2024.10.03 2024.11.29
鍵を差し込んだのに回らない!こんなトラブルに見舞われていませんか?
鍵が回らないと、家に入れない、出かけられないなど、日常生活に支障をきたしてしまいます。とはいえ、鍵穴のトラブルは意外と自分で解決できる可能性が高いので、焦る必要はありません。
この記事では、鍵が入るけど回らないときの原因と対処法をわかりやすく解説します。慌てずに、ひとつずつ試して解決しましょう。
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鍵のトラブル
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目次
鍵が入るけど回らない原因は5つ
鍵が入るのに回らない原因として、主に以下の5つが考えられます。
- 鍵穴の汚れ
- 鍵の劣化
- 鍵穴内部の不具合
- ストライクのずれ
- ドアの歪み
それぞれ詳しく見ていきましょう。
鍵穴の汚れ
鍵穴にホコリやゴミが溜まっていると、鍵がスムーズに回らなくなることがあります。特に、屋外にある鍵穴は、風で運ばれてきた砂埃や金属粉、花粉、虫の死骸などが入り込みやすく、汚れが溜まりやすい環境です。また、長期間使用していない鍵穴も、汚れが固まってしまい、鍵の動きを妨げてしまいます。
鍵の劣化
鍵は長年使用していると、摩耗したり変形したりする場合があります。鍵穴との摩擦によって、鍵の山が削れて低くなったり、角が丸くなったりしてしまうのです。特に、真鍮製の鍵は比較的柔らかく、摩耗しやすい傾向があります。鍵専用のケースを使用したり、柔らかい布で包んだりしていないと、変形したり破損したりしてしまいます。
またギザギザした鍵は、構造上変形しやすいため注意が必要です。このような劣化により、鍵穴と鍵の形状が合わなくなり、鍵が回りにくくなることがあります。
鍵穴内部の不具合
鍵穴内部の部品が破損したり、ずれたりすると、鍵が回らなくなることがあります。鍵穴の内部にあるシリンダーが、摩耗や破損によって正常に動作しなくなるのです。
また、シリンダー内部にはタンブラーと呼ばれる小さな部品があります。タンブラーは、鍵のギザギザと合致することでシリンダーを回転させるための部品です。正しい鍵を差し込むとタンブラーが適切な位置に並び、シリンダーが回転して鍵が開きます。
しかし、このタンブラーが摩耗、変形、または鍵穴に砂や埃などの異物が入り込むことによって動きが悪くなり、鍵が回らなくなる場合があります。さらに、タンブラーを押し上げるバネが破損すると、タンブラーが正常な位置に戻らなくなり、鍵が回らなくなってしまうのです。
ストライクのずれ
ストライクとは、ドア枠に取り付けられている金具で、鍵をかけた時に鍵が引っかかる部分です。ストライクには、鍵のデッドボルトと呼ばれる突起部分がはまり込む穴が開いており、これによりドアをしっかりと固定する役割を果たします。
ドアの開閉を繰り返すことによって、ストライクを固定しているネジが緩み、ストライクの位置がずれることがあります。また、地震やドアへの強い衝撃などもストライクがずれる要因です。
ストライクの位置がずれると、鍵がうまく引っかからずに回らなくなるだけでなく、ドアが完全に閉まらなくなったり、隙間から風や音が入りやすくなったりと、防犯性や快適性を損なう可能性があります。
ドアの歪み
ドアが歪むと、ストライクと鍵の位置が合わなくなり、鍵が回らなくなります。特に、木製のドアは湿気の影響を受けやすいため、注意が必要です。湿気を吸ったり乾燥したりすることで膨張したり収縮したりし、歪みが生じやすい傾向にあります。
例えば、梅雨の時期に湿気を多く含んで膨張すると、ドアが枠に当たって閉まりにくくなったり、逆に冬場に乾燥して収縮すると、ドアと枠の間に隙間ができてガタつくようになったりします。
また、長年使用しているうちに、ドア枠やドア本体が徐々に歪んでくることもあるでしょう。さらに、地震によってドア枠が歪むこともあります。
ドア枠とドアの間に隙間ができていないか、ドアがスムーズに開閉するかなどを確認すれば、歪みをチェックできます。
鍵が回らないときに絶対避けるべきNG行動
鍵が回らない!そんな時、焦って間違った対処をしてしまうと、状況を悪化させてしまう可能性があります。
ここでは、鍵が回らないときに絶対避けるべきNG行動とその理由を解説します。
無理やり鍵を回す
鍵が回らないからといって、無理に力を加えるのは絶対にやめましょう。
鍵が折れてしまったり、鍵穴内部を傷つけてさらに回らなくなる可能性があります。最悪の場合、鍵穴を完全に壊してしまい、交換が必要になることも。
鍵がスムーズに回らない場合は、落ち着いて他の原因を探るか、専門業者に依頼しましょう。
鍵穴に異物を入れる
鍵穴に異物を入れるのもNGです。ホコリやゴミを取り除こうとして、細い棒や針金などを鍵穴に差し込むと、内部の繊細な部品を傷つけたり、詰まらせてしまう可能性があります。
鍵穴の掃除には、エアダスターや鍵穴専用のクリーナーを使用しましょう。
自分で鍵を分解する
鍵や鍵穴の構造は複雑で、専門的な知識が必要です。
自分で分解しようとすると、部品を破損したり、元に戻せなくなったりする可能性があります。鍵穴内部に問題がある場合は、無理に自分で修理しようとせず、鍵業者に依頼しましょう。
鍵専用ではない潤滑剤を使う
鍵穴に潤滑剤を差す場合は、必ず鍵専用の潤滑剤を使用してください。鍵穴専用ではない潤滑剤は、成分によっては鍵穴内部を傷めたり、動きを悪くする可能性があります。
例えば、食用油や機械油などは、時間の経過とともに固まってしまい、鍵の動きを阻害する原因になります。
鍵穴を叩く
鍵穴を叩いても、鍵が回るようになることはほとんどありません。
かえって鍵穴やドアを傷つけてしまう可能性があるので、避けましょう。ストライクのずれが原因で鍵が回らない場合は叩くのではなく、ドライバーなどでストライクの位置を調整する必要があります。
自分でできる対処法
専門業者に依頼する前に、自分でできる対処法を試してみるのも一つの手です。自分で対処できれば、費用を抑えられるうえに、すぐに問題を解決できるといったメリットがあります。
とはいえ、無理な対処は禁物です。状況を悪化させてしまう可能性もあるので、不安な場合は無理せず鍵業者に相談しましょう。
鍵穴の汚れを取り除く
鍵穴にホコリやゴミが詰まっている場合は、エアダスターを使って吹き飛ばしたり、鍵穴専用のブラシで優しくかき出したりして汚れを取り除きましょう。掃除機で吸い取るのも効果的です。
ただし、鍵穴内部を傷つけないように、先の尖ったものや硬いものは使用しないでください。
鍵穴に潤滑剤を注す
鍵穴の動きが悪くなっている場合は、鍵穴専用の潤滑剤を注しましょう。潤滑剤を注すことで、鍵の滑りが良くなり、スムーズに回せるようになります。
ただし、潤滑剤を注しすぎると、ホコリやゴミが付着しやすくなるため、適量を守るのがポイントです。また、鍵穴専用ではない潤滑剤は使用しないでください。
鍵穴が凍結している場合は温める
冬場に鍵穴が凍結して鍵が回らない場合は、ドライヤーの温風を当てて鍵穴を温めましょう。凍っていた水分が溶けて、鍵がスムーズに回るようになります。もしドライヤーが手元にない場合は、使い捨てカイロや、温かい飲み物を入れたペットボトルなどを鍵穴に当てて温める方法もあります。
注意点としては、お湯の使用は避けることです。お湯をかけると、鍵穴内部に水が入り込んで再び凍結してしまう可能性があります。また、鍵穴やドアの金属部分を錆びさせる原因にもなるので、お湯は使わないようにしましょう。
鍵を掃除する
鍵に付着した汚れや錆は、鍵穴の動きを悪くする原因になります。柔らかい布で鍵を拭いたり、歯ブラシで汚れを落とすなどして、鍵を綺麗にしましょう。
錆がひどい場合は、金属磨き用の研磨剤を使用するのも効果的です。
鉛筆で鍵をなぞる
鍵のギザギザ部分が摩耗している場合は、鉛筆で鍵をなぞってみましょう。鉛筆の芯の黒鉛が潤滑剤の役割を果たし、鍵の滑りを良くする効果が期待できます。
ただし、あくまでも応急処置なので、根本的な解決には鍵の交換が必要です。
スペアキーを試す
もしスペアキーを持っている場合は、スペアキーで鍵を開けてみましょう。メインキーで開かない場合でも、スペアキーなら開くことがあります。
スペアキーでも開かない場合は、鍵穴やドアに問題がある可能性が高いです。
ドアをずらして鍵を回す
ドアの歪みが原因で鍵が回らない場合は、ドアを軽く押したり引いたりして、位置を調整しながら鍵を回してみましょう。すると、鍵穴とストライクの位置が合い、鍵が回るようになることがあります。
ただし、無理に力を加えるとドアを傷つける可能性があるので、注意が必要です。
ストライクの位置を調整する
ストライクの位置がずれている場合は、ドライバーを使ってネジを緩め、ストライクの位置を調整しましょう。鍵とストライクの位置関係が改善され、鍵がスムーズに回るようになるはずです。調整後は、ネジをしっかりと締め直してください。
ただし、ストライクの調整は、ある程度のDIYの知識が必要になります。不安な方は、専門業者に相談しましょう。
サムターンのネジを締める
サムターンとは、ドアの内側にあるツマミのことです。サムターンが緩んでいると、ツマミを回したときに、その回転力がシリンダーにしっかりと伝わらず、鍵がうまく回らなくなります。この場合、ドライバーでネジを締め直すと、サムターンとシリンダーの連携が回復し、鍵がスムーズに回るようになるはずです。
もし、ネジを締め直してもサムターンが緩い場合は、ネジ穴が摩耗している可能性があります。その場合は、鍵業者に相談して修理・交換してもらうと良いでしょう。
鍵を乾かす
鍵が濡れている場合は、よく乾かしてから使用しましょう。濡れた鍵を鍵穴に差し込むと、鍵や鍵穴の金属部分が錆びたり、腐食したりする可能性があります。錆や腐食が進むと、鍵穴の動きが悪くなるだけでなく、最悪の場合、鍵が抜けなくなったり折れたりしてしまいます。
このようなトラブルを防ぐためにも、鍵が濡れている場合は、よく乾かしてから使用するのがポイントです。
シリンダーを交換する
シリンダーは鍵穴の心臓部とも言える部品で、鍵の施錠・解錠を行うための複雑な機構を備えています。長年の使用や衝撃、異物の混入などによって、シリンダー内部の部品が摩耗したり破損したりする場合は交換が必要です。
シリンダーの交換は専門的な知識と技術を要するので、専門業者への依頼がおすすめです。
こちらの記事では、シリンダーの種類と選び方について詳しく解説しています。シリンダー交換を検討中の方は、参考にしてみてください。
さらに詳しく知りたい方はこちら
【完全ガイド】シリンダーの鍵交換は自分でできる!交換方法を解説
2024.03.30 2024.11.29
専門業者に依頼する目安
鍵のトラブルは、自分で解決できるものもありますが、専門業者に依頼したほうが良いケースもあります。以下に、鍵業者に依頼する目安となる状況をまとめました。
鍵穴・鍵の状態 | ・鍵穴に異物が詰まっていて、自分で取り除けない ・鍵が折れてしまった ・鍵穴が破損している ・鍵が曲がったり、摩耗したりして、鍵穴にスムーズに入らない ・鍵穴内部で部品が外れているような音がする |
ドアの状態 | ・ドアが歪んでいて、鍵穴とストライクの位置が合わない ・ドア枠が破損している ・ドアクローザーが故障している |
その他 | ・鍵を紛失した ・鍵を盗まれた ・防犯性を高めたい ・鍵の仕組みがよくわからない ・自分で対処することに不安がある |
上記以外にも、鍵のトラブルで困ったことがあれば、まずは鍵業者に相談するのがおすすめです。鍵業者は、鍵に関する専門家であり、豊富な知識と経験を持っています。トラブルの原因を正確に診断し、適切な解決策を提案してくれるでしょう。
業者への鍵交換依頼を検討しているなら、こちらの記事も必ずチェックしてください。
鍵交換の完全ガイド!種類と選び方をわかりやすく解説
鍵トラブルを防ぐための予防策
鍵トラブルは、日常生活に支障をきたすだけでなく、防犯上のリスクも高めてしまいます。しかし、日頃から少しの注意とケアを心がけることで、多くの鍵トラブルは防げます。
最後に、鍵トラブルを防ぐための簡単な予防策を紹介します。
鍵穴を定期的に掃除する
鍵穴にホコリやゴミが溜まると、鍵の動きが悪くなり、スムーズに回らなくなる原因となります。特に、屋外に設置されている鍵穴は、風雨にさらされるため、汚れが溜まりやすいです。
鍵穴の掃除は、月に1回程度を目安に行いましょう。エアダスターでホコリを吹き飛ばしたり、鍵穴専用のブラシで優しくゴミを取り除いたりすると、鍵穴を清潔に保てます。また、掃除機を使ってホコリを吸い取るのも効果的です。
鍵を適切に保管する
鍵を適切に保管するのも、紛失や破損のリスクを減らす有効な手段です。
鍵は、他の硬いものと接触すると、傷ついたり曲がったりする可能性があります。そのため、ポケットやバッグに直接入れるのではなく、鍵専用のケースやキーホルダーを使用して保管するのがおすすめです。
また、高温多湿の環境は、鍵の錆や変形を招く原因となります。直射日光の当たらない、風通しの良い場所に保管するようにしましょう。
潤滑剤を使用する
鍵穴に潤滑剤を使用すれば、鍵の動きを滑らかにし、摩耗を防げます。鍵穴専用の潤滑剤を、3ヶ月に1回程度を目安に注油しましょう。
ただし、潤滑剤を注しすぎると、逆にホコリやゴミが付着しやすくなってしまうため、注意が必要です。適量を守って使用しましょう。
鍵が入るけど回らないときは『鍵のトラブル・セーフリー』にご相談を
鍵が入るのに回らないというトラブルは、鍵穴の汚れや鍵の変形、凍結など、さまざまな原因が考えられます。焦らず、ひとつずつ試していけば、多くの場合、解決できるはずです。ただし、無理に鍵を回したり、鍵穴に異物を入れたりするのは避けましょう。解決しない場合は、鍵業者への相談がおすすめです。
『鍵のトラブル・セーフリー』では、鍵の紛失や故障など、鍵に関するあらゆるトラブルに対応する鍵屋を多数紹介しています。安心して任せられる鍵屋をお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。
鍵が入るけど回らない!その原因と対処法を徹底解説のよくある質問
-
Q. 鍵穴に潤滑剤は何を使えばいいですか?
A.鍵穴専用の潤滑剤を使用してください。ホームセンターや鍵屋さんで販売されています。鍵穴専用でない潤滑剤(例えば、食用油や機械油など)は、鍵穴内部を傷めたり、動きを悪くする可能性があるので避けましょう。
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Q. 鍵が折れてしまった場合はどうすればいいですか?
A.無理に自分で取り出そうとせず、鍵業者に依頼してください。鍵穴内部を傷つけてしまう可能性があります。鍵業者は、専用の工具を使って、鍵を安全に取り除いてくれます。
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Q. ドアの歪みは自分で直せますか?
A.軽度な歪みであれば、自分で調整できる場合もありますが、歪みがひどい場合は、専門業者に依頼する必要があります。無理に調整しようとすると、ドアを傷つけてしまう可能性があるので、注意が必要です。
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Q. 鍵業者に依頼するといくらくらいかかりますか?
A.作業内容や鍵の種類、業者によって異なりますが、一般的な鍵開け作業であれば、5,000円~20,000円程度が相場です。鍵の交換や修理が必要な場合は、別途費用がかかります。事前に見積もりを取るのがおすすめです。
-
Q. 鍵トラブルを防ぐために、他に何かできることはありますか?
A.定期的な鍵穴の掃除や鍵の適切な保管に加えて、防犯性の高い鍵に交換することも有効な手段です。ピッキング対策が施された鍵や、複製が難しい鍵など、さまざまな種類の鍵があります。鍵業者に相談して、自分に合った鍵を選んでみましょう。
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