グリストラップの清掃料金はいくらかかる?安く抑えるコツや適切な掃除頻度も解説
2024.08.03 2024.08.03
この記事では、グリストラップの清掃料金について徹底解説します。
飲食店などの店舗で設置されているグリストラップの清掃は、従業員による日常掃除だけでは限界があるため、定期的に業者依頼するところが多いでしょう。
定期的に依頼するなら、大体の清掃費用は把握しておきたいもの。記事後半では、費用を安く抑えるコツについても紹介しますので、ぜひ、最後までご覧ください。
目次
グリストラップの清掃料金の相場
グリストラップの清掃料金は、一概にこの料金というのは難しく、グリストラップの大きさ、汚れ具合、作業内容などさまざまな要因で変動します。
グリストラップ清掃の相場 | 200リットル未満で24,000~30,000円 |
---|---|
高圧洗浄を伴う場合の 追加料金 |
25,000円~ |
作業時間 | 1~2時間 |
上記の料金はあくまでも目安ですので、実際の金額はさらに高くなる可能性もあります。
業者から見積もりを提示されたときに、高いか安いかを判断できることが大切です。
グリストラップの清掃料金が変動する要因
グリストラップの清掃料金が変動する、主な要因について、詳しく解説します。
要因①グリストラップの規模や設置場所
グリストラップの清掃料金は、グリストラップの大きさや設置場所によっても変動します。
例えば、一般的な飲食店に設置されるグリストラップは厨房の床下に埋め込まれており、100mlぐらいのサイズが多いようです。大型の飲食店になれば、250ml以上で屋外に設置され、清掃料金は高くなります。一方、コンビニであれば、小さめの10~40mlで十分なため、清掃料金は比較的安く済むでしょう。
要因②グリストラップの状態と清掃内容
グリストラップの清掃費用に大きく影響するのが、グリストラップの汚れ具合です。
日頃から清掃された汚れのあまり目立たない状態であれば、少額の費用で済みます。しかし、汚れがひどかったり配管にすでに詰まりがあったりする場合、高額になる可能性があります。通常の清掃料金に加えて、高圧洗浄機や詰まりを吸い取る特殊な清掃が必要になり、その分の料金が追加でかかるためです。依頼する内容が少なくて済むように、定期的な清掃しましょう。
要因③清掃依頼の頻度
業者に清掃を依頼する頻度が多ければ、料金が高くなる傾向があります。グリストラップの清掃頻度は、店舗の業種によって異なります。例えば、油分を多く使うようなラーメン店や揚げ物の多い店舗であれば、清掃頻度を多くしなければいけません。一方、コンビニのような店舗であれば、数カ月に1回の頻度で済むでしょう。
自店舗の業種や調理場の環境を踏まえたうえで、清掃料金の大まかな予算を立てておくのも重要です。グリストラップが清潔に保てる適切な清掃依頼頻度については、詳しく後述します。
グリストラップの清掃料金を安く抑えるコツ
定期的に業者を依頼するのであれば、費用を抑えるのは重要です。次のようなコツを抑えましょう。
日常的にグリストラップを清掃する
グリストラップは日常的な清掃し、清潔に保つことが大切です。グリストラップでは次のような清掃があります。
- バスケットのゴミを毎日除去
- 油脂を週に数回すくいとる
- 底に溜まった汚泥を月に数回除去する
上記のように清掃することで、悪臭の発生や詰まりを防止でき、結果的に清掃料金が安く済むでしょう。
さらに詳しく知りたい方はこちら
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複数の業者を比較検討する
自社の予算に見合う料金を提示してくれる業者選びが重要です。1社だけではなく、複数の業者に見積もりを依頼して、比較検討しながら、最適な業者を選びましょう。
見積り時に費用の内訳や項目など不明点をしっかり確認して依頼するのが大切です。
グリストラップの清掃を定期的に依頼する
グリストラップの清掃は単発で頼むよりも、定期的に依頼するほうが料金が安くなるケースがあります。
例えば、ある業者では、200mlの清掃料金は1回30,000円ほどですが、毎月依頼すれば、2分の1ほどの料金で済みます。自社のグリストラップの清掃頻度があらかじめわかっているなら、業務提携すると、1回あたりの費用を安く抑えられるでしょう。
グリストラップの清掃業者の選び方
グリストラップの清掃は店舗の衛生面に関わるため、業者選びも慎重に行わなくてはいけません。次のようなポイントで選びましょう。
許可証や資格を保持しているか
グリストラップ清掃自体には資格保有の義務はありませんが、次のような資格を有している場合、優良な業者かどうかの判断がしやすくなります。
- 産業廃棄物処分業許可証
- ビルクリーニング技能士
- 建築物衛生管理技術者
- 清掃作業監督者
産業廃棄物処理業許可証は、都道府県知事より産業廃棄物の処理を許可した業者に交付する証明書です。グリストラップ清掃で排出される油脂や汚泥は産業廃棄物に該当します。ゴミを適切に処分しなければならないため、処分許可証を保持している業者であれば、安心して依頼できるでしょう。
また、上記のような国家資格を持ったスタッフがいることで、高い技術が期待できます。
過去に実績があるかどうか
清掃業者の過去の実績や技術を確認すれば、優良な業者かどうかの目安になるでしょう。会社のホームページで、清掃実績や長い営業経歴の掲載があるかを確認しましょう。
口コミや評判はどうか
過去の実績が少なくても、実際にサービスを受けた人の口コミや評判も業者選びの選定ポイントになります。ホームページを持っていない業者でも、比較サイトやGoogle評価などで確認できます。いくつか口コミの詳細を読んで、どんな業者か調べましょう。
グリストラップの清掃が必須の理由
グリストラップは、厨房の排水に含まれる油やゴミを除去し、下水道に汚水を流さないようにするための装置です。この機能が低下すれば、排水や下水管へ悪影響を及ぼします。環境汚染はもちろん、法令によって罰せられる可能性もあるでしょう。
また、飲食店では衛生管理法HACCP(ハサップ)導入が義務化され、その中でもグリストラップの清掃について触れられています。つまり、グリストラップの清掃は衛生管理上必須です。
また、グリストラップの清掃が必要な理由には、次のような点も挙げられます。
排水管が詰まるため
排水管の詰まりの原因は、油汚れです。油脂は水に溶けないため、掃除されないと固まって蓄積されます。また、バスケットのゴミが溜まったままであれば、食材カスが詰まりの原因になるでしょう。
排水管が詰まってしまうと、取り除くのにかなりの手間がかかります。業者に依頼すれば、専用機材を使用するため、高額な費用になるでしょう。また、部品の破損にもつながり、厨房設備にも重大な損害を与えるリスクもあります。
悪臭が発生するため
グリストラップの清掃を怠ると腐敗が進み、悪臭の原因になります。悪臭は消臭剤で対処できないほどの強烈なもの。衣服へのニオイ付着など、従業員の労働意欲をそぎます。厨房だけではなく、客席まで悪臭が漂うと、お店の評判に大きく影響するでしょう。
ネズミや害虫が発生するため
グリストラップ内のゴミを放置すれば、害虫が繁殖しやすくなります。ゴキブリ・ハエ・ネズミが発生し、掃除も大変になるでしょう。害虫が発生すれば、不衛生な店舗だと、大きく評判を落としてしまうことも…。
また、グリストラップのトラップ管に蓋が付いていますが、これは悪臭や害虫の侵入を防ぐものです。開けたままだと害虫が侵入するので、必ず、蓋をするよう注意しましょう。
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グリストラップで清掃必須の部分と頻度【料金を抑えるには?】
グリストラップは、基本的に厨房の排水から下水道まで3つの槽に分けられています。3つの槽を通ることにより、大きなゴミから油脂分などの細かな汚れまで取り除かれます。
各槽の役割 | 必要な清掃と頻度 | |
---|---|---|
第1槽 | 厨房の排水に混ざっている生ごみや残飯を取り除く | バスケットのゴミを除去する 毎日(1~数回) |
第2槽 | 油脂と水を分離させる | 浮上した油脂を除去する 2~3日に1回、週に1回は必須 |
第3槽 | ゴミや油脂分を分離させる | 槽の下に溜まった汚泥を除去する 1ヵ月に1回 |
必要な清掃回数は、店舗によって異なります。安定した衛生状態を維持するには、自社ではどのくらいの回数が適切かをしっかり把握しましょう。ただし、清掃回数や適切な管理法については、自治体で設定されているところもあるため、ガイドラインをチェックしてください。
第1槽のバスケットの清掃
厨房の排水から流れてきた、ゴミや残飯、食材カスなどがバスケットに溜まります。毎日1回、溜まったゴミを捨てましょう。
バスケット内でキャッチしたゴミは一般廃棄物なので、燃えるごみとして廃棄できます。
第2槽の油脂や沈殿物の清掃
第2槽では、水分から分離した油脂分が表面に溜まります。柄杓などの道具ですくいあげて除去しましょう。冷水で冷やせば、油脂が固まってすくいやすくなります。通常、この作業は2~3日に1回が目安です。ラーメン店や油を多く使うお店であれば、週に2回以上除去するのがよいでしょう。
また、第2槽の底面に汚泥が溜まるため、これも柄杓などを使って除去します。腰を曲げての作業のため、体への負担も大きいですが、悪臭の原因となるため、しっかり除去してください。
すくいあげた油脂や汚泥は産業廃棄物になり、一般ゴミとして廃棄できません。産業廃棄物処理業者に必ず委託して、廃棄してもらいましょう。
第3槽の沈殿物やトラップ管の清掃
第3槽の底面に沈殿している汚れも、しっかり除去してください。また、「トラップ管」と呼ばれる排水管があり、この部分に油脂汚れがこびりつきます。蓋を外して中をブラシでこすって落としましょう。終わった後は、忘れずに蓋をしてください。
第3槽で除去した油脂や汚泥も、産業廃棄物です。業者へ委託して、廃棄してもらいましょう。
日常的な掃除では落ちない、グリストラップ全体のこびりついた汚れを、定期的にしっかり除去する作業も忘れずに行いましょう。小規模施設ならば、2~3カ月に1回、油をよく使うような店舗ならば、1カ月に1回ほどが目安です。
上記ような清掃を従業員だけでやろうとすれば、かなりの負担がかかります。また、慣れない作業でケガをしたり、汚れを落としきれなかったりする可能性もあるため、プロの業者依頼が基本でしょう。
グリストラップの清掃料金を抑えつつ定期清掃できれいに!
グリストラップは日常的な掃除に加え、定期的な業者の清掃は、徹底した衛生管理を行ううえで不可欠です。業者選びには、資格・許可証保持や過去の実績、口コミをチェックしましょう。また、安く費用を抑えるためにも業者の比較検討は大事です。セーフリーでは、複数の業者を掲載しています。ぜひ、業者選びにお役立てください。
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グリストラップの清掃料金はいくらかかる?安く抑えるコツや適切な掃除頻度も解説のよくある質問
-
Q. グリストラップの清掃料金の相場はどのくらい?
A.グリストラップの清掃料金は、グリストラップの大きさ、汚れの状況、清掃内容などによって変動します。おおよその相場は、200mlの大きさで24,000円~30,000円ほど。実際は金額が異なるケースもあるので、事前に見積もりを依頼しましょう
-
Q. グリストラップの清掃頻度はどのくらいが適切?
A.店舗の業種や状況などによって異なりますが、第1槽は毎日、第2槽は1週間に1回以上、第3槽は1カ月に1回が目安です。
-
Q. グリストラップの清掃は自力でできない?業者依頼必須?
A.グリストラップの清掃には、業者依頼は欠かせません。従業員だけで行うにはかなりの負担がかかり、清掃によるケガの可能性もあります。また、定期的な清掃をしないと、詰まりを起こし、大きな出費となるため、依頼するのをおすすめします。
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