中古マンションの鍵交換にかかる費用はいくら?鍵の種類別に紹介
2023.10.30 2024.11.29
紛失や自己都合によって中古マンションの鍵交換が必要になることがあるでしょう。そのときに気になることといえば、鍵交換にかかる費用ではないでしょうか。「トータルでいくらかかるのか?」「内訳はどうなっているのか?」などを把握しておけば、予算を立てやすくなります。
本記事では、中古マンションの鍵交換にかかる費用について詳しく解説します。誰が負担するのか、鍵交換するときの注意点も紹介するので、あわせて参考にしてください。
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目次
中古マンションの鍵交換の相場費用
中古マンションの鍵交換にかかる費用は、自分で交換した場合と業者に依頼した場合とでは大きく異なります。それぞれの相場費用について解説します。
自分で鍵交換する場合
自分で鍵交換する場合、かかる費用はシリンダー代のみです。シリンダー代は鍵の種類によって異なるので、どの鍵に交換したいのかでだいだいの費用が決まります。
鍵の種類 |
費用(1個) |
ディスクシリンダー |
5,000円〜10,000円 |
ピンシリンダー |
5,000円〜10,000円 |
ロータリーディスクシリンダー |
5,000円〜15,000円 |
ディンプルシリンダー |
10,000円〜20,000円 |
自分で交換するため作業費がかからずに済みます。その分、業者に依頼するよりも安く抑えられます。
【要チェック】基本的に鍵交換は業者に依頼するのがおすすめ
鍵交換はDIYでも可能ですが、基本的には業者に依頼するのがおすすめです。なぜなら、自分で鍵交換できるのはシリンダーのみで、錠前を丸ごと交換するとなると作業工程が複雑になるからです。よっぽど慣れていないと、ドアを傷つけて最悪玄関が開かなくなる恐れがあります。リスクが高いので、最初から業者に依頼しておいたほうが安心です。
また、比較的簡単にできるシリンダーのみの交換も、取り付けられる自信がないときは業者に相談するのがおすすめです。
業者に鍵交換を依頼する場合
業者に鍵交換を依頼する場合、かかる費用は「部品代(シリンダー代や錠前代など)+基本料金+作業費」の合計額です。基本料金と作業費の相場費用は業者によって異なりますが、合わせて10,000円程度です。
他にも、業者によっては「出張費」、時間帯によっては「深夜・早朝料金」がプラスされる場合もあります。適正価格かどうか判断するためにも業者に依頼する場合は、合計金額だけでなく内訳までチェックするようにしましょう。
なお、鍵交換の費用だけでなく、実際の交換の流れなども知りたい方にはこちらの記事もおすすめです。
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中古マンションの鍵交換は保険が適用される場合もある
火災保険に加入している場合、補償内容によっては紛失や盗難による鍵の交換費用をカバーできる可能性があります。そもそも、火災保険は住宅を守るための保険です。火事だけでなく鍵の紛失や盗難まで補償してくれるものが多くなっています。
ただし、自己都合による鍵交換の場合は、保険適用外になるケースがほとんどです。そのため、入居時に防犯性を高めるために鍵交換したいという場合は、保険が適用されない可能性が高いです。いずれにせよ、補償対象になるのかどうか保険会社に確認しておくとよいでしょう。
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中古マンションの鍵交換にかかる費用は誰負担?ケース別で解説
中古マンションの場合、鍵を交換せずに売買するケースは少なくありません。売主には鍵を交換してから売却する義務はないので、前の所有者が合鍵を持っている可能性もあります。そのため、新しい鍵に交換してから入居したいと考える方は多いでしょう。
鍵交換にかかる費用は、どのようなケースで鍵交換が必要になるのかによって負担する人が決まります。ここでは、自己負担になるケースと、オーナー・管理組合が負担になるケースをそれぞれ紹介します。
自己負担になるケース
鍵交換にかかる費用を自分で負担するケースは、以下のとおりです。
- 鍵を紛失した
- 今よりも防犯性を高めたい
- 鍵のデザインを変えたい
自分の都合によって鍵を交換したい場合は、全額自己負担になる可能性が高いです。保険が適用されるかどうか、保険会社に問い合わせて確認してみましょう。
なお、費用を自己負担する場合もオーナー・管理組合への事前連絡が必須です。
オーナー・管理組合が負担になるケース
鍵交換にかかる費用をオーナーもしくは管理組合が負担するケースは、以下のとおりです。
- 規定よりも鍵の本数が少ない
- 引き渡し時に鍵や錠が壊れている
鍵は経年劣化するので、使用年数が長いと傷やサビができてしまいます。すぐに壊れてしまう可能性もあるので、引き渡し時には鍵の状態を確認するのがポイントです。状態が悪いときはオーナーもしくは管理組合に鍵交換を交渉できます。
中古マンションでよく使用されている鍵の種類
中古マンションでよく使用されている鍵の種類は、以下の5つです。
- ディスクシリンダー
- ピンシリンダー
- ロータリーディスクシリンダー
- ディンプルシリンダー
- 電子錠(カードキー・暗証番号キーなど)
防犯性の高さや特徴について詳しく解説します。
ディスクシリンダー|防犯性★☆☆
ギザギザとした形が特徴で、一般家庭でよく見られるタイプの鍵です。昔から使われており、昭和や平成に建てられた住居ではディスクシリンダーが採用されるケースがほとんどでした。
構造は比較的シンプルなので修理や交換しやすいところがメリットである一方、防犯性に関してはそれほど高くありません。ピッキングされやすく鍵違い数が限界に達したため、現在では廃盤になっています。ただ、中古マンションの場合はまだ使われている可能性があります。
ピンシリンダー|防犯性★☆☆
ピンシリンダーは、シリンダーの中にピンと呼ばれる部品が仕込まれており、その形状にピッタリ合う鍵を差し込むことで解錠できるタイプの鍵です。長さが異なるピンが複数あり、すべて揃わなければ解錠できない構造です。ディスクシリンダーよりもピッキングされにくいものの防犯性はそれほど高くないので、玄関ドアの鍵には適していません。
ただし、ピンシリンダーは部品代が安いので、合鍵を低コストで作れるところがメリットです。高い防犯性を求めない室内鍵におすすめです。
ロータリーディスクシリンダー|防犯性★★☆
ロータリーディスクシリンダーはディスクシリンダーの後続モデルとして誕生した鍵です。鍵の両側がギザギザしており、鍵穴はWの形になっています。鍵を鍵穴に差し込むとき、向きを気にせずに済むので使い勝手の良さが特徴です。
ロータリーディスクシリンダーは構造が複雑化したことで、従来のモデルよりもピッキングされにくくなっています。とはいえ、絶対に不可能というレベルではないので、防犯面で多少の不安は残るでしょう。ただし、価格は比較的リーズナブルなので、コスト面と防犯性のバランスを重視したい方におすすめです。
ディンプルシリンダー|防犯性★★★
ディンプルシリンダーはピンシリンダーの構造をより複雑化した鍵です。鍵の表面には凹凸があり、洗練されたデザインが印象的です。リバーシブルタイプで鍵穴に差し込むときは向きを気にせずに済むので、使いやすさにも優れています。
また、ピッキングされにくいため防犯性の高い鍵としても人気です。平成以降に建てられたマンションでは、ディンプルシリンダーを採用されているケースが多いようです。
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電子錠(カードキー・暗証番号キーなど)|防犯性★★★
カードキーや暗証番号キーといった電子錠は、鍵穴がないため理論上はピッキングできない鍵です。高い防犯性を備えたい方におすすめです。
カードキーは磁気やICチップが内蔵されたカードを専用機器にかざしたり挿入したりすることで解錠します。利便性が高い反面、カードに傷が付いたり専用機器に不具合が生じたりすると、部屋に入れないというトラブルが起こる可能性があります。
また、暗証番号キーはあらかじめ登録しておいた番号を入力して解錠するタイプの鍵です。暗証番号が他人にバレない限りは安心して暮らせます。
中古マンションの鍵交換するときの注意点
中古マンションの鍵交換をするときの注意点は、以下の3つです。
- オーナー・管理組合に連絡する
- オートロックを連動するか決める
- 鍵交換のタイミングに気を付ける
それぞれ詳しく解説します。
オーナー・管理組合に連絡する
中古マンションの鍵を交換するときは、オーナーもしくは管理組合への連絡が必須です。自室の玄関ドアの鍵はマンションの共有部分なので、勝手に鍵の種類やデザインを変えると規約違反になる恐れがあります。交換しても元の鍵に戻されてしまう可能性が高いです。
無駄な出費を抑えるためにも、鍵を交換する前に必ずオーナーもしくは管理組合に連絡することが重要です。また、マンションによっては提携業者がいる場合もあります。連絡する際は、そのあたりの確認も必須です。
オートロックを連動するか決める
オートロックマンションの場合は、連動する鍵をメーカーに発注することで、これまでと変わらずに鍵を使用できます。
ただし、オートロックに連動した鍵は交換にかかる費用が高くなりやすい上に、鍵が手元に届くまで3〜4週間ほどかかります。「費用を抑えたい」「すぐに交換したい」という場合は、オートロックと連動せずに玄関ドアの鍵のみを交換するのも方法のひとつです。業者によっては即日での交換も可能です。
とはいえ、オートロックに連動しないと、オートロック用と玄関ドア用の2つの鍵を持つことになります。紛失するリスクが高くなるところはデメリットです。
鍵交換のタイミングに気を付ける
鍵を交換するタイミングは「入居直前」もしくは「リフォーム後」です。入居前やリフォーム前は不動産会社や清掃業者、リフォーム会社などの人がたくさん出入りします。その度に鍵が使われるので、合鍵を作ろうと思えば誰でも簡単にできてしまいます。可能性が0ではない以上は安心して暮らせません。
家族以外が出入りしないタイミングで鍵を交換すれば、不安を残さずに済みます。
マンションの鍵交換を依頼する鍵屋の選び方
マンションの鍵交換を依頼する鍵屋を選ぶポイントは、以下の3つです。
- 明確な見積もりを出してくれる
- 豊富な実績と経験がある
- 口コミ・評判が高い
安心して任せられる業者を見つけるためにも、参考にしてください。
明確な見積もりを出してくれる
鍵屋を選ぶときは、明確な見積もりを出してくれるかどうか確認しましょう。業者によっては事前に見積りせずに作業を開始することがあります。また、「だいたい〇〇円です」と明確な見積もりを出さない業者も少なくありません。
そのような業者は、作業が途中まで進んだ段階で料金を提示して払わざるを得ない状況を作ります。「少し高いのでは?」と思っても、途中で作業を止められるよりはマシだと考えて払ってしまう方は多いでしょう。
作業に入る前に、内訳まで記載されている見積もりを提示してもらいましょう。提示してもらえない場合は、きっぱり断るのがトラブル予防につながります。
豊富な実績と経験がある
豊富な実績と経験がある鍵屋には、一定の安心感があります。実績が豊富なのは、その土地で長く事業を継続できている証拠です。地元の人に愛されていないと事業継続は難しいので、満足できるサービスを提供できている業者であると推測できます。
また、各業者のホームページには施工実績が写真付きで掲載されている場合があります。技術レベルの高さを確認するためにも、チェックしておくべきポイントです。
口コミ・評判が高い
鍵屋を選ぶときは、口コミ・評判のチェックは欠かせません。口コミ・評判には実際に利用した方たちのリアルな意見が書かれています。接客の丁寧さや仕上がりの良さ、スピーディーさなどを利用者目線で確認できます。
また、悪徳業者に対しては悪い口コミ・評判が集中するものです。信頼してよいのか判断する基準になるので、必ずチェックしておきましょう。
中古マンションの鍵交換にお困りなら鍵のトラブル・セーフリーにご相談を
中古マンションの鍵交換にかかる相場費用は10,000円〜25,000円程度です。自分で交換すれば、かかる費用はシリンダー代のみで済みますが、マンションの鍵交換は作業が複雑なので、業者に依頼するのがおすすめです。
『鍵のトラブル・セーフリー』では優良業者を多数紹介しています。安心して任せられる業者を探している人は、ぜひチェックしてみてください。
中古マンションの鍵交換にかかる費用はいくら?鍵の種類別に紹介のよくある質問
-
Q. 中古マンションの鍵交換にかかる費用はどのくらいですか?
A.自分で交換する場合は、シリンダー代のみで5,000円~20,000円程度です。業者に依頼する場合は、基本料金や作業費などが含まれ、さらに10,000円程度プラスされると考えてよいでしょう。
業者においては、出張費や深夜・早朝料金がプラスされる場合もあります。見積もりを出してもらい、内訳までしっかり確認しましょう。 -
Q. 中古マンションの鍵交換は保険適用されますか?
A.火災保険に加入している場合、紛失や盗難による鍵の交換費用が補償される可能性があります。保険が適用されるかどうか、保険会社に確認しておくとよいでしょう。
-
Q. 中古マンションでよく使用されている鍵は何ですか?
A.中古マンションでよく使用されている鍵の種類は、以下の5つです。
・ディスクシリンダー
・ピンシリンダー
・ロータリーディスク・シリンダー
・ディンプルシリンダー
・電子錠(カードキー・暗証番号キーなど)
防犯性の高い鍵ほど交換費用が高くなる傾向にあります。防犯性の高い鍵はディンプルシリンダーと電子錠の2つです。 -
Q. 中古マンションの鍵交換するときの注意点はありますか?
A.中古マンションの鍵交換をするときの注意点は、以下の3つです。
・オーナー・管理組合に連絡する
・オートロックを連動するか決める
・鍵交換のタイミングに気を付ける
特に、鍵を交換する前はオーナーもしくは管理組合への連絡が必須です。後々トラブルにならないよう、注意しましょう。 -
Q. マンションの鍵交換を依頼する鍵屋を選ぶポイントはありますか?
A.マンションの鍵交換を依頼する鍵屋を選ぶポイントは、以下の3つです。
・明確な見積もりを出してくれる
・豊富な実績と経験がある
・口コミ・評判が高い
鍵屋の中には、悪徳業者が潜んでいる可能性もあります。トラブルに巻き込まれないよう、鍵屋は慎重に選びましょう。
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