アパートの鍵交換にかかる費用を鍵の種類ごとに解説!交換時の注意点も解説

2023.12.21 2024.01.09

「アパートの鍵交換をしたいけれど費用ってどれくらいかかる?」
「鍵を交換するときの注意点ってあるの?」

アパートなどの賃貸住宅で鍵を交換したいけれど、具体的な流れや費用がわからないとお困りの人はいませんか?賃貸住宅においては、どの鍵に交換するのか、費用は誰が負担するのかなどの疑問が生じやすいです。

この記事ではアパートの鍵交換について、種類ごとの費用や注意点などまで詳しくまとめました。鍵交換を検討中の人は、参考にしてみてください。

【種類別】アパートの鍵交換にかかる費用

鍵と電卓

アパートの鍵交換にかかる費用は、どの種類の鍵を選ぶかによって変わってきます。ここでは、鍵の種類ごとに交換費用がどれくらいかかるのか見ていきましょう。

ピンシリンダーキーの場合

一般的に普及しているピンシリンダーキーは、鍵の一面がギザギザした形になっているタイプです。ピンシリンダーキーに交換する場合、費用は10,000円~15,000円ほどかかります。

他の種類の鍵に比べて比較的安価で交換できるのが特徴です。ピッキングされやすいため、セキュリティ面ではやや不安です。

ディスクシリンダーキーの場合

鍵の両面がギザギザしているディスクシリンダーキーは、鍵穴がくの字になっているのが特徴です。ピンシリンダーキーと同じく、10,000円~15,000円ほどで交換できます。

ディスクシリンダーキーは、古い賃貸物件において多く使用されていた鍵です。ピッキングされやすい点から防犯性が低く、現在では廃盤になっているためほとんど出回っていません。

現在ではディスクシリンダーキーの代わりに、改良されたロータリーディスクシリンダーキーが登場しています。

ディンプルキーの場合

先端が丸くなっており、表面に様々な深さやくぼみが作られているのがディンプルキーです。複雑な作りになっているため防犯性に優れており、不正に解錠されるのも防げます。

費用はやや高価であり、ディンプルキーに交換する際は15,000円~25,000円ほどかかります。アパートで住むにあたって防犯面を強化したい、安心して過ごせるようにしたいと考えるときにおすすめの鍵です。

カードキーの場合

玄関ドアについている機械にかざしたり差し込むなどして解錠するのが、カードキーです。合鍵の複製ができない点から、他の一般的な鍵よりも防犯性に優れています。複製が難しいため、追加の鍵が欲しいときには費用がかかるのが難点です。

アパートの鍵をカードキーに交換するときにかかる費用は、10,000円~30,000円ほどです。機械を使って玄関の解錠を行なうため、トラブルが起こりやすい点を念頭においておく必要があります。

アパートの鍵交換が必要な理由2つ

鍵を手渡している様子

アパートの鍵を交換する際にどのような種類があるかをご紹介しましたが、そもそもなぜ鍵交換は必要なのでしょうか?アパートの鍵交換は、以下のような理由から必要といえます。

防犯面が強化できる

アパートなどの集合住宅では、入居する際に鍵の交換が強制ではありません。鍵交換をしておくと防犯面が強化できるというメリットがあります。

すでに退去した前の住人が合鍵を作って持っていると、入居者以外の人でも部屋を開けれてしまいます。余分に合鍵を作っているかどうかは誰にもわからないので、安全に暮らせるようにするためには鍵の交換が必要といえるのです。

鍵交換をしておくと、新しく作った鍵以外では玄関のドアが開きません。不法侵入を防げる役割もあるので、アパートに入居するときは鍵交換をしておくと良いです。

経年劣化により鍵が傷んでいる

築年数が経っているアパートでは、経年劣化により鍵が古くなっていたり鍵穴がうまく機能しなくなる場合があります。新しく入居したアパートだけれど、鍵の開閉がしづらい、鍵がボロボロというケースもあるのです。

経年劣化により鍵が傷んでいるときも、鍵交換をしておくと良いでしょう。鍵の開閉がスムーズにできるため、外出時や帰宅時に鍵が開きづらいストレスを感じずに済みます。アパートと鍵の様子を確認して、傷んでいるようなら新しい鍵に交換してもらいましょう。

アパートの鍵交換をするタイミングは2回

鍵

入居するアパートの鍵を防犯面などから交換したいとき、どのタイミングで行なうと良いのでしょうか?鍵交換に適したタイミングは、2回あります。

前の入居者が退去したとき

入居予定のアパートに以前住んでいた人がいた場合は、前の入居者が退去したタイミングで鍵交換を行なうのがおすすめです。以前の入居者がまだ住んでいる状態で、鍵交換を行なうのは避けましょう。

きちんと前の入居が退去したとわかってから鍵交換に取り掛かると、合鍵を作られるなどの心配が不要です。

自身が入居するとき

アパートの鍵交換をする2つ目のタイミングには、自身が入居するときが挙げられます。入居する前にどの鍵にするか決めておき、事前に管理人や管理会社に話を通しておきましょう。

自身が入居するときに鍵を交換すると、他に鍵を持っている人がいる心配がないので安心です。いつ鍵の交換をするか考え、防犯面を強化しましょう。

鍵交換をするときの注意点4つ

注意の文字

アパートの鍵交換では、いくつかの注意点もあります。注意点を押さえて、鍵交換についてじっくり検討してみてください。

アパートなどの賃貸住宅は鍵の使い回しが基本

アパートやマンションなどの賃貸住宅では、基本的に鍵は使い回しです。同じ部屋で使っていた鍵をそのまま使うのではなく、別の部屋で使っていた鍵と入れ替えるケースが多くなっています。鍵交換はしてもらえるものの、新品ではありません。

すでに使用感のある鍵を渡されるため、防犯面で不安を感じる人もいるでしょう。使い回しが心配なときは、管理人や管理会社に相談して新品に変えてもらう方法があります。アパートなどの住宅では、鍵は基本使い回しになる点を理解し、鍵交換について考えてみてください。

鍵交換する際は管理人や管理会社に伝える

セキュリティの面からやはり新しい鍵に交換したいときは、管理人や管理会社に伝えた上で交換作業に入りましょう。なぜ鍵交換をしたいのか理由を管理人などに伝えて、承諾を得た状態で交換するのを忘れないでください。

鍵交換の理由によっては、管理人や管理会社が対応してくれる場合があります。少しでも早く鍵を交換したいと思うときも、事前に管理人などに話を通してから行なうのを守りましょう。

鍵交換費用を負担するのは賃貸人

アパートの鍵を交換したい場合、交換費用を誰が負担するのかも気になるところです。賃貸住宅では、貸主と借主のどちらが負担するかについて国土交通省が定めたガイドラインでルールが定められています。

「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に細かいルールが記載されており、貸主と借主との間でトラブルが起きないように決められたものです。ガイドラインでは、鍵の交換については物件管理上の問題に該当するため、賃貸人が負担するのが妥当と書かれています。

一方、現状を確認した上で借主が負担してくれるケースもあるので、状況によって異なるといえるのです。賃貸人が負担するケースが多いなか、借主が支払うこともあると覚えておきましょう。

鍵の種類によっては交換できない恐れがある

アパートに新しく入居する際、鍵を交換しておくとより安全に暮らせます。しかし、鍵の種類によっては交換できない恐れがあるので注意が必要です。玄関ドアのタイプによって、希望している鍵を取り付けられない可能性があります。

鍵交換の際には、アパートの玄関ドアの鍵メーカーや型番を調べて、希望している鍵と交換ができるか確認してみましょう。せっかく予定していた鍵がつけられないとなると、また一からどの鍵にするか考えなければなりません。

アパートの鍵を紛失してしまったときの対処法

POINTの文字とひらめきマーク

アパートの鍵は、うっかり紛失してしまった関係で交換しなければならない場合もあります。では、鍵を紛失したら、どのように段階を踏んで新しい鍵に交換してもらえば良いのでしょうか?ここでは、鍵を紛失したときの対処法について説明します。

警察に紛失届を提出する

鍵を失くしたことに気が付いたら、まずは警察署に出向き紛失届を提出しましょう。誰かが鍵を見つけて警察署に届けてくれるかもしれないからです。近くに警察署がないときは、鋼板に紛失届を提出しても大丈夫です。

紛失届を提出した後に鍵が無事に見つかったら、防犯面を考慮し新しいものに交換しておくと良いでしょう。鍵が届けられる前に、すでに複製されている可能性も0ではないためです。

鍵をなくしたときは、警察に紛失届を提出すると同時に交換について考えておきましょう。

管理人や管理会社に連絡をする

鍵を紛失したときは、警察署だけでなく管理人や管理会社にも連絡をして伝えておきましょう。部屋から閉め出されてしまうため、鍵を開けてもらわなければなりません。

賃貸の場合は、鍵業者を自分で探すのではなく、必ず管理会社に連絡をしてください。会社によっては、スペアキーなどを使って鍵を開けてくれるところがあります。

アパートなどの賃貸住宅では、自身で判断するのではなく管理人や管理会社に詳細を伝えて指示を仰ぐようにしてください。

鍵の交換を行なう

警察に紛失届を提出したけれどその後変わりがない、鍵が見つかっていないままの状態では、防犯性の面が不安です。できるだけ早く鍵の交換を行ない、新しい鍵で玄関ドアの開閉ができるようにしておきましょう。

鍵を交換してもらう他、鍵の数を増やして防犯対策を行なう方法もあります。複数の鍵ではなく、複雑な構造をしているディンプルキーを選んで防犯対策を行なうのも有効です。カードキーなどの電子錠も複製やピッキングされるリスクがないので、安全でしょう。

防犯性に優れた鍵に交換して、犯罪に巻き込まれないようにしてください。

アパートの鍵交換を検討中なら『鍵のトラブル・セーフリー』にご相談を!

アパートの鍵交換にかかる費用相場から交換が必要な理由、注意点などを解説しました。賃貸の場合、鍵の交換をしたくても勝手に自身で進めるのはおすすめできません。管理人や管理会社に相談し、然るべき手順を踏んで交換を行ないましょう。鍵交換をする際の注意点や紛失時の対処法も押さえておくと、鍵に関するトラブルを回避できます。

交換をはじめ鍵のトラブルでお悩みなら『鍵のトラブル・セーフリー』にもご相談ください。鍵に詳しいプロが、困り事に幅広く対応します。毎日安全に暮らすためには、鍵の存在が重要です。防犯性に優れた鍵でアパートでの生活を快適に送れるよう、全力でサポートいたします。

アパートの鍵交換にかかる費用を鍵の種類ごとに解説!交換時の注意点も解説のよくある質問

  • Q. アパートで鍵を交換する際、費用はどれくらいかかりますか?

    アパートの鍵交換は、鍵の種類によって以下のように費用が変わってきます。

    ・ピンシリンダー:10,000円~15,000円
    ・ディスクシリンダーキー:10,000円~15,000円
    ・ディンプルキー:15,000円~25,000円
    ・カードキー:10,000円~30,000円

  • Q. アパートなどの賃貸住宅ではなぜ鍵の交換が必要なのですか?

    アパートなどでは、以下のような理由から鍵の交換が必要と考えられています。

    ・防犯面を強化できる
    ・経年劣化により傷んだ鍵を新しくできる

    鍵の状態や防犯面などから、交換が必要となるケースが多いです。

  • Q. アパートの鍵交換は、いつ行なうのが良いですか?

    アパートの鍵交換に適したタイミングは、主に2回あります。

    ・前の入居者が退去したとき
    ・自身が入居するとき

    他人に鍵を複製されないよう、交換のタイミングには慎重になってください。適したタイミングで交換しておくと、より安全に生活できます。

  • Q. アパートの鍵を交換するときに注意点はありますか?

    アパートでの鍵交換を検討する際は、次の注意点も踏まえながら正しい順序で行ないましょう。

    ・賃貸住宅の鍵は使い回しが基本であると理解する
    ・事前に管理人や管理会社に伝える
    ・費用を負担するのは主に賃貸人となる場合が多い
    ・鍵の種類によっては交換できないときがある

  • Q. アパートの鍵をなくしてしまったら、どのように対処すれば良いですか?

    アパートの鍵を紛失した場合、以下の順番に対応しできるだけ早くトラブルを解決しましょう。

    1. 警察に紛失届を提出する
    2. 管理人や管理会社に鍵を紛失した旨を伝える
    3. 鍵の交換を依頼する

    鍵をなくすと、慌ててしまうものです。何からすべきなのかを考え、冷静に対処しましょう。