引っ越し時の調味料はどうする?梱包や捨て方のポイントを解説
2024.02.20 2024.09.04
本記事では、引っ越し時の調味料の扱い方を徹底解説していきます。
引っ越しの際、梱包や運び方が難しいアイテムの1つ、調味料。
「こぼれやすい調味料の梱包の仕方は?」
「捨てるものと新居に持っていくものを分ける基準やコツはある?」
といった疑問をお持ちの方も多いでしょう。引っ越し時の対処法が知りたい方は、ぜひ本記事を最後までチェックしてみてください。
目次
引っ越しの際に調味料はどう扱えばいい?
調味料を引っ越しでどのように扱うべきか、考える際のポイントは以下の2点です。
- 引っ越しまでにできるだけ使い切る
- 運ぶものと捨てるものを分ける
賞味期限や保存状況が気になりがちな調味料は、「運ぶ」だけでなく「使い切る」「捨てる」といった扱いもできます。それぞれの具体的なポイントを見ていきましょう。
引っ越しまでにできるだけ使い切る
引っ越しを控えている場合、調味料は可能な限り使い切るのがおすすめです。引っ越しまでに調味料を使い切っておけば、扱いに悩むことはありません。
調味料を減らすと荷物が少なくなる点もメリットです。荷物が減れば面倒な梱包作業を省略できるほか、引っ越し代が安くなる可能性もあります。
引っ越し日から逆算して計画を立てると、調味料を上手に減らしやすくおすすめです。計画が狂って万が一途中で必要な調味料が足りなくなった場合は、小さいサイズの調味料を買い足しましょう。
運ぶものと捨てるものを分ける
引っ越しまでに使い切れなかった調味料は、「新居に持っていくもの」と「捨ててしまうもの」に分けましょう。次の条件に当てはまるものは、引っ越し前に捨てるのがおすすめです。
- 賞味期限が近い
- 少ししか残っていない
- 長期間使っていない(引っ越し後も使わない可能性が高い)
- 開封後あまり使っていない
賞味期限は、未開封の状態、かつ適切に保存している場合の期日です。すでに開封した調味料は、期限内であっても「開封後1カ月以上」経過していれば捨てましょう。
引っ越しで調味料の運び方に注意すべき理由
引っ越し先に持っていく調味料は、運び方に注意する必要があります。主な理由は次の通りです。
- 車内の温度変化が激しいから
- 車内で衝撃や圧力がかかりやすいから
2つのポイントを意識せずに運ぶと、トラブルを引き起こします。ここでは、それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。
車内の温度変化が激しい
引っ越しトラックの車内は、温度が激しく変化します。通常は外気に比べ10~15℃程度高く、夏場には50℃近くにまで達することも。
車内の温度変化が大きくなると、調味料が劣化します。
そもそも、引っ越しトラックは食品の運搬を想定して設計されていません。そのため、調味料を引っ越しトラックに載せて運ぶ場合は、調味料の種類に合った梱包で対策する必要があります。温度変化の影響を受けやすい調味料は、特に注意が必要です。
車内で衝撃や圧力がかかりやすいから
引っ越しトラックに載せた荷物には、車内で衝撃や圧力がかかります。
トラックは平らな道を一定の速度で走るわけではなく、路面状況が悪い道を走ったり加速・減速したりもするためです。
車内の荷物は可能な限り保護されますが、完全に固定されるわけではありません。車内で衝撃や圧力がかかると、調味料の容器によっては割れてしまう恐れがあります。
また、衝撃や圧力を受けて調味料の中身が飛び出した場合、他の荷物にも被害を与えかねません。引っ越しトラックで調味料を運ぶ際は、車内で衝撃や圧力がかかることも考慮して対策する必要があります。
引っ越し時の調味料の梱包方法
調味料の種類は、以下の4つに大きく分けられます。
- 液体類
- ビン製品
- 粉類
- 要冷蔵品
上記複数の特徴をあわせもった調味料もありますが(「液体が入ったビン製品」や「要冷蔵の液体」など)、引っ越し先に調味料を持っていく場合は、種類に合わせた梱包が必要です。ここでは、調味料を安全に運搬するための梱包の仕方をご紹介します。
液体類
液体類の調味料は、運搬中に液体が漏れ出ないように梱包しなければなりません。万が一液体が漏れ出ると、他の荷物を汚してしまいます。
液体類の調味料を梱包する際は、容器のキャップやふたの部分にラップをかぶせ、輪ゴムで固定しましょう。その上からキッチンペーパーを巻いて輪ゴムで止め、さらに容器全体を新聞紙で包んでポリ袋に入れておくと安心です。
ダンボールに入れる際はキャップやふたを上向きにし、できるだけ隙間がなくなるように並べていきます。ダンボールの中で調味料が倒れるのを防ぐために、隙間を新聞紙などで埋めておくことも大切です。
ビン製品
ビン製品の調味料は、運搬中に割れないように梱包する必要があります。
小さなビンに入った調味料はまとめて梱包用ラップで包み、ビンが大きい場合は液体類と同じ要領で梱包しましょう。
ビン同士がぶつかると割れてしまうため、新聞紙などを隙間に詰め込んでおきます。中身が漏れ出ないよう、キャップやふたを上向きにしてダンボールに並べることも重要です。
それでもビンが割れないか不安を感じるなら、プラスチック製の容器やペットボトルに移し替えるのもよいでしょう。
粉類
砂糖・塩・こしょうなど粉類の調味料は、中身が飛び出してしまうと後で清掃に苦労します。小麦粉や片栗粉などの穀物・粉物を一緒に運搬する際も、同様の注意が必要でしょう。
袋に入れたまま使っている場合は、中身が出ないように口の部分を止め、袋ごと容器やポリ袋に入れて運ぶと安心です。
袋から出して容器やビンに入れているなら、液体類やビン製品と同じ梱包方法で対処しましょう。ビンは割れやすいため、ポリ袋に入れなおして梱包するのもおすすめです。
なお、粉類は周囲のにおいを吸収しやすい性質を持っています。他の粉類と一緒に梱包せず、1種類ずつ梱包しましょう。洗剤や石鹸と同じダンボールに入れるのもNGです。
冷蔵品
マヨネーズや味噌など冷蔵保存が必要な調味料は、そのまま運ぶとトラック車内の温度変化の影響をもろに受けてしまいます。味や品質が悪くなるだけでなく、使えなくなることも。
要冷蔵の調味料は、保冷剤と一緒にクーラーボックスに入れて運びましょう。引っ越しトラックに載せず、宅配業者のクール便で運ぶのも1つの方法です。
ただし、調味料の種類によっては、保冷対策をしても風味が落ちてしまうケースがあります。冷蔵品は引っ越し前に使い切るか、思い切って捨てることも検討するといいでしょう。
引っ越し時の調味料の捨て方
引っ越し前に捨てられる調味料がある場合は、適切な方法で処分しましょう。
調味料の捨て方については、以下の種類に分けてご紹介します。
- 液体類
- 固形類
- 粉類
- 食用油
それぞれ詳しく見ていきましょう。
液体類
醤油やみりんなど粘度のない液体類の調味料は、紙類に染み込ませた上で、燃えるゴミとして捨てます。吸収率の高いキッチンペーパーやティッシュペーパーを使うのがおすすめです。
マヨネーズやケチャップなど、やや粘性がある液体類は、キッチンペーパーに絞り出してからポリ袋に入れて捨てます。そのまま燃えるゴミに出しましょう。
なお、自治体によっては容器のまま液体類の調味料を捨てられるケースがあります。処分前に自治体のホームページなどで確認してみましょう。
固形類
味噌やジャムなど固形類の調味料は、中身を新聞紙やキッチンペーパーの上に出して包み込み、ポリ袋に入れて燃えるゴミに出せます。
バターやマーガリンは常温に出しておくと液状になるため、紙類に染み込ませて燃えるゴミとして捨てましょう。ポリ袋に入れておけば、液体が漏れ出るのを防げます。
粉類
粉類の調味料は、そのままポリ袋に入れて燃えるゴミとして捨てられます。ポリ袋に入れる際は、中身が飛び散らないように注意しましょう。ポリ袋を二重にしておくと安心です。
粉類の調味料をキッチンのシンクから下水に流すと、途中で固まって配水管が詰まってしまいます。少量でも、ポリ袋に入れて燃えるゴミに出しましょう。
なお、余った食用油も処分するなら、小麦粉や片栗粉と混ぜて燃えるゴミに出すのがおすすめです。食用油と粉類を混ぜると冷めたときに固まるため、処理しやすくなります。
食用油
少量の食用油は、市販の凝固剤や処理袋を使って処分するのが簡単です。量が多い場合は液体類の調味料と同様、紙類に染み込ませて燃えるゴミに出しましょう。
牛乳パックの中に新聞紙を詰め込み、その中に食用油を流し込んで捨てる方法もあります。ただし、自治体によっては禁止されているケースもあるため、事前の確認が必要です。
食用油をそのまま下水などに捨てると、環境汚染につながってしまいます。必ず上記の方法で処分しましょう。
引っ越しの際に調味料を運ぶ場合のポイント
引っ越し先に調味料を運ぶ際に意識したいポイントは、次の3点です。
- 調味料が入っているダンボールにメモをする
- 1つのダンボールに調味料を詰め込みすぎない
- 調味料だけ自分で運ぶと安心
安全かつスムーズに調味料を運ぶためにも、3つのポイントは必ず押さえておきましょう。
調味料が入っているダンボールにメモをする
調味料を入れたダンボールには、「逆さま厳禁」「下積み厳禁」「天地無用」などを書いたメモを貼っておきます。
ダンボールに注意書きをしておくことで、荷積みや荷卸しの際に丁寧に取り扱ってもらえます。引っ越し先で調味料が入ったダンボールを見つけやすくなることもメリットです。
それでも不安を感じるなら、「調味料が入っているので丁寧に取り扱ってください」と、引っ越し業者に伝えておきましょう。
1つのダンボールに調味料を詰め込みすぎない
ダンボールに調味料を詰め込みすぎると、運搬中にダンボールの底が抜けてしまう恐れがあります。ダンボールには調味料を入れすぎないようにしましょう。
引っ越し先に持っていきたい調味料が多い場合は、重量が重いものと軽いものに分けて梱包するのがおすすめです。重い調味料を小さめのダンボールに少量入れれば、ダンボールの底が抜けにくくなります。
また、ダンボール内の調味料が多くなると、運搬中に調味料同士がぶつかりやすくなることもにも注意が必要です。衝撃や圧力で中身が飛び出さないように、新聞紙やタオルなどの緩衝材を入れましょう。
調味料だけ自分で運ぶと安心
調味料の梱包にどれだけ気を使っても、温度変化や衝撃・圧力によるリスクは避けられません。より安全に調味料を運びたい場合は、調味料だけ自分で引っ越し先に持っていきましょう。
自家用車で運べば車内の温度を調整しやすく、マヨネーズや味噌といった冷蔵保存が必要な調味料も安心して運べます。
引っ越しの際は調味料の扱いに注意しよう
引っ越しの際に調味料をどのように扱えばよいのか、お分かりいただけたかと思います。
引っ越し先に調味料を運ぶ際は、種類ごとの適切な梱包が不可欠です。また、旧居で調味料を捨てる場合は、調味料ごとの適切な処分方法を守りましょう。
セーフリーでは、運搬中のあらゆるリスクに最大限配慮できる実績豊富な業者を多数紹介しています。業者選びにお悩みの方はお気軽にお問い合わせください。
さらに詳しく知りたい方はこちら
冷蔵庫を引越し時に自分で運ぶ方法!運搬時のコツや安全上の注意点も解説
2024.02.08 2024.02.08
引っ越し時の調味料はどうする?梱包や捨て方のポイントを解説のよくある質問
-
Q. 引っ越し時の調味料は運ぶ?捨てるべき?
A.賞味期限が近いものや少ししか使っていないものは、処分がおすすめです。
-
Q. 要冷蔵の調味料はどのように運べばいい?
A.保冷剤とともに、クーラーボックスに入れて運びましょう。
-
Q. 調味料はラックや棚に入ったまま引っ越し業者にお任せできる?
A.安全に運べることが保証できないため、通常は断られます。