご紹介します。レンガの掃除頻度を減らせるコツを覚えておきましょう。
- 風通しや日当たりを良くする
- 防水塗料・防水材を塗る
それぞれ、解説していきます。
風通しや日当たりを良くする
レンガは湿気を含むと苔やカビが発生し、劣化が進みやすくなります。特に、日陰に位置する外壁や花壇周りは湿気がこもりやすいため、できるだけ風通しを良くする工夫をしてみましょう。
庭木の剪定や周囲の不要な物を整理して空気の流れを作り、日当たりを確保するのをおすすめします。
防水塗料・防水材を塗る
レンガは、水を吸収しやすく、雨や湿気で劣化しやすい素材です。そのため、門柱や門塀など目立つ場所、行き来の多い玄関アプローチなどには、防水処理するのが得策です。水分だけでなく、泥などの汚れも付着しにくくなるので、一石二鳥ですよ。
定期的に防水塗料を塗れば、耐久性が向上して美しい状態を長く維持できます。
レンガ掃除を大変にする4つの原因【対策して環境改善を!】
最後に、レンガ掃除を大変にする原因も把握しておきましょう。
- 風通しや日当たりが悪い
- 結露が発生しやすい
- 凸凹がある
上記3点の原因を意識して環境を変えれば、掃除の回数や手間も減るはずです。
風通しや日当たりが悪い
風通しや日当たりが悪い場所は、どうしても湿気がこもりやすく、レンガにカビや苔が発生しやすくなります。ガーデニングの一環でツタが生い茂っているのも、実は風の流れや日光が遮られる点に注意が必要。
風通しを改善するために、ツタや庭木の剪定や、不用品を断捨離する工夫がおすすめです。
周囲の木の剪定や伐採にかかる料金などは、以下記事で詳しく解説しています。
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結露が発生しやすい
結露が発生しやすい場所や時期は、レンガの表面に水分が溜まり、汚れがつきやすくなります。
ただでさえ水分を取り込みやすいレンガですが、結露のようにじんわりと長時間湿度を溜め込むと、劣化の進行が早くなるリスクもあるのです。
結露も同じく、風通しをよくする対策が必要でしょう。
凸凹がある
レンガの表面はざらざらとした凸凹や空気穴が無数にあります。そもそも汚れがたまりやすい形状に加えて、雨風にさらされるので、汚れが落ちにくいのは当然と言えるでしょう。
凸凹や割れ目に入り込んだ汚れや苔を完全に除去するには、専用のツールや高度な洗浄技術を持つ、清掃業者に依頼するのが得策です。
レンガ掃除は大変!継続メンテナンスには定期清掃もおすすめ!
今回は、レンガの掃除方法について解説しました。
表面が凸凹しているうえに雨風にさらされるレンガは、苔や汚れがたまりやすい宿命。自力では落としづらい頑固な汚れや届かない場所は、プロの力を借りてキレイにするのをおすすめします。
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レンガの掃除方法に関するよくある質問
-
Q. レンガに苔が生えるのはなぜですか?
A. -
Q. レンガの黒ずみの原因はなんですか?
A.レンガの黒ずみの主な原因は、カビ・苔・雨水による汚れなど。湿気が多い場所ではカビや苔が繁殖しやすく、都市部では排気ガスが付着して黒ずみが発生します。
長期間放置していた汚れや泥が、そのまま黒ずみの原因になるケースもありますよ。
-
Q. レンガ以外にも庭を一掃したいのですが。
A.レンガだけでなく、外壁やタイルなどの設備も一緒にキレイにしたい場合は、ハウスクリーニング業者にまとめて依頼するのがおすすめです。
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