2025.05.09 2025.05.09
今回は、アナグマ駆除は市役所に依頼できるか否かや、アナグマ駆除にあたっての行政サポートについて徹底解説します。
「アナグマ駆除を市役所に依頼したい…」
「市役所はどこまで対応してくれる?後始末は?」
上記のような悩みを全て解決!記事後半では、自分でできるアナグマ対策や、安く駆除する方法まで解説するので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
アナグマ駆除は市役所で対応してくれない!3つのサポートについて
アナグマの被害に悩んで市役所に相談しても、自治体が直接駆除を行ってくれることはほとんどありません。市役所に相談した際に受けられるサポートは、主に以下の3つです。
- 駆除業者の紹介
- 駆除の許可
- その他駆除のアドバイス
駆除業者の紹介
多くの市区町村では、信頼できる駆除業者の紹介を受けることが可能です。
市の環境課や農政課などに相談すれば、地域に密着した害獣駆除業者や、過去に行政案件を担当した実績のある業者を教えてもらえる場合があります。業者選びに不安がある人にとっては、安心して依頼できる窓口として活用できます。
ただし、駆除業者に依頼する際にかかる費用は自己負担となるケースがほとんどなので注意しましょう。
駆除の許可
アナグマは鳥獣保護管理法で保護対象とされており、個人が勝手に捕獲・駆除することは違法です。 市役所に相談すれば、アナグマの駆除に必要な「鳥獣捕獲許可」の申請手続きを案内してもらえます。
自治体によっては、狩猟免許がない人でも箱罠を利用したアナグマの捕獲が認められており、罠の貸し出しをしてくれるケースもあります。許可の取得には被害の状況証明などが必要となるため、申請の手順や必要書類について、役所に詳細を確認しておくとよいでしょう。
アナグマは鳥獣保護管理法の保護対象!個人の勝手な捕獲駆除は違法!
その他駆除に関するアドバイス
市役所では、アナグマ被害を減らすための予防策や生活上の注意点についてアドバイスを受けることもできます。 たとえば、餌となる生ゴミの管理方法、庭先の柵の設置方法、侵入口の封鎖箇所など、実際の被害事例をもとにした具体的な対策を教えてもらえる場合があります。
また、被害が拡大する前に取るべき行動や、補助金の有無など自治体独自の支援制度についても確認可能です。直接駆除をおこなってくれない場合でも、最初の相談窓口として役所を活用するのは有効といえます。
アナグマ駆除で助成金は支給してもらえる?
自治体によっては、アナグマを駆除した際に助成金を支給してもらえるケースがあります。
たとえば岡山市では、アナグマを含む有害鳥獣の捕獲に対して「有害鳥獣捕獲奨励金」と「捕獲促進奨励金」を交付しており、アナグマ1頭の捕獲につき、合計3,000円が支給されます。また、静岡市では、アナグマを含む有害鳥獣の捕獲に対して、1頭あたり5,000円の報奨金が交付される制度があります。
これらの助成金や報奨金の対象となるのは、主に狩猟免許を持ち、自治体から捕獲許可を受けた者や、農業者、猟友会のメンバーなどです。一般の住民が自宅に出没したアナグマを独自に駆除した場合、これらの制度の対象外となることが多いため注意が必要です。
助成金や報奨金を受け取るためには、捕獲許可の取得、捕獲実績の報告、必要書類の提出など、所定の手続きが求められます。また、捕獲後の処理や報告期限など、各自治体の規定に従う必要があります。詳細な手続きや条件については、お住まいの自治体の担当部署に直接問い合わせるのがおすすめです。
アナグマ駆除で市役所に相談するときの注意点2つ
アナグマ被害に困っている人が市役所に相談する際は、以下の2点に注意しましょう。
市役所では駆除そのものはしてくれない
アナグマ被害に関して市役所に相談したとしても、市職員が現場に出向いて捕獲や駆除を行うことは基本的にありません。 市の役割はあくまで「情報提供」や「許可申請の案内」「業者の紹介」などにとどまるため、被害を直接解決するには自力対応か専門業者への依頼が必要です。
捕獲許可が下りるまで時間がかかることがある
アナグマは鳥獣保護管理法の対象であり、勝手に捕獲することは禁じられています。
市役所に相談すると、捕獲許可の手続き方法を教えてくれますが、実際に許可が下りるまでには1〜2週間かかることもあり、緊急対応には向きません。 さらに、被害状況の報告や写真の提出が求められる場合もあり、準備が必要です。
緊急性が高い場合は、捕獲許可を取得済みの業者へ直接依頼した方がスムーズな対応が期待できます。
市役所のサポートを受けてアナグマ駆除する手順
市役所のサポートを受けてアナグマを駆除するためには、以下の手順を踏むのが一般的です。
- 市役所に相談する
- 駆除許可の確認・申請
- 専門業者の紹介を受ける
- 駆除・撤去作業の実施
- 再発防止のアドバイスを受ける
市役所に相談する
アナグマによる被害が確認されたら、まずは市役所の環境課や農政課などに相談しましょう。自治体によっては、過去の被害事例や駆除に関する情報や、基本的な対応フローなどについて説明してくれます。
市役所が実際に駆除を行うことはありませんが、被害の程度や状況に応じて、どのような対応が適切か、どの手続きが必要かを判断するための重要な窓口となります。
駆除許可の確認・申請
アナグマは鳥獣保護管理法により保護されているため、駆除や捕獲を行うには市町村長の許可が必要です。
市役所では、申請書類の書き方や必要な資料などの案内をしてくれます。申請後すぐに許可が下りるわけではなく、1〜2週間程度の審査期間が必要な場合もあるため、被害が拡大する前に余裕を持って申請することが大切です。
専門業者の紹介を受ける
市役所では、アナグマ駆除を専門に行う信頼性の高い業者を紹介してくれることがあります。
行政からの依頼実績がある業者は、捕獲許可を取得済みであるため、申請から駆除までをスムーズに代行してくれます。紹介を受けたら、業者に直接見積もりや対応内容を確認しましょう。
駆除・撤去作業の実施
許可が下りた後は、専門業者による駆除・撤去作業が行われます。
作業は、アナグマの生態に配慮した罠の設置や、巣の撤去、捕獲後の適切な処分などを含みます。業者は安全面や法令遵守に配慮しながら作業を進めるため、一般の人が行うよりも確実でリスクの少ない対応が可能です。 建物や庭の構造によっては作業が複数日に分かれることもあるため、日程の調整や立ち会いの有無も事前に確認しておきましょう。
再発防止のアドバイスを受ける
駆除後も油断は禁物です。市役所や業者からは、アナグマが再び寄りつかないようにするための対策についてアドバイスを受けることができます。
たとえば、巣を作りやすい場所の封鎖、餌となる生ゴミや作物の管理、周囲の環境整備などが具体的な対策となります。業者によっては侵入口の封鎖や忌避剤の設置などの防除作業まで対応してくれることもあります。
駆除だけで終わらせず、再発防止までを見据えた対策が重要!
アナグマ駆除を市役所に相談するよりも安くする方法!
アナグマ被害について市役所に相談すると、専門の駆除業者を紹介してくれますが、費用は自己負担となるのが一般的です。市役所に相談したからといって安い業者を紹介してくれるとは限らないため、少しでも費用を抑えたい場合は以下の3つの手段を検討しましょう。
- 1回で確実に駆除してくれる業者を選ぶ
- 業者選定は複数の業者を比較する
- 保証内容・アフターフォローをチェックする
1回で確実に駆除してくれる業者を選ぶ
アナグマ駆除を安く抑えるには、「安い業者」よりも「1回で確実に駆除してくれる業者」を選ぶことが重要です。
初回費用が安くても、駆除が不完全で再発すれば再訪問費用や追加作業費が発生し、結果としてコストがかさむことになります。実績や口コミを確認し、捕獲・巣の撤去・侵入口の封鎖など、トータルで対応してくれる業者を選ぶことで再発リスクを最小限に抑え、長期的なコスト削減につながるでしょう。
業者選定は複数の業者を比較する
アナグマ駆除を安くするには、複数の業者から相見積もりを取り、料金とサービス内容を比較検討することが基本です。
同じ条件でも業者によって見積額には大きな差が出ることが多く、なかには不要なオプションを含めた高額請求をする業者も存在するかもしれません。相見積もりによって相場が見えてくるため、適正価格で依頼しやすくなります。見積もり時には作業内容の詳細説明や保証範囲についても確認し、価格だけでなく内容の質も合わせて判断することが大切です。
保証内容・アフターフォローをチェックする
アナグマはしつこく同じ場所に戻ってくる習性があるため、駆除後の再発リスクに備えた保証やアフターサービスが重要です。
保証期間内であれば無料で再対応してくれる業者を選べば、万が一の再出没でも追加費用が発生せず、トータルコストを抑えられます。侵入口の封鎖や定期点検、忌避剤の再設置など、アフターケアの内容も業者によって差があります。費用だけでなく、長期的な安心を含めた「コスパ」を重視して選ぶことが賢明です。
市役所ではなく業者にアナグマ駆除を依頼した場合の費用について
アナグマ駆除を専門業者に依頼した場合の費用は、被害の程度や作業内容によって幅がありますが、一般的な相場としては、3万円から10万円程度が目安とされています。
駆除費用の内訳としては、駆除作業そのもののほかに、侵入経路の封鎖や再発防止策、清掃・消毒作業などが含まれる場合も多く、これらの作業内容によって費用が増減します。
業者によっては、無料の現地調査や見積もりを提供しているところもあるので、複数の業者から見積もりを取り、サービス内容や保証期間などを比較検討することが、適正な費用での駆除につながるはずです。
アナグマ駆除で市役所のサポートをまた必要としないように!【予防方法】
アナグマの駆除を業者に依頼した後も、再びアナグマが戻ってきたら余計な費用がかかってしまいます。アナグマの駆除ができたら、再発防止のために以下の対処をとっておきましょう。
- 生ゴミやペットフードの管理を徹底する
- 巣を作らせやすい場所を整理・塞ぐ
- 忌避剤や超音波装置で近寄らせない
生ゴミやペットフードの管理を徹底する
アナグマは雑食性で、特に生ゴミやペットの餌などの匂いに敏感に反応します。
敷地内に食べ物の匂いが漂っていると、アナグマが寄ってくる原因となるため、屋外にゴミ袋を放置しないことが大前提です。 生ゴミは必ず密閉できるゴミ箱に保管し、収集日前に外に出すのは避けましょう。
屋外でペットを飼っている場合は、餌の残りをそのまま放置せず、毎回きちんと片付ける習慣をつけることで、アナグマの寄り付きや定着を防ぐ効果が期待できます。
巣を作らせやすい場所を整理・塞ぐ
アナグマは屋根裏や床下、倉庫の隅など、暗くて狭く湿った場所に巣を作る傾向があります。
そのため、庭の隅や家屋周辺の物置、空きスペースを定期的に整理・点検し、潜り込めるスペースを作らないことが重要です。 特に床下通気口や基礎のすき間、古いブロック塀の崩れなどは侵入経路となることが多いため、金網やブロックで塞ぐなど物理的な対策が効果的です。
忌避剤や超音波装置で近寄らせない
アナグマの接近を防ぐためには、市販されている忌避剤や超音波装置の活用も有効な手段です。
忌避剤には唐辛子成分やハーブ系の強い匂いを使った製品が多く、嗅覚に敏感なアナグマは嫌って近寄りにくくなります。また、一定の周波数で動物を遠ざける超音波装置を敷地内に設置することで、夜間の接近を防止できます。
どちらの方法も完全な対策ではありませんが、他の予防策と組み合わせることで高い効果が期待でき、継続的な設置がポイントです。
アナグマ駆除は市役所のサポートも検討しつつプロに相談を!
今回は、アナグマ駆除を市役所に依頼できるのか、対応範囲や予防方法などについて解説しました。
市役所に相談すればアナグマ駆除の専門業者を紹介してもらえますが、相場より安く依頼できるとは限りません。少しでも費用を抑えてアナグマを駆除するには、複数の業者から見積もりをとり、適正価格でアフターフォローまでしっかりしてくれる業者を選びましょう。
アナグマの駆除業者を探す際は、納得のプロが見つかる
セーフリー
を利用しましょう。アナグマ駆除の実績が豊富な業者を多数掲載しているので、希望の条件にマッチする優良業者がスムーズに見つかるはずです。気になる業者を見つけたら、無料見積もりしてみましょう!
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- 誰に相談したらいい?
アナグマ被害に
お困りの人は
専門業者に相談!
アナグマ駆除に関するよくある質問
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Q. 市役所はアナグマ駆除をしてくれる?
A.実際に駆除を代行してくれるケースはほとんどありません。市役所の対応としては、駆除の許可や専門業者の紹介などのサポートがメインです。
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Q. アナグマ駆除で助成金は使える
A.自治体によっては助成金があります。事前に許可を得たうえで捕獲を行えば、1頭あたり数千円の奨励金が支給されることもあります。
-
Q. 駆除費用を安くする方法はある?
A.複数の業者に相見積もりを取り、保証や再発防止まで含む内容を比較することで、無駄な出費を避けられます。