【ズバリ】中古マンションの鍵交換タイミングはいつ?注意点・費用も解説
2023.11.05 2024.11.29
中古マンションの購入者が「鍵をこのまま使っていいのか?」といった疑問を抱くケースは少なくありません。中古マンションの売主や前のオーナーに鍵交換は義務付けられていないため、スペアキーが出回っている可能性もあります。安全性のため鍵交換するにしても、どのタイミングで行えばよいのか判断に迷うでしょう。
そこで本記事では、鍵交換の適切なタイミングについて解説します。鍵交換にかかる期間がわかれば、逆算して入居する時期を決められるようになります。また、鍵交換にかかる費用や注意点も解説するので、併せて参考にしてください。
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目次
中古マンションを購入したら鍵交換するべき!その理由を解説
中古マンションを購入したら鍵交換はするべきです。その理由は、以下2つのメリットがあるからです。
- 安心して暮らせる
- 防犯性を高められる
それぞれ解説するので、鍵交換しようか迷っている人は参考にしてください。
理由1.安心して暮らせる
鍵交換すべき1つ目の理由は、安心して暮らせるようになるからです。
中古マンションの場合、前の住居人がスペアキーを持っている可能性があります。退去時に鍵を変えなければいけないというルールはないので、前の住居人が侵入しようと思えば簡単に入られてしまいます。
また、中古マンションの売買が成立するまで管理会社やハウスクリーニング会社、リフォーム会社などさまざまな業者が出入りしているものです。その度に鍵はあちこちに渡ってしまうので、その間にスペアキーを作られる可能性も否定できません。
「もしかしたら誰かがスペアキーを持っているかも…」という不安を払しょくするには鍵交換が最も有効な手段です。今後、暮らしていくための安心材料になります。
理由2.防犯性を高められる
鍵交換すべき2つ目の理由は、防犯性を高められるからです。
古い鍵は防犯性が低いものが多く、ピッキングされやすい傾向にあります。特に、築年数が古いアパートの場合は、シンプルな造りをしているディスクシリンダーやピンシリンダーキーが採用されていることが多いです。取り付けも比較的簡単なので鍵交換の費用は抑えやすいですが、泥棒に狙われやすいため注意が必要です。
防犯性を高めるため、ピッキングされにくい高性能な鍵に交換するのがよいでしょう。
【ズバリ】中古マンションの鍵交換が必要なタイミングは2つ
中古マンションの鍵交換が必要なのは、以下のタイミングです。
- 入居する直前
- リフォーム・リノベーションを終えた後
なぜそのタイミングなのか、詳しく見ていきましょう。
入居する直前
中古マンションの鍵交換に良いタイミングは入居する直前です。
前の住居人が退去した後は、不動産会社やハウスクリーニング会社などさまざまな業者が出入りしています。スペアキーを作ろうと思えば誰でも作れので、渡された鍵をそのまま使い続けるのは防犯上リスクが高いです。
入居する直前であれば、これまで出入りしていた関係者がスペアキーを持っていても、トラブルに巻き込まれる心配がありません。
リフォーム・リノベーションを終えた後
リフォームやリノベーションの予定がある場合、鍵は作業が完了してから交換しましょう。
リフォームやリノベーションを行う際は、不特定多数の人が出入りします。信頼している業者であっても、スペアキーを作られる可能性は0ではありません。工事が完了し、人の出入りがなくなってから鍵交換するのがベストタイミングです。
また、仮に空き巣被害が起きたとしても、鍵交換しておくことで信頼する業者を疑わずに済みます。「もしかしたら…」という不安を払しょくするのに有効です。
中古マンションの鍵交換の注意点
中古マンションの鍵交換には、以下4つの注意点があります。
- 鍵交換する前に管理会社・管理組合に連絡する
- 鍵の種類を変えてよいのか確認する
- オートロック連動をどうするか決める
- マンションの共用部分の対策を考える
交換作業を終えてから後悔しないよう、しっかりチェックしておきましょう。
注意点1.鍵交換する前に管理会社・管理組合に連絡する
中古マンションの鍵は勝手に交換してはいけません。必ず管理会社・管理組合に事前連絡する必要があります。これは賃貸マンションだけでなく、分譲マンションも例外ではありません。
分譲マンションの場合、室内は自由にリフォーム・リノベーションが可能です。しかし、玄関ドアの外側は共用部分とみなされるため、鍵交換には管理組合の許可が必要です。賃貸マンションに関しても許可がなければ勝手に交換してはいけません。規約違反に該当する可能性もあるので、気を付けてください。
なお、賃貸マンションの場合は管理会社または大家さん、分譲マンションの場合は管理組合に連絡しましょう。
注意点2.鍵の種類を変えてよいのか確認する
鍵交換の許可を得ても、別の種類に変えることまでは許可されないケースがあります。なぜなら、鍵の種類が変わると外観にバラツキが出るため見た目が悪くなる恐れがあるからです。
せっかく鍵交換しても、「前の種類と同じものに変えてほしい」と言われれば元に戻さざるを得ません。二度手間になるうえに余計な出費がかかるので、事前に鍵の種類を変えてよいのかも確認すべきです。
注意点3.オートロック連動をどうするか決める
マンションによっては、エントランスと部屋の鍵が連動している場合があります。エントランスはICチップをかざして開錠し、自室は鍵を差し込んで開錠するタイプの鍵です。オートロックが連動しているため、1本の鍵でエントランスも自室も出入りできます。
オートロック連動の鍵を作るためには、鍵の発注から始めなければいけません。交換が完了するまで2〜3週間ほど要します。
なるべく早く鍵交換したいのであれば、自室の鍵だけを取り換えて前の鍵をオートロック専用にするという方法もあります。ただし、鍵は2本持ちになるので紛失するリスクは高くなるでしょう。
また、前の鍵が非接触型の場合は、ICチップを外して新しい鍵に取り付けられます。これまでどおり、1本の鍵でエントランスも自室も出入り可能です。
注意点4.マンションの共用部分の対策を考える
マンションによっては、ゴミ捨て場など共用部分に鍵が付いている場合があります。利用する際には自室の鍵で開錠できるようになっているので便利です。
しかし、市販の鍵に交換すると共用部分が使えなくなります。生活に支障が出てしまうので、管理会社や管理組合が指定する鍵屋に依頼して逆マスターキー機能のある鍵を取り寄せてもらわなければいけません。
逆マスターキー機能付きの鍵は特注なので、手元に届くまで3~4週間ほどかかります。入居するタイミングに間に合うよう、早めに相談しておきましょう。
中古マンションでよく使用されている鍵の種類
中古マンションでよく使用される鍵は、以下の4種類です。
- ディスクシリンダー
- ピンシリンダー
- ロータリーディスクシリンダー
- ディンプルシリンダー
鍵の種類によって防犯性が異なります。「今の鍵はどれか」「交換する鍵はどの種類がよいか」など、調べるときの参考にしてください。
ディスクシリンダー|防犯性★☆☆
ディスクシリンダーは1950年代から広く使われてきた鍵です。鍵の片側にギザギザの鍵山があり、美和ロックが製造した鍵なので持ち手部分には「MIWA」のロゴが刻印されています。
シンプルな構造のためピッキングされやすく、防犯性が低いところが弱点です。ピッキング被害が多発したことで現在は廃番になっていますが、築年数の古いマンションではまだ使用されています。
ピンシリンダー|防犯性★☆☆
ピンシリンダーもディスクシリンダー同様、古くから多くのマンションで採用されてきた鍵です。見た目もディスクシリンダーに似ており、鍵の片側にギザギザの鍵山があるのが特徴です。防犯性に関してはディスクシリンダーよりも高くなっています。
とはいえ、最新の鍵に比べればピッキングされやすいので、防犯面には不安が残ります。築年数の古いマンションではまだ使用されているため、早めの交換がおすすめです。
ロータリーディスクシリンダー|防犯性★★☆
ロータリーディスクシリンダーはディスクシリンダーの防犯性を高めた鍵です。ディスクシリンダーの後続モデルとして誕生しました。
鍵の両側にギザギザの鍵山があり、構造が複雑化しているため簡単にピッキングできないようになっています。ただし、スペアキーは容易に作製できるので、ホームセンターなどでも依頼できます。価格は比較的安価で、防犯性と低コストを兼ねそろえているところが特徴です。
ディンプルシリンダー|防犯性★★★
ディンプルシリンダーは表面が凸凹している構造の鍵です。一般的な鍵はシリンダーの中にあるピンと呼ばれる部分に鍵のギザギザ部分を一致させて開錠しますが、ピンの数にも限度があります。
ディンプルシリンダーは凸凹していることでピンの数を増やせるため、防犯性が優れているのです。また、耐久性も高く劣化しにくいところも特徴のひとつです。
中古マンションの鍵交換の方法
中古マンションの鍵は、以下の方法で交換できます。
- 管理組合が提携する業者に依頼する
- 自分で鍵屋を探して依頼する
DIYでも鍵は交換できますが、リスクを考えると上記の方法を選択するのが無難です。それぞれについて詳しく解説します。
管理組合が提携する業者に依頼する
マンションの管理組合に提携する鍵屋がある場合は、その業者に依頼します。
管理組合に連絡して鍵屋を手配してもらい、指定した日時に交換してもらうという流れです。鍵の種類は従来のものと同じになるので、住居者は指定できません。
ただし、管理組合が提携する鍵屋に依頼すれば、逆マスターキー機能付きの鍵に交換してくれたり、良心的な価格で対応してくれたりとメリットは大きいです。
自分で鍵屋を探して依頼する
マンションの管理組合から鍵屋を指定されない場合は、自分で鍵屋を探して依頼します。
鍵交換はホームセンターや便利屋でも行っています。しかし、複雑な構造の鍵は取付工事の難易度が上がるため、対応していない場合もあります。適切に設置してもらえるよう、依頼先には鍵トラブルに特化している鍵屋を選ぶのがおすすめです。
詳しい鍵交換の流れや所要日数、費用相場についてはコチラの記事を参考にしてください。
さらに詳しく知りたい方はこちら
マンションの鍵交換に許可は必要?流れ・所要日数・費用相場を解説
2023.12.22 2024.11.29
鍵交換を安心して任せられる鍵屋の共通ポイント
安心して任せられる鍵屋には、以下3つの共通点があります。
- 明確な見積もりを出してくれる
- アフターフォローがある
- 口コミ・評判が高い
それぞれ詳しく解説します。
明確な見積もりを出してくれる
安心して任せられる鍵屋は、明確な見積もりを出してくれます。
鍵交換にかかる費用は、基本料金・作業費・出張費・部品代などさまざまです。それぞれいくらかかるのかが分からないと、信用してよいのか判断に迷うでしょう。もし相手が悪徳業者なら、知らぬ間に高額請求される可能性もあります。
どの項目にいくらかかるのか、明確に提示してくれる業者を選びましょう。
アフターフォローがある
アフターフォローがある鍵屋なら安心して任せられます。
鍵交換は作業後に「扉が開閉しにくくなった」「鍵が回しにくい」といったトラブルが発生することがあります。これは悪徳業者でなくても起こり得るトラブルです。このとき、アフターフォローがある業者なら無償で対応してくれます。万が一に備えて、アフターフォローがある鍵屋を選んでおくと安心です。
口コミ・評判が高い
口コミ・評判の高さは鍵屋を選ぶうえで重要なポイントのひとつです。
口コミには利用者のリアルな意見が書かれているものです。接客対応やサービスの質など、気になる情報を収集するのに役立ちます。口コミ・評判が高い業者なら、一定の安心感をもって依頼できます。
中古マンションの鍵交換にかかる費用は自己負担
中古マンションの鍵交換にかかる費用は、基本的に自己負担です。
前の住居人や不動産会社などに、新しい入居者のために鍵を交換しなければいけないという義務はありません。「このまま使い続けるのは不安だから…」という理由で鍵交換する場合も自己都合とみなされ、全額自己負担になるケースがほとんどです。
しかし、例外もあります。売主負担になるケースと鍵交換にかかる費用相場について解説します。
鍵が少ない場合は売主負担になる可能性あり
中古マンションの契約が成立したら、鍵を引き渡されます。このとき、重要事項説明書や付帯設備表などに記載されている本数よりも鍵が少ない場合、鍵交換にかかる費用を売主に請求できる可能性があります。
該当するケースは、鍵が少ないことを買主(新しい住居人)が同意していない場合です。鍵が足りないにもかかわらず同意を得ていない状態でマンションを売却する行為は債務不履行になります。売主は元ある本数で引き渡す義務があるため、鍵の本数が少ない場合は鍵交換してもらえるかどうか聞いてみるとよいでしょう。
ただし、鍵が少ないことに同意している場合は、鍵をそのまま引き渡されます。鍵交換にかかる費用を売主が負担する義務はないため、費用は自己負担となります。
中古マンションの鍵交換にかかる費用相場
中古マンションの鍵交換にかかる費用相場は、以下のとおりです。
- 基本料金/0〜5,000円
- 出張費/0〜5,000円
- 作業費/5,000〜10,000円
- 部品代/5,000〜30,000円
トータルの費用相場は15,000〜50,000円程度です。基本料金・出張費・作業費は業者によって異なりやすいため、料金を比較できるよう複数の業者から見積もりを出してもらうとよいでしょう。
【Q&A】中古マンションの鍵交換に関するよくある質問
中古マンションの鍵交換に関する、以下5つのよくある質問を紹介します。
- 鍵交換に適用される保険はある?
- 中古マンションの鍵交換は自分でできる?
- オートロック付きマンションも即日鍵交換できる?
- すでに鍵が劣化している場合は無償で交換してもらえる?
- ホームセンターと鍵屋、どちらに依頼したほうが安い?
「これってどうなの?」と悩む前に解決しておきましょう。
鍵交換に適用される保険はある?
あります。
火災保険や家財保険によっては、鍵交換が補償対象になっているものもあります。鍵交換にかかる費用をカバーできるので、加入しておくと安心です。
また、紛失による鍵交換を補償する保険もあるため、入居前に備えておくとよいでしょう。
中古マンションの鍵交換は自分でできる?
自分でもできますが、おすすめしません。
鍵交換の作業工程は多く、複雑です。誤って取り付けてしまえばドアを傷つけたり開閉しづらくなったりします。ドア自体を交換することになったら、節約するどころか余計な出費がかかるでしょう。
鍵屋であれば適切かつスピーディーに設置してくれるので、安心して任せられます。
オートロック付きマンションも即日鍵交換できる?
オートロックと連動せず自室の鍵のみであれば、即日交換できる可能性があります。
オートロックと連動する鍵は特注なので取り寄せが必要です。鍵が手元に届くまで時間がかかるため、設置完了まで3~4週間ほどかかります。
しかし、自室の鍵のみであれば業者が在庫を持っている可能性があります。在庫があればすぐに作業を始められるので、即日での交換が可能です。
すでに鍵が劣化している場合は無償で交換してもらえる?
無償で交換してもらえる可能性はあります。
すでに鍵が劣化している場合、いつ破損するか分からない状態です。このままでは安心して暮らせないため、売買契約する際に鍵交換してもらえないか交渉してみるとよいでしょう。
ホームセンターと鍵屋、どちらに依頼したほうが安い?
最終的には鍵屋に依頼したほうが安く済みます。
ホームセンターの場合は、鍵交換できるスタッフを雇っているのではなく、提携する鍵屋を手配しているだけです。仲介役としてホームセンターを挟んでしまうため、鍵屋に直接依頼するよりも割高になる傾向にあります。
また、ホームセンターのスタッフが鍵交換する場合も、特殊な鍵には対応していないケースがほとんどです。最初から鍵屋に依頼したほうがスムーズです。
中古マンションの鍵交換にお困りの方は鍵のトラブル・セーフリーにご相談を
中古マンションの鍵交換のタイミングについて解説しました。マンションの場合、分譲であっても玄関の鍵は共用部分になるため、管理会社もしくは管理組合の承諾が必要です。また、交換する際に自分で行うと新たなトラブルを招く恐れがあるので、鍵屋に依頼しましょう。
『鍵のトラブル・セーフリー』では優良業者を多数紹介しています。安心して任せられる業者を探している人は、ぜひチェックしてみてください。
【ズバリ】中古マンションの鍵交換タイミングはいつ?注意点・費用も解説のよくある質問
-
Q. 中古マンションを購入したら鍵交換すべきですか?
A.安心して暮らすためには鍵交換は必要です。
マンションに入居する前は、前の住人や不動産会社、ハウスクリーニング会社など不特定多数の人が出入りしています。スペアキーを作ろうと思えば誰でも作れるため、そのまま同じ鍵を使い続けるのは防犯上リスクが高いです。
安心して暮らしていくためには、鍵交換は必須ともいえます。 -
Q. 鍵交換はどのタイミングで行うべきですか?
A.「入居する直前」もしくは「リフォーム・リノベーションを終えた後」です。
どちらも人の出入りがなくなるタイミングなので、鍵を持ち出されてスペアキーを作られる心配がありません。鍵の種類によっては取り寄せるのに1ヵ月近くかかる場合もあるので、スムーズに入居できるよう計画的に進めましょう。 -
Q. 中古マンションの鍵は勝手に交換していいですか?
A.鍵交換する前に管理会社・管理組合への連絡が必須です。
自室の玄関の場合、外側は共用部分になるため、管理会社・管理組合に所有権があります。勝手に鍵交換すれば規約違反になる可能性もあるため注意しましょう。
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