マットレスのダニ対策!「退治・除去・予防」をまるごと解説
2024.05.22 2024.07.24
本記事では、マットレスのダニ対策を紹介します。
高温多湿の日本は、ダニ大国と言われています。ダニが好む気候に加え、寝汗などが浸透するベッドやマットレスは、さらにダニの繁殖しやすい環境。
- 起きたら赤いぽつぽつが出ていた
- なんだか身体がかゆい
上記のような症状は、マットレスに潜むダニが影響している可能性があります。一時的な退治方法だけでなく、アレルゲンの除去や繁殖の予防対策にも触れていますので、ぜひ参考にしてください。
目次
マットレスはダニだらけって本当?
寝汗や体温を吸い込むマットレスは、湿度がたまりやすく、家の中でも特にダニが多い場所。
高温多湿の日本では、家屋1軒あたり数百~数億匹のダニが存在していると言われています。そのうち、マットレスに潜むダニの数は、シングルベッドサイズで6,000匹以上に達します。
さらに、マットレスまわりの布団や枕にもダニが移動し、最終的にはベッド全体で大繁殖し始めるケースも少なくありません。
日頃からのこまめな対策で、ダニの増殖を抑えましょう。
マットレスのダニ対策【退治編】
まずはダニの退治方法について解説します。
- 害虫駆除業者に依頼する
- 布団乾燥機の熱を利用する
- ダニ駆除剤を使用する
マットレスに潜むダニに刺されてから後悔しないために、効果的な方法をチェックしていきましょう。
害虫駆除業者に依頼する
寝具として使用するマットレスだからこそ、ダニはしっかり駆除したいもの。一番効果的な方法は、専門業者による駆除作業です。
駆除専門業者なら、ダニ対策用の道具や専門薬剤を使い、徹底的にダニ対策してくれます。死骸の除去や繁殖の予防策もあわせて対処し、アフターフォローも期待できます。
ダニ対策にかかる所要時間は2~4時間程度ですので、この機会に検討してみてください。
布団乾燥機の熱を利用する
ダニは熱に弱いため、高温の風が出る布団乾燥機は効果的な駆除方法です。
効果を最大限に出すコツとして、部屋を暗くして1時間ほど待ちましょう。ダニは夜行性のため、部屋を暗くするとマットレスの表面に出てきて活動しはじめます。表面に出てきたダニに、直接ふとん乾燥機の熱風をかけると、効率よく駆除できるわけです。
昼間の明るい時間帯は、ダニが奥に潜んでいる上、熱風を避けてさらにマットレスの奥へ逃げてしまうので、作業は夜が良いです。
ダニ退治に効果がある一方で、高温の熱を直接マットレスに当てる行為により、マットレスの素材そのものを劣化させる恐れもあります。お使いのマットレスが高温に対応できる素材か、事前に確認しておきましょう。
ダニ駆除剤を使用する
市販のダニ駆除薬剤を使う方法もあります。布団乾燥機などが無い場合におすすめの駆除方法です。
化学薬品が含まれるため、寝具であるマットレスに使用する際は、必ず「ふとん・マットレス対応」などと明記された寝具専用タイプを使用しましょう。肌が敏感な方は、直接マットレスに素肌が当たらないよう、注意しながら使用してください。
ダニ駆除剤は、以下記事でも詳しく解説しています。
マットレスのダニ対策【アレルゲン除去編】
ダニを退治しただけでは、ダニ対策とは言えません。
ダニを退治したマットレスには、ダニの死骸やふん、抜け殻などがたっぷり残されています。その残骸がアレルギーの原因になるので、退治だけでなくアレルゲンの除去も大変重要なのです。
ここからは、アレルゲンを除去する方法について紹介します。
- 掃除機や布団クリーナーで吸い取る
- マットレスのファブリックを洗濯する
順に見ていきましょう。
掃除機や布団クリーナーで吸い取る
ダニの死骸やふんなどのアレルゲンは、掃除機や布団クリーナーなどを使って吸い取れます。
マットレスの表面をゆっくりと時間をかけて掃除しましょう。特にダニが集中的に生息する下記の箇所は、念入りに吸い取ってください。
- マットレス表面の上部
- マットレスとベッドの隙間
- キルティング(外カバーの縫い目)の隙間
隙間にはダニが集まりやすいので、比例してアレルゲンも多いと考えられます。
ダニ除去に適した掃除機は、こちらの記事でも詳しく解説しています。
マットレスまわりのファブリック類を洗濯する
マットレスカバーやシーツ、枕、布団などを洗濯するのも効果的です。直接肌に触れる布類にもアレルゲンは残っているので、定期的にしっかり洗い流しましょう。
マットレスのダニ対策【予防編】
ダニ退治とアレルゲンの除去の次は、予防です。
- 定期的に手入れする
- 防ダニシーツを敷く
- 除湿敷きパットを活用する
順番に見ていきましょう。
定期的に手入れする
マットレスの手入れを定期的に実施する習慣を付けましょう。普段から手入れしていると、自然にダニが住みつかない環境になります。具体的な手入れ方法は以下の通りです。
- シーツや敷パッドを洗濯/週1~2回
- マットレスに扇風機などをあてて乾燥させる/週1回
- 寝室を換気する/随時
特に暑い季節は、寝汗を想像以上にかいているもの。3日に1度のペースで、シーツや敷パッドを取り替えるのをおすすめします。
防ダニシーツを敷く
「防ダニシーツ」は、ダニやほこりなどのハウスダストを防ぐ効能のあるシーツで、以下の特徴があります。
- ダニの餌となるフケやアカなどの老廃物をため込まず、ダニの繁殖を防ぐ
- 寝汗でマットレスに湿気が残るのを防ぎ、ダニの繁殖を抑える
薬剤を使用していない防ダニシーツは、普段のシーツのような感覚で使用できるため、取り入れやすいアイテムと言えるでしょう。
除湿敷きパットを活用する
寝汗を吸収する「除湿付き敷きパット」もおすすめです。ダニが好む湿気をため込まず除湿してくれるので、ダニの繁殖を抑制できます。
「退治」→「除去」→「予防」のプロセスで、ダニやアレルゲンを排除しましょう。
マットレスにダニが発生する原因は?
そもそも、なぜマットレスにダニが発生するのか、原因をチェックしてみましょう。
- 高温多湿の環境になっている
- 定期的な掃除をしていない
上記2点をお伝えします。
高温多湿の環境になっている
布や繊維を使用しているマットレスや寝具は、熱や湿度を閉じ込めやすい構造。ただでさえ湿気をため込みやすいうえに、さらに人の体温が全体に伝わり、高温多湿の環境下となります。
高温多湿はダニが好む環境なので、発生しやすくなってしまうのです。
定期的な掃除を怠っている
ダニが餌として好むものは、食べカスやほこり、人・ペットなどの皮膚のアカ、フケなど。
毎日お風呂に入っても、人のアカやフケはすべて除去できません。定期的な掃除を怠るのは、ダニに好物を提供していることになるのです。湿気が溜まりやすく食糧にも困らないマットレスは、ダニにとって最高の棲家と言えるでしょう。
マットレスのダニ駆除の注意点【NG行動】
マットレスのダニ駆除作業における注意点を挙げていきます。
- 天日干しだけでダニは駆除できない
- ドライヤーやアイロンの熱処理は適さない
それぞれ確認していきましょう。
天日干しだけでダニは駆除できない
ダニ退治というと、天日干しをイメージする方も少なくないでしょう。しかし、良く晴れた日にしっかり日光を当てていても、マットレス内の温度は、ダニが死滅する60℃まで上がりません。表面だけ温まっても、ダニは裏側に逃げてしまうので、退治には至らないのです。
また、マットレスの素材に使われているウレタンフォームやラテックスは、長時間日光にさらすと劣化するケースも。マットレスの耐久性の観点からも、実は天日干しはおすすめできません。
ドライヤーやアイロンの熱処理は適さない
高熱や熱風がダニ退治に効果的とお伝えしてきましたが、ドライヤーやスチームアイロンなどの熱処理は適さないと言えます。
ドライヤーの平均温度は100〜120℃なので、直接ダニに当てればダニを死滅させることは可能。とはいえ、ドライヤーは送風口が小さすぎてマットレス全体に行き渡らず、ダニを内部まで逃がす結果に。
また、アイロンはそのまま当てるとマットレスの生地を痛めるだけでなく、スチーム機能を使用するとマットレス内部に蒸気がこもって湿度が上がります。かえってダニが生息しやすい環境となり、こちらも逆効果です。
マットレス内のダニに刺されてしまったら?
日頃からのこまめな対策をしても、ダニを根絶するのは難しいもの。すでにダニに刺されてしまった場合は、刺された箇所をしっかり水洗いし、市販の虫刺され用の塗り薬を塗っておきましょう。
ダニは、お腹や太ももなど、パジャマの下に隠れた柔らかい箇所を狙って刺します。刺された1~2日後に赤くかゆくなりますが、かきむしるのは厳禁。その刺激によってかゆさが増加する、皮膚が傷つき炎症を起こす危険性もあります。
3~4日経つとかゆみは治ります。もし1週間以上経ってもかゆみや赤みがひかない場合は、早めに皮膚科で受診しましょう。
マットレスのダニ根絶はセーフリーの駆除業者に依頼しよう!
マットレスに潜むダニ対策を、退治・除去・予防の観点からご紹介しました。
湿度がたまりやすいマットレスなどのベッドまわりは、日頃から清潔にしていても、ダニの繁殖を抑えきれない場所。定期的にプロに駆除作業を依頼するのがベストです。
ダニの駆除業者を探すなら、優良業者を比較できるセーフリーがおすすめです。ニーズに合う業者を見つけたら、無料で見積もり依頼してみましょう!
マットレスのダニ対策!「退治・除去・予防」をまるごと解説のよくある質問
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Q. マットレスにダニがいるかわかる方法はありますか?
マットレスの表面に白い粉のようなものが散らばっている場合はダニの死骸である可能性が高いしょう。目視できなくても肌に異常が出てきたらダニを疑ってください。
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Q. ダニが繁殖しにくいマットレスはありますか?
高反発ウレタンのマットレスは、ダニが棲みつきにくい素材として知られています。 カバーなどをこまめに洗濯すればダニは軽減できるでしょう。
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Q. ダニ対策をしないままマットレスを放置するとどうなりますか?
生息中のダニに噛まれるなどの被害だけでなく、死骸を吸い込むことによるアレルギー発症にもつながります。