2024.03.01 2024.09.02
この記事では、ゴキブリが段ボールを好む理由から発生時の駆除方法、保管時の対策まで徹底解説します。
ゴキブリが段ボールを好む理由は多岐にわたります。狭くて暗い空間はゴキブリにとって絶好のすみかです。もし段ボールにゴキブリが発生してしまったら、殺虫剤や燻煙剤、粘着シートなどの対処法から選定する必要が出てくるでしょう。
記事後半では、段ボールにゴキブリを寄せ付けないための工夫についてもご紹介。ぜひ参考までご覧ください。
目次
ゴキブリが段ボールを好む理由
そもそも、なぜゴキブリは段ボールを好むのでしょうか?
ここでは、家の中にある段ボールがゴキブリにとって魅力的な場所である4つの理由を解説していきます。快適さの理由を押さえて、対策に活かしていきましょう!
理由① 狭い
ゴキブリは狭い空間を好みます。
これは、ゴキブリが腹面と背面がくっつくような、圧迫感のある場所を好むため。
段ボールは、2枚のボール紙の間に波型のボール紙が挟まれた構造をしており、この隙間がゴキブリにとって理想的な隠れ場所となります。段ボールの中でゴキブリは安心して休息し、外敵から身を守ることができるのです。
理由② 保温性・保湿性が高い
段ボールは保温性と保湿性に優れています。
ゴキブリは温度と湿度が高い場所を好み、環境の整った場所で繁殖。段ボールはゴキブリにとって生存にぴったりの環境です。
たいへん寒い真冬の時期でも、段ボールの中は比較的暖かいもの。ゴキブリにとって理想的な温度と湿度を保持できるダンボールは、暖かい住まいを提供してしまっているようなものです。
理由③ エサにもなる
なんと、段ボールは、ゴキブリの食料源にもなります。
製造過程で使用されるでんぷん糊を食べ、段ボールから直接栄養を摂取することができるのです。
このため、段ボールはゴキブリにとって隠れ家としてだけでなく、食料源としても役立ってしまいます。
理由④ 巣を作りやすい
段ボールはゴキブリが巣を作るのに適しています。
その波型構造は、ゴキブリが卵を産みつけるのにも理想的。
また段ボールは加工しやすく、ゴキブリも巣を作りやすいのです。
人間にとっては困る話ですが、段ボールはゴキブリにとって、生活に必要なすべての条件を満たしているといえます。
段ボールにゴキブリが発生した場合の駆除方法
たくさんの段ボールに一度ゴキブリが住みついてしまうと、一筋縄では駆除できません。
ここでは、段ボールに発生したゴキブリの退治法をご紹介します。
殺虫剤で退治する
最も直接的に効果がある方法は、殺虫剤を使うことです。
新聞紙などで叩いたりつぶしたりせず、まず殺虫剤を手に取りましょう。
市販されているゴキブリ用のスプレータイプの殺虫剤は、段ボールに潜むゴキブリにも効果的です。使用時は、段ボールの隙間に十分にスプレーしてください。
ただし殺虫剤の種類によっては、人体に有害な化学物質を含むものがあります。使用後は窓を開け、部屋をよく換気しましょう。
燻煙剤を焚く
燻煙剤は、ゴキブリが隠れている場所に煙を充満させて駆除する方法です。
閉め切った空間で燻煙剤を焚くと、煙が段ボールの隙間にまで浸透し、潜んでいるゴキブリを退治できます。
この方法は部屋全体のゴキブリを一掃するのに効果的ですが、製品によっては火を使うため安全に注意し、使用する際は部屋から離れておかなくてはなりません。
毒餌をまく
毒餌(ベイト剤)を食べたゴキブリが毒を巣に持ち帰り、巣ごとゴキブリを駆除します。
他の方法に比べて即効性は劣りますが、ゴキブリが増殖するのを防ぐことができます。
粘着シートを置く
粘着シートは、ゴキブリが通りかかると粘着面で捕らえる仕組みの製品です。
段ボールの近くやゴキブリが出入りしそうな場所に置くことで、ゴキブリを捕獲することができます。
粘着シートは化学物質を使用しないため、ペットや小さな子どもがいる家庭でも安心して使えます。
プロに依頼する
自力でのゴキブリ駆除が難しい場合や大量発生している場合は、プロの害虫駆除業者に依頼するのが確実な方法といえます。
害虫駆除のプロは、状況に応じてもっとも適した方法を提案してくれます。
また、駆除後の予防策についてのアドバイスもしてくれるため、再発防止にもつながります。
まずは現場を見に来てもらい、見積もりをとりましょう。
段ボールにゴキブリを寄せ付けないための対策
段ボールはゴキブリにとって理想的な隠れ場所になりやすいため、家の中に置いておくとゴキブリの発生を招きかねません。
しかし、家の外に置けない場合もありますし、次に使うために取っておきたいケースもあるでしょう。そんなときは以下のような対策を講じると、段ボールがゴキブリの温床になることを防げます。
段ボールをすぐ捨てる
段ボールは、ほぼ100%リサイクル可能な包装材料です。
使用後は、すぐ回収場所に出すようにしましょう。
家の中に段ボールを放置しておくと、そのつもりがなくてもゴキブリが隠れ場所を提供することになってしまいます。
特に引っ越し後など、大量の段ボールが家の中にある場合は、業者に引き取ってもらいましょう。とにかく、速やかな処分が大切です。
収集日が遠い場合は、以下のような工夫をして保管しましょう。
ゴキブリが嫌うものを一緒に置く
ゴキブリは特定の匂いを嫌います。
ハッカ油や特定のハーブ(ラベンダー、ローズマリー、ペパーミントなど)はゴキブリを遠ざける効果があるとされています。
こういったものを段ボールの近くに置くと、ゴキブリの侵入を防げるでしょう。
殺虫剤を用意しておく
段ボールの周りに殺虫剤をスプレーしておくことも有効な対策です。
ただし、ペットや小さな子どもがいる家庭では、化学物質の使用には注意してください。自然由来の成分で作られた殺虫剤を選ぶといいでしょう。
古い段ボールを使わない
古い段ボールは、ゴキブリがすでに卵を産み付けている可能性も。
新しい段ボールを使用し、古いものは速やかに処分することで、ゴキブリの繁殖を防ぐことができます。
どうしても古い段ボールを使わなくてはならないときは、日の当たる場所でよく乾燥させ、室内に入れず屋外の乾いた場所に置くようにしましょう。
風通しのいい場所に置く
段ボールを保管する際は、風通しがよくカラッとした場所を選びましょう。
湿度が高い場所はゴキブリが好む環境ですから、できるだけ避けてください。
キッチンやパントリーなどの隙間につい置きたくなりますが、エサとなる油や水気が付着するおそれのない場所を探しましょう。
またガレージやベランダは、雨に濡れてより虫がつきやすい状況を作ってしまうおそれがあります。
エアコンのある部屋に一時置きする場合は、ドライ運転をしておくのもおすすめです。
地面に直置きしない
段ボールを直接地面に置くと、ゴキブリが侵入しやすくなります。
段ボールを保管する際は、棚や台の上に置くなどして地面から離すようにしましょう。
また、乾燥している段ボールなら、ビニール袋で密閉してしまうのもおすすめです。中にハッカ油やハーブなどの、ゴキブリが嫌うものを一緒に入れておくとなおいいでしょう。
ゴキブリ以外にも!段ボールを好む害虫に注意
段ボールを好む害虫としてゴキブリがよく知られていますが、他にも段ボールに寄り付く虫が存在します。
ここではゴキブリ以外の害虫について、特徴と遠ざけるための対策を紹介します。
チャタテムシ
チャタテムシはとても小さく、紙製品を食べることで知られる害虫です。
淡褐色をしており、段ボールに生えるカビを食べて繁殖します。
チャタテムシは湿気を好むため、乾燥した場所での保管が重要です。
使用済みの段ボールは速やかに処分することを徹底しましょう。
シロアリ
シロアリは木材を食べることで知られる害虫ですが、紙製品も好みます。
特に湿った段ボールは、シロアリにとって魅力的な食物であり環境。
シロアリの駆除と予防は専門家に相談することがいちばんですが、日常的には段ボールを乾燥した清潔な場所に保管し、直接地面に触れさせないようにすることが大切です。
ダニ
ダニは直接段ボールを食べるわけではありませんが、その環境が生育に適しています。
また、中に保管されている衣類や布製品に寄生することもよくあります。特に湿度が高い環境を好むため、段ボールでものを保管する際には湿気対策が重要です。
除湿剤を使用する、定期的に段ボールの中身を確認して風通しをよくするといったことが、ダニの発生を抑えるために有効です。
ゴキブリは段ボールに寄り付く!駆除はプロに依頼も検討を
ゴキブリが段ボールを好むのは、狭くて暗い空間や保温性、エサや巣作りに適した環境があるからです。
段ボールにゴキブリが発生した場合は、殺虫剤や燻煙剤、粘着シートを使用する、プロに依頼するなどの方法で対処しましょう。
また、段ボールはすぐに捨てる、ゴキブリが嫌うアイテムを段ボールと一緒に置く、地面から浮かせて保管するなどの対策も効果的です。
ご自身で駆除しきれない場合は、プロの駆除業者への依頼がおすすめ。
業者なら、大量のゴキブリもしっかり駆除してくれます。
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