ディンプルキー

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ディンプルキーの仕組みとメリットを徹底解説!交換方法と費用も紹介

2024.02.29 2024.11.29

空き巣被害の対策として、近年注目を集めているのがディンプルキーです。従来のギザギザした鍵とは異なり、複雑な形状でピッキングやバンピングなどの不正開錠に非常に強いのが特徴です。しかし、ディンプルキーについて詳しく知らないと、本当に防犯対策として有効なのか心配になるでしょう。

そこで本記事では、ディンプルキーの仕組みとメリットを徹底解説します。また、交換方法や費用についても詳しく紹介するので、ディンプルキーへの交換を検討している方はぜひ参考にしてください。

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ディンプルキーとは?仕組みとシリンダーキーとの違いを解説

ディンプルキーとは?

ディンプルキーは、表面に複数の窪み(ディンプル)がある鍵です。従来のギザギザした鍵(シリンダーキー)と比べて、複雑な構造になっており高い防犯性を実現しています。

ディンプルキーの仕組みとしては、鍵穴内部にあるピンと鍵のディンプルが正確に一致すると開錠されます。ピンの数はシリンダーキーよりも多く、上下左右斜めにランダムに配置されているため、ピッキングなどの不正開錠が非常に困難です。

ディンプルキーとシリンダーキーの違いをまとめると、以下のとおりです。

項目 ディンプルキー シリンダーキー
鍵の形状 表面にディンプルとピーク ギザギザした形状
ピンの構造 複雑 シンプル
ピンの数 多い 少ない
ピンの配置 上下左右斜め 上下方向
ピンの形状 さまざまな形状と高さ 円筒形で一定の高さ
防犯性 高い 低い

ディンプルキーのメリット

ディンプルキーのメリット

ディンプルキーのメリットは、以下の4つです。

  • ピッキングされにくい
  • バンピングによる不正開錠を防げる
  • 不正な合鍵作成を防げる
  • 耐久性に優れている

それぞれのメリットについて、詳しく解説します。

ピッキングされにくい

ディンプルキーは、鍵穴内部に複雑なピン配置を採用しているため、不正に開錠するのが非常に困難な鍵です。

そもそも、ピッキングは鍵穴に工具を挿入してピンを上下させて開錠する手口です。ディンプルキーの場合はピン数が多く、上下左右斜めにランダムに配置されているため、正確な位置を探し出すのが難しく、時間がかかります。

特に、ピン数が多いほどピンの組み合わせパターンが膨大になるため、ピッキングはさらに困難となります。

バンピングによる不正開錠を防げる

バンピングは、鍵穴に特殊な工具を挿入して衝撃を与え、ピンを強制的に動かし開錠する手口です。ディンプルキーは、ピンが複雑な形状をしているため、バンピングによる開錠を防げます

不正な合鍵作成を防げる

ディンプルキーは不正な合鍵作成が非常に難しい鍵です。そもそも、ディンプルキーを複製する際には、特殊な機械とメーカーの認証が必要です。町の鍵屋さんで簡単に複製できるギザギザした鍵とは異なり、高度な技術と設備を備えた業者でしか複製できません

仮に鍵が盗まれたとしても、ディンプルキーは不正な合鍵作成が困難なため、すぐに新しい鍵に交換すれば安全性を確保できます。

耐久性に優れている

ディンプルキーは、摩耗に強い素材で作られているため、従来のギザギザした鍵よりも長持ちします。

従来のギザギザした鍵は、使用頻度が高いと、鍵山の部分が摩耗して鍵穴にスムーズに入らなくなる場合があります。一方、ディンプルキーは、鍵山の部分が摩耗しにくいため、長期間使用してもスムーズな開閉が可能です。

ディンプルキーのデメリット

ディンプルキーのデメリット

 

ディンプルキーのデメリットは、以下の2つです。

  • 従来の鍵よりも費用が高い
  • 防犯性の高さは製品によって異なる

デメリットを理解したうえで、ディンプルキーを選んで後悔しないか確認しましょう。

従来の鍵よりも費用が高い

ディンプルキーは、複雑な構造と高度な技術で作られているため、鍵本体の費用は従来の鍵よりも高くなります。種類やメーカーによって異なりますが、1本あたりの費用相場は1万円~2万円程度です。複製する際にも専用の機械が必要となるため、複製費用も高くなります。

加えて、ディンプルキーは開錠費用も高めです。鍵を紛失して開錠作業が必要になったときは、従来の鍵よりも高額な料金が発生する可能性があります。

防犯性の高さは製品によって異なる

ディンプルキーといっても、ピン数やディンプル形状など、製品によって防犯性が異なります。安価な製品はピンの数が少なかったりディンプル形状が単純だったりするため、防犯性が低い可能性があります。

安価なディンプルキーは一見お得に見えますが、防犯性が低く、かえって危険です。防犯性を重視するのであれば、ディンプル形状が複雑で5ピン以上の製品を選ぶのがおすすめです。

住宅・賃貸物件におすすめ!ディンプルキーメーカーと製品

ディンプルキーメーカーと製品

ディンプルキーは、従来の鍵と比べて高い防犯性、耐久性、安全性を兼ね備えた鍵です。住宅や賃貸物件のセキュリティを強化したい方におすすめです。

ディンプルキーはさまざまなメーカーから販売されています。ここでは代表的なメーカーと製品を紹介します。

miwaロック

miwaロックは日本の錠前メーカーです。MIWAのディンプルキーは、高い防犯性と安全性で知られています

主な製品は、以下のとおりです。

製品名 PRシリンダー JNシリンダー
理論上の桁違い数 1,000億パターン 172億パターン
鍵穴の向き 横向き 縦向き
耐鍵穴壊し性能 G1~G3 G1~G3
耐ピッキング性能 10分以上 10分以上

ゴール

ゴールもまた、miwaロック同様日本の錠前メーカーです。ゴールのディンプルキーは防犯性の高さはもちろん、タイリッシュなデザインも人気の理由のひとつです。また、鍵はリバーシブル使用のため、使いやすさにおいても優れています。

主な製品は、以下のとおりです。

製品名 V18シリンダー GVシリンダー
理論上の桁違い数 120億パターン 1000兆2800億パターン
鍵穴の向き 縦向き 縦向き
耐鍵穴壊し性能 10分以上 10分以上
耐ピッキング性能 10分以上 10分以上

ディンプルキーへの交換方法

ディンプルキーへの交換方法

ディンプルキーへの交換方法は、自分で交換する方法と業者に依頼する方法の2つです。それぞれのメリットとデメリットを解説するので、どちらが自分に合っているのか判断してみてください。

自分で交換する場合

自分で交換する場合は、ドアの種類に合う鍵とシリンダーを用意しなければいけません。誤った種類の鍵やシリンダーを購入すると、ドアに取り付けできない可能性があります。ドアやシリンダーに刻印されている型番を確認し、適切な鍵とシリンダーを購入するのが重要です。

自分で交換する場合のメリットとデメリットは、以下のとおりです。

メリット デメリット
・費用を抑えられる
・すぐに交換できる
・DIYの経験が積める
・工具が必要
・作業に時間と労力がかかる
・失敗する可能性がある

自分で交換する際の手順については、以下の記事を参考にしてください。

マンションの鍵を自分で交換してみよう!イラストで分かりやすく解説

アパートの鍵を自分で交換する方法4ステップ!業者への依頼もおすすめ!

一軒家にはディンプルキーがおすすめ!鍵交換するメリットと費用相場

業者に依頼する場合

業者に依頼すると、鍵選びから取り付けまですべての作業を任せられます。DIYに自信がない方や、自分に合った鍵を選んでほしい方などにぴったりな交換方法です。ただし、中には悪質な業者も存在するため、業者は慎重に選ぶのがポイントです。

業者に依頼する場合のメリットとデメリットは、以下のとおりです。

メリット デメリット
・確実な作業
・保証がある
・工具を用意する必要がない
・時間と手間を省ける
・費用がかかる
・業者選びが難しい

ディンプルキーの本体価格と交換費用

ディンプルキーの本体価格と交換費用

ディンプルキーの本体価格と交換費用について詳しく解説します。自分で交換する場合は本体価格のみ、業者に依頼する場合は本体価格と交換費用がかかります。

ディンプルキーの本体価格の相場

ディンプルキーの本体価格はメーカーや種類、機能によって異なりますが、3,000円~2万円が相場です。

価格に影響を与える要素は、主にディンプルピンの数と材質の2点です。ピンの数は多くなるほど防犯性が高く、価格も高くなります。また、キーの材質が耐久性の高いステンレス製の場合、価格も高くなる傾向にあります。

ディンプルキーの交換にかかる費用相場

ディンプルキーの交換にかかる費用は、以下の要素で構成されています。

  • 作業費:5,000円~20,000円が相場
  • 出張費:0円~5,000円が相場
  • 駐車代:0円~3,000円が相場
  • 時間外料金:0円~5,000円が相場

費用は業者によって異なるため、複数社から見積もりを取って比較検討するのがおすすめです。また、業者が独自で行っているキャンペーンや割引を利用すれば、さらに安く交換できます。

ディンプルキーのスペア制作する際の注意点

ディンプルキーのスペア制作する際の注意点

ディンプルキーのスペア制作時の注意点は、以下のとおりです。

  • 依頼先によっては合鍵を作れない場合がある
  • 登録制ディンプルキーの場合はセキュリティカードが必要
  • 合鍵から合鍵は作れない
  • 合鍵を制作するのに1ヶ月程度かかる

注意点を知らないと、さまざまなトラブルにつながる可能性があります。対処法も紹介するので、あわせて参考にしてください。

依頼先によっては合鍵を作れない場合がある

ディンプルキーの合鍵はどこでも作れるわけではありません。複雑な構造であるがゆえ、依頼先によっては断られる場合もあります

例えば、メーカー独自の技術や特許が用いられたディンプルキーは、メーカー以外では合鍵を作れません。また、ディンプルキーが登録制シリンダーの場合、合鍵を作れる業者は限られます。登録制シリンダーとは防犯性を高めるのを目的に、メーカーに登録された業者のみが合鍵を作製できるシステムです。

いずれにせよ、ディンプルキーのスペア制作を依頼する前に、鍵に刻印されたメーカー名と型番を確認し、対応可能な業者かどうか調べる必要があります。

登録制ディンプルキーの場合はセキュリティカードが必要

登録制ディンプルキーは、メーカーや販売店に鍵情報が登録されているシリンダーです。通常のディンプルキーと異なり、合鍵作成には登録情報とセキュリティカードが必要になります。

セキュリティカードには、合鍵作成に必要な情報(パスワード、暗証番号など)が記載されています。スペアを制作する際は、カードを提示し本人確認を行ったうえで、第三者による不正な合鍵作成を防げるのです。

もし、カードを紛失してしまった場合は、速やかにメーカーや販売店に連絡し、再発行を依頼する必要があります。再発行には、本人確認書類や手数料が必要になります。

合鍵から合鍵は作れない

ディンプルキーは精密な構造であるため、合鍵から合鍵を作るのは困難です。

そもそも、ディンプルキーは鍵穴内部に複数のピンが並んでおり、それぞれの高さや角度が精密に設定されています。合鍵を作るためには、これらのピンを正確に読み取り、複製する必要があります。

しかし、合鍵から合鍵を作る場合、元の鍵よりも精度が低下してしまう可能性があり、鍵が回らない、抜けにくいなどの問題が発生しやすいのです。トラブルを防ぐためにも、合鍵は純正キーを基にして作りましょう

合鍵を制作するのに1ヶ月程度かかる

製品によっては、合鍵が手元に届くまで1ヶ月程度かかる場合があります

例えば、特殊な構造や機能を持つディンプルキーは、通常の合鍵作成機では製作できない可能性が高いです。そのため、メーカーに依頼して製作する必要があり、時間がかかります。

他にも、メーカー取寄せが必要な場合や、海外メーカーのディンプルキーの場合は通常よりも時間がかかるため、余裕をもって依頼する必要があります。

ディンプルキーを紛失してしまったときの対処法

ディンプルキーを紛失してしまったときの対処法

ディンプルキーを紛失すれば、家に入れないため焦ってしまうでしょう。まずは落ち着いて行動するのが重要です。本当に紛失したのかよく探しても見つからないときは、次の手順に沿って対処します。

手順1.警察署に「遺失届」を提出する

どうしても鍵が見つからない場合は、防犯上の観点から、最寄りの警察署へ遺失届を提出しましょう。遺失届は、後々、鍵が不正使用された場合の被害届提出に必要となります。

手順2.業者に鍵開けを依頼する

鍵がどうしても見つからない場合は、鍵屋に依頼して開錠してもらいます。ディンプルキーは複雑な構造をしているため、一般的な鍵よりも開錠費用が高くなります。

また、今後同じような事態を防ぐために、スペアキーを作製しておくのがおすすめです。ディンプルキーは合鍵を作成できない場合もあるので、メーカーや鍵屋に問い合わせて確認する必要があります。

手順3.賃貸物件の場合は管理会社または大家さんに報告する

賃貸住宅にお住まいの場合は、鍵紛失によって防犯性が低下するため、速やかに管理会社や大家へ連絡しましょう。場合によっては、玄関ドアやシリンダーの交換が必要になる可能性もあります。

なお、交換にかかる費用は、鍵紛失が借主の過失によるものと判断された場合、借主が全額負担する可能性が高いです。

ディンプルキーに関するご相談は鍵のトラブル・セーフリーへ

ディンプルキーは、防犯性に優れた鍵として近年注目を集めています。今取り付いている鍵の防犯性が低く心配な場合は、ディンプルキーに交換するのがおすすめです。ディンプルキーへの交換は自分でできますが、複雑な構造ゆえに、専門知識や技術をもつ業者に依頼するのが安心です。

鍵のトラブル・セーフリー』では優良業者を多数紹介しています。安心して任せられる業者を探している人は、ぜひチェックしてみてください。

ディンプルキーの仕組みとメリットを徹底解説!交換方法と費用も紹介のよくある質問

  • Q. ディンプルキーとはどのような鍵ですか?

    A.

    ディンプルキーは複雑な形状のディンプルと呼ばれる窪みと、ピンを用いて鍵穴を不正開錠から守る最新の鍵です。摩耗に強い素材を使用しているため、従来の鍵よりも長持ちします。
    また、さまざまなメーカーから販売されており、豊富なデザインが魅力です。

  • Q. ディンプルキーのメリットは何ですか?

    A.

    ディンプルキーのメリットは、以下の4つです。
    ・ピッキングされにくい
    ・バンピングによる不正開錠を防げる
    ・不正な合鍵作成を防げる
    ・耐久性に優れている
    これらのメリットから、ディンプルキーは空き巣などの犯罪被害を防ぐための防犯対策として非常に有効な鍵といえます。

  • Q. ディンプルキーのデメリットは何ですか?

    A.

    ディンプルキーのデメリットは、以下の2つです。
    ・従来の鍵よりも費用が高い
    ・防犯性の高さは製品によって異なる
    ディンプルキーは、高い防犯性を持つ一方で、従来の鍵と比較すると費用が高くなるというデメリットがあります。ディンプルキーが複雑な構造をしているため、製造コストが高くなるためです。また、鍵穴ごと交換する必要があるため、交換費用も高くなります。

  • Q. 自分でディンプルキーは交換できますか?

    A.

    自分でディンプルキーの交換は可能です。しかし、以下の点に注意する必要があります。
    ・工具と知識が必要
    ・失敗するリスクがある
    ・時間と手間がかかる
    ・製品によっては交換できない
    少しでも不安な場合は、業者に依頼するのがおすすめです。

  • Q. ディンプルキーはスペア制作できますか?

    A.

    ディンプルキーはスペア制作できます。ただし、以下の点に注意する必要があります。
    ・依頼先によっては合鍵を作れない場合がある
    ・登録制ディンプルキーの場合は・セキュリティカードが必要
    ・合鍵から合鍵は作れない
    ・合鍵を制作するのに1ヶ月程度かかる
    スペア制作を依頼する際は、鍵の種類や費用、時間などを事前に確認しておきましょう。

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