マンションの鍵交換にはディンプルキーがおすすめ

マンションの鍵交換にはディンプルキーがおすすめ!メリットを紹介

2023.11.04 2023.12.23

マンションの鍵を防犯性の高いものに変えたいと考えていませんか?防犯性を高めたいならディンプルキーがおすすめです。ピッキングされにくい上に合鍵の合成不正を防げるため、安心して暮らしたい方に選ばれています。しかし、ディンプルキーに交換するにあたって「デメリットはないのか」「費用はいくらなのか」などが気になるでしょう。

本記事では、ディンプルキーの特徴や交換するメリット・デメリットを解説します。費用相場や注意点など事前に把握しておきたい情報もまとめたので、鍵交換を検討中の方は参考にしてください。

ディンプルキーの特徴

ディンプルキーの特徴

ディンプルキーは、鍵穴に差し込む部分に凸凹としたくぼみが特徴的な鍵です。従来のギザギザとした鍵よりも耐ピッキング性能が高く、セキュリティを強化したい方におすすめです。また、不正コピーの対策も施されているため、勝手に合鍵を作られる心配がありません。

ディンプルキーは防犯性の高さから、マンションの鍵だけでなく自転車や倉庫などさまざまな場面で活用されています。

【メーカー別】ディンプルキーの種類

ディンプルキーの種類

ディンプルキーは各メーカーから発売されています。防犯性に優れているディンプルキーをいくつか紹介します。

メーカー

製品名 理論鍵違い数

耐ピッキング性能

MIWA
(美和ロック)

PRシリンダー

1,000億通り

10分以上

JNシリンダー

約172億通り

Dormakaba
(ドルマカバ/旧KABA)

カバスタープラス

約2兆2,000通り

GOAL
(ゴール)

V18シリンダー

120億通り

GVシリンダー

1,000兆2,800億通り

ALPHA
(アルファ)

FBロック

約6,700万~1,300億通り

U-SHIN showa
(ユーシン・ショウワ)

Xキーシリンダー

約28億8,000通り

5分以上10分未満

いずれも耐ピッキング性能が高く、トップクラスの防犯性を備えています。ピッキングがほぼ不可能になるので、安心して暮らしたい方におすすめです。

ちなみに、日本ではMIWAが業界トップシェアを誇っています。「MIWA」と刻印されているデザインが特徴です。

マンションの鍵をディンプルキーに交換するメリット3選

マンションの鍵をディンプルキーに交換するメリットを紹介する女性

マンションの鍵をディンプルキーに交換するメリットは、以下の3つです。

  • 防犯性を高められる
  • 耐久性が高く使い勝手がよい
  • 合鍵の不正作成を防げる

それぞれ詳しく解説します。

防犯性を高められる

ディンプルキーに交換すると防犯性を高められます。従来の鍵は、鍵穴に差し込んだときに上に付いているピンと高さが揃うと解錠できていました。一方、ディンプルキーの場合は、ピンが上下左右そして斜めにも付いているので、ピッキングにより強い構造となっています。

製品によってはピッキングがほぼ不可能なものもあります。仮に、ディンプルキーをピッキングしようとしても5分以上はかかるので、空き巣やストーカー対策として有効です。

耐久性が高く使い勝手がよい

ディンプルキーは耐久性が高いため、経年劣化しにくい鍵です。摩擦に強い素材でできていることもあり、「変形して鍵穴に差し込めない」「鍵が回らない」といったトラブルを防げます。従来のギザギザとした鍵は摩擦によってすり減りやすく、無理に使おうとすれば折れてしまう恐れがあります。長く使い続けたいのであれば、ディンプルキーがおすすめです。

また、ディンプルキーはリバーシブルタイプになっているものが多く、鍵の向きを変えずに開け閉めできます。いちいち向きを気にせずに済むため、ストレスを感じずに使えます。

合鍵の不正作成を防げる

登録制シリンダーのディンプルキーなら、合鍵の不正作成を防げます。それぞれの鍵にIDが割り振られており、そのIDが分からないと合鍵は作れません。勝手に合鍵を作られるのを防げます。

ただし、登録制シリンダーでない場合は、鍵番号さえ分かれば簡単に合鍵を作れてしまいます。合鍵の不正作成を防ぎたいときは、登録制シリンダーのディンプルキーへの交換がおすすめです。

マンションの鍵をディンプルキーに交換するデメリット

マンションの鍵をディンプルキーに交換するデメリットを考える女性

ディンプルキーに交換するデメリットには、コストが高くつくことが挙げられます。ディンプルキーは緻密な造りをしており、ギザギザした一般的な鍵よりも複雑です。鍵本体の価格や交換費用は高くなる傾向にあります。

また、鍵を紛失してしまったとき、通常よりも手間がかかります。防犯性が高いがゆえに、ディンプルキーの鍵はプロでも簡単に解錠できません。特殊な器具を使ったり、シリンダーを壊したりといった対応法がとられる可能性もあります。鍵開けの費用も高くなりやすく、交換費用と重なれば10万円近い出費になるでしょう。

ディンプルキーに交換するなら、鍵の取り扱いには十分に気を付けなければいけません。

ディンプルキーへの交換手順と費用相場

ディンプルキーへの交換手順と費用相場

ディンプルキーへの交換手順と費用相場について解説します。

なお、ディンプルキーに交換するときはシリンダー(鍵穴)のみ交換するのが一般的です。錠前ごと交換するよりも費用を抑えやすくなっています。

自分で交換する場合

自分で交換する場合の交換手順と、費用相場について解説します。

交換手順

自分で交換する場合、新しい鍵を用意するところから始めます。まずは、既存の鍵とシリンダーの型番・サイズを確認して、それに合った鍵を購入します。

鍵を用意できた後の交換手順は、以下のとおりです。

  1. 扉側のプレートを外す
  2. シリンダーを固定しているピンを外す
  3. シリンダーを取り外す
  4. 新しいシリンダーを取り付ける
  5. 2で外したピンでシリンダーを固定する
  6. プレートを取り付ける

細かい部品が多いので、紛失しないよう慎重に行いましょう。

費用相場

自分で交換する場合、かかる費用はシリンダー代のみです。ディンプルキーは1個あたり10,000円〜20,000円程度で購入できます。作業費を抑えられる分、鍵屋に依頼するよりも安く済みます。

ただし、既存の鍵と型番やサイズに合わない鍵を購入してしまうと、買い直しもしくは錠前ごと交換しなければいけません。出費を増やさないためにも、鍵を購入する際はよく確認しましょう。

鍵屋に依頼する場合

鍵屋に依頼する場合の交換手順と、費用相場について解説します。

交換手順

鍵屋に依頼した場合、交換手順は以下のとおりです。

  1. 依頼する鍵屋を探す
  2. 見積もりを出してもらう
  3. 契約する
  4. 新しい鍵に交換してもらう

鍵屋に依頼すれば、新しい鍵を用意する必要がありません。正しく取り付ける自信がない方や、手間をかけずに交換したい方におすすめです。

費用相場

費用相場は以下のとおりです。

項目

費用相場

部品代

10,000円〜20,000円

作業費

5,000円〜15,000円

深夜・早朝料金

5,000円〜10,000円

出張費

0円〜5,000円

見積もり料金

0円〜3,000円

基本的にかかる項目は、部品代と作業費の2点です。他の項目は、業者や依頼する時間帯によってかかる場合があります。見積もりを出してもらうときは、内訳まで提示してもらい確認しましょう。

マンションの鍵交換するときの注意点

マンションの鍵交換するときの注意点

マンションの鍵交換には、以下4つの注意点があります。

  • オーナー・管理組合に連絡する
  • 交換する鍵の型番・サイズを確認する
  • 誰が費用を負担するのか明確にする
  • 自分で交換できないときは鍵屋に依頼する

知らないとトラブルになる可能性もあるので、しっかり確認しておくべき項目です。

オーナー・管理組合に連絡する

マンションの鍵交換にはオーナーもしくは管理組合の許可が必要です。たとえ分譲マンションであっても、玄関ドアの鍵は共用部分にあたります。勝手に鍵を交換すれば、規約違反となり元の鍵に交換させられる恐れがあります。トラブルの元になるので、事前連絡は必須です。

交換する鍵の型番・サイズを確認する

オーナーもしくは管理組合から鍵交換の許可が下りたら、今の鍵の型番とサイズを確認します。交換する鍵は前の鍵と同じ型番・サイズのものを購入しましょう。異なる鍵を購入すると、錠前に合わないので取り付けられません。

また、錠前ごと交換する場合も同じです。新しい錠前が、既存の錠前と型番やサイズが異なれば、穴を開け直す必要があります。手間が増える上にコストもかかるので、スムーズに交換したい場合は同じ型番・サイズの鍵を選ぶのがおすすめです。

誰が費用を負担するのか明確にする

マンションの鍵交換にかかる費用を誰が負担するのか明確にします。「鍵を紛失した」「防犯性を高めたい」といった自己都合による交換の場合は、入居者が負担するのが一般的です。しかし、入居時に鍵が劣化していたり本数が少なかったりする場合は、売主やオーナーに費用負担の義務が発生します。

鍵交換にかかる費用を誰が負担するかは、賃貸契約書や規約に記載されていることがほとんどです。マンションによっても対応が異なりやすいので、確認しておくとよいでしょう。

自分で交換できないときは鍵屋に依頼する

自分で交換できる自信がないときは、鍵屋に依頼するのがおすすめです。ディンプルキーへの鍵交換は自分でもできますが、商品選定から取り付けまで一切間違えられないので、知識と経験がない方には難易度が高すぎます。

例えば、玄関ドアに合わない鍵を購入すれば、防犯上の理由から返品できません。錠前ごと交換するか、購入し直すかのどちらかになります。また、商品選定が合っていても取り付けるのに苦戦するケースがほとんどです。取り付け方を誤れば、玄関ドアが開閉できなくなる恐れもあります。

自分で交換すれば費用は抑えられます。しかし、失敗したときのリスクが高いため、心配な方は最初から鍵屋に依頼したほうが安心です。

信頼して任せられる鍵屋の選び方

信頼して任せられる鍵屋

鍵屋ならどこでも良いわけではありません。中には悪徳業者も潜んでいるので、しっかり見極めることが重要です。
信頼して任せられる業者には、以下3つの共通点があります。

  • 明確な見積もりを出してくれる
  • 豊富な実績を持っている
  • アフターフォロー・保証がある

それぞれ詳しく解説するので、鍵屋を選ぶときの参考にしてください。

明確な見積もりを出してくれる

信頼できる鍵屋は明確な見積もりを出してくれます。部品代や作業費など、それぞれの内訳を明記した見積り書を提示してくれるので安心感が持てます。

一方、高額請求するような悪徳業者は、明確な料金を提示せずに作業を開始します。作業の途中もしくは終了した段階で料金を提示し、払わざるを得ない状況を作るのが手口です。

作業を開始する前に明確な見積もりを出してくれない場合は、きっぱり断ることが大切です。追加作業が必要なったときは、その都度見積もりを作成し直してもらいましょう。

豊富な実績を持っている

実績の豊富さは、信頼できる鍵屋かどうかを判断する基準のひとつです。実績に長けている鍵屋ほど、利用者が多いことになります。多くの方から選ばれるのは「接客が丁寧」「料金がリーズナブル」など、明確な理由があるからです。対応エリアにもよりますが、年間で数百件以上の実績があれば比較的多いといえます。

アフターフォロー・保証がある

鍵屋を選ぶときは、アフターフォロー・保証の有無もチェックすべきポイントです。鍵を交換した後に何らかの不具合が生じる可能性は否めません。そのとき、アフターフォローや保証がある業者なら、無償で対応してもらえます。万が一に備えておけるので安心感を持てます。

マンションの鍵交換にお困りなら鍵のトラブル・セーフリーにご相談を

マンションの鍵をディンプルキーに交換すると防犯性を高められます。今の鍵をディンプルキーに交換するのはDIYでも可能ですが、交換作業は複雑で、取り付け方を誤ればドアに傷を付けたり玄関が開かなくなったりする恐れがあります。自分で取り付けるのはリスクが高いため、業者に依頼するのがおすすめです。

鍵のトラブル・セーフリー』では優良業者を多数紹介しています。安心して任せられる業者を探している人は、ぜひチェックしてみてください。

マンションの鍵交換にはディンプルキーがおすすめ!メリットを紹介のよくある質問

  • Q. ディンプルキーはどのような鍵ですか?

    表面に凸凹としたくぼみがあるのが特徴の鍵です。耐ピッキング性能に優れており、防犯性が高めたい方におすすめです。また、登録制シリンダーのディンプルキーなら不正コピーの対策も施されているので、勝手に合鍵を作られる心配がありません。

  • Q. マンションの鍵をディンプルキーに交換するメリットは何ですか?

    ディンプルキーに交換する主なメリットは、以下の3つです。
    ・防犯性を高められる
    ・耐久性が高く使い勝手がよい
    ・合鍵の不正作成を防げる
    「セキュリティ対策を強化したい」「長く使えるようにしたい」という方におすすめです。

  • Q. マンションの鍵をディンプルキーに交換するデメリットはありますか?

    ディンプルキーは鍵本体の価格と、交換費用が高くつきやすいためコストがかかります。また、鍵を紛失した場合、プロでも簡単に解錠できないので鍵開けの費用も高い傾向にあります。

  • Q. ディンプルキーに交換する際にかかる費用相場はいくらですか?

    自分で交換した場合は鍵本体価格の10,000円~20,000円程度で済みます。業者に依頼した場合は、鍵本体価格に加えて基本料金や作業費としてプラス10,000円かかると思っておくとよいでしょう。

  • Q. マンションの鍵交換するときの注意点はありますか?

    マンションの鍵交換の注意点は、以下のとおりです。
    ・オーナー・管理組合に連絡する
    ・交換する鍵の型番・サイズを確認する
    ・誰が費用を負担するのか明確にする
    ・自分で交換できないときは鍵屋に依頼する
    特に気を付けなければいけないのは、オーナー・管理組合への事前連絡です。ここを怠ってしまうと、後々トラブルに発展する恐れもあります。