2025.04.05 2025.04.10
この記事では、トコジラミのフンの特徴、発生しやすい場所などについて徹底解説していきます。
2023年頃に大流行し話題を集めたトコジラミ(南京虫)。被害は高止まりしたと言われていますが、まだまだ油断は禁物。他の害虫と異なり、衛生環境に関係なく持ち込まれれば住み着いてしまうタイプの害虫です。
ベッドや布団などの周辺に血糞のような跡があれば、近くにトコジラミがいる可能性が高いでしょう。他の似た害虫のフンとの見分け方から、トコジラミと特定できたときの対処法まで詳しくご紹介。怪しい跡が気になっている方も、ぜひ参考にしてください。
目次
トコジラミ(南京虫)のフンの特徴・見た目とは?【色・サイズ・形状】
トコジラミのフンは、吸った血液を消化して排出されたもので、「血糞」と呼ばれます。吸血の痕跡として、布団や壁、ベッドのフレームに残される場合が多いでしょう。
フンの大きさはおよそ2mm程度で、1円玉の厚さよりもわずかに大きいくらいのサイズ感。色は赤茶~黒に近く、見た目はインクのシミのように見えます。乾いたインクが染み込んだかのような点状の跡が点々と残っており、他の汚れやカビと見間違えやすいのも特徴。
家具の裏や壁の隙間、カーテンの裏側など、明かりの届きにくい場所に点在し、「何か汚れがついている」と思って放置してしまう人もいるかもしれません。シーツやマットレスに小さな血痕と一緒に見つかる場合は、トコジラミのフンである可能性が高いでしょう。
トコジラミのフンと似ているのは?
トコジラミのフンと似た見た目のフンを残す害虫・害獣も存在します。ゴキブリやネズミ、コウモリのフンが一例で、誤認してしまうかもしれません。
それぞれのフンの特徴を比較してみましょう。
フンの大きさ | 色 | 形状・特徴 | |
---|---|---|---|
トコジラミ | 約2mm | 赤茶~黒色 | 血が混ざったような色、点状でシミのように広がる |
クロゴキブリ | 2~2.5mm | 茶色~黒色 | 小さな点でやや乾燥しており、臭いはほとんどなし |
クマネズミ | 6~10mm | 茶色~灰色 | 細長く散らばっていることが多い |
アブラコウモリ | 5~10mm | 茶色 | パサパサしていて崩れやすく、昆虫の殻が混ざることも |
トコジラミのフンは他と比べて小さく、赤茶色を帯びたインクのような点が見分けるポイント。ニオイはほとんどありませんが、血が由来となっているため、乾いた後でも濃い色が残りやすいです。
他の3つの害虫や害獣のフンは立体的で、「インクのシミ」とは全く表現できません。
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トコジラミ(南京虫)が大量発生?対処法や適切な対策を徹底解説
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カビや汚れだと思ったらトコジラミの可能性
「これはカビ?それとも汚れ?」と思っても、念のためトコジラミの存在を疑いましょう。刺された痕があるのに虫の姿が見つからないときは、フンの特徴を頼りにトコジラミの潜伏場所を探してみてください。
トコジラミは吸血後、素早く隠れる習性がありますが、痕跡は確実に残しています。フンを見つけた時点で早めに専門業者へ相談するのが、被害の拡大を防ぐ近道です。
トコジラミ(南京虫)のフンは近くに潜んでいるサイン!要チェック箇所4選!
トコジラミは見つけにくい害虫ですが、フンを手がかりに存在に気づけるかもしれません。特に布製品周辺に血糞が残りやすいため、見落としがちな場所も含め注意深くチェックしましょう。
ここでは、トコジラミのフンがよく発見される重要な箇所を4つご紹介します。
ベッドマットレスの縫い目やファスナー部分
最もフンが見つかりやすいのが、マットレスの周辺です。ぬい目やファスナー部分はわずかな隙間があるため、トコジラミの絶好の隠れ場所となります。
点々とした赤黒いフンが残されているか、わずかに血痕が付着しているかもしれません。マットレスの端や裏面、ファスナーの内側なども見逃さず、細かくチェックしてください。
布団や枕カバーの裏側
布団や枕カバーの裏側など、人肌に近い場所に潜んでいるケースも珍しくありません。縫い目部分に小さな空間があると、そこに入り込んで日中は姿を隠している場合があります。
布団を持ち上げたり裏返したときに、黒っぽいシミのようなフンが見つかることがあれば、トコジラミが出入りしている証拠かもしれません。
カーテンの折り返しや裾部分
あまり意識されない場所ですが、トコジラミはベッドの周辺だけにとどまらず、暗くて静かな場所を好んでカーテンにも潜む場合もあります。カーテンの折り返し部分や裾のように布が重なっている場所は、フンが点在しているケースがあるので要注意。
壁際や窓際に赤黒い小さな点が連続している場合は、トコジラミのフンである可能性を疑いましょう。
ソファやクッションの接合部
寝具に限らず、リビングのソファやクッションなどにもトコジラミが潜んでいるケースがあります。生地のぬい目や、クッションカバーのファスナー部分に注意しましょう。
日中は静かに身をひそめ、夜になると移動して吸血するパターンです。掃除するときは接合部まで広げ中を確認するようにしましょう。
トコジラミ(南京虫)のフン等を発見したらどうする?3つの対処法【自宅の場合】
もしも自宅で黒っぽい小さなフンを見つけ、それがトコジラミの血糞だったとしたら、早急に対応しなければいけません。トコジラミは非常に繁殖力が高く、1匹でも家に入り込めば短期間で数百匹にまで増えてしまいます。
さらに、刺されると激しい痒みに悩まされるだけでなく、眠れない夜が続いてしまうかもしれません。被害が拡大してしまう前に、早めに対策しましょう。ここでは、自宅でトコジラミのフンを発見したときの、3つの対処法を紹介します。
家具や寝具を念入りにチェックする
トコジラミのフンが見つかった場合、周囲にはすでに成虫や幼虫が潜んでいる可能性が高いです。まずはフンのあった場所を中心に、周辺の家具や寝具、マットレス、カーテン、クッションなどをくまなくチェックしましょう。
トコジラミは光を嫌い、日中は狭く暗い場所に潜んでいるため、フンの痕跡がある場所に成虫がいるケースも多いです。
血糞があった場所の掃除と消毒を行う
フンを見つけた場所が「繁殖の拠点」になっている可能性も考えられます。まずは掃除機でフンを吸い取る、あるいは拭き取るなどして痕跡を取り除きましょう。
掃除機を使った後のダストボックスには成虫や卵が含まれている可能性があるため、袋ごと密封してすぐに廃棄してください。
また、掃除後はアルコールや次亜塩素酸系のスプレーで消毒し、清潔な状態を保ちましょう。ただし、これだけで根絶はできません。一時的な対処に過ぎない点を理解しておきましょう。
本格的な駆除は業者に任せる
トコジラミの駆除でもっとも重要なのは、「確実性」です。たとえ数匹を見つけて駆除しても、目に見えない場所に卵が残っていれば、すぐに再発します。
トコジラミは薬剤への抵抗性をもつ個体も多く、一般的な殺虫剤では効果が不十分である場合も。さらに、卵から成虫になるまでのサイクルが短く、どんどん数が増えていくという厄介な性質もあります。
自力での対応には限界があるため、本格的に駆除するなら、やはり専門の害虫駆除業者に相談するのが最も確実でしょう。プロであれば、発生箇所の特定から徹底的な駆除、再発防止のアドバイスまですべて対応してくれます。
トコジラミ(南京虫)のフンを発見したときの対応【宿泊先の場合】
旅行中のホテルや旅館などで、もし黒っぽい点状のフンを見つけてしまったら、トコジラミが潜んでいるサインかもしれません。
宿泊先でトコジラミの痕跡を発見したときは、冷静に状況を見極め、適切な対応を取りましょう。ここでは、宿泊先でトコジラミのフンを発見したときの対処法を4つをご紹介します。
トコジラミ本体は殺虫剤で駆除する
もしフンの近くでトコジラミ本体を見つけた場合は、慌てずに殺虫剤で対応しましょう。宿泊先に備え付けの殺虫剤がある場合や、事前に持参しているなら、直接噴射して駆除するのが基本です。
ただし、ベッドや壁紙などデリケートな素材が多いため、殺虫剤の種類には注意が必要です。手で潰そうとすると不衛生で独特のニオイが発生するほか、他の場所に卵が付着するリスクもあるため、できる限り接触を避けた駆除が望ましいです。
可能であれば部屋を変えてもらう
トコジラミの痕跡を見つけたら、まずはフロントに連絡を入れ、可能であれば部屋を変更してもらいましょう。トコジラミは家具の隙間やベッドの縫い目、カーテン裏などに隠れて繁殖するため、1匹見つかっただけでも部屋全体に拡散している可能性があります。
フロントに事情を説明すれば、衛生面から別室の手配に応じてもらえるかもしれません。その際は、別室にトコジラミを持ち込まないよう注意してください。
電気をつけて寝る
トコジラミは夜行性で、暗く静かな環境を好んで活動します。そのため、夜間に電気をつけたまま寝れば、姿を現す可能性は低いです。
完全に防げるわけではありませんが、少なくともトコジラミの動きを鈍らせる効果は期待できます。枕元やベッド周りをこまめに確認しながら過ごせば、刺されるリスクは減らせるはずです。
トコジラミに吸血され強いかゆみに襲われるよりは、対策を講じる価値はあるでしょう。
持ち帰らないように気をつける
最も注意しなければならないのが、トコジラミを自宅に持ち帰ってしまうこと。スーツケースやバッグ、衣類の隙間に入り込んだトコジラミが帰宅後に繁殖し、家庭内で被害が拡大するケースがかなり多いです。
荷物はできるだけ硬い素材のスーツケースにまとめ、床やベッドの上に直置きしないようにしましょう。
帰宅後は玄関先やベランダで中身をチェックしてください。また、衣類はそのままクローゼットに入れず、なるべく高温の乾燥機にかけるなどすればより安心です。
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トコジラミ(南京虫)のフンを発見したらすぐに業者依頼して一掃を!
本記事では、トコジラミのフンの特徴、発生場所について解説しました。見つけたときの対応についても、お分かりいただけたかと思います。
自宅はもちろん、宿泊先でも小さなトコジラミの存在までくまなくチェックしきれるわけではないので要注意です。以下のポイントを徹底しましょう。
- 自宅で見つけた場合→駆除業者に依頼する
- 宿泊先で見つけた場合→部屋を変えてもらうか電気をつけて寝る
トコジラミの駆除業者探しは、セーフリーをご活用ください!口コミ、料金などを確認しながら気になる業者を簡単に探せます。いくつかピックアップして、無料見積もりに進んでみましょう!
- ベッドの際に血糞が…
- マットレスに汚い跡がある
- 朝起きたら体に赤いブツブツが…
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トコジラミのフンに関するよくある質問
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Q. トコジラミのフンを見つけたらどうする?
A.トコジラミのフンを見つけたら近くに本体が潜んでいる可能性が高いです。清掃・消毒後は駆除業者に任せて徹底駆除してもらいましょう。
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Q. トコジラミと似ている害虫のフンはある?
A.トコジラミと似ている害虫のフンは、以下の4つです。
- トコジラミ
- クロゴキブリ
- クマネズミ
- アブラコウモリ
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Q. トコジラミのフンはどこにある?
A.トコジラミのフンは以下4箇所にある可能性が高いです。
- ベッドマットレスの縫い目やファスナー部分
- 布団や枕カバーの裏側
- カーテンの折り返しや裾部分
- ソファやクッションの接合部