掃除が必要な排水トラップ

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排水トラップの掃除方法!ニオイやヌメリに【キッチン・お風呂のつまり解消法も解説】

2024.07.02 2024.07.15

この記事では、排水トラップの掃除について徹底解説します。

キッチンやお風呂、洗面台などの水まわりで重要な役割を果たす、排水トラップ。定期的に正しく掃除することで、排水トラップはしっかり機能します。掃除しないでいると、悪臭やつまりの原因になるため注意が必要です。

記事後半ではニオイやヌメリ汚れの予防法までご紹介。排水トラップの汚れでお困りの方は、ぜひ最後までご覧ください。

排水トラップ掃除で知っておきたい基礎知識

排水トラップ掃除のための基礎知識を示す女性

掃除を始める前に、排水トラップについて知っておきたい基礎知識からご紹介します。

  • 排水トラップの「役割」
  • 排水トラップの「種類」
  • 排水トラップの「汚れ」

それぞれ簡単に見ていきましょう。

排水トラップの「役割」

排水トラップの役割は、害虫や悪臭を室内へ入れないこと。排水管の一部に水を溜めておくことで、害虫や悪臭の侵入を防ぎます。溜まっている水がフタの代わりをして、害虫や悪臭が上がってこない仕組みです。

水がフタの役割を果たすため、溜まっている水は「封水」と呼ばれます。

排水トラップの「種類」

排水トラップには、さまざまな種類があります。その中でも、一般的な家庭で多く採用されいてるのは、下記3種類です。

特徴
ワントラップ お椀の形をしたフタが特徴。キッチンやお風呂場に多いタイプ
排水管トラップ(S,P) 排水パイプそのものをS字やP字に曲げて封水する。洗面台などに多いタイプ
ボトルトラップ 浅い排水口で、すぐ隣に排水トラップがある。すべり台シンクに使われるタイプ

排水トラップの種類は普段気にしない人がほとんどですが、掃除方法はそれぞれで異なります。そのため、自宅の排水トラップがどの種類なのかを知っておくと安心です。

排水トラップの汚れ

排水トラップが汚れるのは、下記が主な原因です。

  • 石鹸カス
  • 油脂汚れ
  • 食材カス

キッチンや洗面台、お風呂など、どの場所でも使用する洗剤や石鹸。洗剤や石鹸が排水トラップに残ってしまったものが、石鹸カスです。また、キッチンでは料理や食材についた油が、洗面台やお風呂では皮脂が油脂汚れになり排水トラップに張り付きます。

キッチンの場合は、さらに食材カスも汚れとなるため、日々汚れが蓄積されてしまいます。

排水トラップの掃除手順【トラップ形状別こすり洗い】

これから掃除する排水トラップ

排水トラップをこすり洗いでキレイにするなら、ここでご紹介する方法を実践してみましょう。

  • ワントラップの掃除方法
  • 排水管トラップの掃除方法
  • ボトルトラップの掃除方法

排水トラップの種類別に、具体的な手順をご紹介します。

ワントラップの掃除方法

ワントラップには、ぬめり汚れが多く付着するのが特徴です。

  1. 排水口のフタとゴミ受けを取り外す
  2. ワントラップを取り外す
  3. 中性洗剤と柔らかいスポンジを使ってワントラップをこすり洗いする
  4. 水洗いして元に戻す

細かい部分は、歯ブラシなどを使っても良いでしょう。

中性洗剤では落ちない汚れや黒カビが発生している場合は、塩素系漂白剤でつけ置きする方法もおすすめです。

  1. 排水口のフタとゴミ受けを取り外す
  2. ワントラップを取り外す
  3. 水5Lにキャップ2杯分の塩素系漂白剤を溶かした溶液で5分間つけ置きする
  4. しっかり水洗いして元に戻す

塩素系漂白剤は強い洗剤なので、使用する際はマスクやゴム手袋を着用するほか、忘れずに換気することが大切です。

排水管トラップの掃除方法

S字やP字に曲がった排水管トラップを掃除する場合は、下記の手順で進めます。

  1. 排水管トラップの下部分にバケツをセットする
  2. 清掃口を開ける
  3. ブラシでこすり洗いする
  4. 水を流す
  5. バケツに入る水がキレイになったら清掃口を閉める

清掃口がない排水管トラップを掃除する際は、ナットを緩めて排水管を外して掃除しましょう。掃除後は、ナットをしっかり閉めて水漏れしないかどうかをチェックすることも大切です。

洗面台で多く採用されている排水管トラップですが、シンクの場合は下記の手順でも掃除できます。

  1. 排水口を、水を入れたビニール袋でふさぐ
  2. 40~50度のお湯をシンクの8割ほどまで溜める
  3. ビニー袋を取り外してお湯を一気に流す

お湯の水圧で、汚れを流す掃除方法です。この時、50度以上のお湯を使うと排水管を傷めてしまうので注意しましょう。

ボトルトラップの掃除方法

ボトルトラップの掃除方法は、下記のとおりです。

  1. 封水筒を抜く
  2. 中性洗剤と柔らかいスポンジでこすり洗いする
  3. 水で洗い流して元に戻す
排水トラップだけでなく、封水筒や目皿も一緒に洗っておくと良いでしょう。

排水トラップ掃除で頑固な汚れを落とす方法【汚れを浮かすor溶かす】

こすり洗いでは落ちない頑固な汚れには、汚れを浮かしたり溶かしたりする方法が有効です。

  • 重曹とクエン酸を使う方法
  • パイプクリーナーを使う方法

それぞれの掃除方法についても、具体的に見てみましょう。

重曹とクエン酸を使う方法

ナチュラル洗剤として知られる重曹とクエン酸なら、環境に配慮しながら排水トラップの汚れを浮かせての掃除が可能です。

  1. 排水口の蓋などの部品を取り外す
  2. 重曹を排水口にまんべんなくふりかける
  3. 水200mlにクエン酸小さじ1杯を溶かしたクエン酸水を重曹の上からかける
  4. 30分放置する
  5. 50度のお湯で洗い流す

重曹とクエン酸が混ざると発泡し、この泡が排水トラップの汚れを浮かせます。浮いた汚れを50度のお湯で流すことで掃除する方法です。

パイプクリーナーを使う方法

頑固な汚れを効率的に落とすなら、パイプクリーナーが良いでしょう。ただし、強い洗剤なのでマスクとゴム手袋を着用し、換気しながら使いましょう。

  1. 排水口の蓋などの部品を取り外す
  2. パイプクリーナーを規定量排水口に流す
  3. 規定時間放置する
  4. 十分な水で洗い流す

パイプクリーナーは、商品によって使用規定量と放置時間が異なります。多く使って長く放置すれば汚れが取れるわけではなく、逆に排水管をつまらせてしまうこともあるため、取扱説明書をしっかり読んで正しく使いましょう。

排水トラップ掃除の注意点【3つのポイント】

排水トラップ掃除でのポイントのイメージ

排水トラップを掃除する際には、覚えておきたい3つのポイントがあります。

  • 奥まで無理に掃除しない
  • 掃除用具などが落下しないよう気をつける
  • パイプクリーナーとクエン酸を混ぜない

排水管を傷つけず、安全に作業するために、各ポイントについて解説します。

奥まで無理に掃除しない

排水トラップを掃除していると、ついでに周辺の排水管の汚れも取りたくなるもの。しかし、無理にブラシなどを奥へ入れてしまうと、排水管を破損させてしまう危険があります。

排水管が破損すると水漏れなどのトラブルが発生し、修復に時間とコストがかかる結果になりかねません。

無理に掃除しようとせず、手が届く範囲の作業に留めましょう。

掃除用具などが落下しないよう気をつける

細かい部分の掃除で活躍する歯ブラシなどは、掃除の際手が滑って落ちてしまう危険があります。細い排水管へ掃除用具が落ちてしまうと、拾うのは容易ではありません。また、放置すると排水管がつまる原因になってしまいます

掃除の際は必要ない掃除用具を近くに置かず、歯ブラシなどを使う際はしっかり持って落とさないように心がけましょう。

パイプクリーナーとクエン酸を混ぜない

パイプクリーナーもクエン酸も排水トラップの掃除で役立つアイテムですが、混ぜてはいけないことも覚えておきましょう。

塩素系漂白剤であるパイプクリーナーと酸性であるクエン酸を混ぜると、有害なガスが発生するためです。クエン酸の代わりにお酢などを使うこともできますが、同じくパイプクリーナーと混ぜないようにしましょう。

排水トラップ掃除でつまりを解消する方法

排水トラップを掃除してもつまりが解消されない場合は、下記の方法が有効です。

  • ラバーカップを使う
  • 真空式パイプクリーナーを使う
  • ワイヤーブラシを使う

それぞれの使い方についても、ここでチェックしておきましょう。

ラバーカップを使う

「スッポン」の名でも知られるラバーカップを使う場合は、排水口のサイズに合わせてカップのサイズを選ぶと効果的です。

  1. 排水口の蓋などの部品を取り外す
  2. ラバーカップを排水口に垂直に密着させる
  3. ラバーカップのカップ上部まで水を溜める
  4. ラバーカップをゆっくり垂直に押し込む
  5. 一気に上に引き抜く

一度で解消されない場合は、押し込み引き抜く動作を何回か繰り返してみましょう。

真空式パイプクリーナーを使う

ラバーカップで解消できなければ、真空式パイプクリーナーを使ってみましょう。

  1. 排水口の蓋などの部品を取り外す
  2. 真空式パイプクリーナーを排水口に垂直に密着させて置く
  3. 真空式パイプクリーナーのカップが浸かるまで水を張る
  4. 真空式パイプクリーナーのハンドルをゆっくり押し込む
  5. ハンドルを引き上げる

ラバーカップ同様、押し込み引き上げる動作を繰り返すとつまりを解消しやすくなります

ワイヤーブラシを使う

排水トラップなど、見えない部分のつまりの原因をこすり洗いするなら、ワイヤーブラシが有効です。

  1. 排水口の蓋などの部品を取り外す
  2. ワイヤーブラシを排水口からゆっくりと奥へ入れる
  3. つまっている部分にぶつかったら、回転させてこすり洗いする
  4. ワイヤーブラシが通るようになったら、ワイヤーブラシをゆっくり引き抜く
  5. 水を流してつまりが解消されているか確認する

ワイヤーブラシは物理的につまりの原因をこすり落とすため、力加減に注意して排水管を破損させないようにすることが大切です。

排水トラップ掃除をしないと起こること【放置厳禁!】

これから掃除する予定の排水トラップ

排水トラップの掃除を怠るリスクは、下記2つです。

  • 悪臭が発生する
  • 排水管がつまる

排水トラップ内の汚れが蓄積すると、汚れが腐敗したり雑菌やカビが増殖したりして悪臭が発生します。害虫が発生する原因にもなるため、衛生的にも良くありません。

また、汚れが溜まればつまりの原因となるため、水の流れが悪くなったり流れなくなったりする事態になります。

排水トラップ掃除のおすすめ頻度

使用頻度によりますが、一般的な家庭であれば排水トラップは1週間に1回を目安にこすり洗いすると安心です。あわせて、2週間~1ヶ月に1回を目安にパイプクリーナーを使うと、キレイな状態を維持しやすくなります。

排水トラップ掃除をラクに!汚れを最小限に抑える方法

排水トラップの掃除を少しでもラクにするなら、なるべく汚れを溜めない工夫が必要です。すぐに実践できる汚れ防止法として、ここでは下記3つをご紹介します。

  • 排水口にネットをつける
  • 油は極力流さない
  • 排水口をこまめに掃除する

排水口にネットをつけると、細かい食材カスなどをキャッチして排水管へ流れるのを防いでくれます。また、キッチンでは油をできる限り流さない工夫も必要です。洗う前に可能な限り油を拭き取れば、排水管に流れる油を最小限に抑えられます。

あわせて、排水口をこまめに掃除すると、排水トラップに流れる汚れも少なくなります。1週間に1回は汚れが目立っていなくてもこすり洗いをするなど、こまめに掃除していくのがベストです。

排水トラップを掃除してもニオイやつまりが気になるなら業者に依頼しよう!

排水トラップの汚れは、こすり洗いをしたりパイプクリーナーなどを使ったりすると落としやすいです。こまめに掃除して、悪臭やつまりが発生しないようにしましょう。

掃除しても悪臭やつまりが解消されないなら、プロの業者への依頼がおすすめ。

また、「排水口の汚れに触りたくない」「放置してしまっていて汚れがすごい」というケースも、業者へ依頼すると良いでしょう。

どんなにひどい汚れでも、業者は見慣れているので気にする必要はありません。プロならではの技術で、手が届かない奥の汚れまでしっかり落としてくれます。

排水トラップや、シンク周り、水回りの掃除依頼の際は、業者の比較検討に大変便利なセーフリーをご活用ください。見積もり無料なので、まずはお気軽にお見積もりを。

排水トラップの掃除方法!ニオイやヌメリに【キッチン・お風呂のつまり解消法も解説】のよくある質問

  • Q. 排水トラップがつまる原因は?

    A.

    排水トラップのつまりは、主に下記が原因です。

    ・石鹸カス
    ・油脂汚れ
    ・食材カス
    ・歯ブラシやスプーンなどの固形物

  • Q. 排水トラップに手をつっこまないで綺麗にすることはできない?

    A.

    重曹とクエン酸を使う方法や、パイプクリーナーを使う方法なら、排水口から流し込むだけでキレイに掃除できます。

  • Q. 排水トラップに汚れがつかないようにする方法は?

    A.

    排水トラップに汚れをつきにくくするためのコツは、下記3つです。

    ・排水口にネットをつける
    ・油は極力流さない
    ・排水口をこまめに掃除する

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