窓掃除に使用する洗剤

窓掃除に使う洗剤はどれがいい?汚れの種類別オススメ5選!

2023.08.02 2023.08.02

窓掃除に適した洗剤は、掃除箇所や汚れの種類によって異なります。目的に合わせて適切な洗剤を選択すれば、効率良く汚れを解消できる窓掃除。

この記事では、窓掃除に使用する洗剤を探している方に向けて、掃除箇所や汚れの種類ごとにおすすめしたい窓掃除洗剤を5つご紹介します。

窓掃除洗剤の用途に合った選び方

窓掃除に使用する洗剤ボトル

窓掃除に洗剤を使用する際には、「液性」を意識しましょう。液性とは、洗剤中に含まれる水素イオン濃度を指しています。窓掃除に使用する洗剤は、水素イオン濃度により「アルカリ性」「中性」「酸性」に分類でき、それぞれの性質や用途が異なります。

アルカリ性洗剤の特徴

アルカリ性洗剤は、酸性の汚れに対して効果を発揮します。窓を汚す酸性の汚れには油汚れや皮脂汚れ、タバコのヤニなどが挙げられます。酸性の汚れに適したアルカリ性洗剤ですが、水垢などのアルカリ性の汚れには不向きです。

中性洗剤の特徴

3種の中で、もっとも汎用性の高い液性が中性です。中性洗剤は窓の汚れ全般に効果を発揮します。刺激が少なく肌に優しい特徴があり、使い勝手の良い洗剤です。ただし、洗浄力はやや弱く、頑固な汚れを落としづらい点には留意が必要です。

酸性洗剤の特徴

酸性洗剤はアルカリ性の汚れに効果的です。雨や結露によって堆積する水垢は、窓を汚す代表的な汚れの一つです。窓ガラス洗剤や洗浄剤に酸性製品が多い理由は、水垢がアルカリ性の汚れに分類されるためです。ガラス面の汚れが気になる際には、優先的に選択しましょう。

窓掃除洗剤おすすめ5選

窓掃除洗剤が必要な窓

窓掃除用の洗剤は、多くのメーカーから様々な製品が展開されています。この記事では、異なる液性の窓掃除用洗剤を5つピックアップ。窓掃除の際には活用してください。

アルカリ性洗剤:「ガラスマジックリン(花王)」

花王から販売されているガラスマジックリンは、窓や鏡、ガラスケースなどに対応した住宅・家具用合成洗剤です。窓ガラスに直接スプレーし、乾いた雑巾やタオルで汚れごと拭き取ります。

弱アルカリ性のガラスマジックリンは、油汚れや皮脂汚れに有効です。キッチン周りなど、油汚れが付着しやすい窓におすすめの一本です。

使い方

  1. 汚れに直接スプレー(2度拭き不要)
  2. すぐに乾いた雑巾やタオルで拭き取る
  3. ひどい汚れは、絞った雑巾やタオルで汚れごと拭き取る

製品概要

品名 ガラスマジックリン
液性 弱アルカリ性
成分 界面活性剤、泡調整剤
用途 窓・鏡・ガラスケース・自動車の窓ガラス等
使えないもの 水が染み込む白木や家具、壁材等、塗装面、液晶・ディスプレイの画面等

酸性洗剤:「STONERガラスクリーナーインビジブルガラス(KURE)」

生活関連製品メーカーであるKURE社が展開するSTONERガラスクリーナーインビジブルガラスは、家庭用窓ガラスおよび自動車の窓ガラスに特化した洗剤です。

強力な洗浄力を維持しながら、界面活性剤や石鹸などの残留成分を含まない速乾性の特殊洗浄成分が特徴的。油汚れやヤニ、泥や生き物の糞など、内側と外側双方の窓汚れに適応した使い勝手の良い製品です。

使い方

  1. ガラス面に直接スプレー
  2. 乾いた雑巾やタオルで汚れごと拭き取る
  3. 頑固な汚れには上述の工程を繰り返す

製品概要

品名 STONERガラスクリーナーインビジブルガラス
液性 弱酸性
成分 水性洗浄剤、アルコール類、水
用途 家庭用および自動車用窓ガラス・ガラス製ミラーの洗浄
使えないもの 対象面以外や特殊加工されたガラス面。対象面が熱いときや炎天下では使用を避ける

中性洗剤:「ウタマロクリーナー(東邦)」

刺激の少ないウタマロクリーナーは、手肌に優しい中性洗剤です。中性洗剤には珍しく頑固な油汚れや水垢にも対応します。しっかりした泡のスプレーは液だれしづらく、窓ガラスやサッシにも使用可能。

家中の掃除を一本でまかなえてしまうほど汎用性の高い同製品は、窓以外にも、トイレや浴室、キッチンなど掃除箇所を選びません。自宅に常備しておけば、日々の掃除がぐんと楽になる製品です。

使い方

  1. 油汚れや水垢など、汚れた部分に直接スプレー
  2. しつこい汚れは5分ほど放置
  3. 雑巾やタオルで拭き取り。2度拭き不要(曇りが気になる際は2度拭き)

製品概要

品名 ウタマロクリーナー
液性 中性
成分 界面活性剤、水軟化剤、安定化剤
用途 窓ガラス、アルミサッシ、換気扇、浴室、トイレ、その他水拭きできる家具・床等
使えないもの 水拭きできない家具、床、壁紙、天然の石材、自動車、液晶ディスプレイの表面等

カビ特化洗剤:「ゴムパッキン用カビキラー(ジョンソン)」

カビは窓を汚す厄介な汚れの代表格です。窓の中でも、ゴム製のパッキン部分に発生・増殖したカビを除去するためには、専用の洗浄剤が必要です。

ゴムパッキン用カビキラーは、ゴムパッキンに発生・増殖したカビ専用の洗浄剤です。窓だけではなく、浴室タイルや冷蔵庫のゴムパッキン、洗面台の繋ぎ目などにも使用できます。形状はカビに直接アプローチできるペンタイプ。窓のゴムパッキンカビに、おすすめの一本です。

使い方

  1. カビ部分に直接塗る
  2. 15〜30分放置し、カビを落とす
  3. 雑巾やタオルで水拭き

製品概要

品名 ゴムパッキン用カビキラー
液性 アルカリ性
成分 水、次亜塩素酸塩(酸化剤)、界面活性剤、水酸化ナトリウム、安定化剤
用途 窓や浴室、冷蔵庫のゴムパッキン、タイル、洗面台の繋ぎ目等
使えないもの 砂壁、繊維壁、漆喰、木製品、サビの原因になる金属製品等

木材特化洗剤:「カビホワイト(ビーワンコーポレーション)」

ビーワンコーポレーションから製品化されているカビホワイトは、木素材に特化したカビ取り剤です。窓枠の中には木材が使用されているタイプがあり、木に発生・増殖したカビには専用の洗浄剤が必要です。

カビホワイトは窓枠以外にも、畳やたんす、カラーボックスや押し入れなど、木製品に発生・増殖したカビを除去します。

使い方

  1. カビホワイトをカビに直接スプレー
  2. 約30分ほど放置
  3. 雑巾やタオルで水拭きし、乾燥させる

製品概要

品名 カビホワイト
液性 アルカリ性
成分 次亜塩素酸塩、水酸化ナトリウム、非イオン界面活性剤、安定化剤
用途 窓の木枠、木材、畳、押し入れ、柱、木製家具等
使えないもの サビの原因になる金属類、色柄物の布製品等、紙・革製品

窓掃除洗剤が必要な部位と汚れの種類

洗剤掃除が必要な汚れが溜まった窓

窓は様々な部位(パーツ)によって構成されており、使用されている素材の特徴は様々です。窓掃除を実践する際には、部位によって蓄積する汚れが異なる事実に留意しておかなければなりません。

以下に、窓の部位別に蓄積しやすい汚れの種類をまとめました。窓掃除の際には参考にしてください。

窓の部位 代表的な窓汚れの種類 おすすめの窓掃除洗剤
ガラス面の内側 ホコリ、油汚れ、水垢、手垢、タバコのヤニ等 アルカリ性・中性洗剤
ガラス面の外側 砂、土、水垢、花粉、排気ガス、生き物の糞等 酸性・中性洗剤
サッシ ホコリ、カビ、ガラス面と同様の汚れ 中性洗剤
木製部分(窓枠など) ホコリ、カビ、ホコリ、砂、土、花粉等 木製用洗剤
ゴムパッキン ホコリ、カビ、水垢等 中性洗剤、ゴムパッキン用クリーナー

窓掃除に洗剤を使用する際の注意点4つ

窓掃除洗剤の注意点を促す標識

窓掃除に洗剤を使用する際には、注意しなければならないポイントが存在します。掃除の際には、ここから紹介する4つの内容を意識しましょう。具体的な掃除手順等については別の記事をご覧ください。

水気を残さない

窓掃除を実践する際には、水気を残してはいけません。窓掃除洗剤は水分を含んでいます。また、仕上げに水拭きが必要になる場合もあるでしょう。窓の表面に残った水気は、カビやサビの発生など、新たな汚れの原因となり得ます。

洗浄力の高い洗剤を使用し、丁寧に汚れを除去しても、水気の除去が不十分では意味がありません。窓掃除の際には、水気の有無に注意してください。

窓掃除の最後には、雑巾やタオルで乾拭きしましょう。また、部屋全体の換気や、エアコンの乾燥・除湿機能を利用する方法も有効です。

液性によって異なる用途を守る

窓掃除洗剤は、液性によって「アルカリ性」「中性」「酸性」の3種に分かれます。それぞれの液性には特徴があり、効果的な洗浄力を発揮する汚れは異なります。

特定の汚れに対し、適正の異なる洗剤を使用しても効果的な結果は望めません。掃除の際には、窓の汚れの特徴や種類を確認し、もっとも適した液性の洗剤を選択してください。

塩素系洗浄剤の特徴を知っておく

次亜塩素酸塩など、塩素系の洗剤や洗浄剤を使用する際には特別な注意が必要です。塩素系の洗剤や洗浄剤は、酸性の製品やアルコールと混ざり合うと人体に有害なガスを発生します。

カビを除去するための洗剤や洗浄剤の中には、塩素系の製品が多く展開されています。高い洗浄能力を期待できる塩素系製品ですが、使用の際には必ず単独で使用しましょう。

無理な掃除をしない

窓掃除に洗剤を使用する方法は有効ですが、自力による掃除には限界があります。手の届かない位置に設置された窓や、道路に面した窓、汚れが激しい窓などの自力掃除は難しいと言わざるを得ません。

強引な掃除や無理なアプローチは、怪我や事故、健康を害するリスクを孕んでいます。意図せず他人に迷惑をかけてしまう可能性もあるでしょう。洗剤を使用した窓掃除は、無理のない範囲に留めてください

窓掃除洗剤でも落とし切れない汚れは専門業者へ

窓掃除をする専門業者

窓掃除には、汚れの特徴にあった洗剤が有効です。軽度の汚れであれば市販の洗剤で無理なく落とせるでしょう。ただし、頑固な汚れや物理的にアプローチの難しい窓掃除を自力でこなすには、大変な労力が必要です。

労力や時間を要せず窓の汚れを除去するためには、専門の業者を利用する方法がおすすめです。窓掃除専門業者であれば、場所や汚れの内容に関わらず、窓の汚れを丁寧に除去できます。

窓掃除の専門業者は、全国様々な地域で活動しています。依頼や費用の見積もりは、各専門業者の公式HPからいつでも相談可能です。自力での窓掃除に限界や不安を感じる際には、専門の業者を利用してみてはいかがでしょうか?

窓掃除に使う洗剤はどれがいい?汚れの種類別オススメ5選!のよくある質問

  • Q. 窓ガラスは何で拭いたら綺麗になりますか?

    軽度の汚れであれば水拭きで十分です。汚れが目立つようなら、洗剤を使用しましょう。

  • Q. 窓掃除洗剤に種類はありますか?

    あります。洗剤には液性と呼ばれる種類があり、「アルカリ性」「中性」「酸性」に分かれています。

  • Q. 窓の手垢を落とせる洗剤はありますか?

    手垢や皮脂には、アルカリ性の洗剤が有効です。