鍵交換 自分で

鍵交換を自分でやってみよう!手順と注意点を徹底解説

2024.05.03 2024.05.05

経年劣化や合鍵紛失などで、鍵交換が必要になっていませんか? 業者に依頼すると費用がかさみますが、自分で交換すれば費用を大幅に節約できます。

本記事では、自分で鍵交換する手順を詳しく解説します。 必要な工具や注意点も紹介するので、ぜひ参考にしてください。

自分に合った鍵に交換して、より快適な暮らしを実現しましょう。

自分で鍵交換する前に確認すべき3つのポイント

自分で鍵交換する前に確認すべき3つのポイント

鍵交換は比較的簡単な作業なので、自分で行うのも1つの方法です。しかし、確認を怠ると失敗してしまい、思わぬトラブルを招いてしまう可能性があります。

自分で鍵交換する前に確認すべきポイントは、以下の3つです。

  • 交換する範囲
  • 鍵のメーカー・型番
  • 新しい鍵の防犯性

それぞれ詳しく解説するので、鍵交換を行う前に必ず確認しておきましょう。

交換する範囲

鍵交換といっても、シリンダーのみを交換する場合と、錠前ごと交換する場合があります。

交換する範囲 内容 おすすめなケース
シリンダーのみ 鍵穴部分のみを交換する方法 ・鍵穴が古くて動きが悪い
・鍵をなくしてしまった
・防犯性能をある程度向上させたいが、費用を抑えたい
錠前ごと 鍵穴部分だけでなく、ドアに埋め込まれている錠前全体を交換する方法 ・現在の鍵が著しく劣化している
・防犯性能を大幅に向上させたい
・デザインを変えたい

どちらを選ぶかは、現在の鍵の防犯性能や予算などを考慮して決める必要があります。

また、比較的簡単なのはシリンダーのみの交換です。錠前ごとの交換は作業が難しく、専門的な道具や知識が必要となります。錠前ごと交換したい場合は、専門業者に依頼するのがおすすめです。

鍵のメーカー・型番

新しい鍵を選ぶ際には、現在の鍵のメーカーと型番を確認する必要があります。

鍵にはさまざまな種類があり、ドアの種類や厚さに合ったものを選ばないと、取り付けられない場合があります。メーカーと型番がわかれば、互換性のあるシリンダーや錠前を選べるので、鍵選びに失敗するリスクを大幅に減らせるのです。

もし、メーカーや型番がわからない場合は、鍵の写真を鍵屋に持ち込むと調べてもらえます。

すでに廃盤になっている場合の対処法

現在の鍵がすでに廃盤になっている場合、サイズが合えば別のシリンダーで代替できる可能性があります。互換性のあるシリンダーや錠前を探すか、ドアの規格に合う鍵を探しましょう。

互換性のあるシリンダーを探す主な方法は、「メーカーに問い合わせる」「インターネットで検索する」「鍵屋に相談する」の3つです。自分で探せる自信がないときは、豊富な経験と知識を持つ鍵屋に相談するのがおすすめです。

また、ドアの規格に合う鍵を探す場合は、以下4つのサイズを計測します。

  • ドアの厚み(錠前の周囲に付いている装飾も含める)
  • フロントプレートの長さ(ドアの側面に付いている金属板)
  • ビスピッチの長さ(フロントプレートにあるビス穴同士の間隔)
  • バックセット(フロントプレー面からシリンダーの中心までの距離)

ドアの規格を調べておけば、メーカーや型番に縛られずに、自分の好みに合ったシリンダーや錠前を選べます。特に、ビスピッチは新しいシリンダーを取り付けるために必須の寸法です。ビスピッチが合致しないと、新しいシリンダーを取り付けられないので、正確に計測しておきましょう。

新しい鍵の防犯性

新しい鍵を選ぶ際には、防犯性能の確認も必要です。

近年、空き巣などの犯罪は巧妙化しており、玄関ドアの防犯対策はますます重要になっています。新しい鍵を選ぶ際には、デザインや機能性だけでなく、防犯性能も必ず確認する必要があるのです。

防犯性能は、一般社団法人「日本防犯連合会」が定める「防犯性能表示」で確認できます。防犯性能表示は、★の数で表されており、★が多いほど防犯性能が高いことを意味します。安全な暮らしを守るためには、少なくとも★2個以上のものを選ぶのがおすすめです。

鍵交換に必要な道具

鍵交換に必要な道具

自分で鍵交換する際に必要な道具は、主に以下の通りです。

  • 新しいシリンダー
  • プラスドライバー
  • マイナスドライバー

新しいシリンダーは現在の鍵と互換性のあるシリンダーを選びましょう。また、プラスドライバーはシリンダーを取り外したり取り付けたりするときに、マイナスドライバーはシリンダーの分解や調整をするときに必要です。それぞれ前もって準備しておきましょう。

あると便利!鍵交換に役立つアイテム

鍵交換する際、あると便利なアイテムは以下の通りです。

  • ペンチ
  • 潤滑油
  • ネジ滑り止め液

ペンチはシリンダーの取り外しや取り付け時に、ネジを回したり部品を掴んだりするのに役立ちます。特に、錆び付いたり固着したりしたネジを回す際には、ペンチがあると便利です。

潤滑油はシリンダーの動きを滑らかにするために使用します。新しいシリンダーを取り付けた後、潤滑油を注油するとスムーズな動作を維持できます。

そして、ネジ滑り止め液は、錆びついたネジや固着したネジを回すのに役立つ便利なアイテムです。ビスの溝に塗布すると摩擦力が高まり、回しやすくなります。

いずれのアイテムも、ホームセンターやネット通販で手軽に入手できるので、鍵交換する前に準備しておくとよいでしょう。

鍵交換は自分でできる!手順をわかりやすく解説

鍵交換は自分でできる

鍵交換に対して、「難しそう」「専門業者に頼まないとできないのでは?」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。実は、鍵交換は比較的簡単な作業で、 専門的な知識や道具がなくても挑戦できます。

鍵交換の手順をわかりやすく解説するので、DIYで挑戦したい方は参考にしてください。

シリンダーのみ交換する場合

シリンダーのみの交換は比較的簡単な作業であり、専門的な知識や道具がなくても挑戦できます。シリンダーのみ交換する手順は、以下の通りです。

  1. プラスドライバーでドア側面の金属板を外す
  2. マイナスドライバーでシリンダーを固定しているピンを抜く
  3. シリンダーを取り外す
  4. 新しいシリンダーを差し込み、ピンを差し込んで固定する
  5. ドア側面の金属板を取り付ける

シリンダーを取り外す際は、部品を紛失しないように注意しましょう。また、シリンダーを取り付けるときは、ネジを締めすぎてしまうとシリンダーが破損したり、ドアノブがスムーズに動かなかったりする可能性があります。ネジは軽く締め、ドアノブの動きを確認しながら、必要に応じて調整してください

錠前ごと交換する場合

錠前ごと交換する場合は、シリンダーのみ交換するよりも難易度が高くなります。できない作業ではないので、道具とある程度の技術がそろっているときは挑戦してみるとよいでしょう。

錠前ごと交換する手順は、以下の通りです。

  1. プラスドライバーでドア側面の金属板を外す
  2. マイナスドライバーでシリンダーを固定しているピンを抜く
  3. ドアノブ・丸座カバー・座金を取り外す
  4. 錠箱を固定している上下のビスを外し、錠ケースを引き抜く
  5. 逆の手順で新しい鍵を取り付ける

なお、自分で交換できる自信がないときは、専門業者に依頼するのがおすすめです。

プッシュプル錠のシリンダーを交換する場合

プッシュプル錠は、レバーハンドルでドアを開け閉めするタイプの錠前です。シリンダーのみ交換するだけであれば、比較的簡単に行えます

プッシュプル錠のシリンダーを交換する手順は、以下の通りです。

  1. ドアの内側から、ドアノブ固定ネジを外す
  2. 内側と外側に付いているドアノブを取り外す
  3. シリンダー固定ネジを外し、シリンダーを取り外す
  4. 新しいシリンダーをドアに取り付け、シリンダー固定ネジを締める
  5. ドアノブを取り付ける

取付完了後は鍵でドアを開け閉めし、スムーズに動作するかどうか確認しましょう。

引き戸錠を交換する場合

引き戸錠は、引き戸で使用するタイプの錠前です。引き戸錠には、大きく分けて「戸先錠」と「召し合せ錠」の2種類があります。それぞれの特徴と交換手順を見ていきましょう。

戸先錠の交換手順

戸先錠は、ドアの外側に取り付ける錠前です。ドアの開閉を制限し、防犯性を高める重要な役割を担っています。

戸先錠の交換手順は、以下の通りです。

  1. 室内からドアノブ・ストライクプレート・シリンダー・錠ケースを取り外す
  2. 新しい錠ケースをドアに取り付け、シリンダー・ストライクプレート・ドアノブを取り付ける
  3. 鍵で開け閉めし、ストライクプレートの位置を調整する

召し合せ錠の交換手順

召合せ錠は、ドアの内側に取り付ける錠前です。引き戸の補助錠として、防風や小児の誤操作防止などの役割を果たします。

召し合せ錠の交換手順は、以下の通りです。

  1. 室内からラッチ/鎌、錠ケースを取り外す
  2. 錠ケースを仮止めし、ラッチ/鎌を仮止めする
  3. 鍵を閉めてドアを合わせ、調整用の穴にセットピンを通す
  4. セットピンに合わせてビスを締め、セットピンを抜く
  5. ストライクプレートを調整し、ビスで固定する
  6. 化粧座を取り付け、ビスで固定する

最後に、スムーズに開け閉めできるか施錠に問題ないかを確認します。

自分で鍵交換する場合の費用相場

自分で鍵交換する場合の費用相場

自分で鍵交換すれば、部品代のみで済みます。部品代は使用する鍵の種類やメーカー、防犯性能によって大きく異なります。

  • シリンダー錠:5,000円~25,000円
  • プッシュプル錠:15,000円~25,000円
  • 引き戸錠:5,000円~15,000円

部品代はホームセンターやネット通販、メーカーからの取り寄せなどで購入できます。

鍵交換DIYの落とし穴!よくある失敗例と対策を紹介

よくある失敗例と対策

鍵交換は、防犯性を高めたり、壊れた鍵を修理したりする重要な作業です。しかし、DIYで行う場合はいくつかの失敗例があり、思わぬトラブルを招いてしまう可能性があります。

ここでは鍵交換DIYでよくある失敗例と、それぞれの対策を詳しく解説します。

間違った鍵を購入してしまった

鍵交換DIYで最もよくある失敗が、間違った鍵を購入してしまうことです。鍵にはさまざまな種類があり、形状や寸法、キーシリンダーの種類などが異なります。

間違った鍵を購入してしまうと、鍵が取り付けられなかったり防犯性が低下したりする恐れがあります。また、鍵は一度購入すると、防犯上の理由から返品できない場合が多いです。

間違った鍵を購入しないよう、十分注意しましょう。

作業中に部品を紛失してしまった

鍵交換作業中には小さな部品を扱うため、部品を紛失してしまうこともしばしば起こります。紛失した部品が見つからなければ、作業を中断せざるを得なくなります

特に、キーシリンダーの部品を紛失した場合、新しいキーシリンダーを購入し、取り付け直さなければいけません。作業する際は、紛失しやすい小さな部品は小皿やトレーにまとめて置いておくなどの工夫が必要です。

ネジ頭がつぶれて古い鍵が取れなくなった

古くなった鍵は、ネジが錆びたり固着したりして、 ネジ頭がつぶれてしまうことがあります。ネジ頭がつぶれてしまうとレンチをかけても回せないため、古い鍵を取り外せなくなります

対処法としては、ペンチで挟んで回したりネジザウルスを使ったりするのが有効です。自分で解決するのが難しい場合は、鍵屋に依頼するのがおすすめです。

自信がないときは業者依頼が安心!スムーズな設置が可能

シリンダーのみの交換は、比較的簡単な作業といわれています。しかし、慣れない人にとっては難易度が高く、失敗してしまうケースは少なくありません。

以下に該当する場合は、業者への依頼がおすすめです。

  • 交換できる自信がない
  • 初めて鍵交換を行う
  • 複雑な構造の鍵を取り付ける
  • すぐに交換してほしい
  • 必要な道具を持っていない

業者に依頼すればお金はかかりますが、経験豊富なスタッフが対応してくれるので、迅速かつ丁寧に鍵交換を行ってくれます。

【要注意】 マンション・アパート鍵交換は管理会社相談が必須

マンション・アパート鍵交換は管理会社相談が必須

マンションやアパートにお住まいであれば、1つだけ重要な注意点があります。それは鍵を交換する前に管理会社への相談が必要ということです。

多くのマンションやアパートでは、玄関ドアの鍵と共用部分の鍵(オートロック、エレベーターなど)が連動しています。そのため、個人の判断で鍵を交換してしまうと、共用部分の鍵が使えなくなってしまう可能性があります。

また、全ての部屋の鍵を開けられるマスターキーが存在する場合、鍵交換の際にはマスターキーの交換も必要です。マスターキーは管理会社によって厳重に保管されているため、居住者が勝手に交換することはできません。

仮に、管理会社への相談なしに鍵交換を行った場合は、規約違反として、追加費用の請求や、入居停止などの措置を受ける可能性があります。

鍵交換に関するご相談は『鍵のトラブル・セーフリー』へ

鍵交換は、防犯性を高めるための重要な作業です。 シリンダーのみの交換や、既存と同じメーカー・型番の鍵への交換であれば、普段DIYしない方でも比較的簡単に作業できます。しかし、錠前ごとの交換や電子錠の交換など難しい作業の場合は、無理せずに業者依頼がおすすめです。

信頼できる鍵屋をお探しの方には、優良業者を多数紹介している鍵のトラブル・セーフリーがおすすめです。安心して任せられる業者を簡単にピックアップできるので、ぜひチェックしてみてください。

鍵交換を自分でやってみよう!手順と注意点を徹底解説のよくある質問

  • Q. 鍵交換は自分でできますか?

    はい、鍵交換は自分でできます。
    鍵交換と聞くと難しいイメージがあるかもしれませんが、シリンダーのみの交換であれば、専門的な知識や技術がなくて行えます。

  • Q. 鍵のデザインは変えられますか?

    鍵のデザイン変更は可能です。ただし、デザインを変えたい場合はシリンダーを一変させる必要があるので、業者に依頼するのがおすすめです。
    経験豊富な業者は、鍵に関する専門知識と技術を有しており、適切なシリンダーを選定し、安全かつ迅速に交換作業を行ってくれます。既存の鍵とは別のデザインに変更する場合は、作業難易度が高まるため、業者に依頼したほうが安心です。

  • Q. 自分で鍵交換する場合の費用相場はいくらですか?

    交換する鍵の種類によって大きく異なりますが、費用相場は5,000円~25,000円です。
    自分で鍵交換する際は部品代のみで済むので、業者に依頼するよりも大幅に節約できます。ただし、自分で鍵交換を行う場合は、十分な知識と技術が必要です。自信がない場合は、無理せず業者に依頼しましょう。

  • Q. 自分で鍵交換する場合のリスクはありますか?

    自分で鍵交換を行う場合、以下のリスクが考えられます。
    1.作業失敗によるトラブル
    ・鍵が開閉できなくなる
    ・ドアや錠前に破損
    ・防犯性の低下
    2.怪我のリスク
    3.鍵穴のつまり
    また、自分で交換した場合は、業者の保証を受けることができません。万が一、不具合が発生しても、自己責任で修理する必要があります。

  • Q. マンション・アパートの鍵は交換できますか?

    鍵交換できるかどうかは、管理会社または大家さんの判断によります。
    仮に、勝手に鍵交換してしまうと契約違反となる可能性があります。場合によっては、入居停止になる恐れもあるので、自己判断せずに管理会社または大家さんに相談しましょう。