カビ掃除が必要な窓枠

窓枠カビ掃除の方法と予防策を徹底解説!【黒ずんだパッキンやサッシはどうする?】

2023.07.04 2023.07.04

窓に発生したカビは、部位(窓枠・ガラス面・レール・ゴムパッキンなど)によって適切な対処方法が異なります。誤った対処では、まったく除去できないしつこい窓のカビ。ただし、面倒だからといって放置するわけにもいきません。

窓の中でも、カビが多く発生する部位は窓枠です。この記事では、窓のカビに悩んでいる方へ向け、窓枠のカビを中心に、その他の部位と合わせて正しい方法と効果的な予防策を解説します。ぜひ参考にしてください。

窓枠やゴムパッキンのカビ掃除を実践する前に

窓枠に発生したカビ

窓枠や窓の各部位に増殖するカビには、いくつかの発生原因があります。カビの発生原因だけ押さえておきましょう。

カビ発生の原因

カビは、「温度」「湿度」「栄養」の3つが整った環境下で発生・増殖します。暖かく湿度があり、結露やホコリなどの栄養素が豊富な窓周辺は、カビにとって絶好の環境です。

窓枠のカビは要注意

窓枠には結露によって水分が染み込みやすく、カビの発生率が高まります。窓全体の中でも、特にカビ対策が求められる要注意部位といえるでしょう。

窓枠のカビ掃除の方法

カビ掃除が必要な窓枠

 

まずは、「窓枠」に発生したカビ取りの方法を解説します。

下記3つの対処法をご紹介しますので該当箇所をご覧ください。

  • 通常のカビ取り
  • 頑固なカビの対処法
  • 「木製」窓枠に生えたカビの対処法

ゴムパッキンやガラス面のカビ取りについてはこちらを参照してください。

通常のカビ取り

窓枠の素材がアルミや樹脂で、カビの発生量が軽度〜中程度の場合の掃除手順です。

手順①はじめに表面の汚れや結露を取り除く

ハタキやワイパーなどを使用し、窓枠表面の汚れを取り除きます。窓枠にこびりついたホコリなどの汚れは、カビの栄養素です。しっかり落としましょう。

手順②水拭きする

汚れを取り除いた窓枠を水拭きします。比較的新しいカビであれば、水拭きのみで除去可能です。取り除ける範囲のカビを、丁寧に拭き取ってください。

手順③中性洗剤や消毒用エタノールで拭き取る

窓枠のカビ取りには、食器洗いや洗濯に使用する中性洗剤や、指先などを消毒する際に使用する「消毒用エタノール」が有効です。

どちらを使用する場合でも、カビが発生している範囲に直接吹きかけてください。使用する際には、スプレータイプのボトルを使用すると効率良く作業できます。

手順④乾拭きする

数分程度放置した後、乾拭きします。洗剤などの成分や水気が窓枠に残っていると、新たなカビ発生の原因となる可能性があります。乾拭きは丁寧に実践しましょう。

手順⑤殺菌・消毒する

最後に消毒用エタノールを窓枠全体に吹きかけ、カビ増殖の予防策とします。

頑固なカビの対処法

窓枠素材がアルミや樹脂で、カビの発生量が重度の場合の掃除手順です。

手順①はじめに表面の汚れや結露を取り除く

一般的な窓枠と同様に、ハタキやワイパーを使用して表面の汚れを取り除きます。ただし、カビがひどい場合には、胞子を撒き散らす可能性があります。作業は丁寧かつ程々に行ってください。

手順②カビに塩素系漂白剤を散布

カビが発生している箇所に、塩素系漂白剤を散布します。市販されている製品では、カビキラーやキッチンハイター などが塩素系漂白剤に該当します。

手順③ラップやキッチンペーパーでカビを覆う

塩素系漂白剤を散布し終えたら、吹きかけた範囲をラップやキッチンペーパーで覆います。塩素系漂白剤とカビを密着させると、殺菌作用を高める効果を期待できます。

カビの状態にもよりますが、最低15分〜30程度は放置してください。

手順④水拭きする

カビを覆っていたラップやキッチンペーパーを剥がします。窓枠に残った塩素系漂白剤を、カビごと水拭きで除去してください。カビが上手く除去しきれない場合には、手順③に戻りましょう。

手順⑤乾拭きする

窓枠に残っている水気を、乾拭きで拭き取ります。水気を残さないように注意してください。

手順⑥殺菌・消毒する

仕上げにはカビ予防策を施します。カビが生えていた箇所全体に、消毒用エタノールを散布しましょう。

「木製」窓枠に生えたカビの対処法

窓枠素材が木の場合の掃除手順です。

手順①はじめに表面の汚れや結露を取り除く

一般的な窓枠と同様に、表面の汚れをハタキやワイパーで取り除きます。

手順②消毒用エタノールや木製用クリーナーを散布

軽度のカビであれば、消毒用エタノールが有効です。カビが発生している範囲にエタノールを散布してください。中度以上のカビには、木製用のカビクリーナーを使用しましょう。

木製の窓枠に塩素系漂白剤を使用してはいけません。塩素系の漂白剤は殺菌作用が強く、木を痛めてしまう可能性があります。木製窓枠の頑固なカビには、必ず木製用クリーナーを使用しましょう。

手順③乾拭きする

消毒用エタノールや木製用クリーナーの散布箇所を、乾拭きで拭き取ります。木に水分が染み込んでしまうため、水拭きは避けましょう

手順④殺菌・消毒する

カビが生えていた箇所全体に、消毒用エタノールを散布します。

窓枠の以外の窓カビの掃除方法【ゴムパッキンやガラス面など】

カビ掃除が必要な窓枠

窓枠以外に発生・増殖したカビの掃除方法を解説します。

アルミサッシの掃除方法についてはこちらの記事も参考にしてみてください。

ゴムパッキンのカビ取り

手順①始めに表面の汚れや結露を取り除く

ゴムパッキンの表面にこびりついたホコリや結露を、ハタキやワイパー、雑巾で取り除きます。

手順②水拭きする

ゴムパッキンの表面を水拭きします。軽度のカビを水拭きで落とします。

手順③塩素系漂白剤を散布

中度以上のカビには、塩素系漂白剤を使用します。ゴムパッキンに直接散布し、拭き取ってください。

手順④ラップやキッチンペーパーでカビを覆う

拭き取るだけでは取り除けない頑固なカビには、ラップやキッチンペーパーを使用します。方法は、窓枠のカビ対処と同様です。塩素系漂白剤を散布した範囲を、ラップやキッチンペーパーで覆ってください。

数十分間放置します。状態を確認し、カビと塩素系漂白剤の成分を取り残しがないように水拭きしてください。

手順④乾拭きする

ゴムパッキンに残った水気を、すべて除去します。

手順⑤殺菌・消毒する

ゴムパッキンに沿って、消毒用エタノールを散布します。

ガラス面・レールのカビ取り

ガラス面や、レールに発生したカビの掃除手順です。

手順①始めに表面の汚れや結露を取り除く

ハタキやワイパー、雑巾を使用して、表面の汚れを取り除きます。カビがひどい場合には、胞子の存在に注意してください。

手順②水拭きする

カビが生えている範囲を水拭きします。軽度のカビであれば、水拭きで除去可能です。カビがレールの溝に発生している場合には、歯ブラシや綿棒を利用して掻き出してください。

手順③中性洗剤や消毒用エタノールを散布

中度以上のカビには、中性洗剤や消毒用エタノールが有効です。スプレーボトルに入れた中性洗剤や消毒用エタノールをカビに散布し、水拭きします。

手順④乾拭きする

カビを取り除いた後には、乾拭きで洗浄成分や水気を取り除いてください。

手順⑤殺菌・消毒する

仕上げに、消毒用エタノールを散布します。

窓枠・窓のカビ掃除で実用的な道具【総まとめ】

窓枠のカビ掃除に使用する道具

窓枠のカビ掃除に必要な道具は様々です。窓枠の素材やカビの状態に合わせて、必要な道具をまとめました。以下に紹介している道具は、すべて簡単に購入可能です。

一般的な窓枠のカビ 頑固な窓枠カビ 木製窓枠のカビ
窓枠掃除の必須アイテム 雑巾・タオル
ハタキ・クイックルワイパー
消毒用エタノール
ゴム手袋
マスク
雑巾・タオル
ハタキ・クイックルワイパー
消毒用エタノール
ゴム手袋
マスク
雑巾・タオル
ハタキ・クイックルワイパー
消毒用エタノール
ゴム手袋
マスク
窓枠掃除の便利アイテム 中性洗剤
重曹・クエン酸(中性洗剤の代用品)
塩素系漂白剤
ラップ・キッチンペーパー
木製用クリーナー
ラップ・キッチンペーパー

これらは、窓枠掃除の前には準備しておきましょう。

窓枠・窓カビ掃除の注意点3つ【知らずに悪化させてしまうことも!】

カビが発生した窓枠の注意を促すマーク

窓枠のカビ掃除には、知っておきたい注意点があります。掃除を実践する際には、以下の点に注意してください。

窓に水分を残さない

窓枠に水分を残してはいけません。残った水分は、新たなカビの発生や増殖を促します。窓枠の素材やカビの量に関わらず、掃除の際には水気をすべて拭き取ってください。

窓周辺の壁や床掃除を忘れない

窓枠に発生したカビは、目に見えない胞子を撒き散らしています。窓周辺の壁や床にも、カビの胞子が舞っているでしょう。窓掃除の後には、周辺の壁や床掃除も忘れないようにしましょう。

強引な掃除は行わない

窓枠は傷つきやすい素材で作られています。強引に擦ったり強力な洗浄剤を使用すると、窓枠を痛めてしまう危険性があります。窓枠のカビ掃除は、素材を痛めない範囲に留めてください。

窓枠や窓のカビ掃除を怠るリスク4つ

カビの発生した窓枠掃除のリスクを知らせるブロック

窓枠のカビ掃除は重要です。掃除を怠った場合に考えられるリスクは、以下の通りです。

健康被害

室内に発生・増殖したカビは、人体に様々な悪影響を及ぼします。カビが増加すると、アレルギー性鼻炎や肺炎、皮膚炎などを発症する可能性があります。

窓の劣化

窓枠などに発生したカビは、窓の劣化を助長します。ゴムパッキンなど、窓に使用されている素材は交換が必要になりますし、木製の窓枠であれば木の腐敗を招きます。

景観の変化

黒カビや白カビは、一目でわかる特徴的な見た目を有しています。カビで満たされた窓枠は、著しく景観を損ないます。放置しておくと、建物全体の印象にも悪影響を及ぼすでしょう。

掃除費用の高騰

カビの増殖に比例し、カビ掃除の手間は増加します。当然、カビを除去するための費用(道具購入費など)も高額になります。

窓枠や窓のカビ掃除後に!予防策3選

窓枠カビの予防に使用する扇風機

窓枠に発生したカビの掃除方法について解説してきましたが、窓枠のカビ対策には日々の予防が重要です。カビの予防に効果的な対策をまとめました。

定期的な換気

もっとも手軽に実践できる方法が換気です。空気の入れ替えは、室内に溜まった湿気除去はもちろん、空気中に舞っているカビの胞子やホコリに対しても効果的です。梅雨時期などの湿気が溜まりやすい季節には、一日に数度の換気が必要です。

結露の処理

定期的に換気をしても、冬場などには窓に結露が発生します。溜まった結露はカビの発生を助長するため、必ず拭き取ってください。

除湿機や換気扇の活用

より確実に室内の湿気を取り除くためには、除湿機や換気扇の活用をおすすめします。室内の湿度を抑え、カビの発生を予防しましょう。

窓枠のカビ掃除は専門業者への依頼が早い【自分で対処できなかったら】

カビが発生した窓枠を掃除する業者の車

自力で可能な窓枠のカビ掃除には限界があります。カビの増殖が激しい場合や、上手くカビを除去できない際には、専門の業者に依頼する方法がおすすめです。

カビ掃除の専門業者であれば、自力では難しい窓枠のカビ掃除にも対応してくれます。カビは思わぬところに発生・増殖しています。窓枠以外にも浴室やトイレの窓など、普段は意識しない箇所に発生しているものです。

窓枠にカビを発見した際には、普段確認しない箇所にも目を向けてみましょう。窓枠以外にもカビが発生している可能性は十分に考えられます。

窓枠カビの対処や、複数箇所で発生したカビの撲滅は、専門業者に依頼してみてはいかがでしょうか?

窓枠カビ掃除の方法と予防策を徹底解説!【黒ずんだパッキンやサッシはどうする?】のよくある質問

  • Q. 窓枠のカビを除去する方法を教えてください。

    水拭きの後に消毒用エタノールを使用してください。頑固なカビには塩素系漂白剤が有効です。

  • Q. 窓枠のカビにアルコールは効果的ですか?

    有効です。特に消毒用のエタノールには、カビの殺菌・消毒作用があります。

  • Q. しつこい窓枠のカビはどうすれば良いですか?

    木製の窓枠には木製用クリーナーを使用します。その他の窓枠には、塩素系漂白剤を使用してください。