2025.01.03 2025.01.03
この記事では、木造住宅のシロアリ対策について徹底解説していきます。
シロアリは木材をボロボロにしてしまうため、特に木造住宅では対策が欠かせません。また、新築時に対策をしても、定期的に点検し薬剤を散布しないと、シロアリ被害に遭いやすくなるので注意が必要です。
ここでは、木造住宅でシロアリ被害を予防するための対策を詳しくご紹介します。記事後半では、実際にシロアリ被害が発生した場合の駆除方法についても解説。ぜひ最後までご覧ください。
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目次
木造住宅はシロアリの被害に遭いやすい?!
なぜ、木造住宅はシロアリ被害に遭いやすいのでしょうか。基礎知識として、その理由と主なシロアリの種類を見てみましょう。
木造住宅がシロアリ被害に遭いやすい理由
シロアリは、木材をエサとして食べてしまいます。主な材料として木材を使用している木造住宅は、シロアリにとって快適に過ごせる場所。湿度が高くエサも豊富にあるため、住み着いて大量に発生してしまいます。
被害を及ぼすシロアリの種類
多くの種類がいるシロアリですが、日本で住宅に被害を与えるのは、主に下記3種類です。
- ヤマトシロアリ
- イエシロアリ
- アメリカカンザイシロアリ
上記の中でも、特に被害が多いのがヤマトシロアリ。ヤマトシロアリとイエシロアリは湿気を好み、水まわりに生息するケースが多いのが特徴です。その点、アメリカカンザイシロアリは少しの水分でも生きていけるため、乾燥した木材などをエサにします。
シロアリの種類については、下記記事で詳しくご紹介しています。
さらに詳しく知りたい方はこちら
シロアリの種類と見分け方は?【日本で被害を及ぼすのは主に3種類】
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シロアリがもたらす木造住宅への被害とは
木造住宅でシロアリが発生すると、木材をどんどん食べられてしまいます。ほんの小さなシロアリでも、大量に発生すれば、その被害は日に日に広がり、やがて建物の強度に影響するほどになってしまうのです。
特に、木造住宅では、木柱や枕木、杭木などが被害に遭いやすく、建物の耐久性が下がってしまいます。また、木材だけでなく断熱材やゴム、レンガなどもエサになるため、あらゆる箇所の強度が落ちてしまうのが特徴です。
さらに、土台や床束が被害に遭うと、空洞部分ができてしまう危険もあります。このように、家の耐久性が弱まったところに地震などが発生すると、倒壊する確率が上がってしまうでしょう。
シロアリは繁殖力が高く、どんどん数を増やします。1つの巣には数万~数百万匹生息しているとされているため、早めに対処するのが大切です。
床下にシロアリがいるかどうかの確認方法は、下記記事でチェックしましょう。
さらに詳しく知りたい方はこちら
床下にシロアリがいるかも!?自分でできる確認方法と対策を解説
2024.01.01 2025.01.24
木造住宅はシロアリ対策必須!建築時にできる予防策7つ
シロアリ被害に遭いやすい木造住宅では、建築基準法で定められていることもあり、建築時にできるだけ予防策を講じておくのが大切です。あらかじめ予防しておけば、シロアリが発生しても被害を最小限に抑えられるためです。
- シロアリ被害に遭いにくい木材を選ぶ
- 木材や断熱材は防蟻処理を実施する
- 湿気を逃がす構造にする
- 点検口を設置する
- 侵入されにくいように隙間をふさぐ
- バリア工法を実施する
- 防蟻・防湿シートを使う
ここでは、上記7つの予防策をご紹介するので、建築時の参考にしてください。
シロアリ被害に遭いにくい木材を選ぶ
さまざまな木材がある中で、シロアリ被害に遭いやすい種類と遭いにくい種類があります。
- ヒノキ
- ヒバ
- ケヤキ
- スギ
- ローズウッド
- イヌマキ
- チーク
上記は、香りが良く硬めであり、シロアリのエサになりにくい木材です。こうした木材を選ぶと、被害に遭いにくくなります。とは言え、シロアリが絶対食べないというわけではないので、注意しましょう。
一方、エゾマツやホワイトウッドなどの柔らかい木材はシロアリ被害に遭いやすいので注意しましょう。
木材や断熱材は防蟻処理を実施する
シロアリのエサになりやすい木材や断熱材には、あらかじめ防蟻処理をしておくのも有効です。加圧注入方式で防蟻効果がある薬剤を注入するのが一般的で、半永久的な効果が期待できます。
ただし、防蟻処理をした木材や断熱材以外では、防蟻効果は期待できません。ほかの防蟻処理とあわせて実施するのがオススメです。
湿気を逃がす構造にする
湿気が多い環境を好むシロアリを寄せ付けないためには、できるだけ湿度を下げるのが大切です。そこで、湿気を逃がしやすい構造にすると良いでしょう。
たとえば、外壁通気層を設けるなどの対策が効果的です。
点検口を設置する
床下の点検口を設置しておけば、シロアリ被害が発生してもすぐに対処できます。
また、シロアリ予防は定期的に実施する必要があるため、点検口があればシロアリが発生していないかをスムーズにチェックできるだけでなく、予防作業も簡単にできるのがメリットです。
侵入されにくいように隙間をふさぐ
シロアリをできるだけ家の中に入れないための対策も、忘れずに実施しておきましょう。家に入れないためには、できるだけ隙間をふさいでおくのが重要。防蟻剤入りのシーリングやウレタンなどを使い、小さな隙間もできる限りすべて埋めておきます。
- 基礎の立ち上がり
- 基礎の打ち継ぎ部分
- 配管貫通部分
- 玄関ポーチ
上記は特にシロアリの侵入路になりやすいため、重点的に作業しておくと安心です。
バリア工法を実施する
土台や柱に防蟻効果がある薬剤を散布する、バリア工法も有効です。ネオニコチノイド系やホウ酸系の薬剤があるので、状況に合わせて選ぶと良いでしょう。
防蟻・防湿シートを使う
防蟻効果がある薬剤をしみ込ませた防蟻シートや、湿気を取る防湿シートの設置も効果的です。バリア工法のように土壌に直接散布しないのが特徴で、床パネルの下などに設置して使います。
木造住宅のシロアリ対策【居住中にできる予防策5選】
シロアリ対策は、建築時に施工して終わりではありません。居住を始めてからも、シロアリを寄せ付けない工夫をする必要があります。
- 木材や段ボールを放置しない
- 湿気を溜めない
- 通気口付近にはモノを置かない
- 植木鉢などは外壁から離れた場所に置く
- 定期的に薬剤を散布する
ここでは、上記5つの予防策をご紹介します。
木材や段ボールを放置しない
木材はもちろん、段ボールや古本などもシロアリのエサになります。そこで、家の中だけでなく家のまわりにも、木材や段ボールを放置しないようにしましょう。
使わないモノは、できるだけすぐに処分するのが大切です。
また、段ボールは、シロアリだけでなくゴキブリのエサにもなるので注意が必要です。下記記事でも解説しているので、参考にしてください。
さらに詳しく知りたい方はこちら
ゴキブリは段ボールが好き!駆除方法4つと大量発生を防ぐ6つの工夫
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湿気を溜めない
多湿な環境を好むシロアリを寄せ付けないためには、湿気を溜めない工夫も必要です。こまめに窓を開けたり換気扇をまわしたりして、家の中の湿気を逃がしましょう。
通気口付近にはモノを置かない
通気口近くにモノを置いてしまうと、換気率が下がり室内に湿気が溜まりやすくなります。
- ゴミ箱
- 段ボールなどの不要なモノ
- 植木鉢
上記は通気口近くに置きがちなので、注意しましょう。また、雑草が伸びてきても通気口をふさいでしまうので、こまめな手入れも必要です。
植木鉢などは外壁から離れた場所に置く
シロアリは植木鉢にも巣を作るケースがあるため、外壁近くに置くと植木鉢を経由して室内へ侵入する恐れがあります。湿気もこもりやすくなるため、できるだけ外壁から離して設置しましょう。
定期的に薬剤を散布する
防蟻効果がある薬剤は、約5年で効果が切れるのが一般的です。効果がなくなればシロアリは侵入しやすくなるため、5年ごとに薬剤を散布していきましょう。
特に、シロアリ被害に遭いやすい木造住宅は、5年ごとの薬剤散布が重要な予防策になります。
シロアリ駆除に効くスプレーについては、下記記事で詳しくご紹介しています。
さらに詳しく知りたい方はこちら
シロアリ駆除に効くスプレーを紹介【メリットやリスクも徹底解説】
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木造住宅にシロアリ!駆除する方法
シロアリが発生してしまったら、自分で駆除するか専門の業者へ依頼して駆除します。それぞれの方法について、ここで見ておきましょう。
自分で駆除する
シロアリ駆除効果がある薬剤を使えば、自分で駆除できます。薬剤はホームセンターなどで入手できるので、費用を抑えられる点が魅力です。
自分で駆除するなら、毒性が高すぎず、エサに薬剤が含まれているタイプの商品を選びましょう。シロアリがそのまま毒性のあるエサを巣に運ぶことにより、巣にいるシロアリの多くを駆除できるためです。
ただし、繁殖力が高いシロアリを、すべて自分で駆除するのは困難です。その上、少しでも駆除できずに残ってしまえば、また繁殖して被害が出てしまう点も覚えておきましょう。
専門の業者へ依頼する
徹底的にシロアリを駆除するなら、専門の業者へ依頼するのがベストです。専門知識と技術、ノウハウがある専門業者なら、効率的かつ隅々まで徹底的に駆除してくれます。
また、専門業者なら、自分では施工しにくい床下へ入っての作業もしてもらえるのがメリットです。安全面にも配慮して作業してもらえるため、長い目で見れば、費用をかけても専門業者に任せるのが良いでしょう。
シロアリ駆除の費用相場については、下記記事でご確認ください。
さらに詳しく知りたい方はこちら
シロアリ駆除の費用相場を徹底解説!注意点や業者選びのポイントも
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木造住宅はシロアリ対策が欠かせない!定期点検も必須!
木造住宅の場合、基本的にシロアリが発生しやすい環境が整いやすくなっています。新築で建てるなら、シロアリが好まない木材を選んだり防蟻処理したりすることで対策できますが、定期的に薬剤を散布するなどの対策も欠かせません。
それでもシロアリが発生してしまったら、二度と被害に遭わないために、プロに頼んで巣ごと一掃してもらいましょう。
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- 木造住宅でシロアリの被害が心配…
- シロアリの予防をしたい!
- シロアリ駆除は自分でもできる?
木造住宅はシロアリに要注意!
予防と定期的な点検・駆除で
安心できる住まいにしよう!
木造住宅のシロアリに関するよくある質問
-
Q. 木造住宅がシロアリ被害に遭いやすい理由は?
A.木造住宅がシロアリ被害に遭いやすい理由は、木造住宅の主な材料である木材がシロアリのエサであるためです。
-
Q. シロアリ被害に遭わないために新築時にできることは?
A.シロアリ被害に遭わないために新築時にできることは、下記の7つです。
・シロアリ被害に遭いにくい木材を選ぶ
・木材や断熱材は防蟻処理を実施する
・湿気を逃がす構造にする
・点検口を設置する
・侵入されにくいように隙間をふさぐ
・バリア工法を実施する
・防蟻・防湿シートを使う -
Q. 木造住宅でシロアリを見つけたらどうすべき?
A.木造住宅でシロアリを見つけたら、すぐに駆除するのが重要です。自分で薬剤を散布して駆除もできますが、徹底的に駆除するなら専門業者へ依頼しましょう。