行動範囲を知りたいスズメバチのイメージ

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スズメバチの行動範囲を徹底解説!襲われないための対策も紹介

2024.04.07 2024.04.24

 

この記事では、スズメバチの行動範囲について徹底解説します。

スズメバチは一定の行動範囲のほかに警戒範囲があり、範囲内に入ると襲われる危険が高くなります
近くに巣があったりスズメバチをよく見かけたりすると、「危険な範囲はどこまで」「襲われない方法はある?」などの疑問を抱く方も多いでしょう。

ここでは、スズメバチの行動範囲や警戒範囲について解説します。
襲われないための対策や巣を作らせないための方法もご紹介するので、ぜひ最後までご覧ください。

スズメバチの行動範囲はどれくらい?【種類による違い】

行動範囲が気になるスズメバチが作った巣

スズメバチの行動範囲は、種類によって違いがあります。

行動範囲
オオスズメバチ 巣を中心に、半径1~2kmほど
キイロスズメバチ 巣を中心に、半径1~5kmほど
コダカスズメバチ 巣を中心に、半径1kmほど

ただし、活動が活発になる9月以降は、エサのために10km以上飛ぶこともあります。

ここからは、上記を踏まえた上で、それぞれのスズメバチの特徴とともに行動範囲を見てみましょう。

オオスズメバチ

スズメバチの中でも、世界最大の大きさを誇る危険な種類です。体長は27~40mmと大変大きく、攻撃性・毒性ともに非常に高いのが特徴。

行動範囲は巣を中心に半径1~2kmほどで、追跡距離は30mと長いです。そのため、一度刺激してしまうと大変危険なスズメバチと言えます。

キイロスズメバチ

オオスズメバチに次いで危険度が高いキイロスズメバチは、全体的に黄色い体をしています。個体数が非常に多く、スズメバチ被害で最も多いのがキイロスズメバチによるものです。

毒性はオオスズメバチほどではないものの高く、攻撃性も高いため、注意しなければなりません。行動範囲は巣を中心に1~5kmと広く、追跡距離も30mです。

コダカスズメバチ

オオスズメバチやキイロスズメバチにとても良く似ているコダカスズメバチですが、羽の下が真っ黒なことが特徴です。

毒性も攻撃性も高いわけではありませんが、人が多い都市部や公園などにも生息しているため注意しなければなりません。巣を中心に半径1kmほどが行動範囲で、追跡距離は10mです。

スズメバチには行動範囲だけでなく「警戒範囲」もある

スズメバチを刺激しないためには、行動範囲だけでなく警戒範囲について知っておきましょう。警戒範囲内に入ると、スズメバチは威嚇を始めます。

一般的に、スズメバチの警戒範囲は巣を中心に1~10mほどです。ただし、以前襲撃を受けたことがある巣の場合、警戒範囲が広くなっているので十分に注意しましょう。

スズメバチの行動範囲に注意!3段階の行動について

スズメバチが人を刺すのは、攻撃されていると考えて防衛するためです。

そのため、人を見つけたからすぐに刺すのではなく、攻撃前には3段階の行動があります。

  1. 警戒
  2. 威嚇
  3. 攻撃

警戒や威嚇の段階で危険性に気付ければ、刺されるリスクも低くなります。

1.警戒

スズメバチが警戒している時は、まず警戒している人間の周りを飛び回ります。しばらく飛び回って警戒を続け、次に空中で停止しホバリングするようになります。

ホバリングしながら人間をじっと見つける状態は、威嚇行動に移る直前の段階です。この段階で脅威に気付いたら、そっと後ずさりしながらその場を離れましょう。

2.威嚇

ホバリングしても人間が立ち去らない場合、スズメバチは羽の音を響かせながら飛び回るようになります。また、顎をかみ合わせて「カチカチ」と威嚇音を発します

これは、人間への最後の警告です。次第に左右に円を描くように飛ぶようになり、攻撃のために距離を測っている状態でとても危険です。同時に警報フェロモンを出して仲間を呼ぶようになります。

威嚇は、攻撃の直前の段階です。このタイミングでは、身をなるべく低くして後ずさりしながらその場を離れるようにすると逃れやすくなります。

3.攻撃

警戒・威嚇の段階を経ても人間に効果がないと、ついにスズメバチは攻撃を始めます。針から毒液を撒き散らしながら体当たりしてくるので、とにかく逃げなければなりません。毒液が肌に付着しないよう、顔などを衣類で覆う必要があります。

体当たりする時、スズメバチは体を「つ」のような形に丸めてくるのが特徴です。さらに、噛みついて毒針を何度も刺す行為に出ます。威嚇時に発せられた警報フェロモンで集まってきたスズメバチも加勢するため、猛攻になることも少なくありません。

スズメバチの行動範囲では刺激を与えないことが大切!

行動範囲が広いスズメバチのイメージ

スズメバチから身を守るためには、警戒行動や威嚇行動の段階で気づくことが重要です。さらに言えば、スズメバチに刺激を与えず警戒されないように気をつけると良いでしょう。

ここからは、「スズメバチに刺激となるもの」と「スズメバチに刺激を与えてしまった場合の対処法」についてご紹介します。

スズメバチに刺激となるもの

下記の3つは、物理的に攻撃されていなくてもスズメバチにとっては「刺激」として認識されてしまいます。

  • 黒いもの
  • 動くもの
  • 強いニオイ

スズメバチは視力が良くなく、黒いものに反応する習性があります。また、動くものには本能的に反応するので、黒くて動くものはスズメバチにとって大きな刺激となります。

また、強いニオイはスズメバチにとって大きな刺激です。

  • 香水
  • 整髪料
  • 制汗剤
  • 化粧品

上記を始めとする強いニオイは、身にまとっているだけでスズメバチから警戒されやすいので注意しましょう。

スズメバチに刺激を与えてしまった場合の対処法

行動範囲や警戒行動などを知っていても、時にはスズメバチの存在に気付かず刺激を与えてしまうこともあるでしょう。刺激してしまいスズメバチに襲われそうになったら、下記のポイントを押さえてその場を去りましょう。

  • 大声を出さない
  • 振り払うような大きな動作をしない
  • 振り返ったり走ったりしない

スズメバチを刺激してしまったら、静かにそっと後ずさりします。

この時、なるべく身を低くするとより安全です。

また、頭を衣類などで隠して、なるべく黒い部分がなくなるようにしましょう。

スズメバチに遭遇しそうな場所へ行く際は、黒い衣服は避けて白っぽい色の服装が安心です。肌はなるべく露出せず明るい色の帽子を被り、強いニオイを身にまとわないようにしましょう。

スズメバチを行動範囲外へ!巣を作らせないための対策

スズメバチの行動範囲についての対策を教える人の手
スズメバチの行動範囲には、誰でも入りたくないもの。しかし、生活圏内に巣ができてしまうと必然的に行動範囲内に入ってしまうことになります。

そのためスズメバチの脅威から身を守るためには、巣を作らせないための対策が必要です。下記の対策それぞれを確認して、できることから進めていきましょう。

  • 巣を作られやすい場所をチェック
  • 殺虫スプレーを使う
  • 木酢液を使う
  • 防虫ネットを使う
  • ハチトラップも有効

巣を作られやすい場所をチェック

対策をするなら、まずは巣を作られやすい場所を徹底的にチェックしておきましょう。

  • 庭の木
  • 植木の中
  • 軒下
  • 天井裏
  • 外壁の隙間
  • ベランダ
  • 戸袋
  • 物置
  • 床下

上記は、スズメバチが巣を作りやすい場所として知られています。巣の対策をする場所を、あらかじめ隅から隅まで探して決めておきましょう。

殺虫スプレーを使う

殺虫スプレーを散布しておくと、スズメバチが寄って来なくなるため、巣作りの予防になります。スプレーの効果は短期間でなくなってしまうため、1週間に1回など定期的に散布しましょう。

また、雨が降ると殺虫成分が流されてしまいます。雨の翌日には、必ず殺虫スプレーを再度散布してください。

木酢液を使う

炭を作る際に出た煙を液体化した「木酢液(もくさくえき)」も、巣作りの予防に効果的。木酢液を巣が作られそうな場所に置いておけば、スズメバチは寄ってこなくなります。

木酢液には、スズメバチだけでなく、ネズミなどさまざまな害虫や害獣を寄せ付けない効果もあります。

防虫ネットを使う

防虫ネットを設置すれば、スズメバチは物理的に近づけなくなるため巣を作られることはありません

たとえば、通風孔などに網目の細かい防虫ネットを設置しておくと、床下に巣を作られなくなります。

防虫ネットは広範囲や開けた場所に設置できない点がデメリットですが、通風孔のほか、天井裏や外壁の隙間などにはおすすめです。

ハチトラップも有効

ハチトラップは、スズメバチが好むニオイを利用した誘引剤を使い、捕獲する装置です。設置するだけでスズメバチを捕獲できるので、巣を作られにくくなります。

ハチトラップは、自分で作ることも可能です。

  • 酒(焼酎など) 300ml
  • 酢 100ml
  • 砂糖 100g

上記をすべて混ぜ合わせた、誘引剤を使用します。酒はニオイが強い種類がおすすめです。

  1. 材料をすべて混ぜ合わせて誘引剤を作る
  2. 1.5~2Lの大きさのペットボトルに完成した誘引剤を入れる
  3. ペットボトルに吊るす用の紐を括りつける(フタの下の本体部分)
  4. ペットボトル上部の4箇所に「H」型の切れ込みを入れる
  5. 切れ込みの上部分は外側に、下部分は内側に折り込む

上記の手順でハチトラップは完成です。

ハチトラップは、巣作りが始まる4~5月の設置が最適です。働き蜂が増える6月以降に設置すると、次々にスズメバチが寄ってきてしまうため、巣作りが始まる初期頃までに設置しましょう。

スズメバチの行動範囲に注意!巣が作られてしまった場合の駆除方法

対策していても、思わぬ場所に巣を作られてしまうことがあります。巣を作られてしまったら、早めに駆除しなければなりません。スズメバチを駆除するには、下記3つの方法が一般的です。

  • 業者へ依頼する
  • 自治体へ相談する
  • 自分で駆除する

それぞれの内容を確認し、ベストな方法を選択しましょう。

業者へ依頼する

スズメバチ駆除のプロである業者へ依頼すれば、安全に徹底的な駆除が可能です。費用は発生してしまいますが、自治体によっては費用の一部を賄える補助金が用意されているので調べてみましょう。

スズメバチの駆除は大変危険が大きいため、業者へ依頼して作業してもらうのが一番おすすめです。

自治体へ相談する

自治体によっては、スズメバチ駆除を無料で引き受けてくれることがあるため、まずは問い合わせてみると良いでしょう。

駆除してもらえなくても、防護服を貸し出していたり、業者を紹介していたりするケースもあります。

自治体により対応は異なるため、公式サイトを確認して相談してみましょう。

自分で駆除する

4~5月の巣作り初期で女王蜂しかいない段階であれば、自分での駆除も可能です。また、働き蜂が10匹程度でまだ少ない時期までなら、自力で駆除できることもあります。

ただし、スズメバチは大変攻撃性が高く毒性も高いため、駆除には大きな危険が伴います。作業時は防護服なども必要になるため、業者へ依頼するのがおすすめでしょう。

スズメバチの行動範囲や警戒範囲は広い!巣を見つけたらすぐに駆除しよう

スズメバチの行動範囲や警戒範囲内に入ってしまったら、刺激しないようにそっと行動しましょう。明るい色の服を着用するなどして、なるべく襲われないように対策しましょう。

スズメバチの巣を見つけたら、早めに駆除依頼するのが賢明です。セーフリーを利用すれば、スズメバチ駆除の業者を効率的に見つけられます。被害に遭う前に、まずは無料見積もりからして業者を見つけてみましょう!

スズメバチの行動範囲を徹底解説!襲われないための対策も紹介のよくある質問

  • Q. スズメバチは雨の日でも飛ぶ?

    A.

    スズメバチは濡れるのが苦手なため、雨の日はあまり見かけません。羽が濡れると、飛ぶスピードが落ちることも理由の一つです。

  • Q. スズメバチが危険な時期は?

    A.

    7月から働き蜂が増え始めて攻撃性も増してきます。9月は新女王蜂が生まれるため、警戒心が高くなり攻撃的になるため、一番危険な時期と言えます。

  • Q. スズメバチは何階まで飛ぶことができる?

    A.

    スズメバチは3~4階であれば問題なく飛び、巣を作ります。また、必要に迫られれば15階ほどの高さまで飛ぶこともあるようです。

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