ダニがいるかもしれないカーペット

カーペットのダニ退治は温度がポイント?方法と予防策を徹底解説

2024.03.06 2024.03.10

 

今回は、カーペットに繁殖したダニ退治方法と、予防策について紹介しています。

カーペットはダニにとって快適な環境であり、繁殖しやすいです。さらに、暖かい季節になると繁殖が加速するため、健康被害が出る前に対策するのがベスト。

この記事では、誰でも今すぐにできる基本的なダニ退治と、市販アイテムを使った方法をご紹介します。ぜひ参考にしてください。

カーペットのダニを退治する方法【〜基本編〜】

ダニがいるカーペットを掃除しているところ

まずは、カーペットのダニを退治する基本の方法をご紹介します。
必要なステップは、下記の2つです。

  1. ダニを死滅させる
  2. 死骸を除去する

それぞれのステップにはいくつかの方法があるため、それぞれ具体的に見てみましょう。

ダニを死滅させる

ダニは熱に弱いため、加熱することで死滅させられます。

50度以上であれば20~30分、60度以上であれば一瞬で死滅するため、下記のアイテムを使うと効果的です。

  • スチームアイロン
  • ドライヤー
  • 乾燥機

スチームアイロン

約100度と高温な蒸気が出るスチームアイロンなら、カーペットのダニを一瞬で死滅させられます。
カーペット全体に蒸気を当てるのは少し手間ではありますが、確実に死滅させられるのでオススメです。

ただし、スチームアイロンが使えないカーペットもあるため、注意が必要です。
必ず、事前に洗濯表示を確認しましょう。

ドライヤー

ドライヤーも、100度以上の温風が出るのでダニ退治に効果的なアイテムです。
温風を当てるだけと手軽な点がメリットですが、加熱しすぎるとカーペットにダメージが加わることがあります。
また、火傷や火事の原因になることもあるため、注意して使わなければなりません。

ドライヤーを安全に使うためには、1箇所に温風を当てすぎず、近づけすぎないようにしながらゆっくり動かし続けることが大切です。

加えて、風が強いとダニの死骸や糞が飛び散ってしまうことがあるため、風は弱く設定しましょう。

乾燥機

50度以上の高温が出る乾燥機なら、効率的にダニを死滅できます。
家庭用乾燥機でも50度以上出れば問題ありませんが、コインランドリーの乾燥機なら70度以上の高温が出るため確実です。

ただし、洗濯表示に乾燥機禁止のマークがあるカーペットは、乾燥機を使えないので注意しましょう。

死骸を除去する

熱でダニを死滅させたら、残っている死骸や糞を除去します。
死骸や糞はアレルゲンとなるため、必ず除去しましょう。
除去の方法は、下記の2つです。

  • 掃除機をかける
  • 水洗いする

掃除機をかける

死骸や糞は掃除機で吸い取れますが、かける際は下記のポイントを押さえておきましょう。

  • ゆっくりかける
  • 縦、横、ななめなど、さまざまな方向からかける

1箇所に数秒かけてゆっくり動かすと、死骸や糞を丁寧に吸い取れます。
勢いよく動かすと死骸や糞が飛び散ってしまうので、注意しましょう。

また、縦、横、ななめなどさまざまな方向からかけると、カーペットの奥の死骸や糞までしっかり吸い取れます

水洗いする

水洗い可能なカーペットなら、丸洗いしましょう。
洗濯機で洗えないカーペットは、丁寧に押し洗いすると効果的です。
水洗いした後はしっかり乾燥させ、ダニが寄り付きにくい環境にしておきましょう。

カーペットのダニを退治する方法【〜市販アイテム編〜】

ダニを退治するなら、市販のアイテムを使う方法も有効です。

  • ダニスプレー
  • ダニシート
  • 燻煙剤
ダニスプレーやダニシートなら手間をかけずに退治でき、燻煙剤を使えば部屋の隅々までしっかり退治可能です。

この時、必ず殺虫剤成分を含んだアイテムを選びましょう
忌避成分のみだとダニが戻ってくる可能性があるためです。

ただし、赤ちゃんやペットがいる家庭では、安全性が高い製品を選び注意して使用しなければなりません。
また、退治した後は、掃除機をかけたり水洗いしたりして、必ず死骸や糞を除去しましょう。

カーペットでダニを増殖させないための予防策3選

カーペットでダニを増殖させないための予防策では、下記3つが有効です。

  • こまめに換気をする
  • 部屋全体を定期的に掃除する
  • 防ダニ加工のカーペットにする

こまめに換気をする

部屋の窓を開けてこまめに換気すると、室内に湿気を溜めにくくなります。
カーペットの裏側は常に床に面していて湿気が溜まりやすいため、時々めくって通気するのも予防策の一つです。
重いカーペットの場合は、半分ずつめくるようにしても良いでしょう。

部屋全体を定期的に掃除する

カーペットはもちろん、部屋全体を定期的に掃除するとダニを寄せ付けにくくなります。
粘着式のクリーナーでも掃除できますが、掃除機なら奥に溜まったゴミまで吸い取れるのでオススメです。

防ダニ加工のカーペットにする

ダニを寄せ付けにくい「防ダニ加工」されたカーペットに買い替えるのも予防策として有効です。
掃除や換気などの手入れはもちろん必要ですが、一般的なカーペットよりもダニが増殖しにくいので、安心して使えます

カーペットにダニが増殖する【3つの条件】とは

ダニがいるカーペット

カーペットは、ダニが増殖する以下3つの条件がそろいやすいです。

  • 気温が20~30度である
  • 湿度が60~80%である
  • ホコリやゴミが多くある

エアコンなどにより、カーペットがある部屋は年中20~30度の快適な気温が保たれます。
加湿器などにより湿度も保たれ、さらに人が集まるカーペットには食べこぼしやホコリなどのゴミも多く落ちるため、ダニは増殖しやすい環境です。

換気や掃除機かけなどをこまめに実施し、増殖を予防しましょう。

カーペットのダニが増殖するリスク

カーペットのダニでかゆみの症状がある女性

カーペットのダニが増殖すると、死骸や糞がアレルゲンとなり下記のようなさまざまな症状を引き起こすことがあります。

  • 喘息
  • 鼻炎
  • 結膜炎
  • かゆみ

カーペットで増殖するのはヒョウヒダニ(チリダニ)ですが、ヒョウヒダニが増えると、これを捕食するツメダニが増えることもリスクの一つです。
ツメダニは人を刺す場合があり、強いかゆみや炎症を起こすことがあります。

カーペットのダニは定期的に退治することが大切!

カーペットはダニにとって住みやすい条件が揃い、増殖しやすい環境です。そのため、日常的に予防策を講じつつ、定期的にダニ退治をしていく必要があります。

しかし、肉眼では見えないダニを、自力で完璧に退治するのは難しいかもしれません。そのため、確実にダニを一掃するには、業者へ依頼するのがオススメです。

セーフリー掲載の業者であれば、自力では対処できないしつこいダニを、徹底的に退治してくれますよ。カーペットのダニを退治し、快適に過ごせる環境を整えましょう。

カーペットのダニ退治は温度がポイント?方法と予防策を徹底解説のよくある質問

  • Q. コインランドリーでカーペットのダニは死滅する?

    コインランドリーの乾燥機は70度以上の高温になるものが多いため、カーペットのダニを死滅させられます。

  • Q. カーペットにダニは何匹くらいいる?

    ダニは、カーペット表面に1㎡あたり100~10,000匹、内部には平均で表面の約25倍いるとされています。

  • Q. ホットカーペットでダニは死滅する?

    ホットカーペットは弱~中モードで5~35程度、高温モードで40~45度程度のため、ダニを死滅させることはできません。