駆除対象のクマネズミ

クマネズミの駆除方法5選!スーパーラット対策のコツまで徹底解説

2023.11.07 2023.11.07

「スーパーラット」と呼ばれる進化した種類もおり、住みつかれると非常に厄介なクマネズミ。学習能力が高く駆除の難しいクマネズミに対しては、性質・特徴にあった退治方法を選ぶことが非常に大切です。
また、家に住み着くネズミの種類はクマネズミ以外も考えられるため、まずは本当にクマネズミかどうかの確認から始めましょう。

この記事では、クマネズミの判別方法から効果的な駆除方法まで詳しく解説します。

本当にクマネズミ?駆除に必要な情報から集めよう

クマネズミの駆除方法がわからず困っている女性

ネズミは種類ごとに特徴が異なるため、駆除するためには情報を知っておくことが大切です。
そこで、まずはクマネズミの基本的な情報をご紹介します。

  • クマネズミの特徴
  • クマネズミとドブネズミの違い
  • ラットサインをチェック!

クマネズミの特徴

クマネズミの特徴を、まとめて見てみましょう。

見た目 18~23cmで大きな耳と長い尻尾がある
性格 警戒心が強くて臆病
特徴 運動能力が高い。高所を好む
食性 雑食。小麦粉や米、果実など
主な生息場所 天井裏や壁の内部
侵入経路 高いところ。屋根裏や換気扇、雨樋など
活動時間 主に夜
発生しやすい時期 1~2月がピーク
繁殖力 年に5~6回出産する
平均寿命 3年

クマネズミは18~23cmで、だいたい500mlペットボトルくらいの大きさです。
大きな耳と長い尻尾が特徴で、体毛は黒や茶色、腹部は灰色や白色をしています。

警戒心が強く臆病な性格。運動能力が非常に高く高所を好むことが特徴です。

クマネズミは運動能力が非常に高く垂直方向へも移動できるため、ビルの上階や建物の屋根から侵入することもあります。
10~3月になると発生し始め1~2月にピークを迎えますが、暖かい時期は屋外で活発に活動しています。

また、クマネズミの平均寿命は、約3年です。
生まれて90日もすると繁殖可能になり、年に5~6回出産します。1回あたり約6頭生まれるため、クマネズミ1頭につき、1年で30~36頭ほど増える計算です。

クマネズミとドブネズミの違い

クマネズミと間違いやすいドブネズミ。
見た目は似ていますが、下記の違いがあります。

大きさ ドブネズミのほうが大きい
見た目の違い クマネズミのほうが耳が大きい
クマネズミは尻尾が黒色で体より長い
(ドブネズミは尻尾が肌色で体より短い)
クマネズミのほうが目も大きい
クマネズミのほうが全体的にスリム
活動場所 クマネズミは高所
ドブネズミは地面~地下

ラットサインをチェック!

ラットサインとは、ネズミがいることの証明となる痕跡のことです。
クマネズミに特化したラットサインでは、下記が挙げられます。

  • フンは6~10mmで細長い形
  • 垂直方向や高いところに足跡などのラットサインがある

クマネズミの駆除方法5選【手軽な対策〜確実な方法まで】

クマネズミ駆除のための捕獲カゴ

家の中で被害を出すネズミの大半が、クマネズミによるものだとされています。
被害を抑えるためには、クマネズミの駆除が欠かせません。
ここからは、手軽な方法から確実な手段まで、5つの駆除方法をご紹介します。

  • 【簡単】クマネズミが苦手なものを使う
  • 忌避剤を使う
  • 毒餌を使う
  • 粘着シートや捕獲カゴを設置する
  • 【確実】業者へ依頼する

【簡単】クマネズミが苦手なものを使う

手軽で簡単な方法は、クマネズミが苦手とするアイテムなどを活用することです。
たとえば、天敵は下記のものが挙げられます。

  • ネコ
  • フェレット
  • キツネ
  • ヘビ
  • フクロウ
  • ワシ
  • タカ

ネコやフェレットなどを飼うと、クマネズミは住み着きにくくなります。
また、鳴き声をアプリなどで名が巣方法もありますが、効果は一時的なので注意が必要です。

天敵以外にも、ネズミは全般的に下記のものが苦手とされています。

  • ミントやハッカ
  • わさび
  • ゆり
  • 樟脳やクスノキなどの防虫剤

庭にミントやゆりを植えたり、ハッカをスプレーしたりすることで、クマネズミを家に近づけにくくなります。

忌避剤を使う

市販されている忌避剤を使うのも効果的です。
忌避剤にはクマネズミが苦手とする成分が含まれているため、追い出すのにとても役立ちます。

スプレータイプの忌避剤のほか、燻煙剤を使うのも良いでしょう。
ただし、クマネズミが忌避剤に慣れてしまうこともあるため、あくまでも一時的に追い出す方法としての活用がおすすめです。

毒餌を使う

殺鼠剤を使った毒餌をしかけ、食べたクマネズミを駆除する方法です。
市販されている毒餌も多く手軽な方法の1つですが、クマネズミは警戒心がとても強いため、毒餌を食べないことも珍しくありません。
速効性のある毒餌よりも、遅効性の毒餌のほうが食いつきやすい場合もあるため、状況によって種類を変えてみると効果的です。

毒餌を使った場合、死骸がどこにあるかわからなくなる場合があるので注意しましょう。

粘着シートや捕獲カゴを設置する

粘着シートや捕獲カゴを使うと、クマネズミを生きたまま捕らえることができます。
小さな子どもやペットがいると毒餌を使いにくい場合もありますが、粘着シートや捕獲カゴなら誤食などの心配はありません。
しかし、捕獲した後は自分で処分する必要があります。

【確実】業者へ依頼する

どの方法もクマネズミ駆除に効果はありますが、確実に対処できるわけではありません。
クマネズミは繁殖力が高く、たった数匹でも残れば、あっという間にまた数が増えてしまいます。
また、警戒心が強いクマネズミは、毒餌や捕獲カゴなどの罠にかからない可能性もあるので注意が必要です。

確実にクマネズミを駆除したいなら、業者への依頼がベストです。

クマネズミは高所を好むため、専門の業者に天井裏や壁の内部などをしっかりチェックしてもらい、隅々まで駆除してもらいましょう。

クマネズミを駆除するなら侵入経路を塞ぐことも重要!

クマネズミを駆除するにあたっては、侵入経路を塞ぐことも忘れてはいけません。
せっかく駆除しても侵入経路がそのままの状態では、再び別のクマネズミが侵入してくる可能性があるためです。

クマネズミは、屋根裏や換気扇などの高所から侵入するケースが多くなっています。
ちょっとした隙間や亀裂があれば、すべてをしっかりと塞いでおきましょう。

クマネズミが進化した「スーパーラット」駆除のコツ

毒餌が効かないクマネズミのことを、「スーパーラット」と呼びます。
毒餌を食べても死なず、毒に対して耐性があるクマネズミのことです。

スーパーラットの場合、強力な殺鼠剤が含まれる毒餌と粘着シートや捕獲カゴを併用するのが良いでしょう。
ただし、強力な殺鼠剤が含まれる毒餌には、スーパーラットが食いつかない可能性が高いです。
確実に駆除するなら業者への依頼を検討しましょう。

クマネズミ駆除にあたっての注意点

駆除の際は、クマネズミの体やフン、死骸を素手で触らないようにしましょう。
感染症にかかるリスクがあるためゴム手袋やマスクを着用して作業し、駆除後はクマネズミがいた場所をしっかり消毒することも大切です。

駆除必須!クマネズミを放置するリスク

クマネズミを駆除せずに放置するリスクを知らせる表示

クマネズミの寿命はたった3年ほどですが、放置することにはさまざまなリスクがあります。

  • 食材が食い荒らされる
  • フンや死骸によって感染症になる
  • 噛まれると鼠咬症になる場合がある
  • 柱や家具がかじられる
  • 配線をかじられると火災になる
  • 足音により寝不足になる

これらのリスクを避けるためには、一刻も早くクマネズミの駆除を始めることが大切です。

クマネズミを見つけたらすぐに駆除を始めよう!

警戒心が強く賢いクマネズミに対しては、罠の仕掛け方一つとっても、慣れや工夫が必要です
毒餌が効かないスーパーラットとなると、さらに対策が困難に

徹底的な駆除を目指すなら、プロの業者に依頼するのがおすすめ。
1匹も残さず駆除して、安全で快適な自宅を手に入れましょう。

クマネズミの駆除方法5選!スーパーラット対策のコツまで徹底解説のよくある質問

  • Q. クマネズミの撃退方法は?

    警戒心がとても高いクマネズミを撃退するためには、毒餌とあわせて粘着シートや捕獲カゴなどを併用すると効果的です。
    確実に撃退するなら、専門の業者へ依頼しましょう。

  • Q. クマネズミの弱点は?

    クマネズミは寒さに弱いため、寒い時期になると家の中に侵入します。
    また、数日食べるものがないと生きていけないとされています。

  • Q. クマネズミが嫌いなものは?

    ネコやフェレット、フクロウなどの天敵のほか、ミントやハッカ、わさびなどが苦手です。