ハクビシンの足跡を調査中

ハクビシンの足跡の見分け方!他の害獣との比較も徹底解説

2023.12.07 2024.09.03

家の中や周辺で害獣の足跡を発見した際、「これってハクビシン?」と思っても、見分け方に困る場合が多いでしょう。害獣によって足跡は異なり、見分けられれば駆除に向けてしっかり対策できます。

そこで本記事では、害獣の中でもハクビシンの足跡にフォーカスしてご紹介。他の害獣との比較や、足跡以外の特徴も解説しているため、ぜひ最後までお読みください。

ハクビシンの足跡はこうやって見分ける!【2つの特徴を掴もう】

ハクビシンの足跡には独特の特徴があり、形を把握しておくことで生息しているか判断し、対策を立てることができます。ここでは、ハクビシンの足跡を見分けるための、2つのポイントについて詳しく解説します。

特徴①:足跡の形

まず、ハクビシンの足跡の特徴を簡単にまとめます。

前足・後ろ足ともに約4~4.5cm
長さ 前足約5cm/後ろ足約10cm程度
形状 ・指が5本
・全体的に丸みを帯びている
・掌球と指が離れている
・爪跡がある場合とない場合がある

ハクビシンの「足跡の幅」は前足も後ろ足も約4~4.5cm「足跡の長さ」は前足が約5cmで後ろ足は約10cm程度です。前足は大きめの肉球が特徴で、後ろ足は細長い肉球をしています。肉球と指が離れており、足跡には爪跡がある場合とない場合があります。

指は5本で、指球や掌球の跡が丸みを帯びているのも特徴です。ハクビシンは壁や木に爪跡を残すこともあるため、足跡の隣に爪跡があるかどうかも確認しましょう。

特徴②:足跡を見つけた場所

ハクビシンの足跡を見つけた場所も、存在を特定する上で重要なポイントです。以下は、足跡を発見する可能性が高い場所となります。

・樹木の根本
・家の壁
・柱の周辺
・屋根裏
・ベランダの手すり

ハクビシンは木登りが得意なため、樹木の根本や家の壁、柱の周辺に足跡や爪の跡を残すことがあります。特に果物の木や畑の周辺、雪が積もった場所、泥跡のある場所では足跡がより明瞭に残ることがあります。

また、屋根裏やベランダの手すりなど、人の目につきにくい場所も注意が必要です。

これらの場所で見つかった足跡が、上述した形状の特徴を持っていれば、ハクビシンのものである可能性が高いでしょう。

ハクビシンと他の害獣の足跡を比較!

ハクビシンの足跡だと判断する上で、他の害獣との比較を知ることも重要です。ハクビシン以外の動物が残す足跡の特徴も、一緒に把握しておきましょう。

指の数 長さ 形状 木・壁に登るか
ハクビシン 5本 約5cm ・全体的に丸みを帯びている
・掌球と指が離れている
・爪跡がある場合とない場合がある
登る
アライグマ 5本 約8cm ・人の手のような形状
・指と掌球がつながっている
登る
タヌキ 4本 約4cm ・三角形のような形状
・前足と後ろ足の形が同じ
登らない
アナグマ 5本 約7.5cm ・掌球が横長
・長い爪痕が残る
登らない
イタチ 5本 約2〜3cm ・掌球が三角形
・足跡が残りにくい
登る

まず判断の重要なポイントとして、木や壁に登るかどうかがあります。高い位置に動物の足跡がある場合、木や壁に登らないタヌキとアナグマは除外されます。

次に足跡の長さを見て、あまりにも小さい、薄い場合はイタチの足跡であることが考えられます。一方で、全体的に丸みを帯びており、掌球と指が離れていれば、その足跡はハクビシンのものである可能性が高くなります。

ハクビシンの足跡?判断できないときは他の見分け方も

ハクビシンの足跡を発見

ハクビシンの存在を確認する際、足跡だけでなく、他の特徴も合わせて確認することが重要です。足跡の判別が難しい場合、以下のようなポイントに注意して、ハクビシンの存在を見分けましょう。

・騒音/鳴き声
・糞のニオイ/形跡
・食べ物/畑が荒らされている

それぞれ詳しく解説していきます。

騒音/鳴き声

ハクビシンは独特の鳴き声が特徴です。普段は「キューキュー」「キーキー」といった高めの鳴き声ですが、威嚇時が「ガー」「ガウッ」といった太い声で鳴きます。

子どものハクビシンは高い声で長く鳴くことが多く、声が連続して聞こえる場合は、ハクビシンの子どもが近くにいる可能性があります。

糞のニオイ/形跡

ハクビシンのフンは、約5cm~15cmの大きさで、ネコや小型犬のフンに似ています。特徴として、雑食であるため食べ物が混ざっていることが多いです。

また、ハクビシンは「ため糞」の習性があり、同じ場所に糞と尿をします。ハクビシンのフンはあまり臭くないですが、尿の臭いはかなり強烈。強いニオイや糞によるシミが見られる場合、ハクビシンの存在を疑いましょう。

食べ物/畑が荒らされている

ハクビシンは雑食性で、果物や野菜、葉っぱ、昆虫などさまざまなものを食べます。特に、畑や果樹園などはハクビシンにとって魅力的な食糧源となります。

夜行性のハクビシンは、人が寝静まった夜中に活動が活発化し、畑などで食糧を探します。畑の農作物が荒らされていたり、果実が食べられている跡がある場合、ハクビシンが近くにいる可能性が高いと言えます。

ハクビシンの足跡や形跡で生息を確認!駆除するには?

ハクビシンが足跡を残している

ハクビシンの足跡や、その他の形跡から生息を確認したら、効果的かつ法的に許可された方法で駆除を進めることが重要です。以下は、ハクビシンの駆除方法として挙げられる2つの選択肢となります。

  • 嫌いなニオイで追い出す
  • 罠を仕掛けて捕獲する

それぞれ詳しく見ていきましょう。

嫌いなニオイで追い出す

ハクビシンは嗅覚が非常に敏感で、特定のニオイを嫌います。ニオイを利用し家から追い出す際は、ハクビシン用の忌避剤、にんにくや木酢液、竹酢液などを設置する方法があります。

これらのニオイをペットボトルに入れ、穴を開けて天井裏に設置することで、ハクビシンを追い出すことが可能です。ハクビシンが来なくなったら侵入口をふさぎ、糞の掃除と屋根裏の消毒を行いましょう。

燻煙タイプや固形タイプの忌避剤も市販されており、ホームセンターやネット通販で手に入れることができます。

罠を仕掛けて捕獲する

罠を仕掛けて捕獲する方法もありますが、ハクビシンは鳥獣保護法に守られているため、無許可での捕獲は違法行為となります。捕獲を考える場合は必ず自治体に相談し、許可申請を行いましょう。

自治体によっては、捕獲用の箱ワナを貸し出している場合もあります。適切な手続きを進めて捕獲を行うことが大切です。

ハクビシンの足跡を発見したらすぐに対策を!【放置はNG】

ハクビシンの足跡を確認中

ハクビシンの足跡を見つけた際、放置せずにすぐに対策するようにしてください。その理由は以下の3つが挙げられます。

  • 健康被害を受ける可能性がある
  • 住宅が劣化する
  • 畑が荒らされる

ハクビシンは病原菌や寄生虫を持ち込む可能性があります。さらに糞や、尿によって人々の健康に危険を及ぼすことがあります。特に免疫力が低下している人にとって、感染症のリスクが高まります。

また、ハクビシンは住宅内で巣を作る際に断熱材を破壊したり、電気配線をかじったりすることがあるため、住宅の劣化や火災の危険を高めます。ため糞による建材の腐食も深刻な問題でしょう。

このほか、ハクビシンは雑食性で果物や野菜などを食べるため、畑を荒らし農作物に被害を与えることもあります。これらの理由から、ハクビシンの足跡を発見した場合は、すぐに適切な対策を講じることが重要です。

ハクビシンの足跡を発見しても対策できないときは…

ハクビシンの足跡の特徴、他の害獣との違いについてお分かりいただけたでしょうか。中には、ハクビシンの足跡だけでは判断が難しいといった方もいるでしょう。また、すでにハクビシンの被害を受けている場合は、早急な対策が必要です。

そのため、ハクビシンの足跡を発見したら、プロの駆除業者に依頼してみましょう。業者に依頼することで、自力では難しい細かな対策・駆除も徹底してくれます。

ハクビシンの足跡の見分け方!他の害獣との比較も徹底解説のよくある質問

  • Q. ハクビシンの足跡を見つけたら棲みついている証拠?

    確定ではないですが、棲みついている可能性は高いです。

  • Q. 足跡よりも簡単な見分け方はある?

    ハクビシンは足跡が特徴的であるため、分かりやすい見分け方です。

  • Q. 自宅周辺で動物の足跡を発見したら?

    足跡の形状を確認して対策するか、駆除業者に確認してもらいましょう。