2025.06.11 2025.06.22
本記事では、貴金属の買取トラブル事例を徹底解説します。
貴金属は査定額が大きいケースが多く、買取トラブルが起こりがちです。事実、自治体や国民生活センターなどが注意喚起している事例も多くあります。
そこで今回は「どんなトラブルがある?」「回避するにはどうしたら良い?」などといった疑問にお答えします。
実際にトラブルに遭った場合の解決策、適正価格で査定してもらうための方法もまとめました。ぜひ参考にしてください。
目次
貴金属のよくある買取トラブル事例5選!
貴金属の買取を検討する際、トラブルに巻き込まれないためにも、事前にリスクを把握しておくことが重要です。貴金属の主な買取方法には、出張・店頭・宅配の3種類があります。
それぞれの買取方法で発生しがちなトラブル事例を、詳しく見ていきましょう。
事例1:査定額が相場以下だった
査定額が貴金属の相場より著しく低い事例は、多数あります。これは、貴金属の知識がない消費者に、実際よりも低い査定額を提示し、安価で買い取ろうとする事例です。
店舗側は「今日の相場はこんなものです」といった曖昧な理由を述べたり、具体的な査定基準を説明しなかったりします。特に、宅配買取は相手の顔が見えないため、このようなトラブルが発生しがちです。
事例2:強引に買取された
消費者の意思に反して、強引に貴金属を買い取ろうとする事例もあります。特に、出張買取でこのようなケースが見受けられるため、注意しましょう。
査定員が自宅を訪問した際、査定額に納得せず売却を断っても、「今売らないと損をする」「他店ではもっと安くなる」などと執拗に勧誘したり、長時間居座ったりすることがあります。
この事例では、断りづらい雰囲気に追い込まれ、不本意ながら売却してしまうことも少なくありません。
事例3:断っても帰ってくれなかった
出張買取においては、査定後に売却を断っても、業者がなかなか帰ろうとしない事例もあります。
査定額に不満を持ち、売却を拒否しても、「考え直してください」「せっかく来たのだから」などと言って居座り続け、精神的な圧力をかけてきます。
自宅に他人がいる焦りや不安から、最終的に売却に応じてしまう方も多いでしょう。出張買取はクーリングオフ制度が適用される場合があることを念頭に置きつつ、きっぱり断ることが大切です。
事例4:品物を送った後に連絡が来なかった
宅配買取においては、品物を送った後に業者からの連絡が途絶えてしまう事例があります。
貴金属を宅配便で業者に送付したにもかかわらず、到着確認の連絡や査定結果の連絡がいつまで経っても来ず、問い合わせをしても連絡が取れないケースです。
この事例では、大切な貴金属が紛失したのではないか、あるいは悪質な業者に持ち逃げされたのではないかと不安に襲われます。宅配買取を利用する際は、追跡サービスのある発送方法を利用しましょう。
事例5:キャンセルや返金に応じてもらえなかった
貴金属の売却後、キャンセルを申し出ても業者が応じようとしない事例もあります。特に、「一度売買契約が成立したらキャンセルはできない」などと主張されると、諦めてしまう方も多いでしょう。
この事例では、消費者に法的な知識がないことを逆手に取られ、正当な権利行使を妨げられる可能性があります。契約する前に、キャンセルポリシーや返金に関する規定を必ず確認してください。
さらに詳しく知りたい方はこちら
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貴金属の買取トラブルに遭ったときの対処法|未然に防ぐ方法も
続いて、貴金属の買取トラブルに遭ったときの対処法を紹介します。基本の対処から、トラブル別の対処まで解説しているので、未然に防ぐためにも参考にしてください。
毅然とした態度で対応する
悪質な業者と対峙する際には、まず毅然とした態度で対応することが重要です。少しでも不安を感じたり、納得できない点があれば、曖昧な返事をせず「結構です」「お断りします」とはっきり伝えましょう。
また、自宅での出張買取の場合は一人ではなく、家族や友人に同席してもらうのがおすすめです。難しい場合は、第三者に電話で状況を伝えるなど、外部と繋がっていることを業者に示してください。
具体的にトラブル事例別の対処は、以下で詳しく解説していきます。
査定額が低いときの対処法:相場を確認しておく
「査定額が明らかに低い」「相場と大きくかけ離れている」と感じた場合は、以下の方法を試しましょう。
- 相場を確認しておく
- 即決しない
- 複数店舗で比較する
貴金属の買取相場は日々変動しますが、事前にインターネットなどで大まかな相場を調べておきましょう。相場を知っているだけで、不当な低額査定を見抜けます。
提示された金額に納得できなければ、その場で売却せず「一度検討します」と持ち帰る、あるいは「他の店舗でも査定してもらいます」と伝えましょう。
複数の買取店で査定してもらい、提示額を比較すれば、適正な価格で買い取ってくれる業者を見つけやすくなります。
キャンセルや返品できない、連絡が来ないときの対処法:相談窓口へ問い合わせる
宅配買取などで「キャンセルに応じてもらえない」「品物を送ったのに連絡が来ない」といった状況になった場合は、以下の機関に相談しましょう。
- 消費生活センター
- 国民生活センター
- 弁護士
消費生活センターや国民生活センターは、消費者トラブル全般について相談できる公的機関です。専門の相談員が、状況に応じた適切なアドバイスや業者との交渉の仲介などを行ってくれます。
悪質な業者とのトラブルが深刻化し、法的な解決が必要になった場合は、弁護士に相談するのも1つの手です。
強引に売買されたときの対処法:クーリングオフ制度を利用する
出張買取など、自宅への訪問による契約で強引に売買されてしまった場合は、クーリングオフ制度を利用できる可能性があります。
クーリングオフは、訪問販売や電話勧誘販売などの特定の取引において、契約後に頭を冷やして考え直し、一定期間内であれば無条件で契約を解除できる制度です。
クーリングオフの対象期間は、原則として契約書を受け取った日を含めて8日間です。契約解除の意思表示は必ず書面で行い、内容を証明できるよう特定記録郵便や簡易書留で送付しましょう。
ただし、自身で店舗に出向いて契約した場合は、クーリングオフの対象外です。特定の種類の商品も対象外となることがあるため、注意してください。
断っても帰ってくれないときの対処法:警察へ通報する
出張買取などで、売却を断っているのに業者がなかなか帰ろうとせず、困ってしまうときは警察への通報も視野に入れてください。
「これ以上、居座るなら警察を呼びます」などと業者に明確に伝えましょう。再三の帰宅要請に応じず、居座り続ける場合は、不退去罪に該当する可能性があります。
身の危険を感じたり、精神的に追い詰められたりした場合は、迷わず110番に通報してください。警察に介入してもらえば、速やかに解決できるケースがほとんどです。
貴金属の買取トラブルを回避するために要チェック!避けるべき業者の4つの特徴
トラブルに巻き込まれないためには、業者選びが非常に重要です。ここでは、避けるべき業者の特徴を4つご紹介します。これらの特徴に当てはまる業者には注意し、慎重な判断を心がけましょう。
詳細な会社情報の明記がない
信頼できる買取業者は、会社の所在地や電話番号、代表者名や古物商許可番号などの情報を、明確に表示しています。情報がどこにも明記されていない、情報が曖昧な業者は避けるべきです。
特に、電話番号が携帯電話のみであったり、所在地が不明瞭であったりする場合は注意しましょう。情報が不透明な業者は、連絡が取れなくなったり、責任の所在が不明確になったりするリスクが高いです。
事前に見積書を提示しない
査定を行う前に、詳細な見積もりを提示しない業者は避けるべきです。良心的な業者は、査定の前に貴金属の種類や品位、重さに基づく買取価格を明確に提示してくれます。
口頭での説明だけで具体的な書面を残そうとしない業者や、「とりあえず品物を見せてほしい」と言って、査定の根拠を明確にしない業者は要注意です。
後から金額が曖昧になったり、不当な理由で減額されたりする可能性があります。必ず、書面で見積もりを提示してもらい、その内容をしっかり確認しましょう。
貴金属の知識や買取実績がない
貴金属の専門鑑定士がいない、または貴金属に関する知識が乏しい業者も避けるべきです。貴金属の価値は、種類・品位・重さ、そして市場相場によって決まります。
専門知識がなく、適切な鑑定ができない業者は、貴金属の真の価値を見極められず、不当に安い価格で買い取ろうとする可能性があり、注意が必要です。
また、買取実績が乏しい業者も避けましょう。過去の買取実績が少ないと、経験不足から適切な査定ができない、あるいは悪質な買取を行うリスクがあります。
契約を急かしてくる
「今すぐ売らないとこの値段は出せない」「今日中なら特別価格で買い取ります」などと、契約を強く急かしてくる業者は避けましょう。
特に、出張買取などで自宅を訪問し、消費者が考える時間を与えずにその場での契約を迫る手口は、悪質な業者の典型的な特徴です。
冷静に判断する時間を与えず、焦りや不安を煽ることで不本意な契約を結ばせようとします。このような場合は、「持ち帰って検討したい」「別の業者にも査定してもらいたい」などと伝えましょう。
トラブルを回避した後は!貴金属を適正価格で売るためのポイント
ここでは、大切な貴金属を後悔なく売るための6つのポイントを詳しく解説します。
実績豊富な業者を選ぶ
貴金属の買取実績が豊富な業者は、市場の動向やさまざまな貴金属の種類・品位に関する専門知識が豊富であり、適正な査定が期待できます。
多くの買取実績は、それだけ多くの顧客から信頼を得てきた証とも言えるでしょう。業者のサイトで、これまでの買取事例や取扱品目の幅を確認し、透明性のある情報公開をしているかを確認してください。
実績が豊富であればあるほど、安心感を持って取引を進められます。
事前に丁寧な見積書を出してもらう
査定を依頼する際は、口頭での説明だけでなく、必ず書面などで詳細な見積書を提示してもらいましょう。見積書には、査定対象の貴金属の詳細と最終的な買取金額が明記されているはずです。
また、査定額の算出根拠について、疑問点がなくなるまで丁寧に説明してくれる業者を選ぶことも大切です。金額だけでなく、詳細まで説明してくれるのは、信頼できる業者の特徴の1つです。
口コミや評価の良い業者を選ぶ
実際にその業者を利用した人の口コミや評判は、業者選びの重要な判断材料になります。GoogleマップのレビューやSNS、専門の口コミサイトなどで、利用者の評価をチェックしましょう。
特に、「査定が丁寧だった」「説明が分かりやすかった」「対応が親切だった」といったポジティブな評価が多い業者は、安心して利用できます。
一方で、「強引な勧誘があった」「査定額が低かった」「連絡が遅い」といったネガティブな口コミが多い業者は避けるべきです。ただし、口コミはあくまでも参考程度に見るようにしましょう。
目の前で査定をしてもらう
可能であれば、貴金属を目の前で査定してくれる業者を選びましょう。店頭買取や出張買取であれば、グラムを測る様子や品位を確認する工程など、査定の全過程を自分の目で確認できます。
一方、宅配買取を利用する場合は特に慎重な業者選びが必要です。品物を郵送するため、査定の様子を直接確認できません。返送料やキャンセルについて確認し、利用を検討してください。
買取相場を知る
貴金属の買取価格は、その日の市場相場に大きく左右されます。売却する前に、金やプラチナなどの貴金属の国際相場をチェックし、おおよその買取相場を把握しておきましょう。
事前に相場を知っておけば、提示された査定額が適正であるかどうかの判断ができます。多くの買取業者のサイトでも、その日の買取価格を公開しているため、比較して相場感を養うことも有効です。
18金の買取相場はこちら!
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複数の業者を比較検討する
最も重要なポイントの1つが特定の業者に決めず、必ず複数の業者に査定を依頼し、比較検討することです。同じ貴金属でも、業者によって査定額が異なることは珍しくありません。
複数の査定額を比較することで、最も高い価格を提示してくれる業者を見つけられるだけでなく、不当に低い査定額を提示する業者を避けられます。
大切な貴金属を適正価格で売却するためには、手間を惜しまないことも大切です。
貴金属の買取トラブルを避けるなら業者の比較検討が重要!
今回は、貴金属の買取トラブル事例と解決策を紹介しました。
適正な価格、または高価買取をしてもらいたいなら、業者選びは慎重に行うのがおすすめです。目の前で査定をしてくれる出張買取や店頭買取なら、トラブルも避けやすいでしょう。
店頭買取、自宅での出張査定などを希望している場合は、複数の業者を比較検討しながら納得できる査定を出してくれる業者に依頼してください。
セーフリーでは複数の業者の会社概要や口コミがチェックできます。ぜひ、参考にしてください。
\複数の業者を比較検討!/
- 貴金属を適正価格で売りたい
- トラブルを避けて高価買取して欲しい
- 信頼できる業者を選びたい
貴金属を適切な価格で売るなら
実績豊富な業者がおすすめ!
優良な業者を比較検討して選ぼう
貴金属の買取トラブルに関するよくある質問
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Q. 貴金属の買取トラブルにはどんなものがありますか?
A.相場より安く買い取られたり、強引に契約を迫られたりするケースが多く見られます。
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Q. 貴金属の買取トラブルがあったらどうすれば良いですか?
A.トラブルがあった際は落ち着いて、弁護士や消費者センターなどに相談しましょう。
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Q. 貴金属の買取トラブルを避けるにはどんな方法がある?
A.適切な業者を選び、査定を依頼することが大切です。