2023.12.04 2024.09.03
布団ではダニが繁殖しやすいとされていますが、羽毛布団はダニに強いことが特徴です。
ただし、布団同様にダニが増えてしまうことはあるため、対策や予防は欠かせません。
この記事では、羽毛布団がダニに強い理由をはじめ、いるかどうかを見極める方法から対策まで詳しくご紹介します。
駆除方法についても解説するので、ぜひ参考にしてください。
目次
羽毛布団にもダニはいる?
羽毛布団は、普通の布団よりもダニがつきにくいです。
しかし、ダニが全くいないといわけではありません。羽毛布団の表面やカバーには、ダニがつくこともあります。
また、数千~1万円前後と低価格な羽毛布団の場合は、ダニが繁殖することがあるので注意が必要です。
羽毛布団がダニに強い理由とは?
羽毛布団がダニに強いのは、下記3つの理由によります。
- 製造段階でダニが入り込めないから
- 織り方が特別でダニが入り込めないから
- 防ダニ加工をしている場合もあるから
それぞれの理由を見ていきましょう。
製造段階でダニが入り込めないから
羽毛布団に使われる羽毛は、下記の工程で不純物がしっかりと排除されます。
- 除塵
- 洗浄
- 乾燥
- 冷却除塵
特殊な洗濯機で繰り返し洗い不純物を徹底して排除した後、脱水と乾燥が行われます。
さらに、150度を超える高温での殺菌作業も行われるため、ダニは入り込む余地がありません。
60度を超える環境では30分以上生きられないダニの性質を考えても、製造段階でダニは入り込めないようになっていることが分かります。
織り方が特別でダニが入り込めないから
羽毛布団には、下記2つの特別な加工が施されています。
- 高密度織り
- ダウン・プルーフ
これらにより、羽毛布団の折り目には隙間がほとんどなく、羽毛が吹き出てこない構造になっています。
そのため、ダニも入り込む隙間がありません。
防ダニ加工をしている場合もあるから
さらに、ダニを寄せ付けない薬剤を織り込んでいる羽毛布団もあります。
この薬剤は人体に影響が出にくい高いものを使用していて、安全性が高くダニもつきにくい点が特徴です。
羽毛布団にダニがいるか見極める方法
ダニはとても小さいため、いるかどうかをチェックするのは簡単ではありません。
しかし、大量に繁殖している場合は目視で確認できることもあります。
白い粉のようなものが大量についているのなら、それはダニの可能性があります。
目視できなくても、羽毛布団を使うとかゆみが出る、鼻水が出る、咳が出るなどのアレルギー症状が出る場合は、ダニがいる可能性が高いです。
確実にダニがいるかどうかを確認するのなら、「ダニ目視キット」や「ダニアレルゲン判定キット」を使う方法もあります。
羽毛布団にダニが繁殖した場合のリスク
ダニに強い羽毛布団ですが、ダニが繁殖するとアレルギーを発症することがあります。
- かゆみ
- 鼻炎
- 咳
上記をはじめとするアレルギー症状が出る場合は、ダニが繁殖しているかもしれません。
アレルギーが重症化すると、気管支炎などになる場合もあるため注意が必要です。
羽毛布団のダニを退治する方法4つ
羽毛布団のダニを退治する方法は、下記の4つです。
- 布団乾燥機を使う
- クリーニングに出す
- 市販のダニ退治アイテムを使う
- リフォームする
それぞれの方法について、詳しく見てみましょう。
布団乾燥機を使う
ダニは熱に弱いため、布団乾燥機を使うと効果的です。
ただし、ダニは死骸の状態でもアレルギーの元となるため、布団乾燥機をかけた後は布団クリーナーをかけることも大切です。
クリーニングに出す
クリーニングに出して丸洗いしてもらうと、高温乾燥によりダニを退治できます。
ダニだけでなくさまざまな汚れも落とせるので、クリーニングに出すと快適に羽毛布団を使えるようになることがメリットです。
クリーニングは羽毛布団を傷める原因となるため、5~7年に1回などを目安にし、頻繁には行わないようにしましょう。
市販のダニ退治アイテムを使う
ダニスプレーやダニシートなどの、市販のアイテムを使う手もあります。
市販のアイテムには安全性の高い薬剤が使われていますが、肌への影響が出る場合があるため様子を見ながら使うことが大切です。
また、ダニスプレーなどには退治する効果はないため、一度ダニが減ってもまた増える可能性がある点には注意しましょう。
リフォームする
羽毛布団そのものをリフォームし、新品同様に状態にするのも有効です。
生地が劣化してダニが入り込みやすくなっている場合も、リフォームによりダニがつきにくくなります。
費用はある程度かかりますが、傷んできたらリフォームを考えても良いでしょう。
羽毛布団のダニ対策に天日干しはOK?
ダニは熱に弱いことから、天日干しをすると良いと言われます。
普通の布団であれば天日干しできますが、羽毛布団は天日干しをすると傷んでしまうので避けましょう。
羽毛布団は、直射日光を避けて日陰に干すのが基本です。
羽毛布団のダニを予防するコツ
羽毛布団にダニがつくのを予防するためのコツは、下記の2つです。
- 定期的に日陰干しをする
- 布団クリーナーや粘着テープで掃除する
定期的に日陰干しをする
天日干しができない羽毛布団ですが、日陰に干すとダニ予防になります。
陰干しをすると、内部まで乾燥させることができ、またダニを弱らせることにもつながるためです。
日陰に干せず日光が当たってしまう場合は、カバーをつけて干す方法も良いでしょう。
布団クリーナーや粘着テープで掃除する
羽毛布団の表面やカバーについたダニなら、布団クリーナーや粘着テープで取ることができます。
布団クリーナーのほうがより効果的で、ゆっくりかけるとダニを吸い取りやすくなります。
3週間に1回ほどを目安にして、丁寧に掃除しましょう。
羽毛布団のダニはコインランドリーの乾燥のみで退治できる?
羽毛布団のダニ退治でコインランドリーを使うのなら、乾燥機のみを使います。
コインランドリーの乾燥機を使う際のポイントは、下記のとおりです。
- 低温(50~60度)に設定する
- 20分程度に設定する
温度を高くしすぎると、羽毛布団は傷んでしまうため注意しましょう。
また、全体に熱風が当たるよう、途中で何度か羽毛布団をひっくり返すとより効果的です。
ダニは羽毛布団だけでなく家全体で対策を!
羽毛布団はダニに強い作りのものがほとんどですが、それでもカバーなどの表面には住み着くことがあります。
放置すればダニが増えてしまうため、布団乾燥機を使ったり日影干しをしたりすることが大切です。
また、ダニは羽毛布団だけでなく家全体でしっかり対策していく必要があります。
徹底的に対策したいなら、業者へ依頼してしっかり対処するのもおすすめです。
羽毛布団にもダニはいる?天日干しや布団乾燥機は有効?駆除や予防の方法のよくある質問
-
Q. 羽毛布団にもダニはつく?
A.羽毛布団は、普通の布団に比べるとダニがつきにくいです。
しかし、表面やカバーなどにはダニがつくことがあります。
また、数千~1万円ほどの低価格の羽毛布団は、ダニが内部にも入り込む場合があります。 -
Q. 羽毛布団のダニの退治方法は?
A.ダニを退治するには、50度以上の熱を20~30分加える必要があります。
布団乾燥機やコインランドリーの乾燥機を使うと、ダニの退治に効果的です。
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