2025.05.10 2025.05.10
今回は、鳥の巣駆除は市役所に依頼できるか否かや、鳥の巣駆除にあたっての行政サポートについて徹底解説します。
「家にできた鳥の巣駆除を市役所に依頼したい…」
「市役所はどこまで対応してくれる?」
上記のような悩みを全て解決します。記事後半では、自分でできる鳥の巣対策や、安く駆除する方法まで解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
鳥の巣駆除は市役所で対応してくれない!3つのサポートについて
自宅のベランダなどにカラスやハトが巣を作ってしまった場合、市役所などの自治体が直接駆除をしてくれるケースは少ないです。市役所がとってくれる対処としては、主に以下の3つです。
- 駆除業者の紹介
- 駆除の許可
- その他駆除に関するアドバイス
駆除業者の紹介
市役所では、鳥の巣の駆除を自ら行うことは基本的にありませんが、代わりに信頼できる害鳥駆除業者の紹介を行ってくれるケースは多いです。
自分で業者を探すのが不安な方や、どこに相談すればよいかわからない方にとって有効な手段といえます。市役所から紹介される業者は、過去に行政案件での対応実績があったり、地域に密着した対応が可能な業者であることが多く、安心して依頼できるケースが多いです。
業者選びで失敗したくない人は、まず市役所の環境課や生活安全課に相談してみると良いでしょう。
駆除の許可
鳥の種類によっては、鳥獣保護管理法により勝手に巣を撤去・駆除することが禁止されている場合があります。 ツバメやヒヨドリ、カラスなどの野鳥は原則として保護対象となっており、卵やヒナがいる状態での駆除には自治体の許可が必要です。
市役所では、どの鳥が保護対象か、駆除に許可が必要かどうかを教えてくれるほか、必要な書類や申請手続きの方法についても案内してくれます。
その他駆除に関するアドバイス
市役所では、実際に駆除作業を行うことはありませんが、被害を軽減するためのアドバイスや予防方法を教えてもらうことができます。
例えば、「巣が作られやすい場所にはネットを張る」「巣作りの時期に物理的なバリアを設置する」「生ゴミの管理を徹底して鳥を寄せつけない」など、日常的にできる対策を教えてもらえます。
また、特定の鳥が何度も同じ場所に巣を作るような場合、長期的な予防策についてのアドバイスも受けられることがあります。
鳥の巣駆除で助成金は支給してもらえる?
鳥の巣駆除に対する助成金の支給については、自治体ごとに対応が異なります。多くの自治体では、一般家庭での鳥の巣駆除に対して助成金等を支給していないのが現状です。
例えば、鳩やカラスなどは「鳥獣保護管理法」により保護されており、巣の撤去や駆除には法的な手続きが必要。個人宅での対応は自己負担となるケースがほとんどです。
まれに、鳥の巣の駆除の際に助成金が支給される場合もあります。
例えば、江戸川区では、卵やヒナが入ったカラスの巣の除去に対して、除去業者に支払った経費の3分の1を助成しています(※上限1万円、高所作業用車を使用した場合は2万円。2025年4月現在)。
また、農作物への被害がある場合には、鳥獣被害対策の一環として、防護ネットや電気柵の設置費用に対する助成金が支給されることもあります。
以上のように、助成金の有無や内容は自治体によって異なるので、鳥の巣駆除を検討されている場合は、まずお住まいの自治体に相談し、制度の有無や申請方法を確認するのも良いでしょう。
鳥の巣駆除で市役所に相談するときの注意点2つ
自宅に鳥の巣を作られて市役所に相談する際は、以下の2点に注意しましょう。
巣のある鳥が保護対象かどうか必ず確認する
鳥の巣を駆除したいと思っても、すぐに撤去してはいけません。日本では「鳥獣保護管理法」により、多くの野鳥(ハト・ツバメ・ムクドリ・ヒヨドリ・カラスなど)が保護対象となっており、巣や卵、ヒナがある状態での撤去には原則として市区町村の許可が必要です。
無許可での駆除や撤去は、法律違反として罰則の対象となることもあります。市役所に相談する際は、鳥の種類や巣の状態(卵やヒナの有無)について正確に伝え、許可が必要かどうかを確認してから行動するようにしましょう。
市役所では駆除作業そのものは行ってもらえない
市役所に相談すればすぐ駆除してくれるものと思われることもありますが、基本、自治体が鳥の巣の撤去や駆除作業自体をやってくれることはありません。
市役所ができるのは、主に「許可申請書の発行」や「駆除業者の紹介」などの間接的なサポートに限られます。現場での撤去や害鳥対策を実際に行うのは民間業者であり、その費用は原則自己負担となります。したがって、市役所に相談する際には何をサポートしてもらえるのかを事前に確認し、過度な期待をしないのがおすすめです。
市役所のサポートを受けて鳥の巣駆除する手順
市役所のサポートを受けて鳥の巣駆除をする際の手順は、以下のような流れになるのが一般的です。
- 市役所に相談する
- 駆除許可の確認・申請
- 専門業者の紹介を受ける
- 駆除・撤去作業の実施
- 再発防止のアドバイスを受ける
市役所に相談する
鳥の巣を発見した場合、まずは市役所の環境課や生活環境課などに相談しましょう。多くの野鳥は「鳥獣保護管理法」によって保護されており、卵やヒナがいる場合は無断で巣を撤去することが禁止されています。
市役所に相談すれば、対象の鳥が保護対象かどうかの判断や、対応の必要性について説明してもらえます。許可の有無や申請手続きの流れ、対応できる業者の紹介なども含め、駆除のフローを間違えないための重要なステップとなるでしょう。
駆除許可の確認・申請
鳥の巣に卵やヒナがいる場合には、自治体に捕獲・駆除の許可を申請する必要があります。市役所ではその手続き方法や必要書類を案内してくれます。申請には、巣の場所や状況、被害内容を記載した書類や写真の提出が求められる場合もあるため、あわせて確認しましょう。
許可が下りるまでには数日〜1週間以上かかることもあるため、早めに手続きを進めることが肝心です。
専門業者の紹介を受ける
市役所では鳥の巣の駆除作業を直接行ってくれることは基本的にありませんが、地域で対応実績のある専門業者を紹介してくれるケースがあります。
紹介業者は市との連携実績があり、法令を遵守した対応をしてくれるケースが多いため、安心して依頼できるでしょう。費用は基本的に自己負担となるので、見積もりを確認し、作業範囲や保証の有無を確認してから依頼するとよいでしょう。
駆除・撤去作業の実施
業者への依頼が完了すると、現地での駆除・撤去作業が行われます。作業では、鳥やヒナを傷つけずに巣を撤去するための専門的な道具や手順が用いられます。作業には、フンの清掃や消毒、巣材の撤去なども含まれることが多く、安全かつ衛生的な対応をしてくれます。
再発防止のアドバイスを受ける
駆除作業が終わっても、鳥が再び同じ場所に巣を作る可能性は十分あります。市役所や業者からは、再発防止のためのアドバイスも受けられます。
たとえば、屋根の隙間や軒先などにネットや金網を張ったり、鳥が嫌がる反射材や忌避剤を設置したりするなど、具体的な再発防止策を提案してくれます。場合によっては業者が防鳥施工を追加で行ってくれることもあるでしょう。
鳥の巣駆除を市役所に相談するよりも安くする方法!
自宅に鳥の巣が作られた場合は、市役所に相談すれば駆除業者の紹介まで実施してくれるケースもあります。しかし、市役所に相談した際は依頼する業者を選べないケースも多く、結果として相場より高い費用がかかってしまう可能性もあります。
そこで、少しでも費用を押さえながら鳥の巣駆除をおこなうには、以下の3つの手段を検討しましょう。
- 1回で確実に駆除してくれる業者を選ぶ
- 業者選定は複数の業者を比較する
- 保証内容・アフターフォローをチェックする
1回で確実に駆除してくれる業者を選ぶ
駆除費用を抑えるためには、最初から「1回で確実に対応してくれる業者」を選ぶことが重要です。
価格の安さだけで業者を選ぶと、作業が不十分で巣が再び作られてしまい、再訪問や追加工事が必要になって結果的にコストが高くなるおそれがあります。施工前に「侵入を防ぐ対策も行ってもらえるかなどの確認を行い、一度の作業で問題を根本から解決してくれる業者かどうかを見極めることが、費用節約の鍵となります。
業者選定は複数の業者を比較する
費用を抑える上で効果的な方法は、複数の業者から見積もりを取り、価格と作業内容を比較することです。 同じ作業内容でも、業者によって数千円〜数万円の差が出る場合があります。
見積もりを比較することで、不要なオプションの追加や過剰な請求に気づけることもあり、コストだけでなく信頼できる業者選びにもつながるでしょう。見積もり時には「作業範囲」」「所要時間」「追加費用の有無」なども具体的に確認し、価格だけでなくサービスの中身も重視する姿勢が大切です。
保証内容・アフターフォローをチェックする
鳥は学習能力が高く、同じ場所に何度も巣を作る習性があります。そのため、駆除後の再発を防ぐアフターケアや保証の内容を確認することが、結果的に費用を抑えるポイントになります。
無保証の業者に依頼して再発した場合、再び費用が発生しますが、保証付きの業者なら一定期間内であれば無料や割引で対応してもらえることが多く、経済的なリスクを軽減できます。防鳥ネットの設置や忌避剤の使用など、駆除後も定期的に点検や対策を行ってくれる業者は、長期的に見て非常にコスパが高いといえるでしょう。
市役所ではなく業者に鳥の巣駆除を依頼した場合の費用について
市役所に鳥の巣駆除を依頼した場合にかかる費用は、鳥の種類や被害程度によって異なりますが、一般的には3万円〜10万円程度が相場です。
高所作業を伴う場合や、被害が大きく念入りなアフターケアが必要な場合などでは、さらに費用が嵩むケースもあります。正確かつ適正な費用を知るためには、複数の業者から見積もりを取り、作業内容や保証内容を比較検討することが重要です。
鳥の巣駆除で市役所のサポートをまた必要としないように!予防方法
市役所の協力により一度鳥の巣駆除に成功できた場合でも、適切な予防策を講じないと再び巣を作られてしまうおそれもあります。そこで、鳥の巣駆除が完了した後は、以下のような予防策をとっておきましょう。
- 巣が作られやすい場所にネットや障害物を設置する
- 鳥を引き寄せる要因を排除する
- 音や光を利用した「嫌がらせグッズ」を活用する
巣が作られやすい場所にネットや障害物を設置する
鳥は軒下やベランダの角、看板の上など、風雨をしのげる安定した場所を好んで巣を作ります。
こうした巣作りしやすい場所に、防鳥ネットやとげ付きバー、吊るし型の障害物などを設置することで、物理的に鳥の侵入や営巣を防ぐことが可能です。特に春先の繁殖期前に対策を講じておくと効果的です。鳥が一度巣を作った場所には何度も戻ってくる習性があるため、一度撤去した後こそ予防対策の徹底が重要です。
鳥を引き寄せる要因を排除する
鳥の定着を防ぐには、「ここは快適」と思わせない環境づくりが不可欠です。特にベランダや庭先に落ちているパンくずやペットフード、雨水がたまった場所などは鳥を引き寄せる原因になります。
また、鳥のフンが残っていると、その匂いに誘われて他の鳥も寄ってくるため、フンの清掃と消毒も非常に重要です。 食べ物や水などの鳥を引き寄せる要因を排除し、清潔な状態を保ちましょう。
音や光を利用した「嫌がらせグッズ」を活用する
市販されている鳥用の忌避グッズには、光を反射するテープやCD、音波装置など、鳥の感覚に不快感を与えるアイテムが多くあります。これらを巣作りされやすい場所に設置することで、「ここは落ち着かない場所だ」と鳥に学習させることができます。
ただし、鳥は同じ刺激に慣れてしまうため、定期的に設置場所を変えたり、複数のグッズを組み合わせて使うのが効果的です。
鳥の巣駆除は市役所のサポートも検討しつつプロに相談を!
今回は、鳥の巣駆除を市役所に依頼できるのか、対応範囲や駆除後の予防策などについて解説しました。
市役所に相談すれば鳥の巣駆除の専門業者を紹介してもらえますが、費用は自己負担であり、相場より高くついてしまうケースも。少しでも費用を抑えて鳥の巣を駆除するには、複数の業者に見積もりをとるのがおすすめです。
鳥の巣の駆除業者を探す際は、納得のプロが見つかる
セーフリー
を利用しましょう。鳥の巣駆除の実績豊富な業者を多数掲載しているので、希望の条件にマッチする優良業者がきっと見つかるはずです。気になる業者を見つけたら、無料見積もりしてみましょう!
- ベランダに鳩の巣ができた!
- 巣にヒナがいて困った…
- 誰に相談すればいい?
鳥の巣に
お困りの人は
専門業者に相談!
鳥の巣駆除に関するよくある質問
-
Q. 市役所に相談したら鳥の巣は駆除してくれる?
A.基本的に市役所は駆除作業そのものは行ってくれません。市役所では、許可申請の案内や、専門業者の紹介、予防に関するアドバイスなどのサポートは受けられます。
-
Q. 鳥の巣は勝手に駆除しても大丈夫?
A.多くの野鳥は「鳥獣保護管理法」で保護されており、卵やヒナがいる場合は自治体の許可が必要です。無断での駆除は違法となるおそれがあります。
-
Q. 駆除費用を抑えるにはどうしたらいい?
A.複数業者に相見積もりを取り、作業内容と費用を比較しましょう。保証やアフターサービスが充実した業者を選ぶと長期的に費用を抑えられます。